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【初心者向け】うさぎの飼い方完全ガイド|準備から毎日のケア、病気対策まで

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うさぎの飼い方

つぶらな瞳とモフモフの毛並みが愛らしいうさぎ。「いつか飼ってみたい」と憧れている方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際にうさぎを家族に迎えるとなると、「何から準備すればいいの?」「どんなことに気をつけたらいいの?」といった疑問や不安がたくさん湧いてくるかもしれません。

この記事では、初めてうさぎを飼う方でも安心して迎え入れられるように、飼育に必要な準備から、毎日のお世話、健康管理、そして病気のサインまで、うさぎの飼い方に関する情報を網羅的に解説します。

この記事を読めば、うさぎとの快適で幸せな共同生活をスタートさせるための準備が万端になるはずです。さあ、一緒にうさぎとの暮らしを学び、素敵なペットライフを始めましょう!

この記事の結論

  • うさぎの生態理解とケージ、食事など用品の事前準備が不可欠
  • 健康維持には牧草が主食で、ペレットや水も適切に与える
  • 温度・湿度管理を徹底し、日々の異常サインに注意が必要
  • うさぎの気持ちを理解し、信頼できる獣医で定期健診を受ける

nademo編集部

担当執筆者

nademo編集部

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愛犬・愛猫との新しい生活を応援する、大切な情報や豆知識をご紹介しています。

うさぎを飼う前に知っておきたいこと

うさぎ

うさぎを家族として迎え入れる前に、まず知っておくべき大切なことがあります。

うさぎは犬や猫とは異なる生態や習性を持つため、彼らの特性を理解しておくことが快適な共同生活を送る上で不可欠です。例えば、うさぎは非常にデリケートな動物で、急な環境変化や大きな音、ストレスに弱いため、静かで安心できる環境を整えてあげることが重要です。

また、彼らは草食動物であり、常に歯が伸び続けるため、適切な食事や牧草を与えることが健康維持の鍵となります。

さらに、感情表現が豊かな一方で、体の不調を隠す傾向があるため、日頃から注意深く観察し、異変に早期に気づくことが大切です。

これらの基本的な知識を持つことで、うさぎとの生活をより豊かで幸せなものにできるでしょう。

うさぎの種類と特徴

うさぎにはさまざまな種類がおり、それぞれ異なる特徴を持っています。代表的な品種としては、小型で愛らしいネザーランドドワーフ、たれ耳が特徴的なホーランドロップ、大きく堂々としたフレミッシュジャイアントなどが挙げられます。

ネザーランドドワーフは好奇心旺盛で活発な性格の子が多く、ホーランドロップは比較的穏やかで人懐っこい傾向があります。一方、フレミッシュジャイアントはその名の通り体が大きく、ゆったりとした性格が多いです。

品種によって体の大きさや毛の色、耳の形などが異なり、性格や行動パターンにも違いが見られます。

これらの特徴を理解することで、ご自身のライフスタイルや住環境に合ったうさぎを選ぶことができ、より良い関係を築くための第一歩となるでしょう。

うさぎを飼うことのメリット・デメリット

うさぎを飼うことには、多くの喜びがある一方で、考慮すべき点も存在します。

メリット

メリットとしては、まずその愛らしい見た目と仕草に癒されることが挙げられます。ちょこまかとした動きや耳をぴくぴくさせる様子、時折見せるゴロゴロといったリラックスした姿は、日々の疲れを忘れさせてくれるでしょう。

また、鳴き声が小さいため集合住宅でも飼いやすく、散歩の必要がない点も魅力です。トイレを覚える子が多く、比較的清潔に飼育できるのも利点です。

デメリット

一方、デメリットとしては、デリケートな動物であるため、体調を崩しやすいことや、病気になると治療費が高額になる可能性がある点が挙げられます。また、牧草やペレットといった専用の食事が必要で、毎日のお世話も欠かせません。

さらに、ケージから出して遊ばせる「へやんぽ」の時間を作る必要があり、家具やコードをかじってしまうリスクもあるため、十分な安全対策が必要です。

これらのメリットとデメリットを理解し、ご自身のライフスタイルと照らし合わせることが、後悔のない選択に繋がります。

飼育にかかる費用と寿命

うさぎの飼育には、初期費用と毎月の維持費用、そして予期せぬ医療費がかかることを把握しておくことが重要です。

初期費用

初期費用としては、うさぎ本体の価格(数千円~数万円)、ケージ(数千円~2万円程度)、給水器、食器、トイレ、隠れ家、移動用キャリーバッグなどで、合計で数万円を見込んでおくと良いでしょう。

維持費用

毎月の維持費用は、主に牧草やペレットといった食事代、トイレシーツや消臭剤などの消耗品代で、およそ3,000円~5,000円程度が目安となります。これに加え、冷暖房費や電気代なども考慮に入れる必要があります。

医療費

最も予測が難しいのが医療費です。うさぎは病気を隠しがちなため、気づいた時には症状が進行していることもあり、治療が長引けば高額になることもあります。

健康診断や避妊・去勢手術などを含め、動物病院での費用を考慮しておきましょう。

うさぎの平均寿命は一般的に5年~10年程度ですが、適切な飼育環境と栄養管理、そして早期の病気発見・治療によって、10年以上長生きする子も少なくありません。

長期にわたる責任と費用を十分に理解した上で、家族として迎え入れる覚悟が必要です。

うさぎを迎え入れる前の準備

うさぎ

うさぎを家族に迎えることが決まったら、快適な新生活をスタートさせるために事前の準備が非常に大切です。

まず、うさぎが安心して過ごせる静かで安全な場所を確保しましょう。直射日光が当たらず、エアコンの風が直接当たらない場所、そして家族の出入りが多くない落ち着いた場所が理想です。

次に、必要な飼育用品を揃えます。これにはケージ、給水器、食器、トイレ、隠れ家、牧草入れ、爪切り、グルーミング用品などが含まれます。

また、うさぎが食べる牧草やペレットも事前に準備しておきましょう。初めてうさぎを飼う場合は、うさぎに関する本を読んだり、信頼できるブリーダーやペットショップの店員さんからアドバイスをもらったりして、知識を深めておくことも重要です。

これらの準備を万端にすることで、うさぎが新しい環境にスムーズに慣れ、ストレスなく生活を始められるようになります。

ケージ・飼育用品の選び方

うさぎが安全で快適に過ごせるケージや飼育用品を選ぶことは、健康的な飼育環境を整える上で非常に重要です。

これらの用品は、うさぎの安全と衛生を考慮し、かじられても安全な素材でできているか、清潔に保ちやすいかを確認して選ぶようにしましょう。

ケージの選び方と置き場所

うさぎのケージ選びは、彼らが健康で快適に過ごすための土台となります。まず、ケージの広さは、うさぎが体を伸ばして横になったり、立ち上がって周囲を見渡したりできる十分なスペースがあることが重要です。

一般的には、うさぎの体の3倍程度の広さが目安とされています。床材は、金網ではなく、足裏に負担がかからないプラスチック製のスノコや、おしっこが下に落ちるメッシュタイプで足元がフラットなものが推奨されます。これにより、ソアホック(足裏の炎症)のリスクを軽減できます。

ケージの置き場所は、うさぎの健康と安心に直結します。

温度・湿度変化が少ない場所:直射日光が当たらず、エアコンの風が直接当たらない、室温が安定した場所を選びましょう。うさぎは暑さにも寒さにも弱いです。

静かで落ち着ける場所:テレビや人の出入りが激しい場所は避け、うさぎが安心して休める場所に設置してください。

安全な場所:電気コードや観葉植物など、うさぎがかじると危険なものから離れた場所に設置しましょう。

これらのポイントを踏まえることで、うさぎにとって最適な居住空間を提供し、ストレスなく過ごせるようになります。

給水器・食器・トイレ

うさぎの毎日の生活に欠かせない、給水器、食器、トイレは、使いやすさと衛生面を考慮して選ぶことが重要です。

給水器は、ボトルタイプが衛生的で水をこぼす心配が少ないため、最も一般的に使われています。飲み口がステンレス製で、うさぎが舐めやすい構造のものを選びましょう。毎日新鮮な水に入れ替えることが大切です。

食器は、うさぎがひっくり返したり、中に入って汚したりしにくい、安定感のある陶器製や、ケージに固定できるタイプがおすすめです。ペレット用と牧草用を別々に用意すると、それぞれ清潔に保つことができます。

トイレは、うさぎの体の大きさに合ったものを選び、おしっこが外に漏れにくい深さがあるものが良いでしょう。三角コーナータイプや四角いタイプなどがありますが、うさぎがしやすい形のものを見つけてあげてください。トイレ砂やシーツは、うさぎが口にしても安全な素材で、消臭効果のあるものを選ぶと良いでしょう。これらの用品を適切に選ぶことで、うさぎの健康と清潔な環境を保つことができます。

隠れ家と遊び道具

うさぎが安心して過ごすためには、ケージ内に隠れ家と適度な遊び道具を設置することが重要です。うさぎはもともと穴に住む動物であり、身を隠せる場所があることで安心感を得られます。隠れ家は、うさぎが全身をすっぽり覆えるくらいの大きさで、出入り口が複数あるものや、屋根があるタイプが人気です。素材は木製や布製などがありますが、かじっても安全なものを選びましょう。

遊び道具としては、牧草を詰めて遊べるボールや、かじることで歯の健康を保てる木製のおもちゃ、トンネルなどがあります。うさぎは好奇心旺盛で、新しいものに興味を持つ傾向があるため、いくつか種類を用意して定期的に交換してあげるのも良いでしょう。

ただし、小さすぎる部品や、うさぎが誤飲する可能性のあるものは避け、安全性を最優先に選びましょう。適切な隠れ家と遊び道具は、うさぎのストレス軽減と精神的な満足感に繋がり、豊かな生活を送る上で不可欠な要素となります。

適切な食事の選び方と与え方

うさぎの健康を維持するためには、適切な食事の選び方と与え方が非常に重要です。うさぎは草食動物であり、その消化システムは牧草を中心に設計されています。

そのため、主食は常に新鮮で質の良い牧草を与えることが基本となります。ペレットは補助食として少量与え、野菜や野草は少量のおやつとして与えるのが理想的です。

また、与えすぎは肥満や消化器系の病気の原因となるため、適切な量を守ることが大切です。年齢や活動量によって必要な栄養素や量が変わるため、成長に合わせて調整してあげましょう。

主食となる牧草の種類と重要性

うさぎの歯は一生伸び続けるため、牧草をたくさん食べることで歯がすり減り、不正咬合などのトラブルを防ぐことができます。

また、豊富な繊維質は腸の動きを活発にし、消化吸収を助けるとともに、便秘や下痢を防ぎます。

牧草にはさまざまな種類があり、代表的なものにはチモシー、アルファルファ、オーツヘイなどがあります。

チモシー最も一般的に推奨される牧草で、低カロリーで繊維質が豊富。成長期を過ぎた成うさぎの主食として最適です。
アルファルファ高タンパクで高カルシウム。成長期の子うさぎや妊娠・授乳中のうさぎに適していますが、成うさぎには少量に留めるべきです。
オーツヘイチモシーよりも嗜好性が高く、食いつきが良い傾向があります。

常に新鮮な牧草をたっぷり与えることで、うさぎの健康を維持し、病気を予防することができます。

ペレットの選び方と量

ペレットは、うさぎに必要な栄養素を補完するための補助食であり、牧草が主食であることを忘れてはいけません。ペレットを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

主成分牧草が主原料(一番最初に記載されている)であるものを選びましょう。穀物や豆類が主体のものは避けてください。
粗繊維繊維質が豊富に含まれているもの(20%以上が理想)を選びましょう。
タンパク質・カルシウム成うさぎにはタンパク質12~14%、カルシウム0.5~0.8%程度が目安です。子うさぎ用はこれよりも高めです。
無着色・無添加余計な添加物が含まれていないシンプルなものが良いでしょう。

与える量は、うさぎの年齢、体重、活動量によって異なりますが、一般的には体重の1.5%~3%程度が目安とされています。例えば、体重1kgのうさぎであれば15g~30g程度です。

子うさぎや妊娠・授乳中のうさぎは多めに与え、肥満気味のうさぎは少なめにするなど、個体に合わせて調整が必要です。ペレットは与えすぎると肥満や歯のトラブルの原因となるため、あくまで牧草の補助食として、量を守って与えることが大切です。

与えてはいけないもの・おやつについて

うさぎは可愛らしいですが、何でも与えて良いわけではありません。人間の食べ物の中には、うさぎにとって有害なものが多く存在します。

  • ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニラなど)
  • アボカド
  • チョコレート
  • カフェインを含むもの
  • 人間用の加工食品(パン、お菓子、塩分の多いもの)

などは絶対に与えてはいけません。これらは中毒症状を引き起こしたり、消化器に重篤なダメージを与えたりする可能性があります。

おやつは、うさぎとのコミュニケーションやご褒美として少量与える分には問題ありませんが、与えすぎは肥満や栄養バランスの偏りの原因になります。市販のうさぎ用おやつや、少量であれば無農薬の新鮮な野菜(小松菜、チンゲン菜、ニンジンなど)や果物(りんご、バナナなど)を与えることができます。

ただし、野菜や果物にも糖分が含まれるため、与える量には注意が必要です。新しいものを与える際は少量から始め、うさぎの体調に変化がないかよく観察するようにしましょう。

環境を整える際の注意点

うさぎが安全で健康に暮らすためには、適切な環境を整えることが非常に重要です。

コード類や観葉植物など、うさぎがかじると危険なものは手の届かない場所に収納するか、カバーで保護する必要があります。うさぎは好奇心旺盛で何でもかじろうとするため、事故防止のための対策は徹底しましょう。

また、静かで安心できる環境を確保することも重要です。大きな音や突然の物音はうさぎにとって大きなストレスとなるため、テレビやスピーカーの近くは避け、家族の出入りが少ない落ち着いた場所にケージを設置しましょう。定期的な掃除と換気も、衛生的な環境を保つために欠かせません。

うさぎの基本的なお世話

うさぎ

うさぎの基本的なお世話は、毎日欠かさず行うことが健康維持の基本です。主な項目は以下の通りです。

  • 食事と給水
  • トイレの掃除
  • 健康チェック
  • 環境の整備

これらの基本的なお世話を日課にすることで、うさぎとの絆を深め、異変に早期に気づくことができるようになります。

毎日の食事と給水

うさぎの健康を維持するために、毎日の食事と給水は非常に重要です。食事の基本は、常に新鮮な牧草をたっぷりと与えることです。うさぎの歯は一生伸び続けるため、牧草を食べることで自然にすり減らし、不正咬合を防ぎます。

また、豊富な繊維質は腸の働きを活発にし、消化を助け、毛球症などの病気予防にも繋がります。チモシーなどの牧草は、ケージに常に満たしておくようにしましょう。

ペレットは補助食として、うさぎの体重や年齢に応じた適切な量を、朝晩の決まった時間に与えるのが一般的です。与えすぎは肥満や消化器系のトラブルの原因になるため注意が必要です。

新鮮な水も常に提供し、給水器は毎日洗浄して、清潔な水に入れ替えてください。水はうさぎの生命維持に不可欠であり、脱水は体調不良に直結します。これらの日々のルーティンを徹底することで、うさぎの健康を保ち、元気な毎日を送る手助けとなります。

トイレのお世話と衛生管理

うさぎのトイレのお世話と衛生管理は、快適な生活空間を保ち、病気を予防するために非常に重要です。うさぎはきれい好きで、同じ場所で排泄する習性があるため、適切なトイレを設置し、毎日清潔に保つことが肝心です。

毎日のお世話

汚れた部分を取り除く:毎日の健康チェックを兼ねて、排泄物の量や状態を確認しながら、おしっこで濡れた部分や糞を取り除きます。

トイレシーツの交換:トイレシーツやトイレ砂を使用している場合は、吸水性が落ちる前に交換しましょう。

トイレ本体の清掃:少なくとも数日に一度はトイレ本体を洗い、排泄物の臭いや汚れを完全に除去します。

衛生管理のポイント

消臭効果のあるものを選ぶ:トイレ砂やシーツは、消臭効果のあるものを選ぶと、室内の臭いを抑えることができます。

洗い残しがないように:洗浄後はしっかり乾燥させ、カビの発生を防ぎましょう。

定期的なケージ全体の掃除:トイレだけでなく、ケージ全体も定期的に水洗いしたり、拭き掃除をしたりして清潔を保ちます。

清潔なトイレは、うさぎがストレスなく過ごせるだけでなく、皮膚炎や感染症などの病気のリスクを軽減する上でも非常に重要です。

温度・湿度の管理

うさぎは温度や湿度の変化に非常に敏感な動物であり、適切な環境を維持することが健康管理の要となります。

室温18℃~24℃
湿度40%~60%

夏場の対策:うさぎは汗腺が少なく、暑さに非常に弱いため、熱中症になりやすいです。エアコンで室温を25℃以下に保ち、扇風機で空気を循環させたり、ひんやりマットや保冷剤(直接触れないようタオルで包むなど工夫)をケージ内に設置したりして、体を冷やせる場所を用意してあげましょう。

冬場の対策:寒すぎると体調を崩しやすくなるため、暖房器具で室温を適切に保つことが大切です。ケージの一部を毛布などで覆って保温したり、うさぎ用のヒーターやパネルヒーターを設置したりするのも有効です。ただし、低温やけどには注意が必要です。

湿度管理:乾燥しすぎると呼吸器系のトラブルを招きやすく、高すぎると皮膚病やカビの発生リスクが高まります。加湿器や除湿器を活用して、適切な湿度を保つようにしましょう。 温度計や湿度計を設置し、常に環境をチェックすることが、うさぎの快適な暮らしに繋がります。

うさぎの健康管理と病気

うさぎ

うさぎの健康管理は、飼い主の重要な責任です。うさぎは捕食動物であるため、体調が悪くても本能的に隠そうとします。

そのため、日頃から注意深く観察し、異変に早期に気づくことが非常に大切です。また、うさぎに多い病気やその症状についても知識を持っておくべきです。

病気のサインを知っておくことで、早期発見・早期治療に繋がり、うさぎの命を救うことができます。少しでも異変を感じたら、すぐにうさぎを診てくれる動物病院を受診することが何よりも重要です。

異常のサインとチェック項目

うさぎの健康を維持するには、日々の小さな変化を見逃さないことが非常に重要です。

うさぎは病気を隠す習性があるため、飼い主が注意深く観察し、異常のサインに早期に気づくことが命を救うことに繋がります。毎日チェックすべき項目は以下の通りです。

食欲・飲水量

いつも通り牧草やペレットを食べているか、水の減りはどうか。食欲不振は緊急性が高いサインです。

排泄物

糞の量、形(丸く均一か)、色、臭い。下痢や小さすぎる糞、全く出ていない場合は要注意です。尿の色や量にも注目しましょう。

目の輝き・鼻

目が澄んでいるか、目ヤニはないか。鼻は湿りすぎず、乾きすぎず、呼吸に異常はないか。

呼吸

荒い呼吸や、鼻を鳴らすような音がないか。

毛並み・皮膚

抜け毛の異常、フケ、赤み、かゆみがないか。毛づくろいをしすぎている場合も注意が必要です。

前歯の伸び具合。よだれが多い場合は奥歯のトラブルの可能性も。

行動

元気がない、じっとしている時間が長い、体を丸めている、痛がる仕草はないか。

これらのサインにひとつでも当てはまる場合は、速やかに獣医師に相談してください。

うさぎに多い病気と予防法

うさぎは特定の病気にかかりやすい傾向があるため、主な病気を知り、適切な予防策を講じることが大切です。

うさぎに多い病気

  • 毛球症(うっ滞):胃腸内で毛が塊になり、消化不良を起こす病気。食欲不振、糞が出ないなどの症状。
  • 不正咬合:歯が正常にすり減らず、伸びすぎてしまう状態。食事がしにくくなる、よだれが出るなどの症状。
  • パスツレラ症:細菌感染による呼吸器疾患。くしゃみ、鼻水、目ヤニ、肺炎など。
  • 皮膚病:ダニや真菌(カビ)などによる皮膚炎。かゆみ、脱毛、フケなど。
  • 尿石症:膀胱や腎臓に結石ができる病気。血尿、頻尿、排尿時の痛みなど。

予防法

  • 牧草の十分な摂取:毛球症や不正咬合の予防に最も重要です。
  • バランスの取れた食事:適切なペレットと水を与え、与えてはいけないものを避ける。
  • 清潔な環境の維持:ケージやトイレを清潔に保ち、皮膚病や感染症を予防。
  • 適切な温度・湿度管理:快適な環境でストレスを軽減し、免疫力を保つ。
  • 定期的な健康チェック:毎日うさぎを観察し、早期発見に努める。
  • ストレス軽減:静かで安心できる環境を提供し、過度なストレスを与えない。

これらの病気と予防法を理解することで、うさぎが健康で長生きできるようサポートできます。

獣医師選びと定期健診の重要性

うさぎの健康を守る上で、うさぎを専門に診てくれる、またはうさぎの診療経験が豊富な動物病院を選ぶことは非常に重要です。

犬や猫とは異なる生理機能を持つため、うさぎの専門知識を持つ獣医師でなければ、適切な診断や治療が難しい場合があります。

動物病院を選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  • うさぎの診療実績:ホームページなどでうさぎの診療実績があるか確認する。
  • 診察内容:エキゾチックアニマル専門医がいるか、設備が整っているか。
  • 緊急時の対応:夜間や休日の対応が可能か。
  • 飼い主への説明:病状や治療方針を分かりやすく説明してくれるか。
  • 評判:実際にうさぎを飼っている人の口コミなどを参考にする。

そして、病気の早期発見と予防のためには、症状がなくても定期的な健康診断を受けることが非常に重要です。

年に1回は健康診断を受け、歯のチェックや体重測定、血液検査などをしてもらうことで、見た目では分からない病気の兆候を発見できる場合があります。

日々の観察と専門医による定期健診を組み合わせることで、うさぎの健康をより確実に守ることができます。

うさぎとのコミュニケーションとしつけ

うさぎ

うさぎとの生活を豊かにするためには、適切なコミュニケーションとしつけが不可欠です。うさぎは犬や猫とは異なる方法で感情を表現するため、彼らのサインを理解することが大切です。

しつけに関しては、犬や猫のように「おすわり」や「待て」を教えるのは難しいですが、トイレの場所を覚えさせたり、名前を呼んだら寄ってくるように教えたりすることは可能です。

焦らず、うさぎのペースに合わせて愛情を持って接することで、信頼関係を築き、より深い絆で結ばれるでしょう。

うさぎの気持ちを理解する

うさぎは言葉を話せませんが、その行動や仕草、表情からさまざまな感情を読み取ることができます。

うさぎの気持ちを理解することは、ストレスを軽減し、より良い関係を築く上で非常に重要です。

リラックスしている時

  • ゴロゴロ:歯を軽く鳴らす音で、安心している、満足しているサイン。
  • へそ天:仰向けでお腹を見せる。完全にリラックスして信頼している証拠。
  • ブロー(binky):体をひねってジャンプする。非常に嬉しく興奮している。

警戒・不満を感じている時

  • 足ダン:後ろ足で地面を強く叩く。危険を知らせたり、不満を表明したりする。
  • 耳を後ろに伏せる:緊張している、警戒している、怒っている可能性。
  • じっと動かない:怖がっている、体調が悪い可能性も。

好奇心・探索

  • 鼻をひくひくさせる:周囲の匂いを嗅いでいる。
  • 体を伸ばして匂いを嗅ぐ:新しいものに興味津々。

これらのサインを日頃から観察し、うさぎの気持ちを汲み取ることで、適切な対応ができ、彼らがより快適に過ごせるようになります。

トイレトレーニングの基本

うさぎは比較的きれい好きで、決まった場所で排泄する習性があるため、トイレトレーニングは比較的成功しやすいです。

適切なトイレの設置うさぎの体の大きさに合ったトイレを選び、ケージ内の決まった場所に設置します。
うさぎが落ち着いて排泄できる場所を選びましょう。
既存の排泄物を置くトイレ以外の場所で排泄した糞や、尿で濡れた牧草やティッシュなどをトイレに入れておくと、うさぎが「ここがトイレだ」と認識しやすくなります。
成功したら褒めるトイレで排泄できたら、優しく撫でてあげたり、少量のおやつを与えたりして褒めてあげましょう。
これを繰り返すことで、うさぎは「ここで排泄すると良いことがある」と学習します。
失敗しても叱らないトイレ以外の場所で排泄してしまっても、決して叱ってはいけません。
うさぎは恐怖を感じると、かえってトイレ以外の場所で隠れて排泄するようになる可能性があります。
静かに片付け、粘り強くトレーニングを続けましょう。
清潔を保つトイレが汚れていると、うさぎは他の場所で排泄してしまうことがあります。
常に清潔に保つことが成功の鍵です。

根気強く、愛情を持って接することで、うさぎはトイレを覚えてくれるでしょう。

抱っこや触れ合いのコツ

うさぎは非常にデリケートな動物で、犬や猫のように抱っこされることを好まない子も多いです。しかし、適切な方法で接することで、信頼関係を築き、抱っこや触れ合いができるようになることもあります。

抱っこのコツ

安心させる環境作り:まずはうさぎが安心できる静かな場所で、優しく声をかけながら近づきます。

優しく持ち上げる:片方の手でうさぎのお尻をしっかり支え、もう片方の手で前足を支えるようにして、体を安定させて持ち上げます。うさぎは後ろ足で強く蹴る力があるので、落下しないよう注意が必要です。

胸に抱き寄せる:持ち上げたら、うさぎの体を飼い主の胸に密着させ、包み込むように抱きかかえます。うさぎが安定して落ち着ける姿勢を保ちましょう。

短時間から始める:最初は数秒から始め、徐々に時間を延ばしていきます。うさぎが嫌がるそぶりを見せたらすぐに解放し、無理強いはしません。

触れ合いのコツ

優しく撫でる:頭や背中など、うさぎが気持ち良いと感じる場所を優しく撫でてあげましょう。お腹やあごの下など、嫌がる場所は避けます。

うさぎのペースで:うさぎが近づいてきたり、体を寄せてきたりした時に触れ合うようにし、強制はしません。

低い位置で接する:うさぎは上から来るものを警戒するため、目線を低くして接すると安心します。

抱っこや触れ合いは、うさぎとの信頼関係を深めるための大切なコミュニケーションです。うさぎの個性に合わせて、焦らず、愛情を持って接しましょう。

噛み癖・齧り癖への対処法

うさぎは好奇心旺盛で、特に歯が伸び続ける習性から、さまざまなものを噛んだり齧ったりする癖があります。

これは自然な行動ですが、家具や電気コードなど、うさぎにとって危険なものを齧ってしまうと事故に繋がるため、適切に対処することが重要です。

噛み癖・齧り癖への対処法

安全な環境作り:まず、うさぎの行動範囲内にある危険なもの(電気コード、観葉植物、有害な素材の家具など)は、手の届かない場所に移動させるか、カバーで保護しましょう。

代わりのおもちゃを与える:齧っても安全で、うさぎが好むおもちゃや牧草でできたかじり木などを与え、齧る欲求を満たしてあげます。飽きないようにいくつか種類を用意し、定期的に交換するのも良いでしょう。

注意をそらす:齧ってほしくないものを齧ろうとしたら、大きな音を立てるなどして注意をそらし、すぐに安全なおもちゃに誘導します。

嫌がるスプレーの活用:家具など特定の場所に、うさぎが嫌がる味のするスプレー(犬猫用のビターアップルなど、うさぎに安全なもの)を塗布するのも有効です。

運動量の確保:「へやんぽ(部屋での散歩)」の時間を十分に確保し、運動不足やストレスによる問題行動を防ぎます。

これらの対策を講じることで、うさぎの安全を守りつつ、共に快適に暮らすことができます。

まとめ:うさぎと幸せに暮らすために

うさぎとの暮らしは、その愛らしい姿と仕草に癒され、日々に大きな喜びをもたらしてくれます。しかし、うさぎは非常にデリケートな動物であり、犬や猫とは異なる特性を持っています。そのため、彼らが健康で幸せに過ごすためには、飼い主が正しい知識を持ち、愛情と責任を持って接することが不可欠です。

うさぎを家族に迎えるということは、約10年という長い期間、その命に寄り添い、彼らの幸せを願うことです。

この記事が、これからうさぎを迎えようと考えている方、そしてすでにうさぎと暮らしている方々にとって、愛情深いうさぎとの暮らしをより豊かにするための一助となれば幸いです。

この記事の執筆者

nademo編集部

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