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フェレットの飼い方・育て方!基礎知識・注意点・必要なものなど

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狭いスペースでも一人暮らしでも、環境に適応してくれるいま人気のフェレット。

体が小さいため部屋のスペースを必要とせず、マンションなどでも飼いやすいことから根強い人気があります。

そんなフェレットも、初めて飼うとなったら疑問や不安がたくさん出てきますよね。

そこで今回は、フェレットを飼ってみたい・飼い始めたという方にとって、疑問や不安を解消する飼い方をまとめました!

この記事の結論

  • フェレットは出身ファームによって体格や性格が違い、飼いやすさは異なる
  • フードやお水の補充、トイレを含むケージ内のお掃除など、毎日朝晩2回ほど確認を
  • フェレットの感染症などの病気予防のために、予防接種や定期的に検査を実施する
  • 事故や怪我防止のために、噛み癖のしつけは行う
  • フェレットの飼育に必要な費用は、月に2,000円~5,000円が一般的

nademo編集部

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目次

ペットとして根強い人気のフェレット

フェレット

一人暮らしの家庭でも飼いやすく、長らく根強い人気のあるフェレット。

イタチ科に属する肉食性の動物で、胴が長く楕円形のまん丸な目がとても可愛らしいのが特徴。

体長は40cmほどなので狭いスペースでも飼いやすく、人とのコミュニケーションも積極的にとってくれます。

犬のように毎日2回のお散歩が必要なく、鳴き声も犬猫と比べて小さいことから気になっている人も多いのではないでしょうか。

フェレットの特徴

元々はヨーロッパを中心として飼育されていたフェレットですが、現在では世界中で愛されるようになりました。

狩猟や毛皮採取といった目的であることも多く、愛らしいペットとしてのフェレットとは少し違う印象もあるでしょう。

視力はあまりよくないものの、嗅覚や聴覚はとても発達しているので、これと動体視力の高さで獲物を捕らえることができます。

フェレットの性格

フェレットはとても人との触れ合いが好きな動物なので、人間にとてもよく懐いてくれるところが特徴的な性格。

好奇心旺盛なので色々なことに興味をもつことができて、可愛らしいイタズラもしてきます。

それと同時に、一人でいることも苦ではなく、一人暮らしの家庭にも適している動物だといわれています。多少のお留守番であればできますし、一人遊びもできます。

環境への適応力も高く、賢い動物なので芸を覚えることもできますよ。

フェレットのサイズ(体高・体長・体重)

体高は成体で15cm~30cmほどです。体長は35cm~50cmほど。体は大きくありませんが、体長がややあるので細長い体つきとなっています。

特徴的な胴の長さに加えて尾も長めで、10cmほどとなっています。

体重は男の子でも女の子でも、基本的には1kg前後です。女の子に比べると、男の子の方がやや大柄ではあります。

フェレットの寿命

フェレットの平均的な寿命は6年~8年ほどで、小動物の中では一般的な寿命といえるでしょう。

1年で7歳~8歳ほど歳を取るので、早ければ4年~5年で亡くなってしまう子もいます。長ければ10年ほどは生きてくれます。

4歳頃からは中年期に差し掛かってくるため、病気やケガに注意しつつ暮らしていくことが大切です。

フェレットの種類

フェレットの種類は定められた品種よりも、出身ファーム(繁殖場)ごとに呼称が決められています。

つまり品種による特徴というよりも、出身ファームによる特徴が大きく出ており、色や体格、性格などが決まっていきます。

マーシャルフェレット

原産国モロッコ
出身ファームアメリカ(ニューヨーク)
体重0.8kg~1.8kg
特徴体がやや細く、大人しい子が多い

フェレットの中でも非常に飼いやすいといわれているのが、マーシャルフェレットという種類です。

噛み癖が他の種類より少なく大人しい性格なので、初心者の人にも飼いやすいといわれています。

パスバレーフェレット

原産国モロッコ
出身ファームアメリカ(ペンシルベニア)
体重0.6kg~1.5kg
特徴丸みのある顔で、噛み癖のある子が多い

パスバレーフェレットはカラーバリエーションが多いことで知られています。

やんちゃな性格の子も非常に多いため、噛み癖のある子も多く、しつけが少し大変です。

マウンテンビューフェレット

原産国アメリカ
出身ファームアメリカ(ニューヨーク)
体重0.6kg~1.5kg
特徴人懐っこく、優しい性格の子が多い

こちらも日本で出会える機会が少ない、マウンテンビューフェレットという種類。

アメリカのニューヨークを出身ファームとしており、非常に優しい性格の持ち主が多いです。

ルビーフェレット

原産国アメリカ
出身ファームアメリカ(アイオワ)
体重0.6kg~1.5kg
特徴日本に入ってくる頭数の少ない種類

性格にとても個体差が大きいルビーフェレットは、初心者だとやや飼いづらい種類。

ただ、比較的病気やケガに強いといわれているため、長く生きてくれやすい種類です。

ホールデンフェレット

原産国カナダ
出身ファームカナダ
体重1.0kg~1.8kg
特徴体格が大きくなりがちな子が多い

大きな体格とやんちゃな性格を持ち合わせているホールデンフェレット。

骨太といった体格なので、場合によってはケージを動かすこともできるような種類です。

DRF(ドラゴンライズフェレトリー)フェレット

原産国日本
出身ファーム日本
体重1.0kg~2.0kg
特徴男の子は大柄で、女の子はしなやかな体

DRF(ドラゴンライズフェレトリー)という、日本国内で唯一のファーム出身のDRFフェレット。

他のフェレットよりもさらに大柄となっており、特に男の子は大柄な体格が印象的です。

女の子はしなやかな体つきで、敏捷性の高さも特徴的です。

その他の種類

  • マグナフェレット
  • カナディアンフェレット
  • ニュージーランドフェレット
  • ファーファームアンゴラフェレット
  • チェコアンゴラ
  • ジョルダンアンゴラ

日本国内のファームからお迎えできるフェレットの種類は多くなく、海外輸入でも一部の種類は非常に入手困難です。

日本に入ってきても根強い人気のフェレットですから、すぐに引き取り手が現れます。

フェレットの食事・食べ物

フェレットの食事はフェレット専用フードが一般的で、フェレット専用フードさえあれば問題なく生活できます。

ケージ内の専用食器にフードを入れておけば、必要な分だけ自分のスペースに持ち帰っていきます。それもまた可愛いですよ。

代用品としてドッグフードキャットフードも考えられますが、ドッグフードをあげることはNGです。

ドッグフードは炭水化物が多く、フェレットに必要なタンパク質が少なくなっています。

肉食動物であるフェレットは豊富なタンパク質が必要になるため、代用品にするならキャットフードの方がまだよいとされています。

ただし、キャットフードを常用するのもNGです。フェレット専用フードが切れてしまったときなど、一時的に留めておきましょう。

あげてはいけない食べ物

  • チョコレート
  • ネギ類(長ネギ、タマネギ、ニラ、にんにくなど)
  • 魚介甲殻類(イカ、タコ、カニ、エビ、貝)
  • ナッツ類
  • コーヒー、紅茶、緑茶
  • 野菜、果物

フェレットにあげてはいけないものの一例ですが、上記に該当するものは必ず避けましょう。

ペットにあげてはいけない食べ物として代表的な「チョコレート、ネギ類、ナッツ類」などは注意しやすいはず。

フェレットは見た目の可愛さと裏腹に完全肉食動物でもあるため、野菜や果物類も必要としない上、食物繊維の多い野菜や果物を消化することができません。

仮に食べてしまった場合、体調を崩す原因になるだけでなく、最悪の場合は死に至るため注意しましょう。

フェレットと暮らすための準備アイテム

フェレットをお迎えするときには、ケージやフードを始めとしたいくつかのアイテムが必要です。

暮らしやすい環境を整えてあげるとともに、飼い主さんにとっても負担の少ないアイテムを選んでいきましょう。

ケージ

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ケージには一通りのアイテムを入れておけるサイズが必要です。横幅もしっかり確保できるサイズ感にしましょう。

特にフェレットはベッドではなく、ハンモックで寝るのが大好き。ケージ内に吊るしてあげられる空間が必要です。

ただし高すぎると落下の危険性もありますので、高すぎないサイズ感のものにしましょう。

トイレ

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フェレットはトイレを隅っこでしたがる動物なので、多少の高さがあるトイレスペースを確保しておきましょう。

お皿のような高さではなく、バケツに近いような高さが必要だと思っておくとよいです。

囲まれている形だと安心してトイレができるようになりますので、正方形のトイレがおすすめ。

トイレ砂

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トイレ砂は固まらないタイプのものにしましょう。

猫などに使う固まるタイプは、誤飲の可能性もあります。

間違って食べてしまえばお腹の中で固まってしまうため、使いまわしも危険です。

フェレットには穴を掘る習性もあるため、敷き詰める必要はありません。

ベッド(ハンモック)

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包まれて寝ることが好きなフェレットは、ベッドタイプのものよりもハンモックがおすすめです。

また暑さにも弱い動物です。ハンモックの方が通気性もよく、洗濯も簡単ですよね。

ベッドタイプでは汚してしまい、お手入れが大変なのでぜひハンモックにしてみてください。

フード

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基本的にはフェレット用のフードがありますので、人間用などはあげずにフェレット用をあげましょう。

最初はお迎えしたペットショップ時に食べていたものをあげるのが適しています。

同じ肉食である猫のキャットフードを代用する、という人もいます。

ただ、必要とする栄養分は猫とフェレットでは異なります。基本的にはフェレット用のフードをあげるようにしましょう。

専用食器

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フェレット用の食器は噛んでも安全な素材にし、なおかつ遊んでもひっくり返せないような重さのものがおすすめ。

フェレットには噛み癖のある子が多く、プラスチック製などではすぐに破壊して、誤飲してしまう可能性もあります。

同時にやんちゃな子も多いため、軽いものではひっくり返してしまうこともあります。

給水ボトル

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給水ボトルは小動物用のものが多くあります。水をお皿に入れてしまうと、間違いなくフード同様にひっくり返してしまうでしょう。

押すと水が少しずつ出てくる給水ボトルタイプであれば安心なので、このタイプがもっともおすすめ。

水は水道水、もしくは浄水器を使ったものに留めておきましょう。健康を気遣ってミネラルウォーターにしてしまうと、結石の原因にもなりかねません。

おもちゃ

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フェレットは運動量が多く、一人遊びも得意なのでケージ内にはおもちゃを入れておくと良いでしょう。

一緒に遊ぶときには猫じゃらしのようなものでも遊べますが、ケージ内に入れておくならトンネル状のおもちゃやボールなどがおすすめ。

小さすぎるものや、壊れやすいものは誤飲誤食に繋がるため避けておきましょう。

フェレットの飼い方

フェレットを初めて飼う人は、どんなポイントに気を付けるべきか、何をすべきかわからないことが多いはず。

飼育環境の作り方や食事の方法・種類、そして毎日のお世話についてご紹介します。

飼育環境

フェレットはケージ内で多くの時間を過ごすことになるため、ほどんとのアイテムはケージ内に設置しておきます。

「ケージ、ハンモック、フード、トイレ、給水ボトル、おもちゃ」など、設置しておくだけで問題ありません。

フードや給水ボトルはなくなってきたら補充し、朝晩しっかりと確認しておけば自分でコントロールして食べてくれます。

ただしお掃除は必須。トイレ掃除も含めて、朝晩2回は触れ合う時間を作ってあげましょう。

食事

フェレットは自分で食事の量をコントロールすることができる動物なので、専用食器にフードを入れておくだけでOKです。

非常に消化が早く小分けにして食べるので、1日複数回にわけて自分で食事をとりにいきます。

フードは栄養バランスが考えられたフェレット専用フードを使用し、朝晩2回ほど補充します。

幼体のうちは水やぬるま湯などでふやかしてあげると食べやすく、体に負担もかかりづらいです。

お世話の方法

耳掃除1週間に一度ぐらいのペースで実施
爪切り1週間に一度ぐらいのペースで実施
ブラッシング春と秋に換毛期があり、毛玉が増えたならブラッシングが必要
歯磨き1日1回、小動物用の歯ブラシと歯磨き粉を使う
お風呂1か月に一度、専用シャンプーで洗う(洗い過ぎに注意)
遊び時間1日30分~1時間

毎日のお世話に加えて、人間同様に必要なお手入れがフェレットにもあります。

耳掃除や爪切りは1週間に一度ぐらいのペースで行いますが、爪切りは爪があたるようになったと感じたら切るペースで問題ありません。

フェレットは春と秋に換毛期がある動物なので、基本的には自分で毛づくろいできますが、毛玉になってしまうと処理が難しくなります。

場合によっては飲み込んでしまう可能性もあるため、しっかりブラッシングと掃除をしてあげましょう。

歯磨きは綿棒や小動物用のものを使い、専用の歯磨きジェルなどを使ってお掃除します。

お風呂のペースは1か月に一度程度でよく、専用のシャンプーを使ってキレイにしてあげましょう。

洗いすぎは必要な皮脂まで落としてしまうため、優しく適度でOKです。

フェレットのしつけ

可愛らしいフェレットだからといって、全くしつけをしないわけにはいきません。

飼い主さんも負担なく、近隣住民にも迷惑がかからないよう暮らしていくためには、最低限のしつけが必要です。

また、しつけはフェレット自身を守ることにも繋がります。次のような点に注意しましょう。

フェレットも噛むことがある

フェレットは犬や猫のように、噛むことがあります。

噛み癖のある子とない子はいますが、しつけの段階で不用意な噛み癖は直しておくほうがベター。

なぜフェレットは噛むのか?といった理由からまずは理解しておきましょう。

ストレスによるもの

恐怖心によるもの

興奮したとき

遊んで欲しいとき

病気やケガの可能性

噛んでしまう理由その全てが悪いものではなく、本能的に“噛んでしまう”といったこともあります。

病気やケガ、恐怖心などを除いて、噛み癖はしつけておきましょう。

噛むときはすぐに叱る

フェレットはとても賢い動物なので、きちんと叱ってあげれば理解できるようになっていきます。

特に「興奮したとき、遊んで欲しいとき」など、仕方なく噛んでしまう場合を除いては、すぐに叱るようにしましょう。

噛んでしまったらその直後に「こら!」「ダメ!」と叱ってあげることが大事。

時間を置いてから後で叱る、というのではフェレットも何が悪かったのか理解できません。

トイレは部屋の隅に設置する

トイレのしつけはあまり難しくなく、フェレットは部屋の隅っこでトイレをする習性があります。

この習性を利用し、ケージ内の隅っこにトイレを設置しておきましょう。

体全部が入るような大きさの四角いトイレスペースを用意してあげて、これをケージ内の隅っこに設置します。

ケージの外に出して一緒に遊ぶときは、出す前にトイレを済ませておけるよう待って様子を見ます。

もし時間がかかるようであれば、ケージ外にもトイレスペースを確保し、設置しておきましょう。

フェレットのお迎えと値段

フェレットをいざお迎えするとなったとき、気になるポイントが「どこからお迎えするのか」「値段は?」といった2つです。

お迎えはペットショップor里親

フェレットをお迎えするときは、基本的にペットショップか里親という2択になることが多いです。

犬猫とは違って小動物ではありますが、人気の動物でもあるため多くのペットショップで出会えます。

去勢・避妊手術済の子も多く、臭腺除去手術も行われているのが一般的なので非常に飼いやすいです。

個体価格は5万円~10万円ほど

種類生体価格
マーシャルフェレット4万円~6万円
パスバレーフェレット3万円~7万円
マウンテンビューフェレット5万円~6万円
ルビーフェレット7万円~8万円
DRFフェレット8万円~20万円
カナディアンフェレット2万円~3万円
アンゴラフェレット6万円~10万円

一般的なフェレットの価格は、種類ごとによって異なるものの5万円~10万円程度であることが多いです。

あくまで参考価格となっており、毛色や健康状態、体格などによっても変わってきます。

1点注意しなければいけないのは、フェレットはそのほとんどが海外輸入になるため、為替の影響も受けるということです。

毎月かかる費用は数千円程度

個体価格に加えて、フェレットの生活に必要なアイテムを揃える際は多少の費用がかかってきます。

ですが、それ以降にかかる費用は犬や猫に比べるとそこまで多くなく、毎月2,000円~5,000円ほどが一般的です。

毎月かかってくるのは「フード、おやつ、トイレ砂」ぐらいです。

しかし、フェレットは体温調整が苦手なため、季節によっては室内の温度や湿度管理に電気代がかかる他、必要に応じてワクチン接種やペット保険の費用なども発生することがあります。

フェレットの病気やケガ

フェレットで注意しなければいけない病気やケガは、特に感染症などが中心になります。

その他、ケージ内では落下や転倒によるケガの心配もありますので、ケージの高さには十分気をつけましょう。

感染症の予防接種が必要

フェレットの命を脅かす感染症はいくつかありますが、その中でも「ジステンパー」「フィラリア」については予防接種が可能です。

特にジステンパーは感染すると致死率100%という非常に危険な感染症なので、積極的に予防接種を受けたいところ。

ただし、予防接種には注意点もありますので、獣医師さんと相談した上で判断するのがよいでしょう。

予防接種が終わっていないままだと連れ出すことが危険なので、接種するペースや種類についても相談しておくのがおすすめです。

ジステンパー

犬ジステンパーというウイルスに感染することで発症する病気は、感染すると致死率100%の病気です。

鼻水や目やに、排泄物などを介して飛沫感染し、症状は皮膚症状から発熱や食欲不振などが見られるようになります。

現在、日本には犬ジステンパーウイルスに対するフェレット専用ワクチンがありません。

副作用のリスクもありますが、犬用ワクチンを利用することになることが多いため、獣医師さんと相談して決めましょう。

フィラリア

蚊に刺されることで発症するフィラリアは犬の病気として有名ですが、フェレットにも感染する可能性があります。

感染すると疲労や咳、呼吸困難などの症状が見られます。食欲がなくなったり、血尿などでも判断できます。

犬と比べてフェレットは体格が小さいため、少数の寄生でも非常に危険。

治療も難しいといわれているため、予防接種を行いましょう。

インスリノーマ

3歳~4歳を過ぎあたりの中年期に差し掛かった頃から気にしたい、膵臓の病気であるインスリノーマ。

膵臓に腫瘍ができる病気ですが、初期症状が顕著に見られないため発見が遅れやすいです。

症状としては睡眠時間が長くなってくるものが多いものの、普段から睡眠時間が多いフェレットでは気付きづらいでしょう。

血液検査によって早期発見ができるため、中年期以降では定期的な検査が必要です。

フェレットと暮らす際の注意点

フェレットと一緒に暮らす際には、室温管理や主に噛み癖を発端とする誤飲誤食に注意しましょう。

基本的にはケージ内だけで過ごせる動物ですが、1日中ケージ内だとストレスが溜まります。

適度に飼い主さんとの遊ぶ時間を確保することも、必要なケアのひとつです。

事故を防ぐためには室温管理が重要

フェレットはとても暑さに弱い動物なので、特に真夏日や直射日光には気をつけましょう。

ケージの位置は日陰にしておき、室温は15℃~25℃が適温とされています。

適度に冷房を活用し、適温を守ることが大切。扇風機は発汗することが難しいフェレットには無意味です。

また、寒さには強いものの極端に寒すぎると体調を崩す原因になります。大きな温度変化がないよう、室温は日々チェックしておきましょう。

噛み癖と穴掘り癖には注意

噛み癖は多くの子に見られる特徴で、しつけでも抑制することができるところではあります。

この噛み癖はしつけておかないと、家具や家電の電気コードなどを噛んでしまい、感電してしまう危険性があります。

電気コードにはカバーをしておくのと同時に、噛み癖は直しておくのがおすすめです。

穴掘りは習性なので仕方のないところではあるものの、壁や床を傷つけてしまう可能性があるため注意して見守りましょう。

誤飲誤食に注意する

好奇心旺盛なフェレットは、噛み癖のない子だったとしても色々なものに興味を示し、口に入れてしまう可能性があります。

本来、噛むことが大好きな動物でもあるため、おもちゃで遊ばせる場合は、壊れやすいものや小さなパーツがついているものは注意が必要です。

また、好奇心から電気コードをかじってしまうことがあり、ゲージの外に出して遊ぶ際は、事前対策をしっかりしておくことが大切です。

万が一、誤飲誤食してしまった場合はすぐに動物病院を受診しましょう。

ケージから出して遊ばせる時間も確保する

ケージ内におもちゃがあればそれで遊べるフェレットですが、ケージ内だけでは運動量が満足ではありません。

少なくとも人とのコミュニケーションが好きなフェレットは、飼い主さんと触れ合えなければストレスになります。

フェレットにとっての危険物は隠しておき、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間を確保してあげましょう。

ニオイ対策が必要

犬猫に比べてややニオイが強いといわれているフェレットですが、多くの子は臭腺除去手術がされています。

強烈なニオイを発する子はあまりいませんが、それでも清潔に保ってニオイ対策自体は行っておくのが良いです。

臭腺除去手術がされていてもニオイが全くなくなるわけではなく、ケージや体のお手入れは必須です。

室外で遊ぶならハーネス・リードをつける

室内で遊ぶことが基本となるフェレットですが、どうしても外出させたいというときはハーネスやリードをつけておくようにすると良いです。

体が小さいため、一度逃げ出してしまうと見つけるのが難しくなります。

そのままの状態で連れて行ってしまうと脱走の危険性もありますので、外へ連れ出す際は必ずハーネスやリードをつけましょう。

とはいえ、脱走の危険性を考えると、やはり基本的には室内で一緒に遊ぶというのがおすすめです。

フェレットのよくある質問

フェレットは飼いやすい?

フェレットは一人暮らしの方や、ペットを飼うことが初めての方でも飼いやすい動物です。

多少の留守番であれば一人遊びをして待てますし、人とのコミュニケーションも大好き。

どんな家庭にも適しているような性格なので、非常に飼いやすいでしょう。

フェレットを飼うにはいくらかかる?

フェレット単体の値段は5万円~10万円ほどで、種類によっても価格差があります。

ワクチン接種などを除き、月々にかかる費用としては2,000円~3,000円ほどが一般的です。

フェレットにニオイはある?

フェレットは犬猫に比べて、ややきつめのニオイを発する子もいます。

ただ、臭腺除去手術を受けているフェレットが大半なので、多くの場合ではニオイの心配もありません。

仮にニオイが強かったとしても、きちんとケージ内を掃除し、体のお手入れをしてあげればきついニオイは防げます。

フェレットは鳴く?

フェレットが飼いやすいといわれている理由のひとつが、基本的に鳴かない動物だからです。

飼い主さんの生活リズムに合わせて適応することもできるため、日中に動いて夜間は寝る、ということもできます。

フェレットの寿命は?

フェレットの寿命は、一般的に6年~8年ほどといわれています。

1年に7歳~8歳の歳をとるため、早い場合には4年ほどで亡くなる子がいる一方、10年生きてくれる子もいます。

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