昨今では技術の発展により、さまざまなペットアイテムやペット向けサービスを目にする機会が増えました。
ペットと過ごす中で、思い出や生きた証を何らかの形で残したいという方は多くいるのではないでしょうか。
今回はそんな要望を叶えてくれる、「ペトフォ」という新しい形の写真立てサービスを展開する、スマートシニア株式会社の藤澤孝一(ふじさわ・こういち)さんにお話を伺いました。
ライター
天気がいい日は河川敷を散歩したり、ドッグランに行ってほかのワンコと触れ合ったりするのが楽しみのひとつ。
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目次
ペットロスの悲しみを和らげたいという思いから始まった「ペトフォ」
ペトフォは2023年からスタートした、新しいペット向けサービスです。
もともとNFT(改ざん不可のデジタルデータ)を作っていた藤澤さんは、日々こんなことを感じていたのだとか。
「キャラクター化アプリを使っても自分の子に似てない、デザイナーが手作業でアート的に描くような形があってもいいのではないか」
そんなときに身内がペットロスを経験。写真をNFTにして残してあげようとしたものの、「現実の写真や映像は悲しくて直視できない」と言われてしまいました。
そこでAIを使って、ペットを実写ではなくアートという形で見れるように提供したところ、気持ちが和らぎ喜ばれたそうです。
ペトフォは、ペットロスによる悲しみを緩和させることがキッカケで誕生したのです。
ペトフォはAIとデザイナーによって作られるペットアート
ペトフォは今までの写真とは違い、ペットアートを保存できる写真立てのこと。
写真立てのQRコードコードを読み込んで、準備したペットの写真(画像)を1枚アップするとペットアートが3種類のデザインが作成されます。
インターネット上に一生残るNFTとして焼き付けられるので、写真立てで永遠に楽しめるのが最大の魅力です。
サービスのスタート当初はペットの終活で利用されることが多かったそうですが、今では、記念品や思い出の品としてペットアートを作ることが増えているとのことです。
人が手を施すことで唯一無二のペットアートになる
ペトフォは、まず人工知能であるAIに描かせてから、デザイナーが直接手を加えて修正・仕上げを行います。
デザイナーの手を加えることは強いこだわりのようで、その理由について藤澤さんはこう言います。
「AIやアプリの自動生成だけに任せるのではなく、人の手が入ってやっとアートと呼べると思っています。世界にひとつだけの自分のペットのアートを作りたい、という方にオーダーいただけると嬉しい。」と。
要望を別途伝えることで細かい調整を行えるのもポイントで、大量生産のような物とは違い、この世に二つとないオリジナルペットアートが出来上がります。
完成したペットアートは飼い主さんが自由に使用できる
通常は創作した人に著作権が与えられますが、ペトフォはどうなのでしょうか。
藤澤さん曰く、「私たちが手掛けているものですが、完成したペットアートはお客様が自由に使っていただいて問題ありません。」とのことです。
家に飾って楽しむのもいいですし、SNSなどで自慢するのもアリ!投稿することでフォロワーさんに「その画像どうやって作ったの?」と聞かれることがあるかもしれませんね。
そのときは、ぜひペトフォのことを教えてあげてください!
永久QRコードを開発し永遠の思い出として保持が可能
通常のQRコードはサーバーを保持してそこにデータを置いており、ドメインを変更したりURLを変えるとリンクが切れて見られなくなります。
対してペトフォでは、独自に開発した永久QRコード(特許申請中)というものを使用しています。
QRコードの先にストレージを準備してブロックチェーンで保存するため、200年先でもリンク切れになることなく観覧できるそうです。
一度書くと書き直しができないというデメリットがあるものの、永遠の思い出や記念品として保有できることは大きなメリットといえるでしょう!
加工スタイルは2つのニーズを満たすために3種類を用意
ペットアートを作成する際には、「キャラクター化しても、自分の子の特徴を最大限に出してほしい」「実物に近づけてほしい」という要望がとても多いと藤澤さんは言います。
それらを満たすために採用されたのが、以下の3種類です。
アニメ風
水彩画風
ディズニー・ピクサー風
水彩画風は実物に近い描写で、ディズニー・ピクサー風はその名の通りディズニー映画などで描かれるような描写となっています。
デザイナーの手が掛けられているだけあって、とてもクオリティが高いことが分かりますね!
2024年4月開催のインターペットでは注文が殺到!
ペトフォは2024年4月に開催されたインターペット(一般公開日)に出店し、非常に多くのお客様に興味を持ってもらえたそうです。
なんと、1日目で用意していたハードがすべて売り切れてしまい、その後は予約注文での対応になってしまったのだとか。
筆者も初めて見たときにアートの細部の質感に感激しましたが、そのクオリティの高さに魅せられて購入した方が大勢いたということに納得です。
藤澤さんは予想外の反響に驚きつつも、「たくさん注文が入って苦戦しています」と嬉しそうに語ってくれました。
注文から納品までは1週間~2週間程度
ペトフォは基本的にオンラインショップでの注文となります。(2024年5月現在は注文過多のためストップ)
写真を1枚アップロードした後に3種類の画像が作成され、データでお届けしてもらえます。
届いたデータを確認して修正を行い、完成したものを動画ファイルと共に写真立てとして納品するという流れになります。(2024年5月現在、修正可能回数は1回)
期間としては通常は1週間程度ですが、ペットの種類やアート作品の確認のやり取りがあることから、どうしても一定の時間はかかってしまうそう。
目安として1週間~2週間ぐらいかかると思っておくといいでしょう。
ペトフォの組み立てと設定方法
犬猫以外のペットだと時間がかかることも
基本的には、犬猫以外のペットのオーダーも受け付け可能とのこと。
ただしAIのインデックスの関係や、デザイナーによる手の修正時に異なるソフトウエアの使用が必要なことから、通常より多くの時間を要してしまうそうです。
さまざまなオプションサービスの展開やイベント出店を検討
藤澤さんは、「今後、写真立て以外のオプションサービスも付加していきたい」と考えているようです。
すでにいくつか候補案があり、具体的には以下の4つ。
- ポスター制作サービス
- 多頭飼育者向けサービス
- 動画サービス
- ポップアップイベント
それぞれのサービス内容について伺いました。
額に入れられるようなポスター制作サービス
ペトフォを注文した方の中には、写真立てよりも大きいサイズが欲しいという方も一定数いらっしゃるのだとか。
そんな方に向けたサービスとして、ポスター注文ができるようにしていきたいそうです。
ポスターならではの大きさを活かして、背景に文字などをプラスアルファで入れて加工することを考えているようですよ。
多頭飼育の方に向けて1フレーム2~3頭を描けるオプション
ペトフォで作成される頭数は、現在1フレームに1頭ですが、ゆくゆくは1フレームに2~3頭を描ける形にしたいそうです。
今は2頭や3頭飼いといった多頭飼育をしている方は多く、お客様の中には「愛犬みんなが描かれないのなら注文しない」という方が結構いらっしゃることが理由とのこと。
藤澤さんは「飼い主様としては全頭一緒に写ったものがほしいと思うのは当然のことですよね。こういった要望にも答えられるようなオプションを増やしていきたい。」と言います。
2025年にはペットアートが動く動画サービスの展開も
来年の2025年の頭には作成したペットアートが動く、動画制作にもチャレンジしていきたいようですが、そこには壁があるとのこと。
今のペットアートを現状のAIで動画にすることは、技術的にもコスト的にも厳しいというのです。
「ペットアート制作は1~2万円という価格帯でしたが、AI誕生のおかげで安く提供できるようになった。だけどペットアート動画は現状では厳しいです。もう少しAIが進化してくれれば安価に制作できるようになるのですが。」と藤澤さん。
自分の飼っているペットのペットアートキャラクターが動くなんて、想像するだけでもワクワクしますよね。
OpenAI社の動画生成AI「Sora(ソラ)」の発展に期待しましょう!
その場でペットアートを提供できるポップアップイベント
ペトフォは現在オンラインで注文から納品が完結する形となっていますが、イベント出店についても意欲的。
今後の展開として藤澤さんはこう言います。
「オンラインよりも、店舗などその場でペットアートを作成してもらって受け取れるほうが、嬉しいという方はいらっしゃると思います。今すぐは難しいですが、催し物やポップアップイベントといった、その場のイベント出店も実現していきたいですね。」
もしかしたらあなたのお住いの近くで、ペトフォがイベント出店するかもしれませんよ?
ペトフォの最新情報は、以下の公式HPやインスタグラムなどでチェックしてみてください!
ペトフォの情報
公式HP | https://pet.nftlife.jp/ |
インスタグラム | https://www.instagram.com/petphooo/ |
https://www.facebook.com/groups/petbo |
この記事の執筆者
KENTAROU MATSUBAYASHI
ライター
舌を出したまま寝る姿が可愛すぎて、スマホには愛犬の寝顔写真がビッシリ!
天気がいい日は河川敷を散歩したり、ドッグランに行ってほかのワンコと触れ合ったりするのが楽しみのひとつ。
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