今やペットカートは、愛犬とのお出かけに欠かせないアイテムのひとつになりつつあります。
ペットカートメーカーは数多くありますが、その中でも圧倒的な知名度と人気を誇るピッコロカーネ(Piccolo Cane)。
ペットカートを持っている方だけではなく、持っていない方も一度は耳にしたことや見かけたことがあるのではないでしょうか。
今回はピッコロカーネについて、代表取締役の今中美佳(いまなか・みか)さんにお話を伺ってきました。
ライター
天気がいい日は河川敷を散歩したり、ドッグランに行ってほかのワンコと触れ合ったりするのが楽しみのひとつ。
プレゼント企画やお友だち限定企画も用意してありますので、友だち追加お待ちしております!
目次
ペットカートブランドのピッコロカーネ誕生秘話
ピッコロカーネは、国内で初めてベビーカーベースでペットカートを造ったペットカート製造・販売会社です。
「すべては愛する家族のために」をモットーに、飼い主さんと愛犬が毎日を楽しく幸せに過ごせるように、高品質ペットカートを届けてくれます。
今でこそ当たり前のように普及しているペットカートですが、なんと、その市場を創ったのはピッコロカーネ創業者で現会長であるとのこと。
その原点は、20年以上前に愛犬がキッカケでペットカート造りを始めたことです。
愛犬への想いから開発されたブランドのピッコロカーネ
ピッコロカーネの会長はその昔、お散歩好きのゴールデン・レトリーバーをお世話していました。
しかし、高齢で外に出られなくなってしまい、それを不憫に思って、なんとかして外に連れて行ってあげたいという想いからペットカートの開発をスタートしたそうです。
そして友人の協力を得て、海外の色々なところを回って部品を調達。
苦労して完成させた初号機のペットカートは、鉄の重いフレームで箱型のシンプルなものだったようです。
今中さんは初号機完成について、会長から次のように聞いたことがあると教えてくれました。
「やっと寝たきりの子を連れ出す物ができた、これで散歩が好きな子に風や光を感じさせてあげられる!と喜んだよ。」
この喜びの気持ちと愛犬への強い想いから誕生したのが、ピッコロカーネだといえるでしょう。
昔は愛犬をカートに乗せることを非難された
やっとの思いでペットカートを完成させたピッコロカーネの会長ですが、待っていたのは称賛ではなく心無い批判でした。
当時はペットをカートに乗せるのが信じられないという時代。
ペットをバギーに乗せることを笑われたり、事情も知らずに「なぜワンちゃんを歩かせてあげないんだ」とバッシングを受けたそうです。
現在は一部の方の中では理解されない部分はあるものの、ペット人口も増えて、愛犬がペットカートに乗っていることが普通である時代になりつつあります。
ブランド名・商品名はすべてイタリア語
ピッコロカーネとはイタリア語で小さな犬という意味。
会長がイタリア好きでブランド名だけでなく、商品名もすべてイタリア語で付けられているそうです!
この日、今中さんの愛犬クレアちゃんが乗っているカートも、イタリア語で「可愛い」という意味の「CARINO(カリーノ)」というシリーズです。
なんと、クレアちゃんの名前が付けられたペットカートもあるんですよ!
クレアちゃんの名前の由来は、イタリア語で「創造」という意味の「CREA(クレア)」。
競技会で最高2位の記録を持つ、優秀なワンちゃんだそうです。
「たくさん記録を作ってほしい、この子の名前を残したい」という今中さんの想いから、このペットカートを「CREA(クレア)と名付けた」とのこと。
ピッコロカーネのこだわりや特徴
今回は、実際にピッコロカーネシリーズ全台に触れさせていただきました。
私を含め3人の編集部メンバーがいたのですが、全員が声を揃えて「軽い!」「片手でラクに動く!」など、驚きと感動の声が飛び交います。
単純に高品質という言葉だけでは表せないスゴさの秘密は、どこにあるのでしょうか。
ピッコロカーネが、特にこだわっている点やポイントなどを詳しくお聞きしました。
カートのタイヤ数はバランスを考慮して4輪を採用
多くのペットカートメーカーでは、3輪と4輪のペットカートを製造しています。
しかし「ピッコロカーネは4輪のみしか製造していません。これだけは絶対に守りたいこと。」と力強く言う今中さん。
例えば工事現場の手押し車は安定性がなく押すのが大変で、積載量が多いとひっくり返ってしまいます。
ピッコロカーネは、そのようなことがないように安定性が最も高い4輪を採用しているそうです。
こだわりの理由には、愛犬がリスクなく安全に乗れることが大前提だという強い想いが感じられますね。
タイヤの材質はベビーカーでも使われているEVA樹脂
ピッコロカーネのタイヤは、破裂の心配があるエアー式ではありません。
ベビーカーでも使われている、軽量で劣化しにくいEVA樹脂を使用しており、その理由を今中さんは次のように語ります。
「万が一災害でガラス片を踏んで空気が抜けたら逃げられないし、ペットカート自体が荷物になってしまう。だからパンクすることのないEVA樹脂を使用しています。」
災害時に道を歩かせることは愛犬にとっても危険なこと。
そんなときに、パンクしないペットカートは心強いアイテムになるといえるでしょう。
タイヤのすり減りによる交換の心配がない
ピッコロカーネのEVA樹脂のタイヤは、ほとんどすり減ることがないようです。
「弊社ではタイヤ1個からご購入いただけますが、ほとんどすり減らないので買われる方はいらっしゃらないです。まれに心配性の方が、予備タイヤとして保有しておきたいということはありますが。」とのこと。
お客様の中にはタイヤの模様の溝がなくなったことをすり減ったと勘違いして、交換した方がいいかという問い合わせもあるそう。
これはあくまで模様であって、車のタイヤみたいに溝がなくなったから交換、ということはないとのことです。
全犬種・TPOに合わせた様々なモデルを取り揃えている
ピッコロカーネは犬種・TPOに合わせて使い分けられるように、数種のモデルを取り揃えています。
フレーム1種に対してコットだけ乗せ換えて製造といったメーカーが多い中、ピッコロカーネはモデルごとに目的に合わせたパーツを組んで製造。
コットのファスナー部分は、ワンタッチで開閉できる便利なバックルタイプを採用しているモデルもあります。
さらにコットの取り外しができるもの、フレームとコットが一体型で折りたたみができるものも。
タイヤが大きいタイプの物は、砂利道・砂浜・雪道もラクラク動かせるのだとか。
種類が豊富なピッコロカーネなら、自分の理想とする愛犬にピッタリのペットカートが見つかるでしょう。
女性でも簡単に組み立てや分解ができる設計
ペットカートは購入後、組み立てる必要があることが多く、メーカーによっては一苦労することもあります。
しかしピッコロカーネの組み立ては驚くほど簡単!なんと車輪を入れるだけで完成です。
「弊社のペットカートは、力も必要ないので女性でもラクに組み立てられます。説明書を読まなくても組み立てられるので、面倒くさがりの方にもおすすめです。」と今中さん。
筆者も実際にペットカートの折りたたみをさせてもらったのですが、非常にスムーズに折りたたみができて重量が軽いことに度肝を抜かれました!
広告費用を掛けて宣伝しない
自社ブランドを認知してもらうときや新しい商品を発売するとき、一般的には広告を打つことが多いです。
しかし、ピッコロカーネは広告費をかけて宣伝することは絶対にしないとのこと。
「広告費にお金をかけるのなら、安くしてお客様のもとへ届けたい、お客様に恩返しができるような新しい物を作るために費やしたい。」こういった理念があると今中さんは言います。
その根底には、コンセプトである「すべては愛する家族のために」、愛犬が幸せになればいい、という想いがあることが垣間見えます。
今いるお客様を大事にすることで認知度が広まった
今中さんは、ピッコロカーネのお客様をファミリーと呼んでいるそうです。
インターペットなどのイベントでは、「差し入れ持ってきたよ!挨拶に来たよ!」とファミリーのみなさんが今中さんに顔を出しに来てくれるのだとか。
2024年4月インターペットの差し入れがこちら!
今中さんは嬉しそうに言います。
「私は新規のお客様よりも今のファミリーを大事にしています。何かあったら言ってね、と気さくに話をします。ファミリーと良好な関係を自然に築けたこともあって、結果的にピッコロカーネが広まっていったのだと思います。」と。
わざわざお客様が差し入れを持って来てくれるペットカート会社は、ピッコロカーネだけではないでしょうか。
広告費をかけることなく口コミだけで認知度が上がっていったのは、今中さんの人柄も大きく影響しているように感じました。
近い将来ショールーム兼事務所を1店舗作りたい
ピッコロカーネはいくつかの小売店で商品を扱っているものの、直営店がないので、実物を目にする機会が少ないのが現状です。
モデル数も多いことから、小売店側で在庫保管スペースの確保が難しいことも関係しているでしょう。
今中さんは「ピッコロカーネは事務所と倉庫が別々なので、ショールーム兼事務所を1店舗作りたい。そうすれば1店舗内で実物を見たり触ったりすることが可能になります。できれば1年以内に実現したい。」と意気込みます。
気になるペットカートを実際に操作して、愛犬を試乗させてみてから購入できるようになるのは嬉しいですよね。
飼い主さんと愛犬が幸せに過ごせるピッコロカーネビルを作るのが夢
今中さんは目を輝かせながらこう続けます。
「ゆくゆく余裕ができたら、複数の施設を詰めたピッコロカーネビルを作るのが夢。小さなビルでいいので、すべてがそこで完結するビルがあったら自分も行きたいし、素晴らしいなと思うんです。」
ピッコロカーネビル内には、次のような施設を検討しているそうですよ!
- ショールーム
- ドッグカフェ
- 動物病院
- トリミング
- ドッグラン
- しつけ教室
- おやつやフード売り場
- ワンコ用の洋服売り場
このような施設があれば、飼い主さんも愛犬もきっと楽しく過ごせますよね。
聞いている私も、想像するだけでワクワクしてきちゃいましたよ!
ぜひ実現して夢を叶えていただきたいですね!
ピッコロカーネの試乗車に乗らせていただき、まさかの展開に!?
今中さんのご厚意で、ピッコロカーネのペットカートを野外で乗らせていただくことになりました。
今中さんと愛犬のクレアちゃん、取材に同席した吉野と愛犬のリリちゃんでお散歩です。
とても楽しそうに談笑しながら歩いておられました(笑)。
戻ってきた吉野は、「すごく軽やかで操作しやすい!よく外で段差を超えるときに前輪を上げるんですが、ちょっと力が必要なんですよ。でもピッコロカーネは軽々と前輪を上げられてとてもラク!」とやや興奮気味。
非常に気に入ったようでそのままお買い上げするという、驚きの展開になりました!
今回試乗させてもらったのはサンプル品なので、後日郵送で届けていただくことに。
届いたピッコロカーネのペットカートがこちら。
無事愛犬リリの新車が届きました!
こちらのカートは、組み立てがとても簡単で、車輪を4つ差し込むだけ。
私は5分もかからずに組み立てが完了しました。
頑丈なのに軽くて、扱いもとても軽快です。
折りたたむとコンパクトになります。
折りたたみも慣れれば10秒もかからずにできますよ。
ペットが乗るところは着脱式です。
車輪がついている部分はコンパクトにし、ペットが乗るところは外してそのまま車に乗せる。といったことも可能です。
また災害時にも着脱式だとかなり便利だと感じますね。
新車でさっそくお出かけしました。
カートの中はとても広く、リリも快適に過ごしていました。
これなら2匹入れても大丈夫くらいの広さです。
このまま電車にも乗ったのですが、移動のストレスはほとんどありません。
今後もこのカートで、たくさん一緒にお出かけしようと思います!
ピッコロカーネのイベント情報・詳細情報
ピッコロカーネは、2024年5月に兵庫県神戸市と愛知県岡崎市でイベントで出店!
日程 | イベント名 | 場所 |
---|---|---|
2024/5/18(土)~2024/5/19(日) | 神戸わんわんマルシェ | 神戸ポートアイランド内市民広場 |
2024/5/25(土)~2024/5/26(日) | 犬市場 | 岡崎公園乙川河川緑地 |
実店舗でなかなか見られないピッコロカーネの実物を操作・試乗できます。
新品の在庫も持っていくので、気に入ったらその場で購入することも可能だそうです!
気になる方はぜひ、公式ショップなどをチェックして参加してみてください。
公式オンラインショップ | https://piccolocane.com/ |
https://www.instagram.com/piccolocane_petcart/ | |
https://www.facebook.com/piccolocane.petcart/ |
この記事の執筆者
KENTAROU MATSUBAYASHI
ライター
舌を出したまま寝る姿が可愛すぎて、スマホには愛犬の寝顔写真がビッシリ!
天気がいい日は河川敷を散歩したり、ドッグランに行ってほかのワンコと触れ合ったりするのが楽しみのひとつ。
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