愛犬にかぼちゃを与えても良いのか、気になりますよね。実はかぼちゃは栄養豊富で、適切に与えれば愛犬の健康をサポートしてくれる食材です。
この記事を読めば、かぼちゃの栄養と効果、与えて良い部分や量、正しい調理法、アレルギーなどの注意点、さらには簡単な手作りレシピまで、愛犬にかぼちゃを与えるための全ての知識が分かります。安心して愛犬との食生活を豊かにしましょう。
この記事の結論
- 犬にかぼちゃを与えるのは安全で栄養豊富で有益である
- 適量を与え人間の調味料は避けて、適切に準備することが重要である
- 与えられる部分は実だけにしておき、皮や種などは与えないようにする
- かぼちゃにはビタミンやカリウム、食物繊維などの栄養素が含まれている
目次
犬にかぼちゃを与えても大丈夫?基本的な疑問を解決

愛犬の食事やおやつにかぼちゃを取り入れたいけれど、本当に与えても安全なのか、どのように与えれば良いのか、疑問をお持ちの飼い主さんは少なくないでしょう。
かぼちゃは栄養価が高く、甘みもあって犬が好む食材のひとつですが、与え方にはいくつかの注意点があります。
この章では、犬にかぼちゃを与える上での基本的な疑問にお答えし、安心して愛犬の食生活にかぼちゃを取り入れるための第一歩となる情報をお届けします。
犬はかぼちゃを食べられる?その安全性について
結論から申し上げますと、犬はかぼちゃを食べても基本的に問題ありません。かぼちゃは犬にとって有益な栄養素を多く含んでおり、適切に調理し、適量を与えることで、愛犬の健康維持に役立つ食材となり得ます。
ただし、どんな食材にも言えることですが、与えすぎや不適切な与え方は体調不良の原因となる可能性があるため、正しい知識を持つことが大切です。
アレルギーを持つ犬も稀にいるため、初めて与える際は少量から様子を見るようにしましょう。
かぼちゃは消化しやすく、自然な甘みがあるため、食欲がない犬や老犬の栄養補給にも適しています。
しかし、人間用に味付けされたかぼちゃの煮物や加工品は、犬にとって塩分や糖分が過剰になるため与えないでください。
犬に与える場合は、かぼちゃそのものを加熱調理するなど、犬に適した形で提供することが重要です。
犬に与えても良いかぼちゃの部分 実や皮や種は?
かぼちゃは部位によって、犬への与えやすさや注意点が異なります。一般的に私たちが食用とする実の部分以外にも、皮や種、わたがありますが、それぞれ犬に与えても良いのでしょうか。以下の表にまとめました。
かぼちゃの部分 | 犬への安全性 | 与える際の主な注意点 |
---|---|---|
実(果肉) | 〇 安全 | 加熱して柔らかくし、消化しやすくする。 食べるからと言って、与えすぎには注意。 |
皮 | △ 注意が必要 | 硬く消化しにくい場合がある。 農薬の残留の可能性も考慮し、よく洗う。 細かく刻むか、柔らかく煮込む。少量から試す。 |
種 | △ 注意が必要 | 硬く消化しにくい。喉に詰まらせる危険性。 生で与えるのは避け、少量であれば、炒ってから砕いて粉末状にするなどの工夫が必要。 無理に与える必要はない。 |
わた | 〇 少量なら可 | 食物繊維が豊富だが、与えすぎると下痢の原因になることがある。 種を取り除き、少量を与える程度なら問題ないことが多い。 |
最も安心して与えられるのは、加熱して柔らかくした実の部分です。皮にも栄養が含まれていますが、消化の負担を考えると、無理に与える必要はありません。
もし皮を与える場合は、無農薬のものを選び、細かく刻んで少量にするか、圧力鍋などで十分に柔らかく煮込むなどの配慮が必要です。
種は消化が悪く、喉に詰まらせるリスクもあるため、基本的には取り除くのが無難です。わたの部分は少量であれば問題ありませんが、種は必ず取り除きましょう。
いずれの部位を与える場合も、アレルギー反応や消化不良の兆候がないか、愛犬の様子をよく観察することが大切です。
犬にとってかぼちゃの栄養と期待できる健康効果

かぼちゃは、甘みがあり多くの犬が好んで食べる野菜のひとつですが、美味しさだけでなく、犬の健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
適切に与えることで、愛犬のさまざまな健康効果が期待できる、まさに自然の恵みと言えるでしょう。
この章では、かぼちゃに含まれる主な栄養素と、それらが犬の体にどのような良い影響を与えるのかを詳しく解説します。
かぼちゃに含まれる主な栄養素 犬へのメリット
かぼちゃには、犬の健康をサポートする多様な栄養素が含まれています。特に注目したいのは、抗酸化作用を持つビタミン類や、お腹の調子を整える食物繊維などです。
以下に、かぼちゃに含まれる代表的な栄養素と、それぞれが愛犬にもたらすメリットをまとめました。
栄養素 | 犬への主なメリット |
---|---|
β-カロテン(体内でビタミンAに変換) | 皮膚や粘膜の健康維持、視力のサポート、免疫機能の維持、抗酸化作用による細胞の保護。 |
ビタミンC | 抗酸化作用により細胞を保護し、免疫機能の維持をサポート。 コラーゲンの生成にも関与し、皮膚や関節の健康維持に役立ちます。 |
ビタミンE | 強力な抗酸化作用を持ち、細胞膜を酸化から守ります。 血行促進効果も期待でき、健康な皮膚や被毛の維持に貢献します。 |
カリウム | 体内の余分なナトリウムを排出し、水分バランスや血圧を正常に保つ働きがあります。 神経伝達や筋肉の収縮にも関わる重要なミネラルです。 |
食物繊維 | 腸の蠕動運動を活発にし、便通を促進します。 また、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果も期待できます。 |
ビタミンB群(B1, B2, B6, 葉酸など) | エネルギー代謝を助ける補酵素として働きます。 皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の正常化にも関与しています。 |
ルテイン・ゼアキサンチン | カロテノイドの一種で、特に目の網膜や水晶体に存在し、紫外線やブルーライトなどの有害な光から目を守る働きがあります。 白内障などの眼病予防効果も期待されています。 |
これらの栄養素がバランス良く含まれているため、かぼちゃは愛犬の健康維持に多角的に貢献できる食材と言えるでしょう。ただし、これらの栄養素を効率よく摂取するためには、適切な調理法や与える量が重要になります。
犬にかぼちゃを与えることで期待できる効果
かぼちゃに含まれる豊富な栄養素は、それぞれが単独で働くことに加え、互いに影響し合うことで、愛犬の体にさまざまな良い効果をもたらすことが期待されます。
ここでは、代表的な健康効果について具体的に見ていきましょう。
愛犬の免疫力サポートとかぼちゃの力
かぼちゃに豊富に含まれるβ-カロテン(ビタミンA)、ビタミンC、ビタミンEといった抗酸化ビタミンは、体内で過剰に発生した活性酸素を除去し、細胞のダメージを防ぐ働きがあります。
これにより、免疫細胞が正常に機能するのを助け、ウイルスや細菌などの外敵から体を守る力を高める効果が期待できます。
特にβ-カロテンから変換されるビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保つ役割があり、病原体の侵入を防ぐバリア機能を強化します。
日常的にかぼちゃを食事に取り入れることで、愛犬が病気にかかりにくい、丈夫な体づくりをサポートできるでしょう。
犬の目の健康維持とかぼちゃの栄養
かぼちゃの鮮やかなオレンジ色は、β-カロテンが豊富に含まれている証です。β-カロテンは犬の体内でビタミンAに変換され、このビタミンAは「目のビタミン」とも呼ばれるほど、視覚機能の維持に不可欠な栄養素です。
網膜で光を感じるために必要なロドプシンという物質の主成分であり、暗い場所での視力(夜盲症の予防)や目の粘膜の健康を保つ働きがあります。
また、かぼちゃにはルテインやゼアキサンチンといったカロテノイドも含まれており、これらは目の水晶体や黄斑部に存在し、紫外線やブルーライトなどの有害な光から目を保護するフィルターのような役割を果たします。
加齢とともに気になる白内障などの眼病リスクを軽減する効果も期待されています。
犬の腸内環境改善と便秘予防にかぼちゃ
かぼちゃには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方がバランス良く含まれています。
不溶性食物繊維は、水分を吸収して便のカサを増やし、腸を刺激して蠕動運動を活発にすることで、スムーズな排便を促し、便秘の予防・改善に役立ちます。
一方、水溶性食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内フローラのバランスを整える効果があります。腸内環境が整うと、栄養の吸収効率が上がるだけでなく、免疫力の向上にもつながります。
お腹の調子が不安定な愛犬や、便秘がちな愛犬にとって、かぼちゃは心強い味方となるでしょう。
抗酸化作用で愛犬の老化防止 かぼちゃの秘密
犬も人間と同様に、年齢を重ねるとともに体内の活性酸素が増加し、細胞が酸化ダメージを受けやすくなります。これが老化やさまざまな生活習慣病の原因のひとつと考えられています。
かぼちゃに含まれるβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどの強力な抗酸化成分は、この活性酸素の働きを抑制し、細胞の酸化を防ぐことで、愛犬の若々しさを保つ手助けをします。細胞レベルでのダメージが軽減されることで、皮膚や被毛の健康維持はもちろん、内臓機能の低下を緩やかにし、健康寿命を延ばす効果も期待できるでしょう。
かぼちゃを食事に取り入れることは、愛犬のアンチエイジングケアの一環としても有効です。
犬にかぼちゃを与える際の正しい知識と注意点

愛犬にかぼちゃを与える際には、いくつかの大切なポイントがあります。栄養豊富なかぼちゃも、与え方を間違えると愛犬の健康を損なう可能性があります。
ここでは、適切な量や頻度、調理方法、そして特に注意すべき点について詳しく解説します。
犬にかぼちゃを与える適切な量 体重別の目安
犬にかぼちゃを与える際の適切な量は、犬の体重や活動量、健康状態によって異なります。一般的に、1日に与えるおやつの量は、1日の総摂取カロリーの10%以内が理想とされています。
かぼちゃを与える場合は、そのカロリーも考慮に入れましょう。以下はあくまで目安として、初めて与える際は少量から試し、便の状態などを観察しながら調整してください。
犬の体重 | 1日に与えても良いかぼちゃの量(加熱後)の目安 |
---|---|
超小型犬(~4kg) | 小さじ1杯~大さじ1杯程度(約5g~15g) |
小型犬(~10kg) | 大さじ1杯~大さじ3杯程度(約15g~45g) |
中型犬(~25kg) | 大さじ3杯~大さじ5杯程度(約45g~75g) |
大型犬(25kg~) | 大さじ5杯~(約75g~、犬の状態に合わせて調整) |
かぼちゃは比較的カロリーが低い野菜ですが、糖質も含まれています。与えすぎは肥満の原因になるため、上記の量はあくまで目安とし、普段の食事内容や運動量に応じて加減することが大切です。
特に手作り食のトッピングとして利用する場合は、主食の栄養バランスを崩さない範囲で与えましょう。
犬にかぼちゃを与える頻度 毎日の摂取はOK?
かぼちゃを毎日少量ずつ与えること自体は、健康な犬であれば問題ありません。ただし、毎日与える場合は、1回あたりの量を少なめにし、他の食材との栄養バランスを考慮することが重要です。
特定の食材に偏ることなく、さまざまな食材からバランス良く栄養を摂取させることが、愛犬の健康維持には不可欠です。
毎日同じおやつを与えるのではなく、ローテーションのひとつとしてかぼちゃを取り入れるのがおすすめです。
もし毎日与えたい場合は、ごく少量にとどめ、愛犬の体調や便の状態をよく観察しましょう。
犬へのかぼちゃの正しい与え方と調理方法
犬にかぼちゃを与える際は、消化しやすく安全な形で提供することが大切です。調理方法や与えて良い部分について、正しい知識を身につけましょう。
生のかぼちゃは犬に与えても良いのか
生のかぼちゃは硬く、犬の消化器官に負担をかける可能性があります。消化不良を起こしたり、喉に詰まらせたりする危険性もあるため、犬に与える際は必ず加熱調理するようにしましょう。加熱することで、かぼちゃの甘みが増し、消化吸収も良くなります。
犬用かぼちゃの加熱調理のポイント
犬にかぼちゃを与える際の基本的な調理法は、「茹でる」「蒸す」「電子レンジで加熱する」のいずれかです。調理のポイントは以下の通りです。
味付けはしない:
犬には人間用の調味料(塩、砂糖、醤油、香辛料など)は不要です。素材本来の味で十分喜んでくれます。
十分に柔らかくする:
フォークで簡単につぶせるくらいまで、しっかりと加熱しましょう。特に子犬や老犬には、ペースト状にするなど、より食べやすい工夫をすると安心です。
細かくカットする:
大きな塊のまま与えると、喉に詰まらせる危険性があります。小さくカットするか、マッシュしてから与えましょう。
人肌程度に冷ます:
加熱したてのかぼちゃは非常に熱いため、火傷をしないように必ず人肌程度に冷ましてから与えてください。
茹でる場合は、栄養素の流出を最小限に抑えるために、皮ごと茹でてから実を取り出すか、蒸し料理にするのがおすすめです。
電子レンジを使用する場合は、少量の水を加え、ラップをして加熱すると均一に火が通りやすくなります。
犬にかぼちゃの皮や種やわたを与える際の注意
かぼちゃの皮、種、わたの部分については、与える際に注意が必要です。
皮:
かぼちゃの皮には食物繊維やβ-カロテンが含まれていますが、硬くて消化しにくいことがあります。農薬が残っている可能性も考慮し、与える場合は無農薬のものを選び、非常によく洗い、細かく刻んで少量にするか、加熱して柔らかくしてから与えましょう。消化が苦手な犬には無理に与えない方が無難です。
種:
かぼちゃの種は硬く、消化が悪いため、犬の胃腸に負担をかけたり、喉や消化管に詰まらせたりする危険性があります。基本的には取り除いてから与えるようにしましょう。
わた:
わたの部分も食物繊維が豊富ですが、種と同様に消化しにくい場合があります。少量であれば問題ないこともありますが、積極的に与える必要はなく、消化の負担を考えると取り除いた方が安心です。
安全性を考慮し、基本的には加熱した実の部分を与えるのが最もおすすめです。
犬にかぼちゃを与える上での重要な注意点
栄養豊富なかぼちゃですが、与え方によっては愛犬の健康を害する可能性もあります。アレルギーや与えすぎのリスク、持病との関連など、重要な注意点を理解しておきましょう。
犬のかぼちゃアレルギーの可能性と症状
かぼちゃに対してアレルギー反応を示す犬は比較的稀ですが、可能性はゼロではありません。
初めてかぼちゃを与える際は、ごく少量から試し、食後の様子を注意深く観察してください。アレルギーの主な症状としては、以下のようなものがあります。
- 皮膚のかゆみ、赤み、発疹
- 目の充血、目やに
- 下痢や軟便
- 嘔吐
- 元気がない、食欲不振
これらの症状が見られた場合は、すぐにかぼちゃを与えるのを中止し、獣医師に相談しましょう。アレルギーは個体差が大きいため、他の犬が大丈夫でも自分の愛犬には合わないということもあります。
犬へのかぼちゃの与えすぎによるリスク 消化不良や肥満
かぼちゃは食物繊維が豊富ですが、過剰に摂取すると消化不良を引き起こし、下痢や便秘の原因となることがあります。
また、糖質も含まれているため、与えすぎはカロリーオーバーにつながり、肥満のリスクを高めます。肥満は関節炎や糖尿病など、さまざまな病気の引き金となるため注意が必要です。
適量を守り、おやつやトッピングとしてバランス良く取り入れることが大切です。
持病のある犬へかぼちゃを与える際の注意点
何らかの持病を抱えている犬にかぼちゃを与える場合は、特に慎重な判断が必要です。例えば、以下のようなケースでは注意が必要です。
腎臓病の犬:
かぼちゃにはカリウムが比較的多く含まれています。腎臓病でカリウム制限が必要な犬には、症状を悪化させる可能性があるため、与える前に必ず獣医師に相談してください。
糖尿病の犬:
かぼちゃには糖質が含まれているため、血糖値コントロールが必要な糖尿病の犬には、与える量や頻度に注意が必要です。獣医師の指導のもと、慎重に与えるようにしましょう。
尿路結石症の既往がある犬:
かぼちゃに含まれるミネラルが結石の種類によっては影響を与える可能性があります。特にシュウ酸カルシウム結石の既往がある場合は、獣医師に確認することをおすすめします。
上記以外にも、何らかの治療を受けていたり、食事療法を行っている場合は、自己判断でかぼちゃを与えず、必ずかかりつけの獣医師に相談し、指示を仰ぐようにしてください。
人間用のかぼちゃ加工品は犬に与えないで
人間用に作られたかぼちゃの加工品は、犬に与えてはいけません。例えば、以下のようなものは犬にとって有害な成分が含まれていたり、塩分や糖分が過剰だったりする可能性があります。
かぼちゃの煮物:
醤油、砂糖、みりんなどで味付けされており、犬には塩分や糖分が過剰です。玉ねぎやネギ類が一緒に煮込まれている場合、それらは犬にとって中毒を引き起こす危険な食材です。
かぼちゃプリン、かぼちゃケーキ、かぼちゃパイなどのお菓子:
砂糖、バター、牛乳、生クリーム、香辛料(シナモン、ナツメグなど)が多く使われており、犬の健康を害する可能性があります。特にチョコレートやキシリトールが含まれている場合は命に関わることもあります。
味付けされたかぼちゃチップスやスナック:
塩分や油分が多く、添加物が使用されていることもあります。
犬にかぼちゃを与える際は、必ず犬用に調理されたものか、無添加・無調味の加熱したかぼちゃを与えるようにしましょう。
こんな時は注意 犬にかぼちゃを与えてはいけないケース

栄養豊富なかぼちゃですが、愛犬の体質や健康状態によっては、与えることを見合わせたり、特に注意が必要な場合があります。
ここでは、犬にかぼちゃを与える際に注意すべき具体的なケースについて詳しく解説します。
愛犬の健康を守るために、飼い主さんが正しい知識を持つことが大切です。
かぼちゃアレルギーを持つ犬への対応
犬も人間と同じように、特定の食べ物に対してアレルギー反応を示すことがあります。かぼちゃもアレルゲンとなる可能性があり、注意が必要です。
もし愛犬がかぼちゃアレルギーを持っている場合、少量でも与えることでさまざまな症状が現れることがあります。
主なアレルギー症状としては、以下のようなものが挙げられます。これらの症状は、かぼちゃを食べてから数分から数時間後、場合によっては1日以上経ってから現れることもあります。
- 皮膚のかゆみ、赤み、発疹、脱毛
- 目の充血、涙や目やにの増加
- くしゃみ、鼻水、咳
- 口の周りや顔、まぶたなどの腫れ
- 嘔吐、下痢、軟便などの消化器症状
- 元気がなくなる、ぐったりする、食欲不振
- 外耳炎の悪化
初めてかぼちゃを与える際は、ごく少量(ティースプーン半分程度など)から試し、食後の様子を数日間は注意深く観察しましょう。
アレルギー反応が見られたらすぐにやめる
もし上記のような症状が見られたり、愛犬の様子に普段と違う変化があった場合は、すぐに与えるのを中止し、動物病院で獣医師に相談してください。
自己判断で様子を見るのではなく、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
その際、いつ、何を、どのくらい食べたか、どんな症状が出たかを記録しておくと診断の助けになります。
獣医師は、症状や状況に応じてアレルギー検査を勧めることもあります。アレルギーと診断された場合は、今後かぼちゃを与えないようにし、獣医師の指示に従いましょう。
特定の病気を治療中の犬とかぼちゃ
特定の病気を患っていたり、治療中の犬にとっては、かぼちゃに含まれる成分が体に悪影響を及ぼす可能性があります。特に注意が必要な病気と、その理由について理解しておきましょう。
療法食を食べている場合は、その効果を損なう可能性もあるため、自己判断でかぼちゃを与えるのは避けるべきです。
以下は、かぼちゃを与える際に特に注意が必要な代表的な病気です。
病名 | 注意すべき理由 | 対応 |
---|---|---|
腎臓病(慢性腎不全など) | かぼちゃにはカリウムが比較的多く含まれています。 腎機能が低下している犬の場合、カリウムの排泄がうまくいかず、高カリウム血症を引き起こすリスクがあります。 高カリウム血症は、不整脈、筋力低下、元気消失などを招くことがあり、重篤な場合は命に関わることもあります。 また、リンの含有量にも注意が必要です。 | 必ずかかりつけの獣医師に相談し、指示に従ってください。 療法食を食べている場合は、その内容を獣医師に確認し、自己判断で与えないでください。 |
糖尿病 | かぼちゃは野菜の中では糖質を多く含むため、食後の血糖値が上昇しやすい食材です。 糖尿病の犬は血糖値のコントロールが非常に重要であり、かぼちゃを与えることで血糖値が急上昇し、病状を悪化させる可能性があります。 | 獣医師に相談し、与えても良いか、与える場合の量や頻度について厳密な指示を受けてください。 インスリン治療中の場合は特に慎重な管理が必要です。 |
尿石症(特にシュウ酸カルシウム結石) | かぼちゃにはシュウ酸が含まれています。 シュウ酸カルシウム結石の既往歴がある犬や、そのリスクが高いと診断されている犬の場合、シュウ酸の摂取が結石の形成を促進したり、再発を招く可能性があります。 | 獣医師に相談し、食事管理について詳細なアドバイスを受けてください。 結石の種類によっては、かぼちゃの摂取を完全に避けるよう指示されることもあります。 |
心臓病 | 心臓病の犬、特にうっ血性心不全などでナトリウム制限が必要な場合、かぼちゃに含まれるナトリウム量も考慮に入れる必要があります。 また、カリウムのバランスも重要になることがあります。 | 獣医師に相談し、食事全体の栄養バランスを考慮した上で、かぼちゃを与えても良いか確認してください。 |
肥満、または肥満傾向の犬 | かぼちゃは比較的カロリーが高く、糖質も多いため、与えすぎると肥満の原因となります。 すでに肥満であるか、体重管理が必要な犬には、おやつとしてのかぼちゃは慎重に検討する必要があります。 | 1日の総摂取カロリーを考慮し、与える場合はごく少量にとどめ、その分主食を減らすなどの調整が必要です。 獣医師に相談し、適切な体重管理について指導を受けましょう。 |
上記以外にも、膵炎や特定の消化器疾患、内分泌疾患など、食事管理が治療の重要な一部となる病気はたくさんあります。
愛犬が何らかの病気で治療中であったり、定期的に薬を服用している場合、あるいは療法食を食べている場合は、新しい食材としてかぼちゃを与える前に、必ずかかりつけの獣医師に相談し、その指示に従うようにしてください。
愛犬の健康状態を第一に考え、安全な食事を心がけましょう。
消化器系が特に弱い犬へのかぼちゃの与え方
かぼちゃに含まれる豊富な食物繊維は、適量であれば犬の腸内環境を整え、便通を良くする効果が期待できます。
しかし、消化器系が特に弱い犬や、普段からお腹の調子を崩しやすい犬にとっては、かぼちゃの食物繊維が逆に消化器への負担となることがあります。
特に以下のような犬は、かぼちゃを与える際に注意が必要です。
- 消化機能が未発達な子犬
- 消化機能が衰えてきているシニア犬(老犬)
- 元々お腹がデリケートで、環境の変化や新しい食べ物で下痢や軟便をしやすい犬
- 過去に膵炎や胃腸炎などの消化器系の病気を経験したことがある犬
これらの犬にかぼちゃを与える場合、食物繊維の摂りすぎや、慣れない食材であることによって消化不良を起こし、下痢、嘔吐、腹部膨満、食欲不振などの症状を引き起こす可能性があります。
生のままや大量に与えると健康な子でも体調を崩すことがある
かぼちゃは比較的消化しやすい野菜ではありますが、生のまま与えたり、一度に大量に与えたりすると、健康な犬でも消化不良を起こすことがあるため注意が必要です。
もし消化器系が弱い愛犬にかぼちゃを試してみたいと考える場合は、以下の点に細心の注意を払い、獣医師に相談の上で慎重に進めましょう。
- 必ず加熱し、少量から: 生のかぼちゃは消化が悪いため、絶対に与えないでください。必ず柔らかく加熱調理(蒸す、茹でるなど)し、最初はティースプーンの先にごく少量程度から試します。
- 消化しやすい形状で: 消化の負担を少しでも軽減するために、加熱したかぼちゃを細かく刻んだり、裏ごしして滑らかなペースト状にすると良いでしょう。
- 皮や種、わたは完全に除去する: 皮や種、わたは硬く消化が悪いため、必ず取り除き、実の部分だけを与えるようにしましょう。
- 体調が良い時に限定する: 下痢をしている時や食欲がない時など、少しでも体調が優れない時は与えるのを控え、完全に回復してから検討してください。
- 食後の様子を注意深く観察する: 与えた後は、便の状態(硬さ、色、回数)、嘔吐の有無、元気や食欲などを数日間にわたり注意深く観察します。少しでも異変が見られたら、すぐに与えるのを中止し、獣医師に相談してください。
最も重要なのは、愛犬の個体差を理解し、その日の体調をよく観察することです。無理に与える必要は全くありません。
かぼちゃを与えることによるメリットよりも、体調を崩すリスクの方が高いと判断される場合は、与えないという選択が賢明です。
不安な場合や、どのように与えれば良いか迷う場合は、必ずかかりつけの獣医師に相談し、愛犬の体質や健康状態に合わせた適切なアドバイスを受けるようにしてください。
犬が喜ぶ かぼちゃを使った簡単手作りレシピ

愛犬の健康維持に役立つかぼちゃを使った、手軽に作れるレシピをご紹介します。普段の食事のトッピングやおやつとして、ぜひ試してみてください。
手作り食は、添加物の心配がなく、愛犬の好みや体調に合わせて調整できるのが魅力です。
ただし、与えすぎには注意し、アレルギーの可能性も考慮して少量から試すようにしましょう。
簡単で栄養満点 犬用かぼちゃペースト
かぼちゃペーストは、調理が非常に簡単で、消化しやすいため、老犬や食欲がない犬にもおすすめです。
ドライフードのトッピングや、手作りごはんの素材として幅広く活用できます。かぼちゃ本来の甘みがあるので、多くの犬が喜んで食べてくれるでしょう。
材料
材料名 | 分量 |
---|---|
かぼちゃ(種、わた、皮を取り除いたもの) | 100g程度 |
水 | 大さじ1~2程度(かぼちゃの水分量によって調整) |
作り方
- かぼちゃは種とわたをスプーンなどで丁寧に取り除き、皮をむいてから1~2cm角に切ります。
- 耐熱容器にかぼちゃと水を入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で3~5分ほど、かぼちゃが柔らかくなるまで加熱します。竹串がすっと通るくらいが目安です。
- 加熱したかぼちゃをフォークやマッシャーで潰し、滑らかなペースト状にします。硬すぎる場合は、少量ずつお湯や茹で汁を加えて調整してください。
- 完全に冷ましてから与えてください。
与える際のポイント
作ったペーストは冷蔵庫で2~3日、冷凍庫で約1か月保存可能です。冷凍する場合は、製氷皿などで小分けにしておくと便利です。与える際は、必ず人肌程度に冷ましてから与えましょう。
初めて与える場合は、ティースプーン1杯程度の少量から始め、便の様子など体調に変化がないか確認してください。
犬のおやつに最適 かぼちゃボーロの作り方
サクサクとした食感が楽しいかぼちゃボーロは、トレーニングのご褒美やコミュニケーションツールとして最適なおやつです。材料もシンプルで、オーブンがあれば簡単に手作りできます。
愛犬の好みに合わせて、ヤギミルクパウダーなどを少量加えても良いでしょう。
材料
材料名 | 分量 |
---|---|
かぼちゃ(加熱してマッシュしたもの) | 50g |
片栗粉 | 20g~30g(かぼちゃの水分量によって調整) |
(お好みで)犬用ミルクパウダー | 小さじ1/2程度 |
作り方
- かぼちゃは皮、種、わたを取り除き、柔らかく茹でるか蒸すかしてマッシュし、粗熱を取ります。
- ボウルにマッシュしたかぼちゃと片栗粉(お好みでミルクパウダーも)を入れ、ゴムベラなどで混ぜ合わせます。生地がまとまりにくい場合は、片栗粉やごく少量の水を加えて調整してください。
- 生地が耳たぶくらいの硬さになったら、直径1cm程度の大きさに丸め、オーブンシートを敷いた天板に並べます。
- 170℃に予熱したオーブンで10~15分程度焼きます。焼き色を見ながら調整してください。
- 焼きあがったら、オーブンから取り出し、網の上などで完全に冷ましてから与えてください。
与える際のポイント
ボーロの大きさは、愛犬の口の大きさに合わせて調整してください。しっかりと乾燥させることで保存性が高まりますが、手作りのため早めに消費しましょう。
密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、1週間程度を目安に食べきるようにしてください。
与えすぎは肥満の原因になるため、1日の摂取カロリーを考慮して適量を与えましょう。
主食にもなる 犬用かぼちゃと鶏肉の混ぜごはん
かぼちゃと鶏肉を使った混ぜごはんは、栄養バランスも考慮した一品です。鶏肉は良質なタンパク質源となり、かぼちゃのビタミンや食物繊維と一緒に摂ることで、愛犬の健康をサポートします。食欲がない時や、特別な日のごはんとしても喜ばれるでしょう。
材料
材料名 | 分量(小型犬1食分の目安) |
---|---|
かぼちゃ(皮、種、わたを取り除いたもの) | 30g |
鶏むね肉(皮なし)または鶏ささみ | 30g |
(お好みで)にんじん、ブロッコリーなど | 各10g程度 |
白米(炊いたもの)または犬用オートミール | 20g~30g |
作り方
- かぼちゃ、鶏肉、その他の野菜はそれぞれ1cm角程度に小さく切ります。鶏肉は筋や余分な脂肪を取り除いておきましょう。
- 鍋に切った材料とひたひたの水を入れ、火にかけます。沸騰したら弱火にし、アクを取りながら具材が柔らかくなるまで煮込みます(約10~15分)。
- 具材が柔らかくなったら火を止め、粗熱を取ります。鶏肉は手で細かく裂くか、フォークでほぐします。かぼちゃや野菜も食べやすい大きさに潰したり刻んだりします。
- 炊いた白米またはお湯で戻した犬用オートミールと、3の具材、適量の煮汁を混ぜ合わせます。
- 完全に冷ましてから与えてください。
与える際のポイント
このレシピはあくまで手作り食の一例であり、総合栄養食ではありません。
毎日の主食として与える場合は、獣医師や専門家のアドバイスを受け、栄養バランスを考慮して他の食材も組み合わせるようにしてください。
初めて与える食材がある場合は、少量から試してアレルギー反応が出ないか確認しましょう。
作った混ぜごはんは冷蔵庫で保存し、2日以内に食べきるようにしてください。
犬に与えるかぼちゃの選び方と正しい保存方法

愛犬の健康を考えるとき、与える食材の品質はとても大切です。かぼちゃも例外ではなく、新鮮で安全なものを選び、適切に保存することが重要になります。
ここでは、愛犬のために知っておきたい美味しいかぼちゃの選び方と、鮮度を長持ちさせる正しい保存方法について詳しく解説します。
愛犬のために知っておきたい美味しいかぼちゃの選び方
スーパーマーケットでかぼちゃを選ぶ際、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。
犬に与えるからこそ、より品質の良いものを選んであげたいものです。
新鮮で栄養価の高いかぼちゃを見分けるためのポイントをご紹介します。
新鮮なかぼちゃを見分けるポイント
丸ごとの状態とカットされた状態、それぞれで見分けるポイントが異なります。以下の表を参考に、美味しいかぼちゃを選びましょう。
チェックポイント | 見分け方 |
---|---|
見た目(丸ごと) | 色が均一に濃く、表面にツヤがあるものが良品です。 形が左右対称で整っており、持ったときにずっしりと重みを感じるものを選びましょう。 重いものは果肉が詰まっていて水分が豊富である証拠です。 |
皮(丸ごと) | 皮が硬く、爪を立ててもへこまないくらいしっかりしているものが新鮮です。 傷や変色、ぶよぶよした部分がないかを確認しましょう。 表面に白い粉(ブルーム)が付着していることがありますが、これはかぼちゃ自身が乾燥から実を守るために出すもので、新鮮で甘みが強い証拠とされています。 |
ヘタ(丸ごと) | ヘタの部分がよく乾燥していて、コルクのように固くなっているものが完熟しているサインです。 ヘタの周りが少しへこんでいるものも、熟度が高い傾向にあります。 ヘタが緑色でみずみずしいものは、まだ熟しきっていない可能性があります。 |
カットかぼちゃの場合 | 果肉の色が濃いオレンジ色で、鮮やかなものを選びましょう。 種はふっくらとしており、粒が揃っているものが良質です。 切り口が乾燥しておらず、みずみずしいものが新鮮です。 ワタの部分が変色していたり、異臭がしたりするものは避けましょう。 |
犬に与える際に注意したいかぼちゃの種類
一般的に日本国内で食用として流通している西洋かぼちゃ(えびすかぼちゃ、栗かぼちゃ、坊ちゃんかぼちゃなど)や日本かぼちゃ(黒皮かぼちゃなど)は、適切に調理すれば犬に与えても問題ありません。これらの品種は甘みが強く、栄養価も高いのが特徴です。
しかし、注意が必要なのは観賞用のかぼちゃです。
ハロウィンの飾り付けなどでよく見かける、形や色がユニークな「おもちゃかぼちゃ」や「ペポかぼちゃ」の一部には、ククルビタシンという苦味成分を多く含むものがあります。この成分は人間にとっても有害で、犬が摂取すると嘔吐、下痢、腹痛などの中毒症状を引き起こす可能性があります。
見た目が食用かぼちゃと似ているものもあるため、購入時には必ず「食用」であることを確認し、観賞用のものは絶対に犬に与えないようにしましょう。
不明な場合は、販売店に確認するか、与えないのが賢明です。
犬用かぼちゃの正しい保存方法 長持ちのコツ
かぼちゃは比較的保存がきく野菜ですが、適切な方法で保存することで、より長く美味しさと鮮度を保つことができます。丸ごとの場合とカットした場合、そして調理後の保存方法について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
丸ごとかぼちゃの保存方法
丸ごとの状態のかぼちゃは、風通しが良く、直射日光の当たらない涼しい場所(10℃~15℃程度が理想)で保存するのが基本です。
新聞紙でひとつずつ包んでおくと、適度な湿度を保ちつつ、急激な温度変化や乾燥から守ることができます。この方法であれば、品種や状態にもよりますが、1か月から2か月程度は保存可能です。
ただし、夏場の高温多湿な環境では傷みやすいため、冷暗所がない場合は早めに使い切るか、カットして冷蔵・冷凍保存に切り替えましょう。
カットかぼちゃの保存方法
一度包丁を入れたかぼちゃは、丸ごとの状態よりも傷みやすくなります。特に種とワタの部分は水分が多く、腐敗が進みやすいため、早めに取り除くことが大切です。
冷蔵保存のポイント
カットしたかぼちゃを冷蔵保存する場合は、まずスプーンなどを使って種とワタをきれいに取り除きます。このとき、ワタが残っているとそこから傷み始めるので、丁寧に取り除くことがポイントです。
その後、切り口が空気に触れて乾燥したり、雑菌が付着したりするのを防ぐため、ラップでぴったりと包みます。ポリ袋や保存容器に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
この方法で、おおよそ3~4日程度が保存期間の目安です。犬に与える分だけをその都度カットするのが理想ですが、数日分をまとめて処理する場合は、この方法で保存してください。
冷凍保存のポイント
かぼちゃは冷凍保存も可能で、長期保存したい場合に便利です。生のまま冷凍する方法と、加熱してから冷凍する方法があります。どちらの方法も、犬に与える際には解凍し、適切な温度にしてから与えるようにしましょう。
生のまま冷凍する場合:
- まず、かぼちゃを犬が食べやすい大きさにカットします。皮をむくかむかないかは、普段の与え方に合わせてください。種とワタは必ず取り除きます。
- カットしたかぼちゃの水気をキッチンペーパーなどでよく拭き取ります。
- 冷凍用保存袋に平らになるように入れ、できるだけ空気を抜いてから口を閉じ、冷凍庫で保存します。
- 使用する際は、凍ったまま煮物やスープなどの加熱調理に使うことができます。解凍してから使う場合は、冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで解凍します。
加熱してから冷凍する場合:
- かぼちゃを蒸したり、茹でたり、電子レンジで加熱したりして、柔らかく火を通します。皮ごと加熱しても、皮をむいてから加熱しても構いません。
- 加熱後、粗熱をしっかりと取ります。熱いまま冷凍すると、他の冷凍品に影響を与えたり、冷凍庫内の温度を上げてしまったりする可能性があります。
- マッシュ状にするか、使いやすい大きさにカット(または手でほぐす)します。ペースト状にしておくと、少量ずつ使いたいときに便利です。
- 1回分ずつ小分けにしてラップで包むか、製氷皿に入れて凍らせてから冷凍用保存袋に移し替えると、使う量を調整しやすくなります。
- 解凍する際は、冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで軽く温めます。
冷凍保存した場合の保存期間の目安は、約1か月です。冷凍焼けや品質の劣化を防ぐため、なるべく早めに使い切るようにしましょう。犬に与える前には、必ず加熱するか、完全に解凍されていることを確認してください。
調理済みかぼちゃの保存方法
犬用に調理したかぼちゃ(例えば、茹でてマッシュしたものや、他の食材と一緒に煮込んだものなど)を保存する場合は、冷蔵保存が基本です。調理後はできるだけ早く粗熱を取り、清潔な密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
保存期間の目安は、調理方法や一緒に使った食材にもよりますが、2~3日以内です。特に気温が高い季節は傷みやすいため、注意が必要です。
匂いや見た目に変化がないかを確認し、少しでも怪しいと感じたら与えないようにしてください。
数日以内に使い切れない場合は、調理済みのものも冷凍保存を検討しましょう。その際も、小分けにして冷凍すると便利です。
まとめ
愛犬の健康を考える飼い主さんにとって、かぼちゃは栄養豊富な食材のひとつです。β-カロテンやビタミン類を多く含み、免疫力のサポートや目の健康維持、腸内環境の改善など、多くのメリットが期待できます。
しかし、与える量や頻度、調理方法には正しい知識が必要です。アレルギーや持病の有無、消化の状態も考慮し、過剰摂取は避けましょう。
この記事で解説したポイントを押さえ、愛犬の体調に合わせてかぼちゃを上手に取り入れることで、その栄養を健康維持に役立てることができるでしょう。
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nademo編集部
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