愛猫が飼い主さんのことをペロペロと舐めてくれるようなシーンは、一緒に生活していれば経験することがあるでしょう。
愛を持って接してくれている、ということは理解できますが、どんな理由で舐めてくるのかは判断しづらいもの。
猫はどのような気持ちで飼い主さんを舐めるのか、その理由や心理を詳しく解説します。
この記事の結論
- もともと猫は体を舐めることが多く、普段からセルフグルーミングをしている
- 猫は人間の言葉を話せないため、愛情表現や要求として舐めることがある
- 飼い主さんが何かしらの作業をしているとき、寝ているときは要求があると考えられる
- 猫にとって害のあるものがついている可能性や、飼い主さんの肌荒れの可能性もある
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目次
猫はもともと体を舐めることがよくある動物
そもそも猫は、自分の体を常日頃から舐めているものです。
これをグルーミング(セルフグルーミング)と言いますが、自分の体を舐めることで汚れを除去しています。
成猫であっても1日15時間前後は寝ると言われている猫ですが、10時間起きていればそのうち2~3時間はグルーミングをしていると言われているほど。
それぐらい体を舐めて汚れを除去するキレイ好きであり、体温調節やストレス解消のために行うこともあります。
そのため、この過程において飼い主さんを舐めることもあり、理由としても近いようなものが挙げられます。
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猫が飼い主さんを舐める理由
猫が飼い主さんを舐めるような場面では、次のようなことが考えられます。
その前後の行動であったり、生活状況に応じてどのように思っているかが変わってきます。
愛情表現
飼い主さん自身も感じやすい理由のひとつが、愛猫からの愛情表現であるということではないでしょうか。
猫同士でも、母猫が子猫を舐めるようなシーンが見られますし、愛情を表現するために「舐める」という行動をとります。
前後に大きな理由がないケースや、ほかに理由が考えられない場合は、こうした愛情表現であると考えられるでしょう。
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何かを要求している
猫は人間の言葉を話すことができませんので、飼い主さんに何かを要求するときにはいくつかの方法を取ります。
声を出して鳴いてみたり、手を出してきたり、そして舐めてくるというのもそのひとつです。
- お腹が空いている
- トイレを掃除して欲しい
- 遊んで欲しい など
一般的に生活空間で考えられることと言えば、上記のようなものとなります。
食事の時間があいてしまったならば、鳴きながら舐めてくることもあるでしょう。トイレ後に舐めてくることもあるでしょう。
このように何かしらを要求している場合には、舐めてくることがあるのです。
ニオイを消そうとしている
猫自身が行うセルフグルーミングでもそうですが、汚れを取るだけでなくニオイを消そうとしているのもひとつの理由です。
猫の舌には糸状乳頭というザラザラした突起物があり、これで汚れを取ったりニオイを消します。
飼い主さんの体に気になるニオイがついていると、そのニオイを消すべく、舐め取ろうとするのです。
一日中、仕事をして帰宅したばかりのときや、お風呂上がりなどにはこうした行動が見られることも多いでしょう。
お礼として
理由としてはなかなか気づきづらいものですが、お礼をしたいがために舐めているということも考えられます。
例えばブラッシングをしてあげたとき、トイレ掃除をしてあげたときなどに、考えられるでしょう。
猫同士でグルーミングをしたときには、お礼として舐めるということがあるため、こうした習性だと考えて良いです。
敵意がないことをあらわすため
基本的に飼い主さんを舐めるという行為は、猫にとって敵意があればすることはありません。
どんな状況での舐める行為であっても、それは敵意がなく、飼い主さんに対して信頼や愛情を持って接しているということ。
人間の言葉で表現することができないため、仲間であると舐めて表現してくれているのです。
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猫が舐めてくるシーン別の意味
飼い主さん自身、余裕があるときには構ってくれないけれど、何かをしているときには愛猫が寄ってくる…なんてことがあるでしょう。
だからこそマイペースとも言われているのですが、次のようなシーンでも舐めてくることが多いはずです。
飼い主さんが寝ているとき
愛猫と生活空間をともにしていたり、飼い主さんの寝室に入ることができる子だと、飼い主さんが寝ているときに舐めてくることがあります。
気持ちよく寝ていたら顔を舐められて起こされた…なんてことがあるのではないでしょうか。
こんなときに考えられるのは、お腹が空いていたり、トイレ掃除をして欲しいという要求です。
特に猫は薄明薄暮性で行動時間が早朝や夕方なので、飼い主さんが起きる時間によっては舐めて起こされることがあるでしょう。
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飼い主さんが作業しているとき
ここ数年、在宅ワークが増えてきていますが、これにより愛猫との生活時間も長くなったという人は多いでしょう。
ですが、仕事をしているデスクの上に乗ってきたり、キーボードの上に乗ってきたりと、邪魔をされることが多いはず。
そして手を舐められることでもあれば、仕事を中断して遊びたくなってしまうでしょう。
キーボードの上に乗ってくるのは、ほかより温かいからという理由もありますが、飼い主さんに構って欲しい状況だと考えられます。
また、デスク上はほかより高い場所であることが多いため、監視のために登りたくなってしまうのです。
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猫が舐めてくる体の部位別の意味
実は愛猫が舐めてくる場所によっても、それぞれ少し意味を持っていたりします。
これが必ずというものではありませんが、ひとつの判断材料になるのではないでしょうか。
足
足は特にニオイが強い場所です。そのため、ニオイを消そうとしていると考えられます。
仕事から帰宅したあとに足を舐められることが多い人や、お風呂あとにボディソープのニオイが残っているなども考えられるでしょう。
ボディクリームなどがついているとよくありませんので、その点にだけ注意が必要です。
手・腕
足とあわせてよく舐められることのある部位が、手や腕などの部位です。
愛情表現として舐めることが多い部位なので、特に意味もなく舐めていたり、お礼の意味を込めて舐めることがあります。
普段からハンドクリームをつけることがある人は、舐め取ろうとしていることも考えられるため、注意が必要です。
顔
顔を舐めてくるときも愛情表現であることが多く、信頼関係が構築されている相手にしかやりません。
顔もニオイのある部位なので、こちらもニオイを取り除きたいという意思もあります。
ただ、顔は皮膚が薄く肌荒れしやすい部位なので、糸状乳頭のある猫の舌には注意が必要。
また、細菌感染のリスクなども考えられますので、飼い主さん自身も気をつけなければいけません。
猫が舐めてくるときの注意点
愛猫に舐められるということは飼い主として嬉しいことであるものの、気をつけなければいけないポイントもあります。
猫自身にとって害のあること、そして飼い主さんにとって害のあることも考えられます。
猫にとって害のあるものが体についていないか
お風呂上がりで清潔な状態であれば、猫にとって害のあるものがついているケースは少ないでしょう。
しかし、スキンケアをしていたり、お化粧をしていたり、何かしらの成分が体についていると危険なケースも考えられます。
ボディクリームやハンドクリームなども、害のある成分が含まれている可能性もあります。
愛猫に舐められることは嬉しいことではある一方で、愛猫の体調に悪影響を与えないよう注意が必要です。
舐められることで肌荒れすることもある
手や足では考えられづらいですが、顔を舐められる場合には肌荒れのリスクが高まります。
猫アレルギーは唾液中に含まれているため、猫アレルギーを持っている飼い主さんはアレルギーにも注意が必要です。
筆者の経験上、手足を舐められてもアレルギー症状は出ませんが、顔周りは避けるようにしています。
また、舐められても早めに水流で洗うなどの対応をしていれば、症状が少なく済みやすいでしょう。
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