愛猫と一緒に新幹線で移動したいと考えている方にとって、「どんなルールがあるの?」「鳴き声やにおいの対策は?」など不安は尽きません。
本記事では、猫と新幹線に乗る際に知っておくべき基本ルールや準備、快適な移動のための工夫をわかりやすく解説します。
大切な家族である猫と安心・安全な移動を叶えるために、ぜひ参考にしてください。
この記事の結論
- 猫との新幹線移動には、事前のルール確認と準備が必須
- キャリーバッグや座席選びで猫と周囲の快適さを確保すること
- 鳴き声・におい対策やパニック時の対応も事前に備えることが大切
- 実際の体験談やトラブル事例から、具体的な対策が学べる
猫と新幹線に乗るときの基本ルール

猫と一緒に新幹線に乗ることは可能ですが、事前に知っておくべきルールがいくつかあります。
まず、猫は必ずキャリーバッグに入れた状態で持ち込む必要があり、乗車中にケースから出すことはできません。
また、キャリーバッグは手回り品として扱われ、手回り品きっぷ(有料)が必要です。
車内では、他の乗客の迷惑にならないよう鳴き声やにおいへの配慮も重要です。以下の基本ポイントを押さえておきましょう。
新幹線乗車時の基本ルール:
- 猫はキャリーバッグに完全に収容
- ケースサイズは規定範囲内(鉄道会社により異なる)
- 手回り品料金(290円)を支払う必要あり
- 鳴き声・におい対策はマナーとして必須
細かなルールは利用する際に変わることもあるため、都度確認しておくと安心して利用できるでしょう。
猫の新幹線乗車はOK?鉄道会社のルールを確認しよう
新幹線で猫を連れての移動は、JRをはじめとした各鉄道会社が認めています。ただし、ルールは共通ではなく一部異なる点もあるため、事前確認が欠かせません。
例えば、JR東日本・東海・西日本では、猫は「小動物」として分類され、縦・横・高さの合計が120cm以内、かつケース重量10kg以内であれば持ち込み可能とされています。また、盲導犬や聴導犬とは異なり、必ずキャリーなどに入れることが条件です。
特に注意したいのが、混雑時や長距離移動時の配慮。乗車自体はOKでも、猫が鳴いたり、においが出たりすると他の乗客に迷惑をかけることになり、場合によってはトラブルになる可能性も。
鉄道会社の公式サイトや駅係員に確認し、安心して移動できるよう準備しましょう。
電車や新幹線に持ち込める動物
- 子犬
- 猫
- インコ
- うさぎ
- ハムスター など
ペット料金はかかる?切符の買い方と料金体系
猫を新幹線に乗せる場合、運賃とは別に「手回り品料金(290円)」が必要です。この料金は、キャリーバッグに入った猫を「小動物」という扱いで持ち込むためのものです。
切符は駅のみどりの窓口や券売機で購入可能で、乗車当日に支払えば問題ありません。
内容 | 詳細 |
---|---|
ペットの扱い | 小動物(専用ケースに収容が条件) |
必要な切符 | 通常の乗車券+手回り品きっぷ(290円) |
切符の購入方法 | みどりの窓口または一部の券売機 |
利用可能な座席 | 基本的にどの座席でもOK(グリーン車は要配慮) |
また、予約時にペット同伴であることを伝える必要はありませんが、混雑を避けたい場合は指定席の予約がおすすめです。
静かで他の乗客との距離が保てる座席を選ぶと、トラブルを防ぎやすくなります。
乗車可能なキャリーバッグの条件とは
猫を新幹線に乗せる際には、使用できるキャリーバッグに規定があります。JRでは、「縦・横・高さの合計が120cm以内、重さ10kg以内」で、動物の頭や体がケースから出ないものが条件です。
ケースは通気性が良く、密閉できるものを選びましょう。以下は、乗車可能なキャリーバッグの主な条件です。
- サイズ:縦・横・高さの合計が120cm以内
- 重量:ケース込みで10kg以下
- 素材:プラスチック・ナイロン製など丈夫な素材
- 特徴:通気性が良く、しっかりと閉まる構造
また、ケースの中で猫が安心して過ごせるように、中にタオルやペットシーツを敷いておくことも大切です。
においや音に敏感な猫には、防音性や遮光性の高いケースを選ぶと安心です。
駅の利用や車内での持ち運びやすさも考慮し、肩掛けやキャスター付きのタイプも人気があります。
猫と一緒に快適に移動するための準備

猫との新幹線移動を快適にするには、事前準備が鍵となります。キャリーバッグの選定や持ち物の準備だけでなく、猫自身が移動に慣れているかどうかも大切です。
普段からキャリーに慣らしておくことで、当日のストレスを軽減できます。さらに、出発前にはトイレや食事のタイミングを調整し、健康チェックも忘れずに行いましょう。
人間の旅行と同じく、猫にも“準備運動”が必要なのです。
新幹線におすすめのキャリーバッグ3選
新幹線移動には、静音性・通気性・携帯性に優れたキャリーバッグがおすすめです。以下の3つは特に人気があります。
猫壱 ポータブルライトキャリー
アイリスオーヤマ エアトラベルキャリー ATC-530
PETKIT 通気式ペットバックパックキャリア
キャリーバッグを選ぶ際のポイント
静音・通気性・サイズを重視しよう
キャリーバッグ選びで特に重要なのが、静音性・通気性・サイズの3点です。
車内では猫の動きや鳴き声が響くことがあり、静音素材のケースを選ぶことでトラブルを回避できます。
また、通気性が悪いと車内で熱がこもり、猫が体調を崩す可能性もあるため注意が必要です。さらに、以下のサイズ規定を満たす必要があります。
- 合計サイズ:縦 + 横 + 高さ = 120cm以内
- 重量:ケース含めて10kg以下
快適さと規定を両立したキャリーが、新幹線移動成功のカギになります。
公共交通機関対応のキャリーとは?
公共交通機関対応のキャリーとは、乗客の迷惑にならない構造で作られているケースを指します。新幹線に限らず、バスや電車でも使用されるため、以下のような特徴があると安心です。
- 音が響きにくい静音素材
- 猫が見えすぎず落ち着ける設計
- におい漏れを防ぐ構造
- 揺れを吸収しやすい底面構造
- 手持ち・肩掛け・キャスター付きなど持ち運びやすさ
「公共交通機関OK」と明記された製品を選べば、トラブル回避につながります。
持ち物チェックリスト|これだけは忘れずに!
猫との新幹線移動には、事前に必要な持ち物をしっかり準備しておくことが大切です。以下のチェックリストを参考にして、忘れ物がないよう確認しましょう。
- キャリーバッグ
- 手回り品きっぷ(駅で購入)
- ペットシーツ(キャリー内用)
- ウェットティッシュ・タオル
- フード・おやつ・水
- 折りたたみ式水皿
- 万が一のための健康証明書やワクチン記録
猫が安心できる「いつもの匂いがついた毛布」や「お気に入りのおもちゃ」も持っていくと落ち着きやすくなります。
出発前のトイレ・食事・健康チェックポイント
出発前に行うべき大切な準備が、トイレ・食事・健康状態のチェックです。トイレは出発の1時間ほど前に済ませておくのが理想で、移動中に排泄しないよう工夫しましょう。
食事は、吐き戻し防止のため移動の2~3時間前までに済ませると安心です。
- 食欲や元気は普段通りか
- 嘔吐や下痢などの体調不良がないか
- ワクチン接種やノミ・ダニ予防済みか
不安がある場合は、事前に動物病院で相談しておくと安心です。新幹線は長時間の移動になることもあるため、体調管理は万全にしておきましょう。
猫の新幹線内での注意点とマナー

新幹線内で猫と過ごす際は、周囲への配慮と猫のストレス軽減の両立が必要です。
猫はキャリーバッグから出すことができず、車内での過ごし方は限られますが、鳴き声やにおいが周囲の迷惑にならないようにすることがマナーの基本です。
- キャリーバッグは膝の上や足元に安定して置く
- カバーをかけて視界を遮ることで安心感を与える
- エアコン直下は避け、寒暖差に注意する
- 鳴き声対策としてお気に入りの毛布やおもちゃを入れておく
他の乗客も利用する公共の場であることを忘れず、静かに過ごせる環境作りを心がけましょう。
鳴き声・においのトラブルを防ぐには?
猫は慣れない環境に緊張すると、大きな鳴き声をあげたり、狭い空間で過ごすため排泄物が我慢できなくなってしまう、などの行動を取ることがあります。
こうしたトラブルは周囲の迷惑になるだけでなく、飼い主にも大きなストレスです。事前の準備と工夫で防ぎましょう。
鳴き声対策
- 乗車前に軽く運動させておく
- キャリー内にお気に入りのタオルやおもちゃを入れる
- 鳴きやすい猫は獣医師に相談してフェロモンスプレーなどを使うのもあり
におい対策
- キャリー内にペットシーツを敷いておく
- 事前にトイレを済ませる(2時間前が目安)
- 万が一のために消臭スプレーやタオルを持参
気配りひとつで、猫も周囲も快適な時間を過ごせます。
指定席・自由席のおすすめは?座席選びのコツ
猫と一緒に新幹線に乗るなら、指定席の利用がおすすめです。自由席では混雑のリスクが高く、キャリーバッグを置くスペースが確保しづらい場合があります。指定席であれば、静かな場所を選んで事前に準備ができるのがメリットです。
- 窓側席を選ぶと、キャリーバッグを足元に置きやすい
- 車両の最後尾席の後ろスペースにケースを置くのも便利(ただしマナーとして一言断るのがベター)
- 多目的室がある車両や端の席は、人通りが少なく静かで安心
また、可能であればオフピーク時間の乗車を選ぶと、周囲が落ち着いていて猫もリラックスしやすくなります。
猫がパニックを起こしたときの対処法
新幹線という非日常の環境に置かれると、猫がパニック状態になることがあります。鳴き続けたり、暴れたり、呼吸が荒くなったりする行動が見られたら要注意です。まずは落ち着いて、猫の安心感を回復させるように対応しましょう。
対処法の基本
- キャリーバッグにかぶせるブランケットなどで視界を遮る
- 優しく声をかけることで飼い主の存在を伝える
- フェロモンスプレーや落ち着かせる音楽(スマホ利用)も効果的
- 決してケースから出そうとしない(ルール違反&危険)
また、事前にパニック時の対策として獣医師に相談し、必要に応じて軽い鎮静剤を処方してもらうのも選択肢です。猫の性格を考慮し、無理のない移動を心がけましょう。
猫と新幹線を利用する際のよくある質問Q&A
ペット同伴NGの新幹線はある?
基本的にJR各社が運行する新幹線では、規定のキャリーバッグに収まる小動物(猫を含む)の同伴は許可されています。
ただし、一部の観光列車や特別車両では、ペット同伴がNGのケースもあるため注意が必要です。例として以下のような例外があります。
新幹線名 | ペット同伴可否 | 補足 |
---|---|---|
のぞみ・ひかり・こだま(東海道新幹線) | 〇 | 手回り品料金が必要 |
北陸新幹線・山形新幹線など | 〇 | 各JR会社の規定に準ずる |
観光列車(四季島など) | ✕ | ペット不可が多い |
予約前に必ず利用路線の公式サイトで規約を確認しましょう。座席クラスによっても異なる場合があります。
長時間移動での猫の水分補給や休憩はどうする?
新幹線移動は長時間に及ぶこともあり、猫の水分補給や休憩への配慮が大切です。
ただし、車内でキャリーバッグから出すことは禁止されているため、準備と工夫がカギになります。
対策のポイント:
- 凍らせたウェットフードを出発直前に入れると、徐々に水分摂取できる
- 水をこぼれにくい携帯用ボトルで、停車中に静かに与えることも可能
- 吸水性の高いおやつで代用するのもおすすめ
また、長距離移動の場合は、途中下車して休憩を取る選択肢も検討しましょう。乗り換え駅で時間に余裕を持たせることで、猫のストレスを軽減できます。
猫同乗時の他の乗客に配慮するポイントは?
猫と一緒に公共交通機関を利用する際は、周囲の乗客への配慮が最重要です。新幹線内ではさまざまな人が乗り合わせるため、できる限り目立たず、静かに過ごすことが求められます。
配慮すべきポイント:
- キャリーバッグはカバーをかけて視界を遮る
- 鳴き声や匂い対策を事前に講じる
- 周囲の人に迷惑がかからないよう、静かな席を選ぶ
- 必要があれば「ペットがいる」ことを軽く伝える
また、多目的室付近や車両最後尾を選ぶと人の流れが少なく落ち着けることが多いです。気遣いを忘れずに移動すれば、お互いに気持ちよく過ごせます。
猫と新幹線に乗るときの体験談・口コミ
実際に猫と新幹線を利用した人たちの体験談は、これから利用を考えている人にとって非常に参考になります。
多くの人が「準備をしっかりすれば、思ったよりスムーズだった」という感想を持っています。
「キャリーに入れる前に1時間ほど遊ばせておいたら、ぐっすり寝てくれた」
「車両の端の席を予約したら、他の乗客の目が気にならず安心できた」
「鳴き声が心配だったが、カバーをかけたら大人しくしてくれた」
このようなリアルな声は、不安を感じている飼い主の背中を押してくれる貴重な情報源です。
実際に乗車した飼い主さんの声
実際に猫と新幹線に乗った飼い主の声には、成功談だけでなく、想定外の出来事にどう対処したかという教訓も多く含まれています。
「最初は鳴いていたけど、タオルをかけたら落ち着いた。周りの人にも一言声をかけたら理解してくれて安心できた。」
「乗車中におしっこをしてしまったが、ペットシーツとタオルを持っていて助かった。準備の大切さを実感。」
こうした声からは、「準備の大切さ」「他人への配慮の重要性」「猫の性格を理解しておくこと」の必要性がよくわかります。初めての人は、先輩飼い主の経験を参考にするのがおすすめです。
トラブルになった事例とその対策
猫との新幹線移動では、まれにトラブルが起こることもあります。事前に起こりうるケースを知っておくことで、リスクを最小限に抑えることが可能です。
トラブル内容 | 対策方法 |
---|---|
鳴き声で周囲から苦情が出た | タオルで視界を遮る・お気に入りのアイテムで落ち着かせる |
キャリー内で粗相をした | ペットシーツ・タオルを複数枚用意する |
猫がパニックになって暴れた | 無理に出さず、やさしく声をかける・獣医師に相談して鎮静対策を講じる |
万が一に備えた準備が、猫の安全と周囲とのトラブル防止のカギになります。特に初めての移動時には慎重に行動しましょう。
この記事の執筆者
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