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猫がしっぽを振っているときの気持ちは?役割やしっぽ以外の感情表現

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猫がしっぽを振っているときの気持ちは?役割やしっぽ以外の感情表現

「猫がしっぽを振るのはどんな意味があるの?」 

「しっぽの動きで猫の気持ちがわかるってホント?」

甘えていた猫から突然引っかかれたりすると、猫の気分がいきなり変わったように感じて、「猫の気持ちをもっと知れたらいいのに」と思いますよね。

実は犬と同じように猫もしっぽで感情を表すので、猫のしっぽに注目すると猫の気持ちがわかりやすいんです。

この記事では、猫がしっぽを振っているときの気持ちや、猫の感情表現について解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、愛猫の気持ちを知って、仲良く暮らしていくための参考にしてくださいね。

この記事の結論

  • 猫のしっぽは、猫が快適に暮らすうえで欠かせない重要な役割を担っている
  • 猫はしっぽで気持ちを伝えて、猫同士や飼い主さんとのコミュニケーションを図る
  • しっぽの動きに合わせて、目・耳・ヒゲ・鼻の様子も観察するとより猫の気持ちがわかりやすい
  • 猫のしっぽはデリケートなので、むやみに触らないように気をつけた方が良い

及川 朱璃

担当執筆者

及川 朱璃

WEBライター

夫&愛猫と暮らすWEBライター。物心ついたときから動物が大好きです。
生きづらさを感じるときも、動物の愛情深く優しい姿から励みと力をもらっています。

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猫のしっぽの役割

モフモフしてかわいい猫のしっぽですが、かわいいだけじゃないんです。

猫のしっぽはバランスを保ったりコミュニケーションを図ったりと、猫が暮らすうえで重要な役割を担っています。

ただ単純に体の一部としてくっついているだけではなく、感情表現をするためにもしっぽは活躍しています。

しっぽがどのように動くかによって、猫がどのように考えているのか、大まかな感情を読み取ることができるということ。

猫のしっぽの役割について、ひとつずつ解説しますので一緒に見てみましょう。

バランスを保つため

猫のバランス感覚がとても優れており、高いところから飛び降りても難なく着地できるのはしっぽでバランスを保って生活しているからです。

塀の上などの高い場所・足場が狭い場所を歩くとき、猫はしっぽを動かして体の向きを微調整して、落ちないようにバランスを保っているのです。

また走っているときは、曲がりやすいようにしっぽを曲げて走ることも。

このようにして猫はしっぽで舵を取り、バランスを保ちながら過ごしているのです。

感情を表現するため

猫のしっぽの動きは、猫の気分を表す大切なサインです。

のんびりしているときはゆっくり、興奮しているときは速く動かすなど、猫の気分に合わせてしっぽの動かし方も変わってきます。

同居の猫に挨拶するときはしっぽをピンと高く立ててみたり、威嚇しているときは「私の方が強い!」という意味を込めてしっぽの毛をブワッと逆立ててみたり。

猫はしっぽを器用に動かして、相手に気持ちを伝えているのです。

猫がなぜしっぽを振るのか、猫の気持ちと合わせてしっぽの振り方や形状を覚えておくと、愛猫ともっと仲良くなれるでしょう。

体に巻いて防寒するため

寒冷地出身の猫を除き、一般的な猫は寒さに弱い動物なので、猫のしっぽは猫の防寒具としても活躍します。

寒いときに猫がしっぽを体に巻きつけているのを見たことはありませんか。

「猫はこたつで丸くなる」と歌った童謡のように、猫は体温を逃さないために体を丸め、しっぽも体に巻き付けます。

猫がしっぽを体に巻くのは少しでも体温を逃したくない「猫の処世術」といえるでしょう。

寒い日には、猫がどのようにしっぽを使って体を温めているか観察してみるのもおもしろいですよ。

マーキングのため

猫はしっぽの付け根部分にある臭腺(しゅうせん)から、自分のニオイを出してマーキングします。

猫がソファや本棚などにしっぽを擦りつける行動は、「ここは私の場所」というメッセージ。他の猫や動物に対して、自分のテリトリー(縄張り)を主張しています。

飼い主さんが帰宅したときに、猫が足元にすり寄ってくる理由も、「この人は私のもの」と自分のニオイをつけ直しているからだといわれています。

猫がしっぽを振っているときの気持ち

猫がしっぽを振っているときの気持ちは、そのときの状況や猫が気持ちを伝えたい相手によっても違ってきます。

しっぽの動きと一緒に猫がどのように考えているか解説しますので、猫を飼っている人は一緒に愛猫のしっぽの動きを確認してみてくださいね。

くねくねゆらゆら:リラックスしている

くねくね・ゆらゆらと、しっぽをゆっくり動かしている猫は、のんびりとリラックスしていて幸せな状態です。

とくに飼い主さんの近くにいる猫のしっぽがこのようなゆったりとした動きなら、一緒にくつろぐチャンスなので、優しく撫でてあげるといいでしょう。

先端だけパタパタ:考え事や返事をしている

しっぽの先がパタパタ動いているときは、猫が考え事や返事をしているサインです。

鳥を見ているときや、おもちゃで遊んでいるとき、飼い主さんに返事しているときなどに見られます。

猫の目の動きや耳の向きなども一緒に観察すると、猫が何に興味を持っているかわかりやすくなるので、確認してみてくださいね。

床に叩きつけている:イライラしている

猫がしっぽをペシペシと床に叩きつけるような振り方をしているときは、猫がイライラしている証拠です。

猫の体全体が緊張していることも多く、ストレスを感じている状態なので、猫を刺激しないように注意する必要があります。

無理に近づいたり触ったりせず、落ち着くまで静かに見守ってあげるといいでしょう。

山を描くようにしっぽを振る:臨戦態勢

しっぽが山を描くようにしっぽを振っているときは「近寄ったら攻撃する!」と、猫がかなり攻撃的になっている状態です。

とくに毛が逆立っていたら、警戒しているか怒っている状態で危険なため、近づかないようにしましょう。

激しく興奮している猫は、大きく目を開いたり、耳も後ろに倒れていたりすることが多いです。

噛まれたり引っかかれたりする危険があるので、猫の様子を見守って落ち着くまで近寄らないようにしましょう。

抱っこ時にしっぽを激しく振る:抱っこを嫌がっている

抱っこしているときに猫がしっぽを激しく振るのは、抱っこを嫌がっているサインです。

しつこく抱っこし続けると猫に嫌われてしまうので、猫がしっぽを激しく振っているようならすぐに降ろしてあげましょう。

猫がしっぽを振っているとき以外の気持ち

猫がしっぽを振っているとき以外の気持ちについて、5つご紹介してそれぞれ解説します。

何気なく目にしていた猫の行動が、実は猫からの愛情表現だったと知って、ちょっとうれしくなるかもしれませんので、最後まで見てみてくださいね。

しっぽをピンと立てる:好意・喜び

猫がしっぽをピンと立てているときは、相手に好意を持っていたり、喜んでいたりしているポジティブな状態です。

また猫がしっぽを立てている相手によっても意味合いが変わってきます。

  • 飼い主さんの場合:飼い主さんのことを母猫のように思って甘えている
  • 猫同士の場合:「やぁ!調子はどう?」と挨拶している

飼い主さんが帰宅したときや、ご飯・おやつの時間になると、猫はうれしくなってしっぽを立てて飼い主さんにすり寄ります。

猫がしっぽを立てるのは、子猫が母猫に見つけてもらうための仕草だといわれており、猫が飼い主さんのことを母猫のように慕っている証拠です。

また猫同士の場合は、「やぁ!元気?」といった友好的な挨拶の場合も。

どちらにしても猫がご機嫌な証拠なので、猫がしっぽをピンと立てているときは、話しかけたり撫でてあげたりすると喜ぶでしょう。

しっぽをダラリと下げる:しょんぼり

猫のしっぽがダラリと下がっている場合、しょんぼりと落ち込んでいることが多いです。

飼い主さんに叱られたり、同居の猫とケンカして負けたりしたときなどに見られるでしょう。

気分がすっきりするとしっぽの状態も戻りますが、長時間しっぽがダラリと下がり続け、食欲がないなどの別の症状が出てきたときは体調不良になっている場合も多いです。

猫の様子を見守り、必要に応じて動物病院に連れて行きましょう。

しっぽを後ろ足の間に丸めて隠す:恐怖

猫がしっぽを後ろ足の間に丸めて隠すのは、強い恐怖や不安を感じている状態です。

臆病な猫だと新居に引っ越したときに怖がってしまい、しっぽを後ろ足の間に丸めて隠したまま、暗くて狭い場所から出てこない場合もあります。

萎縮して緊張している状態なので、猫が安心できるように怖がっている人・場所・物から離れたり、猫が隠れられる場所を作ってあげたりすると良いですね。

猫は自分のニオイがついた物を用意すると安心しやすいので、猫のニオイがついたタオルを置いておくなど工夫して、猫が安心できるまでそっとしておきましょう。

しっぽの毛が逆立って膨らむ:威嚇

猫のしっぽの毛が逆立って膨らんでいる状態は、威嚇しているサインです。

全身の毛を逆立てて、自分を大きく見せることで「私は強いんだぞ!」と相手に警告しています。

このような威嚇状態で興奮している猫に近づくと、引っかかれてケガをする恐れがあるので、近づいたり触ったりせず落ち着くまで離れておきましょう。

しっぽを前足に巻きつける:安心

猫がしっぽを前足に巻きつけているときは、とても安心していてリラックスしている証拠です。

お気に入りの場所にいて落ち着いている状態なので、構わずにのんびりさせてあげるといいでしょう。

猫のしっぽ以外の感情表現

猫はしっぽだけでなく、体全体で気持ちを伝えています。

ここでは、目・耳、ヒゲ・鼻に注目して猫がどのように感情を表現するかそれぞれ解説していきます。

しっぽと合わせて理解することで、より猫の気持ちがわかりやすくなりますので、一緒に見ていきましょう。

猫の目からも、猫の感情がわかります。

たとえば、猫の瞳孔が大きくまん丸と開いているときは興奮や興味を示し、細長いときはリラックスしている状態を示します。

また飼い主さんに向けてゆっくりとまばたきするのは、猫からの信頼と愛情のサイン。

「飼い主さん大好き」と言っている状態なので、飼い主さんもゆっくりとまばたきを返してあげると猫との絆が深まるでしょう。

まばたきをしてくれた猫がかわいくても、じっと見つめるのはNGです。

猫にとって目を合わせ続けるのは「敵意を表すサイン」なので、名残惜しいですが目を逸らすかゆっくりとまばたきしてあげましょう。

パタンと折っていたり、耳だけ違う方向を向いていたり、猫の耳からも感情を紐解けます。

猫の耳の感情表現は何種類かあるので、まとめてご紹介しますね。

猫の耳の状態猫の気持ち
耳を平たく伏せている怖がっている
耳を後ろへ反らせている(イカ耳)怒っている
耳だけ違う方向気になる音がある・情報を集めている
少しだけ耳が外を向いているリラックスしている

イカ耳と少しだけ耳が外を向いている状態は似ています。

ただ、イカ耳の場合は毛も逆立っていることが多く、リラックスしているときは猫の体は脱力していることが多いです。

耳だけではわかりづらいことがあるので、耳の形状に合わせて、しっぽや毛の様子なども合わせて観察すると、猫の気持ちを理解しやすいですよ!

ヒゲ

おもちゃで遊んでいるとき、猫のヒゲがブワッとおもちゃに向けて広がった様子を見たことはありませんか。

ワクワクしていたり遊びたいと思っていたりすると、猫のヒゲは花が開くように広がり、前を向きます。

猫のヒゲの状態と猫の気持ちには次のようなものがあります。

猫のヒゲの状態猫の気持ち
ヒゲが前を向き開いているワクワク・遊びたい
ヒゲが後ろを向いている
(猫の顔にピッタリと沿うような形)
びっくり・怖がっている
ヒゲが上を向いているウキウキ・甘えたい
ヒゲが下を向いている眠い・退屈している

猫の気持ちを知りたいとき、ヒゲの動きにも注目してみるといいでしょう。

意外に感じるかもしれませんが、猫の鼻からも猫の気持ちがわかります。

猫の鼻はリラックスしていたり、眠かったりするといつもより乾燥するといわれています。

また、猫の鼻同士をくっつける「鼻チュー」も、猫の感情表現・コミュニケーションツールのひとつ。

挨拶だったり、飼い主さんのニオイをかいで落ち着きたいといった気持ちだったりから、猫は鼻を近づけて気持ちを表しているのです。

猫のしっぽは触っても良い?

思わず触ってしまいたくなるほど、猫のしっぽはかわいいですよね。

ですが、猫のしっぽはデリケート。むやみに触ると猫がケガをしてしまう場合もあり、実は危険なんです。

猫のしっぽについて説明し、どのように触れ合えば良いか解説します。

気軽に触るのは避けるべき

猫のしっぽは、尾椎(びつい)と呼ばれる骨の周りを筋肉で覆ってできています。

覆われた筋肉を伸び縮みさせることで、猫はしっぽを自由に動かせるのです。

また尾椎の中には、「尾骨神経」という骨盤や腹部などとも繋がっている大切な神経が通っています。

そのため猫のしっぽを引っ張ったり、踏んでしまったりして鼻骨神経に力が加わると、歩けなくなったり排便機能に障害が起こってしまったりする恐れがあります。

猫のしっぽはかわいいですが、気軽に触らず大切にしましょう。

しっぽの付け根は喜ぶ子が多い

猫のなかには、しっぽの付け根部分を優しくトントンすると喜ぶ子がいます。

すべての猫がしっぽの付け根を触られて喜ぶわけではなく、猫によって好みが分かれるポイントです。

そのため、触られてもあまり興味が沸かない様子の猫もいるでしょう。

しっぽの付け根を触ってみて、しっぽを立てたり体をすり寄せたりする反応があれば喜んでいるサイン。

力を入れすぎないようにトントンして、猫の様子を伺いましょう。

猫がうれしそうにするからといって、長時間触ってしまうと猫が徐々に嫌になってくるので、ほど良い時間でやめるのも猫と仲良くする秘訣ですよ。

この記事の執筆者

及川 朱璃

執筆者情報

及川 朱璃

WEBライター

夫&愛猫と暮らすWEBライター。
物心ついたときから動物が大好きです。
生きづらさを感じるときも、動物の愛情深く優しい姿から励みと力をもらっています。
数年前の引越しを機にペットを飼えることになり、愛猫(めいたん)と出会いました。
甘えん坊でツンデレキャットなめいたんに癒され、日々執筆活動に勤しんでいます。
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