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動物たちが苦しまないためにできる決断とは?『JAVAコスメガイドVol.6』を紹介

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動物たちが苦しまないためにできる決断とは?『JAVAコスメガイドVol.6』を紹介

私たち消費者が使用するアイテムは、安全に使用できるように数多くの実験が繰り返されて手元にわたっています。

この実験には治験モニターのように人を対象としたものもあれば、人を対象とする前には動物を対象としてまず行われます。

人は自分の意思で治験に参加することができる一方、動物は自分の意思で参加不参加を決めることができません。

そこで今回は、「NPO法人 動物実験の廃止を求める会」であるJAVA発行の『JAVAコスメガイド』を中心に、動物実験の今をお伝えしていきます。

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動物実験の今

動物実験に関しては、国によっては厳しい規制があり、罰則を伴うような厳しい規定も存在しています。

ですが、動物愛護後進国である日本では、そういった規制はありません。

対して動物愛護先進国であるEUにおいては、2013年3月11日に化粧品の動物実験を完全禁止としました。

日本でも大手メーカーを中心として動物実験をしない方向にはなってきていますが、未だ完全禁止とは至っていません。

動物実験で行われていること

一般的に動物実験に使われている動物のイメージといえば、ウサギやマウス、ラットなどではないでしょうか。

ですが実際には犬や猫なども対象となっているものがあり、目を覆いたくなるようなものも多くありますが、実態を知ることは考える機会になります。

過去、実際に行われている動物実験の中でも、印象的なものをご紹介します。

皮膚刺激性試験毛を剃った皮膚に化学物質を塗布し、刺激や腐食の程度を観察
眼刺激性試験眼に試験物質を点眼し、損傷過程を観察
急性経口毒性試験絶食後に化学物質を投与し、毒性反応の経過を観察

そのほかにも、世界的に非難を浴びるような実験内容もあり、その一部は改善されてきています。

ですが、見えないところで行われているようなものですから、その全てを把握することはできないでしょう。

ここではご紹介できないような残酷なものもあるため、詳しく知りたい方は「NPO法人 動物実験の廃止を求める会-JAVA-」の公式サイトをご覧ください。

日本における動物実験の規制と現状

日本国内における動物実験は国内法令の下で行われており、環境省・文部科学省・農林水産省などの各省庁と連携して行われます。

動物実験の実施においては、動物実験委員会の設置が求められ、研究者や獣医師などからなる動物実験委員会が審査しています。

ただ、これはあくまでも日本国内においての法令です。国内企業が海外に拠点を置いている場合、この限りではありません。

また、民間企業が独自で実施しているものなどもありますし、動物実験委員会の設置は義務になっていません。

つまり、日本における動物実験の現状としては、「規制らしい規制がない」という状態になっています。

動物を犠牲にしない代替法

技術が進歩していくことで、現在では動物を使用せずとも培養細胞やシミュレーションによって実験ができるようになってきています。

これらを代替法といいますが、動物への負担なく何度でも繰り返しできるため、欧米では普及してきている実験方法です。

個体差がある動物実験よりも、何度も繰り返し行えて正確なデータが得られると言われている代替法は理想的と言えるでしょう。

現在では、OECD(経済協力開発機構)やICH(医薬品規制調和国際会議)といった国際機関の試験ガイドラインにおいても、代替法の取り入れが進められています。

JAVAコスメガイドとは

動物実験の実態は密室で行われているため、一般的に消費者である私たちが実情を知る方法はありません。

ですが、このJAVAコスメガイドでは、企業ごとに動物実験をしているかどうかを見極めることができます。

1998年の創刊から今回でVol6となり、今後の消費者としての判断材料が詰まっています。

NPO法人 動物実験の廃止を求める会-JAVA-とは

今回ご紹介するJAVAコスメガイドは、「NPO法人 動物実験の廃止を求める会」が発行しています。

1986年の設立から動物実験の廃止を求める活動を中心として、動物の命を守るための活動を行っています。

OECDプログラムにおける国際動物保護委員会にはアジア代表として参加していたり、犬猫の引取をした自治体に対して適切な譲渡をするように働きかけなども行っている団体です。

動物実験をなくすための活動に加えて、殺処分の実態を知らせる活動、毛皮をなくすための活動など、さまざまな活動を行っています。

国内海外問わず、動物実験の有無をメーカーごとに確認できる

JAVAコスメガイドということで化粧品メーカーを中心に掲載しており、医薬部外品や家庭用品を取り扱うメーカーも対象です。

対象とされている実験動物については、人以外の生きている脊椎動物や、生きている頭足類とされています。

動物実験をしていないメーカーや、動物実験をしているメーカー、そして回答しなかったメーカーなどが掲載されています。

こうした実態にショックを受ける方もいらっしゃるでしょうが、メーカーごとの方針を知ることができる機会となるのではないでしょうか。

動物実験の事実を知ったうえで私たちはどう行動するか

今回、動物実験やJAVAコスメガイドを発行する「NPO法人 動物実験の廃止を求める会」についてご紹介してきました。

少なくとも愛犬や愛猫と共に生活しているペットオーナーさまであれば、良くは思わないでしょう。

ですが、明確に私たち消費者はこうすべき、という判断を促すものではなく、一人ひとりがどう感じるかが重要です。

動物に関する情報を入手する方法はたくさんあるからこそ、適切な情報を得て各々が判断していくものだと言えるでしょう。

NPO法人 動物実験の廃止を求める会-JAVA-の公式サイトはこちら

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