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フクロウの値段相場は?ペットで飼うためのお迎え場所や正しい飼い方

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フクロウの値段相場は?ペットで飼うためのお迎え場所や正しい飼い方

一般的な犬や猫と比べればまだマイナーであるものの、可愛らしく魅力的な見た目のフクロウ。

映画『ハリー・ポッター』にも登場し、フクロウをお迎えしたいと思った人もいるのではないでしょうか。

ペットショップなどで手軽にお迎えできる動物ではありませんが、ペットとしてお迎えすること自体は可能です。

今回はフクロウの平均的な値段相場に加えて、お迎え可能な場所や正しい飼い方をまとめました

この記事の結論

  • フクロウの平均的な値段相場は45万円前後で、ペットとしてはかなり高額
  • 安い個体であれば10万円台でお迎えできる一方、珍しい個体は100万円を超える
  • 基本的にフクロウは懐くことがなく、人に馴れるかどうかが重要
  • 頻繁にコミュニケーションを取ることは難しく、距離感を保って生活する

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フクロウの値段相場は45万円前後

フクロウは小型から大型まで幅広く存在し、なおかつ種類も豊富なので値段はピンキリです。

ただ、今回nademo編集部で調査したところ、全種類平均の値段相場は45万円程度であることがわかりました。

犬や猫などと比べるとやや高額な生体価格になっており、お迎えには覚悟が必要でしょう。

フクロウの種類別平均生体価格

種類平均生体価格(税込)
アカアシモリフクロウ329,000円
アカスズメフクロウ473,000円
アビシニアンワシミミズク348,000円
アフリカオオコノハズク368,000円
アフリカヒナフクロウ416,500円
アフリカワシミミズク332,700円
アメリカワシミミズク602,000円
インドオオコノハズク352,000円
インドコキンメフクロウ473,000円
ウラルアウル517,000円
オオカラフクロウ664,000円
オオスズメフクロウ258,300円
オオフクロウ325,300円
カラフトフクロウ600,000円
カラードコノハズク274,800円
コキンメフクロウ347,750円
サバクコノハズク192,500円
シベリアワシミミズク680,000円
シロフクロウ532,000円
スピックスコノハズク348,000円
スンダオオコノハズク363,000円
スーパーホワイトメンフクロウ275,000円
チャコモリフクロウ367,500円
トラフズク412,700円
ナンベイヒナフクロウ311,600円
ニシアメリカオオコノハズク410,000円
ニセメンフクロウ800,000円
ニュージーランドアオバズク379,550円
ベンガルワシミミズク420,000円
マゼランワシミミズク660,000円
マレーワシミミズク1,500,000円
ミルキーワシミミズク1,045,000円
メガネフクロウ550,000円
メンフクロウ113,800円
モリフクロウ385,300円
ユーラシアワシミミズク419,750円
ヨーロッパコノハズク385,000円
ルソンオオコノハズク462,000円

安い個体であれば10万円台でお迎えできることもありますが、平均的に見れば多くはありません。

反対に希少価値の高い個体だと100万円を超えてくることもあり、かなり値段の幅は広いと言えるでしょう。

フクロウ、ミミズク、コノハズクの違い

羽角平均体長
フクロウなし20~70cm程度
ミミズクあり20~70cm程度
コノハズクあり20cm程度

まず、フクロウとミミズクは羽角という耳に似ている冠羽のことで、フクロウにはこれがなく、ミミズクにはこれがあります。

そしてミミズクと同様にコノハズクにも羽角があるものの、体の大きさが異なります。

コノハズクはミミズクの中でも最小とされており、体長はわずか20cm程度と言われています。

ほとんどが上記の条件によってわけられ名前がついていますが、一部では例外もあります。

フクロウのお迎え場所

フクロウは一般的なペットショップでお迎えすることは難しく、専門店に行く必要が出てくるでしょう。

ネットなどでも販売されている生体は確認できますが、基本的にフクロウ専門店ばかりです。

最近ではフクロウカフェなどもちらほらと見かけるようになったので、タイミングがあれば訪れてみると良いでしょう。

お迎え前に知りたいフクロウの基本情報

フクロウをお迎えする前には、どんな性格の子であるのかを理解することは重要。

そのほかにも生活状況や体の大きさ、平均寿命や注意したい病気などをまとめています。

フクロウの性格

性格はとても穏やかでクール、臆病でもあるので人とのコミュニケーションをあまり好みません。

基本的に「懐く」ということはなく、「人に対して馴れてくれるかどうか」というところが重要になります。

繊細なのでストレスには非常に弱く、来客などには馴れることがないでしょう。

最適な環境で穏やかに同じ時間を過ごすことができれば、少しずつ馴れてくれるようになります。

フクロウの体長・体重

体長体重
小型15~30cm65~300g
中型30~50cm300~500g
大型50cm以上500g以上

フクロウの大きさといっても個体ごとに全く異なるため、大体の目安として上記のようなサイズ感になります。

小型も存在知れば大型も存在し、大型になれば人間の子どもの身長半分程度には成長します。

フクロウの体臭

ほかの鳥類と比べればややニオイがあるものの、体臭自体がとても臭うというわけではありません。

ただ、1日1回は盲腸便という非常に強いニオイのする便を排泄するので、強く臭うこともあります。

フクロウは肉食なので便がきつくなってしまうのは仕方なく、早めに片付けることが大切です。

片付けが遅くなればなるほどニオイが滞留してしまうので、放置しないことが重要になります。

フクロウの鳴き声

ホーホー求愛しているとき、お腹が空いたというアピール
ホッホッ求愛への返事をしている、嬉しいとき、リラックスしているとき
ギャー、ギャアギャア威嚇をしている、怒っている
ピィー嬉しいとき、飼い主さんと信頼関係が築けているとき

フクロウの鳴き声といえば、やはり有名なのは「ホーホー」という鳴き声ではないでしょうか。

この鳴き声は2パターンの想定される状況が考えられ、ひとつが異性に対して求愛をしているときです。

男の子は求愛時に「ホーホー」と鳴くのに対して、女の子は「ホッホッ」と短く鳴きます。

そのほかにも、特に威嚇しているようなときの「ギャー」「ギャアギャア」という鳴き声は覚えておくと良いでしょう。

フクロウの平均寿命

フクロウの平均寿命は長めで、小型のフクロウでも10年以上は長生きしてくれると言われています。

中型や大型になればそれ以上に長く生きてくれるため、飼い主さんとしては嬉しい限りではないでしょうか。

小型10~15年
中型20~30年
大型30~40年

一般的に犬だと体が大きくなるにつれて平均寿命は短くなりますが、フクロウの場合は逆です。

大型になれば30~40年という平均寿命で、ペットとして飼育できる動物の中でも長寿と言えるでしょう。

フクロウの病気

体を清潔に保つことが一般的には病気の予防になりますが、生活するうえで気をつけたいポイントがいくつかあります。

  • 食中毒
  • 誤飲
  • 骨折
  • 壊死

主に冷凍マウスなどを食べるフクロウにとって、解凍した肉を放置していると細菌が繁殖します。

その結果として食中毒になったり、この記事でも広くご紹介しているように、誤飲も非常に多く見られます。

室内で飛んでいると、衝突して骨折することもありますし、アンクレットによって傷ができると壊死してしまう可能性もあります。

フクロウの飼育難易度

残念ながらフクロウの飼育難易度は高いです。犬や猫などとは根本的に異なるためです。

「可愛らしいから飼育したい」という気持ちはわかりますが、基本的に必要以上には干渉することなく一緒に生活するだけです。

係留飼育をすることでリスクは軽減できますが、頻繁にコミュニケーションを取りたい人には向いていないでしょう。

フクロウの飼育で必要なもの

フクロウをお迎えするうえで必要なものは、一般的なペットとは少し違ったアイテムばかりです。

特にアンクレットやジェス、リーシュなどといったアイテムはほかの動物では必要とすることが少ないでしょう。

  • パーチ(止まり木)
  • アンクレット(足輪)
  • ジェス(足紐)
  • リーシュ(手綱)
  • 食事(マウス、ヒヨコ、ウズラ)
  • 給水器(水浴び兼用)
  • キッチンバサミ
  • ファルコングローブ
  • ペットシーツ

場合によってはケージを用意するケースもありますが、一般的にはパーチとアンクレットを使用して飼うことになります。

それぞれフクロウに適したアイテムばかりなので最初は戸惑いますが、ひとつずつ確認してプロと相談しながら購入すると良いでしょう。

食事は冷凍マウスや冷凍ヒヨコが一般的

飼い主さんの最初の大きなハードルになると思われるのが、フクロウの食事の用意です。

食事は冷凍マウス、冷凍ヒヨコ、冷凍ウズラなどになるため、これらを調理する必要が出てきます。

肉食性なのでペレットのようなものではなく、新鮮なものを与えようとすると自宅での調理が必要になるのです。

すでに加工されたものも販売されていますが、フクロウにとっての理想的な食事は新鮮な肉類と言えるでしょう。

この中でも主食は冷凍マウスになるため、これらを扱うことが苦手な人は飼育が難しくなります。

給水だけでなく水浴びによって清潔に体を保つ

フクロウは水分補給を食事から行うというのが一般的で、必要に応じて給水皿などから水分補給します。

ですがこれとは別に、お皿などに入れた水を使って水浴びするというのがフクロウの特徴です。

水浴びは病気の予防として体を清潔に保つだけでなく、ストレスを発散させる目的でも最適です。

必要に応じて、お風呂場などで水浴びするのも可能ですし、霧吹きを使うというのもひとつの手でしょう。

フクロウと一緒に暮らすための飼育ポイント

もしフクロウをお迎えするとなったら、大切な飼育ポイントを抑えておくことが重要です。

一緒に暮らすうえでお迎えしてから後悔することがないよう、次の点に注意しましょう。

フクロウは係留飼育が一般的で安全

係留飼育止まり木などに繋いで飼育
ケージ飼育ケージ内で飼育
放鳥飼育室内で放し飼い

フクロウの飼い方はいくつかの方法があるものの、一般的には係留飼育が選択されます。

足輪で自由に室内を移動できないようにするものなので、始めは可哀想だと思う人もいるでしょう。

ですが係留飼育にすることで誤飲を防いだり、室内で迷子になったり、壁や家具への衝突を防ぐことができます。

ケージ内でも飼育できますが、ケージが小さいと羽を傷つけることになるため、かなり大きめのものを用意する必要があります。

食事は冷蔵解凍する

冷凍保存されている食事は、解凍方法によって質が落ちることもあるため注意が必要です。

フクロウにとって最適な食事は血抜きされていない新鮮なものなので、解凍の流れで血液が出てしまうと良くありません。

解凍するときには冷蔵庫に移すことで冷蔵解凍します。こうすることで血液が出づらくなり、十分な栄養を摂取できます。

正常なペリットであるかどうかを確認する

前述したような食事をするフクロウは、食後の10時間から12時間ほどの間に消化できなかったものを吐き出します。

これをペリットと言いますが、食べたものの毛・骨・歯などは消化できないので吐き出すことになるのです。

ペレットを吐き出すことで体重を軽く維持したり、食道をキレイに掃除することができるようになります。

ペレットが食べたものと同じ色であれば問題ありませんが、肉片が混じっていたり色がついているなら要注意です。

ストレスにとても弱いので適度な距離感が大切

実はフクロウはストレスにとても弱いと言われており、室温や湿度の変化にも敏感です。

室温は夏で25℃程度、冬で22℃程度を維持し、湿度も50%程度を維持できるようにしてあげてください。

また、触れ合うことが大好きな動物ではないため、基本的には飼い主さんであっても適度な距離感を大切にします。

あまり構いすぎることはしないように注意して、自分の時間を大切にしてあげてください。

窓際などでの日光浴を行う

フクロウは夜行性ではあるものの、実は日中に動くこともできる動物です。

そして体を健康的に整えるためにも、日が出ているうちには1時間程度で良いので日光浴をさせてあげてください。

紫外線を浴びることでビタミンDが生成され、体を健康的に維持することができるようになります。

日光浴の際には直射日光を避けつつも、窓は紫外線をカットするため窓を開けて逃げないようにした状態で行うと良いです。

フクロウを迎える前の注意点

フクロウはかなり特徴のある動物なので、気軽にお迎えできるような動物ではありません。

特に飼育方法が一般的な犬や猫とは全く異なるので、十分に理解してお迎えするようにしましょう。

猛禽類なのでほかペットとの共同生活に注意

フクロウはタカ、ハヤブサ、ワシなどといった鳥類と同様に、猛禽類という鋭い爪やくちばしを持つ動物です。

犬や猫などと同居することは不可能ではありませんが、小動物になると危険なケースもあります。

ただ、そもそもフクロウはとても警戒心が強く、共存することはストレスになることもある動物。

無理にペットの多頭飼いをするのではなく、飼育スペースや部屋を分けるなどといった対応も必要です。

体の大きさに対して食費が高め

フクロウの食事は冷凍の小動物が中心になるため、新鮮なものを与えようと思えば食費が高くなりがち。

中には加工されたものなども販売されていますが、やはり良質な食事は高くなってしまうものなのです。

体が小さくてもサイズ感に対して食費が高くなりがちなので、どれくらいの費用がかかるのかを事前に理解しておきましょう。

しつけはできない

フクロウは飼い主さんとの触れ合いを重要視する動物ではありませんので、しつけなどの訓練も不得意です。

もっといえば、必要以上に構われること自体が好みではないので、適度な距離感を保つ必要があります。

無理矢理にしつけをしようとしても、飼い主さんがフクロウに嫌われるだけでしょう。

誤飲の危険があるため小さなものやおもちゃは与えない

「ペットと一緒に遊ぶ」というのは飼い主さんにとって夢のひとつですが、フクロウは適していません。

もちろん適度なコミュニケーションは問題ありませんが、おもちゃを使った遊びは誤飲のリスクがあり危険です。

ペット用のおもちゃであっても誤飲のリスクは十分にありますし、小さな文具やアイテムも置かないようにしましょう。

放鳥によって誤飲や衝突のリスクがある

フクロウも鳥の仲間なので、できれば自由に動いたり羽ばたいているところを見てみたい、という人もいるでしょう。

自由にさせる時間があっても良いですが、自由にさせすぎるのは事故の原因になります。

当然、飛んで迷子になってしまう可能性もありますし、誤飲をしてしまう、壁や家具などに衝突してしまう、という可能性があるのです。

実は、フクロウによる誤飲は多く知られているため、特に誤飲については注意しなければいけません。

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