第1回でペットショップから信虎をお迎えするまでの経緯を書きました。
ペットショップの裏側、というようなものを調べてからは、次にお迎えするなら保護猫にしようとは思っていましたが、先住猫との相性が合わない場合などを考えて、踏み切れないでいます。
そこに台風15号がきっかけで、2匹目の葵が保護猫団体からやってきます。
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ライター/動物取扱責任者/愛玩動物飼養管理士
動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士。猫の保護活動のためにブログ「ねこねこ王国」運営をはじめた知見を活かし、現在は動物ライター&デザイナーとしても活動。
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目次
2匹目の愛猫・葵を迎え入れる決意をしたきっかけ
1匹目の信虎を平成30(2018年)1月にお迎えしてから、暮らしはとても幸せでした。
子猫というのは本当に目を離せず、子供を授からなかったわたしは、ちびっこの信虎を育てるのに夢中です。
もう1匹お迎えしようかな、でも相性があわなかったらどうしよう、など考えているところに、令和2(2019)年の夏の台風15号が、千葉の南房総エリアを中心に大きな被害をもたらしました。
ある日「災害でお家に被害を受け、飼えなくなったペットを助けて」という新聞記事が目に入ります。
「まずはうちで預かろう」と、被災地で活動している保護猫団体さんや個人ボランティアさんに連絡してみます。
現地も混乱しているし、距離が少し遠いなどタイミングがあって、なかなかまとまらずにいるところ、たまたまインターネットで「台風15号で被災した猫たちを助けて」という保護猫団体の記事を見つけました。
そこで出会ったのが2匹目の葵でした。
葵を保護猫団体ラフスペースからお迎えすることにした理由は?
東京都調布のラフスペースでは、今いる子を里親家庭にお迎えしてもらうと、空いたところに被災した猫を保護するということでした。
むかし訪れた保健所は、まだ愛護センターになる前の時代、殺処分になる猫たちがたくさんいて、わたしは酷くショックを受けたことがあります。
保護猫団体さんもそういうところだったらつらいなあ、と思いながらも、勇気を出して。生まれて初めての保護猫団体さんを訪問。
そこで見たのはおだやかでかわいい猫たちでした。
ラフスペースは保護猫カフェのような形。カフェと言っても飲み物はペットボトルを準備しているだけで、自由に猫たちと遊んだりふれあえるようになっています。
おだやかでかわいい猫たちと遊び「どうしよう、どの子も選べない」とその日は帰宅。もう一度主人と一緒に訪問します。
一番最初に主人のところに「遊んでー」と寄ってきたのが葵でした。
私は過去に猫を1匹ずつしか飼ったことがなく、多頭飼育は初めてです。先住猫の信虎くん(マンチカン1歳)と仲良くしてくれそうな子を、とスタッフや代表の方と相談しました。
葵をお迎えした理由は、他の子と仲良くできそうだから、という理由です。
保護猫団体をおすすめする理由の一つは、猫の性格や体質などが事前にある程度わかること
保護猫団体ではスタッフの方がお世話をしながら、よく猫を見ています。
「一匹飼いをご希望される方には、一匹飼いが向いている猫を、先住さんがいる場合は、年齢や性格やこれまでの経緯などを伺い可能な限り相性の合いそうな子を、お留守番があるお宅や若い子や明るい子は、仲のいい子と複数匹で、などなど、個々に合わせて幸せな環境を考えてお話を進めさせていただいています。」
というのはラフスペース代表の言葉です。
一般的には月齢の幼い子猫や、見た目のかわいらしい猫が人気です。大人の猫でも十分になつきます。むしろ分別があり、幸せ一杯の表情を見せてくれるのも、たまりません。
でも例えば自分のお家にいる猫が高齢の場合、小さな子猫をお迎えすると、子猫のエネルギーとパワーに高齢猫がショックを受けて、みるみる間に元気がなくなったりします。
あるいはお留守番が多い家庭に子猫をお迎えするのは、危険が多いです。
実際、わが家の信虎はおもちゃの棒を縦に口に加えてケージから飛び降りようとしたり、ケージのスキマに首が挟まってジタバタしていたこともあり、目が離せない日々でした。
保護猫団体ではトライアルがありますが、猫にとっては環境が変わることはとても負担がかかります。軽いお試し期間ではありません。
葵は悪質繁殖業者から保護されました
ところで葵は、どこから来たのか。
保護猫団体ラフスペースさんから保護される前に、葵は愛知県のとある悪質な繁殖業者のもとにいました。その悪徳繁殖業者の写真や動画を見せていただいたことがあります。
エアコンもない屋外の小屋で、アメリカンショートヘアばかりが数十匹います。
1つのケージに何匹もたくさん詰め込まれ、横になるスペースもないような状態。糞尿が蓄積し、飲み水はドロっと濁り、フードも空っぽ。地獄のような場所でした。
保護された直後の葵は目が合うだけで「シャー」と威嚇してきたそうですが、ラフスペースで人に慣れる訓練をして、わが家に来たときの葵はスリスリ、ゴロゴロになっていました。もともと明るい遊び好きの子だったのでしょう。
令和2(2019)年10月、3歳か4歳くらいの葵がわが家に到着。
ケージから出ると、葵はすぐ横になってゴロゴロいいはじめます。よほど、うれしかったのでしょうか。
葵は頭が良くて人間の言葉をよく理解しますので、他の猫と遊んだり、教育をしてくれたり、長女のようなしっかり者です。
私が台所でうっかり怪我をしたり、モノを落としてしまったときなど、いち早く様子をすっ飛んできて「大丈夫?」とウロウロ心配してくれます。
私は葵の存在にとても助けられています。お迎えして本当に良かったです。
次の第3話では、同じく獅子丸を保護猫団体ラフスペースからお迎えした話です。
この記事の執筆者
ライター/動物取扱責任者/愛玩動物飼養管理士
動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士。慶應義塾大学卒、大手企業で企業で広報、編集、校正の仕事に従事していた経験や、猫の保護活動のためにブログ「ねこねこ王国」運営をはじめた知見を活かし、現在は動物ライター&デザイナーとしても活動。
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