猫は体調不良を言葉で伝えることができませんが、実は「寝方」にそのサインが現れていることがあります。
いつもと違う体勢で丸まっていたり、横たわり方が不自然だったりする場合、何らかの不調を抱えている可能性も。
この記事では、見逃してはいけない寝姿の特徴や、飼い主が気づくべき変化、さらに実際の体験談なども交えながら詳しく解説していきます。
この記事の結論
- 猫の寝方の変化は体調不良やストレスのサイン
- 呼吸の荒さや丸まる姿勢には注意が必要
- 日頃から寝姿の傾向を観察する習慣が大切
- 健康管理ノートと定期健診で早期発見につながる
目次
猫がしんどい時に見せる代表的な寝方とは

猫は体調が悪くても我慢してしまう動物ですが、そんなときに表れる異変のひとつが「寝方」です。
普段とは違う体勢や場所で寝ていたり、呼吸の様子が異なる場合には、体調不良のサインである可能性があります。
以下のような寝方が見られた場合は注意しましょう。
- 丸まった姿勢でも体がこわばっている
- 横たわっても起き上がらず反応が薄い
- 呼吸が荒い・お腹の動きが不自然
このような寝方の変化に気づくことは、猫の健康を守る第一歩です。
普段と違う姿勢で丸まっている
猫が丸くなって寝る姿はよく見られますが、「しんどい時の丸まり方」には特徴があります。具体的には、体を極端に縮こませ、首を引っ込めるような姿勢でじっとしていることがあります。
このような場合は、以下のような原因が考えられます。
- お腹や関節の痛みで体を守ろうとしている
- 呼吸がしんどくて動きたくない状態
- 発熱によって体温を逃さないようにしている
普段の丸まり方と違って「緊張感のある姿勢」になっていないか、日頃から観察することが重要です。
体を投げ出すように寝ている
リラックスしているときも体を伸ばして寝ることはありますが、不自然にだらんと投げ出すような寝方をしている場合は要注意です。
しんどいときには、力が入らずにこうした姿勢になることがあります。見極めポイントは以下のとおりです。
- 頭や前足の位置が左右非対称で不安定
- 呼吸が浅く、肩や腹部だけが動いている
- 呼びかけに対する反応が弱い
「ぐったり感」が強いようであれば、早めの受診を検討しましょう。
うずくまるようにじっとしている
猫が前足を折りたたみ、うずくまるようにしてじっと動かない姿勢は、一見落ち着いているように見えます。
しかし、明らかに長時間動かず、緊張したような姿勢をとっている場合は、体調不良の可能性があります。
こうした寝方は以下のようなサインの可能性があります。
- 内臓に痛みがある
- 体を動かすと悪化するため、動きたくない
- 外部からの刺激を避ける防衛本能
不自然なうずくまり方を見つけたら、猫の顔つきや呼吸の状態も合わせて確認しましょう。
寝ているのに呼吸が早い・浅い
通常、猫の呼吸は寝ているときほど穏やかになるものですが、寝ているにもかかわらず呼吸が荒い・浅い場合は異常と考えられます。
特に注意すべきポイントは以下の通りです。
- 呼吸数が1分間に40回以上ある
- お腹で呼吸している(腹式呼吸)
- 鼻の穴が大きく開いたまま、肩が上下している
呼吸器系や心臓の異常、発熱などが考えられるため、このような様子が見られた場合は早急な受診を検討しましょう。
わからないときは写真や動画に撮っておく
言葉では判断が難しい猫の寝方も、実際の写真があると理解が深まります。しんどいときの寝姿を見分けるための視覚的な参考として、以下のような写真が役立ちます。
| 状態 | 寝姿の特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 発熱時 | 丸くなり目を閉じて震える | 呼吸と耳の温度を確認 |
| 呼吸器異常 | 横向きで胸が大きく上下する | 呼吸数を計測する |
| 消化器の不調 | お腹を庇うように丸まる | 食欲の変化もチェック |
写真を撮っておくことで、動物病院でも症状を伝えやすくなります。
寝方以外に見られる猫の体調不良のサイン

猫がしんどい時は、寝方の他にもさまざまなサインが現れます。特に、日常の行動や生活パターンの中に見られる変化は、病気や不調の早期発見につながります。
小さな変化にも目を向けることが、猫の健康を守るカギとなります。
食欲の有無・水の飲み方に変化がある
猫がしんどい時に最も分かりやすく変化が出るのが「食欲」と「水分摂取」です。いつも完食していたごはんを残す、まったく口をつけない、水を飲む量が極端に減るといった変化は見逃せません。
以下のような場合は要注意です。
- 食べない・飲まない状態が24時間以上続く
- 飲水量が異常に増えている(糖尿病の可能性も)
- 舐めるだけで実際に飲めていない
脱水や低血糖を招くリスクがあるため、変化を感じたら早めの対応が必要です。
トイレの回数や便の様子がいつもと違う
猫の体調はトイレの様子に反映されやすく、排泄物の状態は重要な健康バロメーターです。いつもより回数が多かったり少なかったり、便や尿の色・においに異常がある場合には、病気の可能性が考えられます。
- 排尿回数が増えている(膀胱炎や腎臓の異常)
- 便が硬すぎる・下痢気味(消化器の不調)
- 排泄時に鳴く・踏ん張る様子がある
トイレの砂に血が混じっている場合も早急な対処が必要です。
鳴き方や反応が鈍くなっている
普段おしゃべりな猫が急に鳴かなくなったり、逆に落ち着きがなく大声で鳴き続けたりする場合、体調の異常が関係していることがあります。鳴き声や鳴き方のトーンにも注意しましょう。
以下の変化に気づいたら要チェックです。
- 呼びかけに反応しない
- 鳴き声がかすれている、弱々しい
- 一晩中鳴き続けて落ち着かない
不快感や痛みを鳴き声で訴えている場合もあるため、無視せず注意深く観察を。
目つきや耳の動きもチェックポイント
猫は感情や体調を「目」や「耳」にも表します。しんどいときは目に力がなくなり、耳も下がり気味になります。寝方とあわせて顔の様子を見ることで、より的確に体調の変化を読み取れます。
- 目がうるんでいる、半開きのまま閉じない
- 瞳孔が開きっぱなしになっている
- 耳が常に後ろを向いている、動かない
顔の表情も「無表情」や「ぼんやり」していたら、何かしらの不調を抱えているサインです。
猫の寝方が変化する原因とは

猫の寝方に異変が見られるとき、それはさまざまな原因が影響しています。単なる気分や一時的な疲れではなく、体調不良やストレス、加齢による変化であることも。見逃してはいけないポイントを把握しておくことで、早期発見や予防に役立ちます。
体調不良によるもの(内臓・呼吸器・痛みなど)
猫は不調を隠す傾向がありますが、寝方の変化は数少ない“SOSのサイン”です。体調不良のときは、痛みや苦しさを最小限に抑える姿勢をとるようになります。
- 呼吸がしづらくて横になれず、うずくまる
- 腹部の痛みを庇うように丸まり続ける
- 関節の痛みで体を伸ばせず不自然な姿勢になる
心臓病・腎臓病・呼吸器疾患・消化器の異常などが原因となるケースもあり、寝方の違和感は見過ごせない重要なサインです。
環境ストレスによるもの(騒音・引っ越しなど)
環境の変化は猫にとって大きなストレス源となります。特に音や匂い、見慣れない人・物などが刺激となり、安心できる寝方をとれなくなることがあります。
以下のようなケースがストレスの原因になります。
- 引っ越しや家具の配置替え
- 来客が続く、赤ちゃんや他のペットが増えた
- 工事音、掃除機、雷などの突発的な騒音
これらの影響により、普段とは違う場所や姿勢で緊張感を持って寝るようになります。猫の「安心できる空間」を維持することが大切です。
加齢や持病による影響
高齢猫になると、若いころとは異なる寝方をするようになります。これは老化による関節の痛みや筋力の低下、持病の進行によるものが原因です。
- 関節炎で足を折りたためず、横向きにしか寝られない
- 呼吸が浅くなり、胸を広げるようにうつ伏せで寝る
- 腎臓病や糖尿病による疲労で長時間寝続ける
寝方の変化が「年齢のせい」と思い込まず、定期的な健康チェックや観察を心がけましょう。
猫がしんどいときに飼い主ができる初期対応と見守り方

猫がしんどそうにしているとき、飼い主としてできることは限られますが、適切な対応を取ることで症状の悪化を防ぐことができます。焦ってすぐ病院に連れて行くのではなく、まずは静かに様子を見守ることが基本です。
- 猫にストレスをかけず静かな環境を保つ
- 無理に抱っこや移動をさせない
- 体調を観察して適切なタイミングで受診する
この章では、観察方法や受診の目安を詳しく解説します。
無理に触らず様子を静かに観察する
猫がしんどそうにしているとき、気遣いから「大丈夫?」とすぐに触ってしまいたくなりますが、それは逆効果になることもあります。しんどいときこそ、猫は静かに過ごしたがる生き物です。
- 抱き上げようとする
- 無理に体勢を変えさせる
- 名前を何度も呼んで反応を確認する
こういった行動は猫にストレスを与えるだけでなく、痛みを悪化させる可能性もあるため、まずは静かに観察することが最優先です。
そして観察した結果、明らかに異変があるのだと判断できた場合には、すぐに動物病院を受診することも大切です。
体温・呼吸数・行動のチェック方法
猫の体調を見極めるためには、「正常」と「異常」の違いを知っておくことが重要です。日常的に以下のような数値や行動を把握しておくと、異変に早く気づけます。
| 観察項目 | 正常な目安 | 異常の兆候 |
|---|---|---|
| 呼吸数 | 1分間に20~30回 | 40回以上や浅すぎる呼吸 |
| 体温 | 38~39℃ | 39.5℃以上または37.5℃以下 |
| 行動 | 食事・排泄・遊びに反応 | ぐったり・無反応・食欲不振 |
手を当てての呼吸観察や、電子体温計の活用など、無理のない範囲でのチェックが理想です。
これらを知っておくためには、普段から体調管理や健康チェックをしておかなければいけないため、定期的なチェックを忘れないようにしておきましょう。
受診の目安となるポイント
猫の体調異変を感じた際、「すぐに病院に連れて行くべきかどうか」は悩みどころです。以下のような症状が見られる場合には、早めの受診をおすすめします。
- 呼吸が明らかに苦しそう(口呼吸・鼻翼の動き)
- 一日以上、水やごはんをまったく口にしない
- 便や尿に血が混じっている
- 歩き方がふらつく、痙攣する
「様子見」が悪化を招くこともあるため、不安な場合は動画や寝姿の写真を撮って獣医に見せると、診察がスムーズです。
実際に猫の「寝方」で異変に気づいた体験談

猫の体調不良は目に見えにくいですが、「寝方」の変化から異変に気づいた飼い主の体験は貴重な学びになります。
ここでは、実際に寝姿がきっかけで病気の早期発見につながった事例をご紹介します。
寝ているだけに見えても、じっと観察することで隠れた病気のサインが見えてくることがあります。大切なのは、「いつもと違うかも」という直感を信じて行動することです。
事例①:ぐったり寝る姿に気づき早期治療へ
いつもはお気に入りの窓辺で丸くなって寝ていた10歳の猫が、ある日突然、床にだらんと体を投げ出すように寝たまま動かない様子を見せました。
心配になった飼い主はすぐに病院へ連れて行ったところ、軽度の脱水症状と初期の腎不全が判明。
飼い主の対応
- 寝方の変化を見てすぐに動画を撮影
- 病院で動画を見せたことでスムーズな診断に
- 点滴治療で早期に回復
「寝方の違和感に気づく=命を救う第一歩」であると実感したそうです。
事例②:丸まったまま動かない→膀胱炎だった
元気な1歳の子が、トイレの後に丸まったまま身動きせず、険しい顔をしていたことに気づいた飼い主。普段ならすぐ遊び始めるのに、この日はじっとして動かない状態が続きました。
病院で診察を受けた結果、膀胱炎による下腹部の痛みが原因であることが判明。早期の抗生物質投与で数日後には回復しました。
このケースでは、
- 「寝方」だけでなく「タイミング」にも注目
- 排泄後の異変に気づけたのがポイント
小さなサインでも見逃さない観察力が功を奏しました。
事例③:呼吸が荒くておかしい→心臓疾患のサイン
13歳の高齢猫が、うつ伏せで寝ているにもかかわらず、胸が大きく上下している様子を見た飼い主。静かに寝ているはずの時間に、呼吸が速くて不自然だったことに違和感を持ちました。
すぐに病院へ連れて行ったところ、心臓に負担がかかっている状態で「心筋症」が疑われるとの診断が。投薬と経過観察で命に別状はありませんでした。
この事例が教えてくれるのは、
- 呼吸と寝姿の両方を見る大切さ
- 高齢猫には特に慎重な観察が必要
という点です。
猫の健康を守るために普段からできること

猫の異変に早く気づくためには、日常の中で寝方や行動を“観察する力”が非常に大切です。特別な知識や道具がなくても、飼い主の目と感覚で多くのことを把握できます。
ここでは、毎日の暮らしの中で無理なくできる健康チェック習慣をご紹介します。少しの意識の差が、大きな健康被害を未然に防ぎます。
日頃から寝方の傾向を観察する習慣をつける
猫の寝方には個性があります。丸くなって寝る子、へそ天で無防備に寝る子などさまざまですが、普段の傾向を知っておくことで“異常”に気づきやすくなります。
- どの場所でどんな姿勢で寝ることが多いか
- 寝ている時間帯や長さはどうか
- 季節によって寝方に変化はあるか
日々のルーティンの中で「寝方を観察する」という視点を持つだけで、異変への気づきがグッと高まります。
健康管理ノートの活用で変化に気づきやすく
複数の猫を飼っている場合や、高齢猫のケアをしている場合は、「健康管理ノート」の活用が有効です。寝方や食事、排泄などの変化を簡単にメモしておくことで、異常を数値や記録で把握できるようになります。
- 毎日の寝方(うつ伏せ・丸まり・仰向けなど)
- 食欲・排泄の回数と内容
- 気になる仕草や鳴き声の変化
記録は紙でもアプリでもOK。病院でも役立つ情報となり、正確な診断の助けになります。
定期的な健康診断や予防ケアも大切
日々の観察と合わせて、定期的な健康診断も欠かせません。特に高齢猫や持病を持つ猫は、症状が出る前に予防的な対応をしておくことが重要です。
- 若い猫:年に1回の健康診断
- 7歳以上のシニア猫:年に2回の定期検診
予防接種や歯のチェックも含め、トータルでの健康管理を行うことで、しんどい寝方の原因となる病気を未然に防げます。
この記事の執筆者
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