カラフルで賢く、愛嬌たっぷりなオウムは、ペットとして高い人気を誇る鳥類です。
しかし、オウムは種類によって値段に大きな差があり、数万円でお迎えできる種類もあれば、数百万円する希少な種類も存在します。
本記事では、オウム気になる価格相場や、人気種ごとの値段比較、お迎え前に知っておきたい飼育費用や注意点など、これからオウムを迎えたいと考えている方に役立つ情報を網羅的に解説します。
この記事の結論
- オウムの値段は種類や性格、育成方法などで大きく異なる
- 高額なオウムは知能が高く、希少性や人馴れ度も影響
- 安いオウムでも飼いやすさは個体差があり要注意
- お迎え時は健康状態や販売元の信頼性を事前に確認する
目次
オウムの値段はどれくらい?基本的な価格相場を知ろう

オウムの価格は、種類によって大きく異なります。一般的には5万円~300万円と非常に幅広い相場が存在します。
比較的安価なオカメインコやセキセイインコは1~3万円程度でお迎え可能ですが、ルリコンゴウインコやヨウム、キバタンなどの大型オウムになると50万円を超えることもあります。
希少性が高い種類や、特別な訓練を受けた個体は100万円を超える場合もあり、お迎え前に相場をしっかり把握することが大切です。
オウムの価格帯はなぜ幅広い?価格を左右する5つの要因
オウムの価格は以下のような要因で決まります。
- 種類・品種の希少性:珍しい品種ほど高額。
- 年齢:若い個体は馴れやすく高価。
- 性別:繁殖に適したメスの方が高値になることも。
- 販売ルート:ブリーダー直販は高めだが信頼性も高い。
- 調教の有無:芸や言葉を覚えている個体は価値が上がる。
これらの要素が組み合わさることで、同じ種類でも価格差が生じるのです。
安いオウムと高いオウムの違いとは?
安価なオウムと高価なオウムには、サイズ・知能・寿命・人懐っこさなど多くの違いがあります。
例えば、セキセイインコやオカメインコのような小型種は安くお迎えできますが、音声模写の能力や知能は中~大型種に劣る傾向があります。
一方、高額なルリコンゴウインコやヨウムは人の言葉を覚える能力が高く、ペットとしての魅力も抜群です。
価格は見た目だけでなく、飼いやすさやコミュニケーション能力も反映されているのです。
人気のオウム種類別の値段一覧

以下は代表的な人気オウムの種類とその価格相場です。
種類 | 値段の目安 |
---|---|
セキセイインコ | 3,000円~1万円 |
オカメインコ | 1万円~3万円 |
キバタン | 40万円~70万円 |
ヨウム | 60万円~100万円 |
ルリコンゴウインコ | 80万円~150万円 |
タイハクオウム | 50万円~100万円 |
アオメキバタン | 40万円~80万円 |
※価格は販売店や年齢によって変動します。
セキセイインコとオウムの違い
セキセイインコは「インコ類」に分類される鳥で、見た目や習性がオウムと似ているため混同されがちですが、実際には分類学上は異なります。
オウム類は冠羽(かんう)と呼ばれる頭の飾り羽を持ち、力強いクチバシや高い知能が特徴です。対してセキセイインコは体も小さく、価格も安価で飼育しやすい点が魅力。
オウムはより大型で、言葉を覚えたり、人間とのコミュニケーションが得意な種類が多くいます。
キバタンの値段相場と特徴
キバタン(キバタンオウム)は、純白の羽と黄色の冠羽が特徴的な中~大型オウムです。価格は40万円~70万円ほどが一般的で、手乗りや人懐っこさから人気があります。
非常に愛情深く、飼い主に対して強い愛着を示す一方で、長時間の放置に弱く、寂しさから問題行動を起こすことも。
声も大きく、騒音に注意が必要ですが、愛嬌たっぷりな性格に魅了される飼い主が多い種類です。
ヨウムの価格と知能の高さ
ヨウムは「話す鳥」として世界的に有名なオウムで、人間の言葉を驚くほど正確に模倣することで知られています。
価格は60万円~100万円と高額ですが、それだけの価値がある知能の持ち主です。記憶力や問題解決能力も高く、適切にしつけることで高度なコミュニケーションが可能になります。
ただし、刺激が少ないと退屈しやすく、飼い主には十分な知識と接する時間が求められます。
ルリコンゴウインコの値段と飼育の難易度
ルリコンゴウインコは全長80cm近くに達する大型オウムで、鮮やかな青い羽と高い知能が特徴です。
値段は80万円~150万円と非常に高額で、飼育には広いスペースと強い責任感が必要です。
人懐っこく賢い一方で、感情表現が豊かで、ストレスがたまると噛みついたり大声を出すこともあります。
初心者にはやや難易度が高く、中級~上級者向けの鳥と言えるでしょう。
オカメインコの値段と初心者に人気の理由
オカメインコは価格が1~3万円程度と比較的リーズナブルで、初めて鳥を飼う人にも人気のある中型インコです。
穏やかで人懐っこい性格をしており、比較的騒音も少なく、集合住宅でも飼育しやすいのが魅力。また、冠羽を使った感情表現が豊かで見ていて飽きません。
言葉はあまり話しませんが、口笛や簡単な音まねは得意で、家族の一員として可愛がるのにぴったりな存在です。
その他の人気オウム(タイハクオウム、アオメキバタンなど)
タイハクオウムやアオメキバタンも人気の高い中~大型種で、価格は40~100万円程度です。
タイハクオウムは純白の美しい羽毛とおっとりした性格で知られ、家庭向けに適した種類。一方、アオメキバタンは陽気でおしゃべりが得意、明るい性格で人間との関係を築きやすい種類です。
どちらも長寿で30~50年生きるため、お迎え時にはライフプランを考慮する必要があります。
オウムのお迎え方法と販売場所の違いによる値段差

オウムをお迎えする方法は主に「ペットショップ」「ブリーダー」「譲渡・里親」の3つがあり、選ぶ方法によって価格や信頼性が異なります。
一般的に、ペットショップは手軽で広く流通していますが、価格はやや高めの傾向。一方、ブリーダーから直接お迎えすると高品質な個体を得やすい反面、価格も高額になることが多いです。
譲渡や里親制度を利用する方法もありますが、個体の性格や健康状態の見極めが重要です。販売場所によっては10万円以上の価格差が出ることもあります。
ペットショップでの相場と特徴
ペットショップでは初心者向けの小型インコから高額な大型オウムまで取り扱っており、オウムの価格帯は3万円~150万円程度と幅広いのが特徴です。
スタッフが日常的に世話をしているため、人に慣れている個体が多いのもメリットです。
ただし、店舗運営費や仲介料が加算されているため、ブリーダーよりもやや割高な価格になることが一般的です。飼育用品がその場で揃えられるなど、利便性も魅力です。
ブリーダーからお迎えするメリット・デメリット
ブリーダーから直接オウムをお迎えする場合、繁殖環境や親鳥の情報を確認できる点が大きなメリットです。
個体の性格や健康状態について詳しく教えてもらえることが多く、しつけのアドバイスも受けやすいです。
ただし、価格は30万円~150万円程度と高めで、特に珍しい品種や手乗りに育てられた個体は高額になりがちです。
また、見学が必要で距離がある場合は交通費もかかる点に注意が必要です。
里親募集や譲渡で迎える場合の注意点
オウムは譲渡サイトや保護団体を通じて里親募集されることもあり、費用を抑えてお迎えできるケースがあります。譲渡費用は0円~数万円と安価ですが、以下の点に注意が必要です。
- 前の飼い主の事情(虐待・飼育放棄など)
- 健康状態の確認
- 年齢やしつけの有無
- 引き渡し条件(面談・アンケートなど)
愛情と責任を持って迎える覚悟が必要です。譲渡時に契約書を交わすこともあるため、内容をしっかり確認しましょう。
オウムの飼育にかかる費用は?初期費用と維持費を徹底解説

オウムは寿命が長く、20~50年生きる種類も多いため、飼育にかかる費用は短期間のペットよりも高額になります。
飼い始めに必要な初期費用だけでなく、毎月の維持費、さらには医療費や生涯コストまで見積もることが重要です。
大型オウムになるほど必要なケージや食事の量も増えるため、数十万円~数百万円単位での予算が必要となることもあります。
ケージ・食事・おもちゃなどの初期費用
オウムの飼育を始めるにあたり、初期費用として以下のようなアイテムが必要です。
項目 | 費用目安 |
---|---|
ケージ | 2万円~10万円以上 |
食事・水入れ | 2,000~5,000円 |
おもちゃ | 2,000~5,000円 |
止まり木 | 1,000~3,000円 |
キャリーケース | 3,000~1万円 |
大型オウムの場合は、ケージのサイズや強度が求められるため、初期費用が10万円を超えることもあります。快適な環境を整えるための出費は惜しまずに準備しましょう。
毎月かかる飼育費用の目安
オウムの毎月の飼育費用は、鳥のサイズや健康状態により異なりますが、以下が一般的な目安です。
- 食事代:3,000~7,000円
- おやつ・補助食品:1,000~2,000円
- おもちゃの交換費用:1,000~3,000円
- 消耗品(床材・ペーパーなど):500~1,000円
合計で月5,000~1万円程度かかるのが一般的です。大型オウムではさらに高くなる可能性があるため、余裕のある予算を見積もっておきましょう。
病気や通院にかかる医療費
オウムも他のペット同様、病気やケガをすることがあります。小鳥専門の動物病院は限られており、診察費も高めです。
- 健康診断(年1回推奨):5,000~1万円
- 通院・治療費:1回あたり5,000~2万円
- 検査(レントゲン・血液検査など):1万円前後
- 薬代・入院費:数千円~数万円
突然の出費に備えて、医療費も積立やペット保険で準備しておくことをおすすめします。
長生きするオウムだからこそ考える生涯費用
オウムの中には、50年以上生きる種類もあり、犬や猫以上の長期的な飼育費用がかかります。仮に月1万円の維持費で30年飼うと、生涯費用は360万円以上にものぼります。
さらに、病気や老後のケアを含めると、500万円以上の総費用になる可能性もあります。自分のライフスタイルや将来の生活設計を考えたうえで、お迎えの判断をすることが大切です。
オウムの値段に関するよくある質問(FAQ)
高額なオウムは何が違うの?
高額なオウムには、見た目や知能、性格の安定性など、価格に見合う理由があります。
代表的なのは「コンゴウインコ」や「ヨウム」などで、50万円以上することも珍しくありません。高額になる主な理由は以下の通りです。
- 希少性:輸入制限や繁殖の難しさから流通が限られている
- 知能の高さ:言葉を覚えたり人とのコミュニケーションが得意
- 人慣れ具合:ヒナから手乗りで育てられた個体は高額になりやすい
- 羽色の美しさ:発色の良い個体や変異色は特に高値がつく
また、長寿命の種類が多く、寿命が30年以上にわたることもあるため、一生のパートナーとしての価値が高いのも理由の一つです。
値段が安いオウムは飼いやすい?
価格が安いからといって必ずしも飼いやすいわけではありません。セキセイインコやオカメインコなど、比較的安価で初心者向きとされる種類もありますが、安さの理由をしっかり理解することが重要です。以下のような理由で安くなっている可能性があります。
- 成鳥で人に慣れていない
- 健康状態に不安がある
- ケージや飼育環境が合わず問題行動を起こしていた
- 譲渡や引き取り個体で年齢不明
安価なオウムでも、個体によっては根気強いしつけが必要なケースもあります。価格に惑わされず、信頼できる販売元から、性格や健康状態を確認して選ぶことが大切です。
オウムのお迎え後のトラブルを避けるためのチェックポイントは?
オウムのお迎え後に「鳴き声が大きすぎる」「噛み癖がある」「病気だった」などのトラブルを避けるためには、お迎え前のチェックが欠かせません。以下のポイントを必ず確認しましょう。
チェックポイント一覧
- 健康状態の確認(目の輝き、糞の状態、羽の艶)
- 性格・人慣れ度(手乗りか、威嚇行動があるか)
- 販売元の信頼性(口コミや実績のある店舗・ブリーダーか)
- 契約書や保証制度の有無(死亡補償、返品可否など)
- 騒音や寿命などの飼育環境との相性
特に初心者の場合は、オウムの特徴を丁寧に説明してくれる販売者を選ぶことが安心につながります。また、お迎え後もすぐに動物病院で健康チェックを受けるのがおすすめです。
この記事の執筆者
nademo編集部
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