鮮やかな羽色と、賢く愛らしい姿で私たちを魅了するオウム。オウムは人懐っこく、中には人間の言葉を真似るのが得意な種類もいます。「オウムを家族に迎えたい」と憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ひとくちにオウムといっても、その種類は多岐にわたり、それぞれ性格や飼いやすさ、寿命、鳴き声の大きさなどが大きく異なります。安易に見た目の可愛さだけで選んでしまうと、飼育を続けるのが難しくなってしまう可能性もゼロではありません。
この記事では、代表的なオウムの種類を一覧で紹介し、それぞれの特徴や性格、飼い方について詳しく解説します。
また、初心者でも飼いやすいオウムの選び方や、値段相場まで、オウムを家族に迎える前に知っておくべき情報を網羅的にご紹介します。この記事を読んで、あなたと相性の良いオウムを見つけるための参考にしてください。
この記事の結論
- オウムは冠羽を持ち、高い知能と長寿が特徴
- 長寿のため、生涯を共にできる覚悟と計画的な飼育が必要
- 飼育環境や鳴き声、性格を考慮して選ぶことが重要
- 信頼できるブリーダーやペットショップから迎えるべき
目次
オウムの基礎知識と特徴

鮮やかな羽色と賢さで人々を魅了するオウムですが、その生態や特徴について詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。
オウムは冠羽という頭の上に羽のある鳥類であり、独特の習性や飼育方法があります。
このセクションでは、オウムの基本的な情報とインコとの違い、そして飼育を始める前に知っておくべきポイントについて解説します。
オウムとインコの違い
オウムとインコはどちらも非常に賢い鳥ですが、いくつかの点で明確な違いがあります。
体格や寿命、知能の違い
オウムとインコは、体格、寿命、知能において大きな違いが見られます。
- 体格:オウムはインコに比べて体格が大きい種類が多く、特に大型のコンゴウインコなどは体長が1メートル近くになることもあります。
- 寿命:オウムは非常に長寿な鳥として知られており、種類によっては50年以上生きることも珍しくありません。対して、インコの寿命は種類にもよりますが、数年から30年程度と幅広いです。
- 知能:どちらも高い知能を持っていますが、オウムは特に感情表現が豊かで、複雑なコミュニケーションを必要とします。
これらの違いを理解することで、オウムが単なるペットではなく、生涯のパートナーとなる存在であることがわかるでしょう。
オウムは冠羽を持つのが特徴
オウムとインコを簡単に見分けることができる最もわかりやすい特徴は、冠羽(かんう)の有無です。
- オウムの冠羽:オウムの頭部には、感情に合わせて立てたり倒したりできる飾り羽(冠羽)があります。この冠羽を立ててアピールする姿は、オウム特有の愛らしい行動のひとつです。
- インコの冠羽:ほとんどのインコには、このような冠羽はありません。
この冠羽は、オウムが感情を表現する手段でもあります。飼い主さんに対して「嬉しい!」「興奮している!」といった気持ちを伝えてくれます。
オウムはオウム目オウム科、インコはオウム目インコ科
オウムとインコは、どちらも「オウム目(Parrotiformes)」という大きな分類に属する鳥です。しかし、さらに詳しく見ると、「オウム科(Cacatuidae)」と「インコ科(Psittaculidae)」に分かれています。
この分類を人間で例えるなら、「オウム目」が「霊長類」というグループで、「オウム科」と「インコ科」は、それぞれ「ヒト科」や「テナガザル科」といった、より小さなグループに分かれるようなイメージです。
オウム科(Cacatuidae)
オウム科の最大の特徴は、感情に合わせて動かすことができる「冠羽」です。驚いたり興奮したりすると、頭の羽を立てて表現します。体格が比較的大きく、寿命が長い種類が多いです。
インコ科(Psittaculidae)
インコ科は、オウム科にはない鮮やかで多彩な羽の色を持つ種類が多いのが特徴です。代表的なセキセイインコやボタンインコなど、オウム科に比べて小型の種類が多く、種類も非常に豊富です。
このように、オウムとインコは見た目の違いだけでなく、学術的にも異なる科に分類される、別の種類の鳥なのです。
オウムを飼う際の注意点

オウムは非常に賢く愛らしい存在ですが、飼育にはいくつかの注意点があります。特に、その高い知能と長い寿命を考慮した飼い方が求められます。
知能が高くコミュニケーションが重要
オウムは、人間と深いコミュニケーションを築くことができるほど、非常に高い知能を持っています。
- コミュニケーションの重要性:オウムは好奇心旺盛で、人間と遊ぶことや、言葉を真似することが大好きです。毎日しっかりとコミュニケーションを取り、知的な刺激を与えてあげることが、オウムの精神的な健康を保つ上で不可欠です。
- ストレスのサイン:コミュニケーションが不足すると、ストレスから毛引き(自分の羽をむしる行為)や大声で鳴き続けるなどの問題行動を引き起こすことがあります。
オウムとの生活は、単にお世話をするだけでなく、積極的に関わりを持つことが大切です。
寿命が長く生涯のパートナーになる
オウムは非常に長寿な動物であり、種類によっては人間の寿命に匹敵するほど長く生きます。
- 生涯のパートナー:オウムは長ければ50年以上生きるため、一度飼い始めたら、生涯を共に過ごす覚悟が必要です。
- 後継者の問題:もし自分に何かあった場合、誰がオウムの面倒を見るのか、事前に家族や信頼できる人に相談しておく必要があります。
オウムを飼うことは、人生を共に歩むパートナーを迎えることと同義です。その責任をしっかりと自覚し、計画的な飼育をすることが求められます。
代表的なオウムの種類と特徴一覧

オウムと一口に言っても、その種類は非常に多岐にわたります。ここでは、ペットとして人気のある代表的な種類から、初心者にも比較的飼いやすいとされている種類まで、それぞれの特徴や性格について詳しくご紹介します。
コバタンなどの代表的なオウム
愛らしい外見と人懐っこい性格で人気の高いオウムです。
コバタンの特徴と性格
白い羽毛に、頭部の黄色い冠羽が特徴的なコバタンは、非常に賢く愛嬌のある性格で知られています。
- 体長・体重:体長約30cm、体重約300gと、中型サイズです。
- 性格:
- 人懐っこく甘えん坊:飼い主さんに甘えるのが大好きで、体を撫でてもらうことを喜びます。
- おしゃべりが得意:非常に知能が高く、人間の言葉を真似るのが得意な種類もいます。
- 陽気で遊び好き:好奇心旺盛で、おもちゃで遊んだり、新しい芸を覚えたりするのが大好きです。
コバタンは、毎日しっかりとコミュニケーションを取ってくれる人に向いていると言えます。
キバタンの特徴と性格
全身の白い羽毛と、頭部の鮮やかな黄色い冠羽が特徴的なキバタンは、オウムの中でも特に人気が高い種類のひとつです。
- 体長・体重:体長約50cm、体重約1kgと、大型の部類に入ります。
- 性格:
- 感情表現が豊か:喜びや怒り、甘えたい気持ちなど、感情を全身で表現します。
- 遊び好きで活発:非常に遊び好きで、退屈すると物をかじったり、大声で鳴いたりすることがあります。
- 知的で賢い:人間の言葉や音を真似るのが得意で、芸を覚えるのも早いです。
キバタンは、その賢さと豊かな感情表現で、飼い主さんを飽きさせません。
コンゴウインコなどの大型インコ
オウムの仲間である大型インコも、ペットとして人気があります。
コンゴウインコの特徴と性格
鮮やかな色彩と、長い尾羽が特徴的なコンゴウインコは、非常に美しい鳥として知られています。
- 体長・体重:体長約80~90cm、体重約1kg~1.5kgと、オウムの中でも特に大型です。
- 性格:
- 非常に賢い:知能が高く、飼い主さんの言葉や感情をよく理解します。
- 人懐っこく愛情深い:信頼した飼い主さんには、深い愛情を示します。
- 社交的:他の鳥や人間とも比較的友好な関係を築くことができます。
コンゴウインコは、その大きさから広い飼育スペースが必要ですが、飼い主さんとの深い絆を築くことができるでしょう。
ヨウムの特徴と性格
全身がグレーの羽毛で覆われ、尾羽だけが赤いヨウムは、その高い知能で「おしゃべりの天才」として知られています。
- 体長・体重:体長約30cm、体重約400gと、中型サイズです。
- 性格:
- 非常に高い知能:人間の言葉を真似るだけでなく、言葉の意味を理解して使い分けることができると言われています。
- 穏やかで優しい:落ち着いた性格で、飼い主さんに忠実です。
- 感受性が豊か:飼い主さんの感情を敏感に察知し、寄り添ってくれます。
ヨウムは、おしゃべりを楽しみたい方や、深い信頼関係を築きたい方におすすめです。
その他、飼育可能な珍しい種類
上記以外にも、ペットとして飼育可能なオウムの種類は多数存在します。
| 種類名 | 特徴と性格 |
|---|---|
| クルマサカオウム | 鮮やかなピンク色の羽毛が美しい、優雅なオウムです。 人見知りな一面もありますが、飼い主にはよく懐きます。 |
| ボウシインコ | 緑色の羽毛に、頭部のカラフルな羽が特徴的です。 おしゃべりが得意で、芸を覚えるのも早いです。 |
| モモイロインコ | 全身がピンク色で、頭部の冠羽がチャームポイントです。 遊び好きで甘えん坊な性格が人気です。 |
これらの珍しい種類は、値段が高価であったり、飼育が難しかったりする場合があります。迎え入れる際は、その種類について十分に調べてから判断しましょう。
初心者向け!飼いやすいオウムの選び方

オウムを飼うことは、その後の人生を大きく変えるほどの喜びと感動を与えてくれます。しかし、長い付き合いになるからこそ、安易に選んでしまうのは禁物です。
初めてオウムを飼う方は、「どの種類が自分に合っているのだろう?」と悩むことが多いでしょう。
このセクションでは、初心者でも飼いやすいオウムを見つけるためのチェックポイントと、迎え入れる際の注意点について詳しく解説します。
オウムを選ぶ際のチェックポイント
オウムを選ぶ際は、見た目のかわいさだけでなく、飼育環境やご自身のライフスタイルに合った種類を選ぶことが大切です。
飼育環境や鳴き声の大きさを考慮する
オウムは、種類によって体格や鳴き声の大きさが大きく異なります。
- 体格:大型オウムは、体が大きいため広々としたケージが必要です。部屋の広さを考慮して、飼育スペースを確保できるか考えましょう。
- 鳴き声:オウムの鳴き声は非常に大きく、マンションや集合住宅では近隣トラブルに発展する可能性があります。
- 鳴き声が比較的静かな種類:ボウシインコやヨウム
- 鳴き声が大きい種類:キバタンやコンゴウインコ
- 生活環境:家族構成や一日の過ごし方を考慮し、オウムが快適に過ごせる環境を整えられるか確認しましょう。
これらのポイントを事前にチェックすることで、飼育後のギャップを減らすことができます。
コミュニケーション能力と性格
オウムと良好な関係を築くためには、そのコミュニケーション能力と性格を理解することが重要です。
- 知能:オウムは非常に賢く、人とのコミュニケーションを強く求めます。毎日一緒に遊んだり、話しかけたりする時間を確保できるか考えましょう。
- 性格:
- 甘えん坊な性格:飼い主さんにべったり甘えたい人
- 自立した性格:一人でいる時間も楽しんでほしい人
- おしゃべり:飼い主さんとの会話を楽しみたいなら、ヨウムやボウシインコなど、おしゃべりが得意な種類がおすすめです。
オウムは、飼い主さんとの相性が非常に大切です。実際に触れ合って、自分との相性を確かめてから選ぶのが理想的です。
値段相場と迎え入れ方
オウムを家族に迎えるにあたり、値段相場や迎え入れ方についても知っておきましょう。
種類や血統による値段の違い
オウムの値段は、種類や血統、月齢によって大きく異なります。
| 種類 | 価格相場 |
|---|---|
| ヨウム | 30万円~ |
| コンゴウインコ | 50万円~ |
| コバタン | 40万円~ |
| キバタン | 40万円~ |
上記はあくまで目安です。ペットとして販売される珍しい種類や、手乗りで訓練された個体は、さらに高価になることがあります。
また、初期費用としてケージや餌などの飼育用品代もかかるため、予算を十分に考慮して検討しましょう。
信頼できるお店やブリーダーの見つけ方
オウムを迎え入れる際は、健康で人馴れしている個体を選ぶことが大切です。そのためには、信頼できるお店やブリーダーから迎えることをおすすめします。
- ブリーダー:
- 信頼できるブリーダーは、親鳥や兄弟鳥の情報を開示してくれます。
- 衛生的な環境で大切に育てられているか、実際に訪問して確認しましょう。
- 迎え入れた後の相談にも応じてくれるか確認することも重要です。
- ペットショップ:
- オウム専門の知識を持ったスタッフがいるか確認しましょう。
- 飼育環境が清潔に保たれているか、鳥の健康状態は良好か、自分の目で見て確認しましょう。
焦らず、じっくりと吟味して、運命の出会いを見つけてください。
まとめ:自分にぴったりのオウムを見つけよう
この記事では、オウムの種類や特徴、そして飼いやすいオウムを見つけるためのポイントについて解説しました。
- オウムの基礎知識:オウムは冠羽を持ち、非常に賢く長寿な鳥である。
- 飼い方の注意点:高い知能を持つため、毎日のコミュニケーションが不可欠。
- 選び方のポイント:飼育環境や鳴き声、ご自身のライフスタイルに合った種類を選ぶ。
- 値段相場:種類によって大きく異なり、初期費用もかかるため、事前に予算を立てておく。
- 迎え入れ方:健康で人懐こい個体を選ぶため、信頼できるブリーダーやペットショップから迎える。
オウムは、一度家族に迎え入れたら、生涯を共にする大切なパートナーです。彼らの特性を理解し、愛情を持って接することで、かけがえのない存在となってくれるでしょう。
この記事が、あなたと相性の良いオウムとの素敵な出会いを叶えるための手助けとなれば幸いです。
この記事の執筆者
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