「よし!」と言うまで、大好きなご飯やおやつに手をつけず、じっと待つ愛犬の姿はとてもかわいらしいものです。
犬に「待て」を教えることは、単なる芸ではなく、愛犬の安全を守るために非常に重要なコマンドです。しかし、犬の性格や状況によっては、なかなかスムーズにいかないこともあります。
この記事では、犬のしつけに不慣れな初心者の方でも実践できる「待て」の教え方を、分かりやすく解説します。
この記事の結論
- 「待て」は犬の安全を守るための必須コマンドであり、衝動をコントロールする練習
- しつけの基本は褒めて伸ばすことであり、怒鳴らず短時間で楽しく行うべき
- 練習は、おやつから始め、徐々に距離や時間を伸ばしていくことが成功の鍵
- 成犬になっても「待て」は覚えられるため、根気強く続けることが重要
目次
愛犬に「待て」を教える前に知っておきたいこと

愛犬に「待て」を教えることは、単なる芸や遊びではありません。犬と飼い主さん、双方の安全を守るために非常に重要なコマンドです。
このセクションでは、「待て」を教える目的とその重要性、そしてしつけを始める前に知っておきたい基本原則について解説します。
「待て」はなぜ重要?
愛犬の安全を守るための必須コマンド
「待て」は、愛犬の命を守るための最も重要なコマンドのひとつです。
例えば、散歩中に道路に飛び出しそうになったときや、危険なものを口にしそうになったとき、「待て」のコマンドがあれば、事故を未然に防ぐことができます。
また、来客時や動物病院での診察時など、落ち着いてほしい場面でも役立ちます。
衝動をコントロールする練習
「待て」の練習は、犬の衝動をコントロールする力を育むトレーニングでもあります。
大好きなご飯やおやつを前にして、「待て」と指示されても我慢する経験は、犬が自分の感情や行動をコントロールする力を養うことにつながります。
この力は、他のしつけや、日常のさまざまな場面で役立ちます。
しつけの基本原則
褒めて伸ばすポジティブ・トレーニング
犬は褒められることが大好きです。「待て」のしつけをする際は、「褒めて伸ばす」ことを基本にしましょう。
犬が少しでも「待て」ができたら、大げさに褒めてあげたり、ご褒美を与えたりすることで、犬は「この行動をすると良いことがある」と学習します。
決して叱ったり、無理強いしたりせず、犬が楽しく練習できるように心がけましょう。
練習は短時間で楽しく行う
犬の集中力は長く続きません。1回あたり5~10分程度の短時間で、練習を切り上げるようにしましょう。
長時間の練習は、犬を飽きさせてしまい、しつけを嫌いになってしまう原因になります。毎日少しずつ、遊びの一環として楽しく練習することが、成功への近道です。
犬の「待て」の教え方【ステップ別解説】

「待て」のしつけは、段階的に進めることが大切です。いきなり難しい状況で練習するのではなく、簡単な状況から始め、少しずつレベルアップしていきましょう。
ここでは、初心者でも分かりやすいように、ステップ別に「待て」の教え方を解説します。
【ステップ1】簡単な状況から始める
おやつを使った練習
まずは、犬にとって魅力的なおやつを使って練習を始めましょう。
- 犬を「お座り」させ、手のひらにおやつを乗せます。
- おやつを犬の鼻先から離れた位置に置き、「待て」と声をかけます。
- 数秒待機できたら、「よし」などと合図を出し、褒めておやつを与えます。
これを繰り返すことで、犬は「待て」がどういう意味かを理解し始めます。
犬が好まないおもちゃやご飯を使った練習
おやつを使った練習に慣れてきたら、次に犬が好まないおもちゃや、普段のご飯を使って練習してみましょう。
これは、犬が「待て」というコマンド自体を理解しているかを確認するための重要なステップです。
おやつほどの魅力がないものでも待てるようになれば、「待て」の概念を理解したことになります。
【ステップ2】レベルアップ!距離と時間を伸ばす
飼い主が離れても待てるようにする
簡単な状況で待てるようになったら、飼い主が少し離れても待てるように練習します。
- 犬に「待て」と指示し、後ろに一歩下がります。
- 犬が待機できていたら、すぐに戻って褒めてご褒美を与えます。
- 徐々に距離を伸ばしていき、最終的には部屋の反対側からでも待てるように練習しましょう。
他の誘惑があっても待てるようにする
「待て」の最終目標は、他の誘惑があっても待てるようになることです。
- 練習例
- おもちゃを投げても待てるようにする。
- 家族が部屋に入ってきても待てるようにする。
- 散歩中、他の犬がいても待てるようにする。
これらの練習は難易度が高いので、最初は簡単な状況で練習し、少しずつ難易度を上げていきましょう。失敗しても怒らず、成功したときにたくさん褒めることが大切です。
愛犬に「待て」を教える上でのNG行動と失敗しないコツ

「待て」のしつけは、飼い主さんと愛犬の関係を深める大切な時間です。
しかし、間違った方法で練習すると、犬がしつけを嫌いになってしまったり、かえって問題行動を引き起こしたりする可能性があります。
ここでは、しつけの際に避けたいNG行動と、成功率を高めるためのコツについて解説します。
こんな行動はNG!
成功するまで叱り続ける
犬が「待て」ができなかったからといって、大きな声で怒鳴ったり、体罰を与えたりするのは絶対にやめましょう。
犬は、恐怖を感じると委縮してしまい、学習意欲を失ってしまいます。また、飼い主さんを「怖い存在」だと認識してしまい、信頼関係が崩れる原因にもなります。
しつけは、あくまでも良い行動を褒めて伸ばす「ポジティブ・トレーニング」が基本です。
いきなり難易度を上げる
「家の中ではできるけど、散歩中だと全然できない…」。このような失敗は、いきなり難易度を上げすぎていることが原因かもしれません。
犬は、練習環境や誘惑の有無によって、集中力や行動が変わります。興味を持てるものがたくさんあると、集中できないのです。
最初は、家の中の静かな場所で練習し、徐々に外の公園や人通りの少ない道など、誘惑が多い場所で練習するようにしましょう。
成功するためのコツ
コマンドはシンプルに、一貫して
「待て」のコマンドを教える際は、言葉を短く、シンプルに、そして一貫して使うことが大切です。
例えば、「待て」と「ストップ」など、複数の言葉を使い分けたり、家族によって違う言葉を使ったりすると、犬は混乱してしまいます。
コマンドを教える前に、家族全員で使う言葉を統一しておくようにしましょう。
ご褒美のタイミングを完璧にする
犬が「待て」ができたときに、すぐに「褒める」ことと「ご褒美を与える」ことが非常に重要です。
犬は、行動と結果をセットで学習します。成功したときにすぐに褒めてご褒美を与えることで、犬は「待てをすると良いことがある」と学習し、モチベーションを維持できます。
犬の「待て」に関するQ&A
「待て」のしつけについて、飼い主さんからよく寄せられる疑問にお答えします。
子犬に「待て」は教えられる?
子犬は何か月からでも「待て」を教え始めることができます。一般的には、生後2~3か月頃から簡単なコマンドを教え始めるのが良いとされています。
この時期は、人間でいうと幼稚園児にあたり、好奇心旺盛でさまざまなことを吸収しやすい時期です。
ただし、子犬は集中力が長く続かないため、練習時間は短く、遊びの一環として楽しく行うようにしましょう。
成犬になってからでも「待て」は覚えられる?
「もう成犬だから無理かな…」と思っている方もいるかもしれませんが、犬は何歳からでもコマンドを覚えることができます。
犬は生涯を通じて学習能力があるため、諦める必要はありません。正しいやり方をしていれば、成功できるようになります。
成犬の場合は、新しいことを覚えるのに時間がかかることもありますが、根気強く、愛犬のペースに合わせて練習を続ければ、必ず覚えてくれます。
何度練習しても犬が「待て」ができないのはなぜ?
何度練習しても犬が「待て」をしない場合、いくつかの理由が考えられます。
- コマンドが定着していない:練習量が足りていないか、練習の難易度が高すぎる。
- 集中力が切れている:練習時間が長すぎるか、練習場所が騒がしい。
- ご褒美に魅力がない:ご褒美のおやつが、犬にとって魅力的なものではない。
このような場合は、練習方法を見直してみましょう。最初は簡単な状況で練習し、犬にとって魅力的なご褒美を使い、成功したらすぐに褒めてあげることを心がけてください。
この記事の執筆者
nademo編集部
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