動物とふれあえるカフェで、今、人気赤丸急上昇中なのがブタカフェ!
オープン数年で、なんと来店者数100万人を突破したカフェもあるとか。
ペットとして日本にミニブタが紹介されたのは2000年頃とされ、その後、さらに小さいマイクロブタも登場し、人気が高まりました。
ミニブタ(マイクロブタ)をペットとしてお迎えする方法は?費用はどれくらい?注意点はある?…など、nademoがあなたに代わって調査しました。
この記事の結論
- 平均相場は5万円~30万円で、これ以上になる場合もあり、ミニブタよりマイクロブタの方が高い傾向にある
- 体重40kg~100kgがミニブタ、体重40kg未満がマイクロブタと分類される
- 専門ブリーダー、専門ペットショップでお迎えでき、オーナー適性の事前審査を行うブタカフェもある
- 飼い主には行政への定期報告が義務付けられていて、豚熱ワクチンの予防接種も必要
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目次
ミニブタ(マイクロブタ)の値段相場は5万円~30万円
ミニブタもマイクロブタも、体毛の色や模様、月齢、ボディサイズや体重によって値段は変わりますが、購入平均価格は5万円~30万円と幅があります。
月齢が若く、体重が軽い個体ほど価格は高くなるため、ミニブタよりもマイクロブタのほうが高い傾向にあり、40万円~80万円する場合も。
近頃では、ミニブタやマイクロブタを無料で譲るという里親募集もありますが、予防接種費用や輸送費用などが別途かかることは承知しておきましょう。
ブタは100kg以下なら自宅で飼える
明確な基準はなく、一般的に100kg以下のブタをペット用(愛玩用)のミニブタと見なしています。
ただし、本来ブタは家畜ですので、「化製場等に関する法律及び化製場等の構造設備の基準等に関する条例(化製場法)」に従わなければいけません。
区市町村によっては許可や登録を要する場合があり、都道府県知事に対しては2月1日時点の飼育頭数を毎年報告することが義務付けられています。
また、ペット可の集合住宅であっても、大家さんの意向や管理組合の規則でNGな場合もあるので、必ず確認してからお迎えしましょう。
ミニブタとマイクロブタの違い
明確な規定はないものの、アメリカミニブタ協会(AMPA)は成熟したブタの前肩部の高さが20インチ(約50cm)未満のものをミニブタとして等級を定めています。
一般的には体重100kg以下のものをミニブタ、40kg未満のものをマイクロブタと称しています。
ミニブタ | 体重40kg~100kg |
マイクロブタ | 体重40kg以下 |
ミニブタの歴史は定かではありませんが、起源はベトナムにあるとされ、ヨーロッパからアメリカを経由して日本に輸入されたと考えられています。
ポットベリーと呼ばれるベトナム在来種の豚をルーツとし、ドイツで開発されたゲッティンゲンの血を引くとも言われています。
ミニブタよりもさらに小型化されたのがマイクロブタで、ティーカップピッグとも言い、近頃ではマイクロミニブタと呼ばれるものも登場しています。
ミニブタ(マイクロブタ)のお迎え場所
ミニブタ&マイクロブタ人気を反映して、国内でも直販を行う専門ブリーダーが増え、それに伴って専門のショップも増えました。
また、ミニブタファームやマイクロブタファームを所有するブタカフェ、ショップを紹介してくれるブタカフェもあります。
ネットを検索すると、里親さん募集や譲渡会のお知らせなども多数出てきます。
ペットショップ
まず一般的なペットショップで、ミニブタやマイクロブタに出会えることはほぼないと言って良いでしょう。
ただし、専門ショップは今や全国に広がっており、ファームを所有していたりブタカフェを併設していたりと、個性もさまざまです。
たいていのショップがホームページを持っていてネットで確認できますが、お迎えするときは必ず実物に会って、詳しい説明を聞いてから決断しましょう。
本来、家畜であるブタは感染予防のための法律も厳しいため、ミニブタやマイクロブタのオーナーとなるには事前審査を行うショップやカフェもあります。
ブリーダー
ミニブタやマイクロブタの専門ブリーダーやファームも全国に増加しています。
自然豊かな環境の中でブタさんたちと触れ合える牧場のようなファームもあれば、街中のビルに遊園地のような動物たちのパラダイスが出現することも。
ミニブタやマイクロブタの繁殖や販売を行うだけでなく、飼育の相談や専用フードの定期購入ができるブリーダーがほとんどです。
ミニブタやマイクロブタも動物愛護法の対象で、殺処分や遺棄、虐待は禁止されており、売れ残りを防ぐために予約販売の業者が増えています。
お迎え前に知りたいミニブタ(マイクロブタ)の基本情報
では、養豚場のブタさんとミニブタやマイクロブタの違いは何でしょう?端的に言うと、基本的には「同じ」です。
ただし、繁殖の目的が異なります。ミニブタやマイクロブタの目的はあくまで家庭用・愛玩用なので、繁殖頻度や出産数も養豚場のブタに比べ少なめです。
また、ミニブタやマイクロブタは発育速度が遅いため、成熟しても子どもらしい可愛らしさが残ります。
養豚場のブタに比べて耳や鼻が小さいという特徴もあり、ペットとしての可愛さが強調されるよう改良されています。
ミニブタ(マイクロブタ)の性格
ミニブタやマイクロブタが愛される理由の第一は、その人懐っこく甘えん坊な性格でしょう。
もともとブタは集団で過ごすため、寂しがり屋でひとりぼっちは苦手。飼い主さんの後をついてまわったり、自ら膝に乗ってきたりする子もいます。
また、大人になると人間の3歳児くらいの知能があると言われており、名前を呼ぶと近寄ってきたり、お手やおまわり、鼻タッチを覚える子もいます。
ミニブタ(マイクロブタ)の体長・体重
ミニブタとマイクロブタの違いは、ボディサイズと体重の違いです。ミニブタとマイクロブタの体長と体重の平均的な目安は以下となります。
サイズ | ミニブタ | マイクロブタ |
---|---|---|
体長 | 50cm~100cm | 40cm~55cm |
体重 | 40kg~100kg | 20kg~40kg |
ミニブタは生まれたときは300g~700g程度で、2kgくらいに成長したときがお迎えするのに良いタイミングと言われます。
ミニとは言え、100kg近くにまで成長する訳ですから、犬に例えると平均体重が50kg~90kg程度のセント・バーナード並みということになります。
一般的に大型犬は25kg以上とされているので、マイクロブタでさえ、大きく成長すれば大型犬並みの体重があるということです。
ミニブタ(マイクロブタ)の体臭
ミニブタもマイクロブタも汗腺がないので、体臭はありません。そのため、夏の暑さは苦手です。
夏前に換毛期があるのでこの時期には抜け毛が増えますが、犬や猫ほどではありません。
また、草食寄りの雑食なので、肉食動物ほど糞便は匂いません。
トイレの場所もすぐ覚え、排泄する場所や食事する場所、睡眠する場所を分ける習性があり、非常に清潔好きです。
ミニブタ(マイクロブタ)の鳴き声
漫画やアニメでブタの鳴き声は「ブーブー」や「ブヒブヒ」と表現されますが、実際のミニブタやマイクロブタは普段は小さく「ブッブッ」と鳴きます。
ただし、お腹が空くと「グォー」という鳴き声を立てたり、恐怖や不安を感じると「ブキャーーーーッ」というような叫び声を上げることもあります。
鳴き声は約20種類あると言われていて、ミニブタよりもマイクロブタのほうがやや声が小さい傾向にあるようです。
ミニブタ(マイクロブタ)の平均寿命
ミニブタもマイクロブタも、平均寿命は10年~15年とされています。ですから、犬や猫とあまり変わらないと考えて良いでしょう。
豚生を全うしたら、庭にお墓を作るのはNG。「化製場法」に基づき、都道府県知事から死亡獣畜取扱場の許可を得た施設で火葬しなければいけません。
また、お住まいの行政地域によっては、届け出が必要です。
ミニブタ(マイクロブタ)の病気
ミニブタやマイクロブタは本来、家畜に分類されるため、家畜伝染病予防法により、お住まいの地方自治体へ定期的な報告義務があります。
豚熱などの感染症に備えるためで、報告を怠ったり虚偽の報告を行ったりすると、30万円以下の過料が科せられるなどの罰則があります。
ミニブタやマイクロブタが発症しやすい疾病は以下の通りです。
豚熱 | 発熱や食欲不振などを引き起こす、死亡率の高い病気 |
疥癬(かいせん) | 疥癬というダニが原因となり、痒みを引き起こす |
豚丹毒 | 人畜共通感染症で、発熱や皮膚炎などを引き起こす |
ブタインフルエンザ | 発熱、咳、くしゃみなどを引き起こす呼吸器疾患 |
万が一、豚熱を発症してしまったら治療法はないため、家畜伝染病予防法に基づいて殺処分しなければなりません。
豚熱、豚丹毒、ブタインフルエンザはワクチン接種によって予防が可能です。
ミニブタ(マイクロブタ)の飼育難易度
ペットとして飼いやすいように開発されたミニブタとマイクロブタですが、日本では家畜に分類され、報告義務があることは覚悟しなければなりません。
命に関わる重篤な感染病やズーノーシス(人獣共通感染症)を予防するため、定期的なワクチン接種も必要です。
ただし、犬も飼い始めの登録と狂犬病の定期的な予防接種が義務化されていますから、同等に近い手間と言えます。
また、ミニブタやマイクロブタは室内飼育に適していますが、ある程度自由に動き回れるスペースが必要です。
しつけもできますし、鳴き声対策が不可欠な点は、これも犬や猫を飼うのと同じと言えます。
飼育難易度は一概に低いか高いかは言えませんが、飼育適性審査をしてくれるブタカフェもありますので、オーナーとなる前に受けることをおすすめします。
ミニブタ(マイクロブタ)の飼育で必要なもの
感染症予防を必要とし、暑さ・寒さに弱いミニブタやマイクロブタは、室内飼育に適しています。
生体価格を除いた飼育用品などの初期費用の目安は、およそ2万円~3万円です。
清潔好きで、寝る場所や食べる場所、排泄する場所は分けたがるので、お迎えが決定したらまず下記のものを用意して生活環境を整えてあげましょう。
ケージ
ミニブタ、マイクロブタの睡眠時間は1日約8時間。そして、1日10時間をお昼寝したり、ゴロンと横になったりして過ごします。
安心して寝られるスペースとして、ケージを用意してあげましょう。大きさとしては、中型犬以上の犬用ケージぐらいのサイズがおすすめです。
成長に合わせてサイズ調整できるケージもありますし、サークルを使うというのもひとつの手でしょう。
フード
食事は1日2回、マイクロブタフードやミニブタペレットといった専用のご飯が市販されていますので朝夕の主食にすると良いでしょう。
リンゴやバナナが大好物ですが、糖度の高いフルーツ類は与え過ぎに注意。果物の種は必ず取ってあげましょう。
菜食寄りの雑食で、与えても良い主な野菜は以下の通りです。
与えても良い主な野菜
- ニンジン
- キャベツ
- レタス
- 白菜
- ジャガイモ
- サツマイモ
- カボチャ
- ピーマン
- キュウリ
- ナス
- もやし
- 豆苗
- 小松菜
- チンゲン菜
- ブロッコリー
- 大根
- カブ
- トウモロコシ
- セロリ など
反対に人間用の食事やネギ類など、一般的に動物にとってNGの食べ物もおさえておきましょう。
食器
浅いお皿だとフードをこぼしやすく、また軽い食器は鼻で引っ掛けてひっくり返しやすいので、ある程度深さと重さのあるフードボウルが良いでしょう。
給餌量はボディサイズや月齢にもよりますが、ペレットでしたら、体重の約1.5%~2%に相当する量が1日あたりの目安となります。
体重20kgの子だったら、1日の目安は300g~400gですから、その半分量が入るボウルを選ぶと良いでしょう。
給水器
食器と同じボウルでも良いのですが、ひっくり返してしまう可能性があるので、ケージに取り付けられるお皿付き給水器が良いでしょう。
1日の水分補給量は、体重の10%程度が目安。体重20kgの子なら2L(2,000mL)ですから、結構な量のお水を飲みますよね。
飲水量が不足すると泌尿器系のトラブルを起こしやすいので、ご飯と一緒に飲み水のご用意を忘れずに。
ベッド
ケージの中にはベッドを用意してあげましょう。フカフカするものがお好みなので、クッションを敷いてあげたり、中型犬用サイズのペット用ベッドを。
毛布やタオルを筒型にして、中に潜り込むのも大好きです。寒暖差に弱いので、冬はペット用コンロ、夏は接触冷感シートなどを入れてあげましょう。
エアコンや扇風機の風、暖房器具の熱などが直接当たらないように気を付け、高周波を発するテレビや冷蔵庫の近くも避けます。
トイレ
できれば、ご飯を食べる場所やベッドから離れた場所に設置しましょう。同じケージ内の場合も、なるべく反対側に設置します。
隅っこや陰に隠れて排泄する習性があるので、三方に囲いがあるボックス型で大き目のトイレをおすすめします。
トイレシートをかじったり引っかいたりしないよう、シートの上に網がかぶせられるタイプのものを選ぶと良いでしょう。
トイレシート
犬用のトイレシートでOK。トイレのサイズに合わせて選ぶと良いでしょう。
排便は1日に1回~2回、排尿は1日に5回~7回程度が平均的ですが、発情期になると排泄回数が増えます。
清潔好きなので、排泄したらなるべくすぐにシートを取り換え、掃除してあげましょう。
キャリーケース
ミニブタやマイクロブタに必ずしもお散歩は必要ありませんし、感染症リスクを考えると、むしろ外出はおすすめできません。
特にイノシシが出没する地域では感染リスクが高まりますし、大きな音などに反応して興奮やパニックを起こし、逃走する危険もあります。
それよりも、室内で自由に動けるスペースを確保してあげるほうが重要です。
とは言え、通院や定期健診でやむなく外出しなければいけないこともありますので、移動用のキャリーケースも用意しておきましょう。
100kg近く成長するミニブタもいるので、キャリーケースで持ち運べない場合は丈夫なペット用カートがあると便利です。
爪切り
ミニブタやマイクロブタも爪が伸びます。放置すると歩行の障害になったり、引っ掛けて怪我したり、飼い主さんを傷つけることにもなりかねません。
ブタには主蹄2本と副蹄2本の指があり、それぞれ爪が生えています。1か月に1回を目安に爪切りしますが、嫌がる場合は週に1本ずつ切りましょう。
子どものうちは人間用の爪切りで切れますが、大人になったらニッパーなどを使用して、指と爪の境目を確認しながら切ります。
切ったままだと爪にひびが入って割れたり、ギザギザ爪先で飼い主さんが怪我したりしますので、ヤスリで先を整えて蹄クリームを塗ってあげます。
ご褒美のおやつも忘れずに用意しておきましょう。
ブラシ
ミニブタやマイクロブタは犬や猫ほど抜け毛はありませんが、ブラッシングは換毛期なら毎日、それ以外は週2回~3回は習慣にしましょう。
犬用のブラシや豚毛のブラシ、タワシなど、比較的硬めのブラシが良いようです。乾燥肌や肌荒れになりやすいので、力加減に気をつけて。
歯磨き用の歯ブラシ、歯磨きガムなども一緒に用意しておきましょう。
ミニブタ(マイクロブタ)と一緒に暮らすための飼育ポイント
甘えん坊で飼い主さんとのコミュニケーションが大好きなミニブタやマイクロブタなので、小さいうちからお手入れに慣れさせることが可能です。
しつけもしやすく、自分の名前を覚えたり、ちょっとした芸を身につけられる子もいます。
ただし、賢くて好奇心が強いだけにイタズラも多く、何でもかじりたがるといった欠点や注意点もあります。
基本的なお手入れの項目
ベーシックなお手入れは、ほぼ犬や猫と一緒。以下の頻度を目安にケアしてあげましょう。
爪切り | 月1回程度 |
耳掃除 | 見える範囲で2週に1回程度 |
歯磨き | 毎日 |
ブラッシング | 週2~3回、換毛期は毎日 |
甘ったれさんが多いミニブタやマイクロブタですが、実は抱っこが苦手。お手入れをスムーズに行うためにも、抱っこトレーニングは大事ですね。
おやつを使って座っている飼い主さんの膝へ誘導することから始め、膝に乗るようになったら両手でそっとブタさんを抱えます。
おとなしく抱っこされたらご褒美のおやつをあげて、ちょっとずつ抱っこの時間を延ばしていきましょう。
食べ物の与えすぎに注意する
ミニブタやマイクロブタで最も多いトラブルが、大きくなりすぎてしまったというもの。個体差もありますが、太りすぎのほとんどの原因は食べすぎです。
そもそも、ブタ族は食欲旺盛なので、要求されるがままに与えているとカロリー過多になり、肥満してしまいます。
ドッグフードなどほかのペット用フードも、カロリーオーバーになるので与えてはいけません。
ミニブタやマイクロブタ専用のフードを主食にし、体重の約1.5%~2%量を1日あたりの給与量の目安としましょう。
中毒を起こす食べ物を確認しておく
ミニブタやマイクロブタにNGな野菜や果物、中毒を起こす危険な食材は主に以下となります。
中毒を起こす危険な食材
- ネギ類
- トマト
- ほうれん草
- ジャガイモの葉・芽
- ドングリ(ナラ、クヌギの種子)
- 加熱していない豆
- イチジク
- パン
- 肉類
- 生魚
- クッキー
- キャンディ
- チョコレート
- コーヒー
- ミネラルウォーター
- 乳製品
- アルコール、など
お庭の草花や室内の観葉植物なども中毒を起こす可能性があるので、間違って食べないよう気を付けましょう。
カーペットやマットを敷いておく
参考価格 19,800円(税込)
犬や猫のような肉球はなく、ミニブタやマイクロブタはひづめで歩きます。そのため、フローリングなどの床は滑りやすく、転んで怪我することも。
床には裏面に滑り止めの付いたラグやカーペット、マットなどを敷いておきましょう。
また、ストレス解消の行為として鼻で穴掘りをするため、室内の一部に口に入らない大きめの玉砂利を敷いて遊び場にしている飼い主さんもいらっしゃいます。
家具や壁に保護カバーをしておく
何でも口に入れてみないと気が済まないミニブタやマイクロブタは、噛み癖やかじり癖のある子もいます。
特に家具や壁の角はかじられやすいので、保護カバーやガードを取り付けておきましょう。
実はミニブタやマイクロブタは視力が0.017~0.07しかなく、噛み癖がなくても、よく見えないために指などを差し出すと噛んでしまうことがあります。
色覚も青色しか認識できていないと言われていて、その分、嗅覚や聴覚が発達しています。
室温は18℃~24℃程度を維持する
ミニブタやマイクロブタにとって、適温は18℃~24℃と言われています。暑さ・寒さに弱いので、夏冬はエアコンで室温を調節しましょう。
また、乾燥肌になりやすいので、 湿度は50%~70%をキープしてあげてください。
肌がカサカサすると人間と同じようにフケのようなものが出るので、ペット用のローションやクリームなどで保湿ケアを。
寝具や防寒用の衣服も汚れやすいので、こまめに取り換えましょう。
去勢・避妊手術を検討する
ブタは基本的に多産動物です。そのため、出産は親子ともに命がけです。また、発情期になると気の荒くなる子もいます。
繁殖を望まないのであれば、生後3か月前後になったら去勢・避妊手術を受けさせましょう。
最近ではミニブタやマイクロブタに対応できる獣医師も増え、手術費用は1頭5万円前後が目安となっています。
手術には全身麻酔を用いるので覚醒までに観察を要するため、手術後1泊の入院となることが多いようです。
ミニブタ(マイクロブタ)を迎える前の注意点
ミニブタやマイクロブタの飼育費用の目安は月1万円~2万円ほど。犬や猫もそうですが、生き物ですから急な医療費の出費がかかる場合もあります。
しかも、ミニブタやマイクロブタは居住する行政地区へ定期的な報告義務が課せられているので、オーナーになるハードルはけっして低いとは言えません。
ミニブタやマイクロブタをお迎えする前に、少なくとも以下の6つの点については心しておきましょう。
人好きで可愛いミニブタの生涯にわたってあなたが良きパートナーとなることを、nademoも心から願っています。
家畜としての届出が必要
ミニブタやマイクロブタをペットとする飼い主さんは、毎年2月1時点の飼育頭数を都道府県知事に報告することが義務付けられています。
飼育をスタートした時点と死亡などにより飼育を終了した時点でも、行政区域によっては登録手続きが必要となります。
また、ミニブタやマイクロブタの亡骸は、「化製場法」により死亡獣畜取扱場の許可を持つ施設で荼毘に付すことが定められています。
もちろん、ミニブタやマイクロブタも動物愛護法により適正な飼育が義務付けられているので、飼育放棄は懲罰の対象となります。
愛護動物を虐待、あるいは遺棄した者は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
年に1回の予防接種を行う
豚熱はほぼ100%の致死率で、治療法が確立されていない非常に恐ろしい感染症のため、発症すると殺処分となってしまいます。
そのため、家畜伝染病予防法第6条第1項の規定に基づき、都道府県知事により予防接種の実施が命令され、この命令に反すると罰則が科せられます。
豚熱ワクチンは、初回接種から約半年後に2回目の接種を行い、その後はおよそ1年ごとに接種を受けることになっています。
豚熱ワクチンの予防接種は、都道府県知事に認定された獣医師のいる動物病院で受けることができます。
また、豚丹毒や日本脳炎等のワクチンもありますが、複数のワクチンの同時接種や接種間隔が短い場合は十分に抗体が作られない恐れがあります。
そのため、豚熱ワクチンとその他のワクチンの接種間隔は、約4週間空けることが推奨されています。
賢いためイタズラ対策が重要
甘えん坊のミニブタやマイクロブタは、ひとりのお留守番が苦手です。そのため、ストレスから噛み癖が付いたり、イタズラしたりということがあります。
日中外出しなければならない飼い主さんはお気に入りのぬいぐるみを与えてあげたり、音声呼びかけ機能付きのペットカメラを設置するのも良いでしょう。
飼い主さんの在宅時に気を引きたくてわざとイタズラする場合は、叱るよりも徹底的に無視。賢いので、意味がなければあきらめます。
何でもかじるイタズラは、異物誤飲の危険があるので要注意。壁や家具はカバーなどで防御し、誤飲誤食しそうな物は隠しておきましょう。
生後10か月~2歳頃の歯の生え変わり時期は、歯のむずがゆさから噛んだりかじったりするので、嚙んでも大丈夫なおもちゃを与えてあげること。
予想より大きくなることがある
ミニやマイクロという名前が付いていますが、ミニブタは最大で体重100kg、マイクロブタは最大で40kgにまで成長します。
犬で100kgと言えば大きく育ったセント・バーナード並みですし、40kgと言えばバーニーズ・マウンテン・ドッグ並みです。
もちろん、体重200kg~300kgにもなる家畜豚に比べれば小さいのですが、想像以上に大きくなる場合もあるということを心しておきましょう。
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ひづめによる騒音問題に注意
室内飼育に向いているミニブタやマイクロブタですが、騒音がご近所とのトラブルにならないよう注意が必要です。
ひづめで歩く音は案外響きますし、ブタさん自身の怪我防止のためにも絨毯やマットを敷いて防音対策を。
また、空腹時に高い声で鳴いたり、不安や恐怖を感じたときに悲鳴のような声を上げることもあります。
朝夕の一定時間にご飯を与えるようにしたり、不安や恐怖を感じさせないようリラックスして過ごせるよう工夫したり環境を整えてあげることが大切です。
集合住宅の場合は特に気を遣いますから、壁や床に防音対策を施すことも必要でしょう。
診察してくれる動物病院を見つけておく
近頃では、ミニブタやマイクロブタの診療や治療を行える、ノウハウや医療技術を身につけた獣医師も増えてきました。
また、農林水産省の豚熱防疫指針改正により、都道府県知事認定の獣医師のいる動物病院で豚熱ワクチンの予防接種が受けられるようになりました。
家畜保健衛生所での接種により副反応が出た場合、処置できる薬剤を持ち合わせていないため対処ができませんでしたが、動物病院なら対処可能です。
豚熱ワクチンは定期的な予防接種が必要ですし、ペットに長寿を全うしてもらうには早期発見・早期治療が決め手となります。
愛するパートナーとできるだけ長く暮らせるよう、お住まいの近くにミニブタやマイクロブタの健康を一緒に守ってくれるかかりつけ医を見つけましょう。
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