にゃんコラム

猫と仲良くなる10個の方法!懐かない人にも懐いてくれる方法とは

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愛猫がなついてくれない理由は?なつきやすい人の特徴やなつく方法を解説!

日本には、「犬は3日の恩を3年忘れず、猫は3年の恩を3日で忘れる」などということわざがあります。

さらに昔から「犬は人につき、猫は家につく」なんてこともよく言われますよね。

中には、ストーカーみたいに飼い主さんの後をつけまわす子がいるかと思えば、抱き上げようとすると「シャーッ!」と威嚇する子も…。

せっかく一緒に暮らすならギスギスとした関係よりも、懐いてほしいですよね。

猫の生態や特徴を知れば、懐いてくれるコツもわかりますから、その方法を伝授します。

この記事の結論

  • 猫は通常、懐いてくれない動物であるため、確実に仲良くなることは難しい
  • 愛猫との距離感や猫が安心できない環境であることが、懐きづらい原因であることも
  • 後ずさったり身を隠す行動を見せたときは、愛猫が懐いていないと判断できる
  • 懐かれやすい人は声が小さく大きな物音を立てない、猫に対して危害を加えないと判断できる人

担当執筆者

nademo編集部

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もくじ

本来は懐きにくい猫が人間と暮らす理由

古くから懐きにくいと言われる猫ですが、ペットとして暮らす長い歴史の中で、猫も人間に懐くようになったことが近年わかってきています。

2019年、オレゴン州立大学の研究者がアメリカの学術誌「Current Biology(カレント・バイオロジー)」に、猫も飼い主に愛着を示すという研究結果を発表しました。

70匹の子猫を慣れない部屋で飼い主さんと2分間過ごさせた後、2分間引き離し、再び会わせたら約64%が現れた飼い主さんに安心した素振りをしたとのこと。

成猫38匹を対象に同様の実験を行った場合も、結果は同じだったということです。

猫の特徴を知って接すれば飼い主さんが愛猫に愛情を示すように、愛猫もきっと飼い主さんに愛情を示してくれます。

猫は単独で過ごすことが好き

野生時代の猫は群れをつくらず、単独で狩猟をして暮らしていました。そのため、もともとは懐きにくい動物なのです。

飼い主さんがなでようとしてそっぽを向かれたり、遊ぼうとして逃げられたりするのは、この本質によるもの。

そんな猫ですが、人間との暮らしは長く、農耕牧畜生活がスタートした約1万年前の新石器時代からとされています。

農耕が始まって穀物を貯蔵するようになると、納屋に来るねずみは厄介者で、その駆除のために猫が飼われるようになったと言われます。

猫にとっても、雨風を避けて暮らせる場所と餌を与えてくれる人間との生活はより安全・快適で、お互いwin-winの利害の一致があったようです。

猫は警戒心が強く、ストレスを感じやすい動物

単独行動を好む猫は、縄張り意識の強い動物でもあります。

監視できる範囲をテリトリーと決め、縄張りを主張するため自分のニオイを残します。猫が室内の家具などに自分の体をこすりつけたり、男の子の成猫がオシッコをスプレーしたりというマーキングはそのためです。

「この範囲は自分の縄張りだから入ってこないでね」という、無用な争いを避けるためのアピール行為でもあります。

ですから、見知らぬ侵入者が自分のテリトリーに入ると警戒し、身を守るため臆病になって隠れる子もいます。

おうちが安全で快適な自分の縄張りだと認識し、そのテリトリーにいる飼い主さんが安心できる存在だとわかれば、懐きやすくなるでしょう。

猫が懐かない理由と原因をチェックしてみよう

すぐに他人と仲良くなるフレンドリーな人もいれば人見知りする人もいるように、猫にも人間と同じく性格によって個体差はあります。

とはいえ、猫ならではの特性や習性によって、多くの猫が必ずと言っていいほど嫌がる行為もあります。

まずはその理由を知り、愛猫が懐いてくれない原因になっていないか飼い主さんご自身の行動や習慣をチェックしてみましょう。

距離感が適していない

そもそも単独行動が好きな動物ですから、しつこく追いかけまわす人はあまり好きではありません。

知らない人にさわられたり、ましてやいきなり抱き上げられたりしたら、怯えて引っ掻いたり噛んだりする子もいます。そのため、基本的に猫のほうから近づいてくるのを待つこと。

猫が鼻先を近づけてきてニオイを嗅ぐのはその人に興味があり、危険がないか確認したい証拠。気が済むまで嗅がせてあげましょう。

愛猫のほうから近づいて体をすり寄せてきたり、頭を押し付けてきたりしたら、「そばにいても良いよ」「さわっても良いよ」のサインです。

猫の嫌いなニオイがする

猫の嗅細胞の数は1,000万個で、人間の2倍。ニオイを嗅ぎ分ける能力は数万~数10万倍とも言われます。

そのためニオイにはとても敏感。特に以下の香りは猫が嫌がるだけでなく、猫にとって有害なので気をつけましょう。

  • みかん、レモン、オレンジ、ゆずなどの柑橘系
  • ハッカ、ミントなどのメントール系
  • 唐辛子、胡椒、シナモン、コーヒーなどの香辛料
  • タバコ
  • 塩素系漂白剤や芳香剤
  • 食用酢、木酢液など
  • お香や蚊取り線香

香水やエッセンシャルオイルは人間にとっては良い香りでも、猫にとっては迷惑なニオイ。

アロマやハーブは中毒症状を引き起こす危険もあり、要注意です。

現代のお家には芳香剤やタバコ、ルームフレグランスのようなものがたくさんありますが、これらは猫が嫌う代表的なものばかりです。

無理に嫌がる接し方をしている

猫はよく眠る動物で、まぁるくなって寝る姿はとても可愛いもの。だからといって、寝ている猫をやたらにさわって起こすのはNG。

睡眠中は最も油断している時間ですから、外敵に襲われないよう野生時代の名残から意外にも猫の眠りは浅いのです。

食事や排泄、毛づくろいの最中も集中していますから、突然さわられたりするとビックリしてストレスを感じます。

また、愛猫をなでたり抱いたりしていると、ついさっきまで気持ちよさそうにしていたのに、突然噛みついてくることがあります。

これは「もうやめて」の合図。しつこくさわったり抱いたりしようとすると、攻撃的になる子もいますからすぐやめましょう。

声や動作音が大きい

猫の聴覚は人間の約5倍。音に対する方向性も正確で、20m先のネズミの足音まで聞こえるとか。

人間よりも高音域や低音域の音がキャッチできるため、人間には気にならない音でも猫にとっては騒音になることがあります。

たとえば、掃除機やドライヤーの音が嫌いな子も多いですよね。

また、低くて大きい声を嫌うので、逆に叱るときは低音の大きめの声で「コラ!」「ダメ!」などと短く発すると効果的だと言われています。

いつも大きな声でしゃべったり大きな物音を立てたりするのは、猫になつかれにくい重大要因です。

先住猫に遠慮している

猫に遠慮という感情があるかどうか定かではありませんが、猫は平和を好みます。縄張りを主張するのも、お互いの範囲を決めてケンカを避けるためです。

先住猫がいる場合、自分はそのテリトリーに踏み込んだ縄張りを侵す存在になる訳ですから、慎重になってなかなか慣れることができません。

他の子と同居させる際は、ケージや別室などでそれぞれのテリトリーを分けましょう。

まずはケージ越しに会わせるなど、徐々に慣れさせると良いです。

環境変化などのストレス

新しいおうちへのお迎えや転居はもちろん、使い慣れたベッドや食器が変わるなど、些細な変化でも猫はストレスを感じることがあります。

保護主さんや保護施設などから猫を譲渡される場合は、今まで使っていた食器、お気に入りのタオルやおもちゃも一緒に譲り受けましょう。

転居される際は「愛用の食器、ベッド、トイレ」なども一緒にお引っ越しを。それまで使っていた猫砂を一握りほど引っ越し先のトイレに入れるとよいです。

飼い主さんの就職や結婚・出産というライフスタイルの変化がストレスになることもあります。なるべくこれまで通り、愛猫と過ごす時間をつくりましょう。

病気にかかっている

「今まであんなに懐いていたのに、突然懐かなくなった」。こんな場合は、猫が病気になっているケースが考えられます。

好きな遊びに誘っても近づいてこない、香箱座りのままじっとして動かない、触れると叫び声を上げて噛んだり引っ掻いたり…。

いつもと違う様子は不調のサインですから、すぐ動物病院へ。

早期発見ができれば早期治療もできますので、一変したように変わっているようであれば様子見するほどの余裕はありません。

猫が懐いていないときにとる行動や仕草

愛猫が嫌がっていることを繰り返せば、当然懐いてはくれません。嫌われるだけです。

猫は言葉を話すことができませんので、嫌なことをされたり嫌いな人を避けたい場合、態度に現れます。

ボディランゲージを読み取って嫌がることはすぐにやめ、懐かない人間嫌いの猫にならないよう気をつけましょう。

後ずさったり、逃げて身を隠す

猫は後ろ向きに走れないなどとよく言われますが、嫌なことから距離を取るため後ずさりすることはあります。

知らない人がおうちを訪問してきた時、ベッドの下やこたつの中、家具の後ろなどに隠れる子もいます。

来訪者が少ないおうちでも、ガスや電気の点検などが来る場合もあるでしょうから、あらかじめ隠れる場所を用意してあげましょう。

玄関などの出入口から逃亡することを避けるためにも、ケージがあると便利です。家具や壁の陰などに置くと身を隠せます。

耳を真横に張っている

俗に「イカ耳」と呼ばれている、耳がピンと横に張った状態は、猫が不安や警戒心を抱いているときです。

また、怯えているときはさらに耳を後ろにして寝かせます。同時に「フーッ」「シャーッ」と鳴くのは「これ以上近づいたら飛びかかるぞ」という合図で、多くの猫が恐怖を感じているときに発します。

まだまだ学習時期である子猫期は色々なものに興味を持ち、警戒することがあります。筆者の愛猫も子猫期にはしょっちゅうイカ耳をしていました。

これだけならまだしも、「フーッ」「シャーッ」と威嚇しているようであれば、危険な状態です。

こういう状況では飼い主さんも危険な目に遭う可能性が高いので、すぐその場を離れて距離を置きましょう。

尻尾を床に叩きつけている

猫がしっぽをバタンバタンとやや激しめに床に叩きつけている時は、ちょっとイライラしているサイン。

こういう場合は機嫌が悪く、下手にさわったりかまったりすると引っ掻かれることもあるので、そっとしておきましょう。

ごはんの準備が遅れているなら、すぐご用意申し上げるべし。

飼い主さんが名前を呼んで振り向いてくれなくても、しっぽを軽くパタパタさせたらお返事の仕草です。

愛猫が懐いているときにとる行動や仕草

猫もうれしい時は表情に出ます。仕草や行動で飼い主さんに愛情を表現することもあります。

「あ、もしかして、これはなついてくれたサインかも!」と思うのは、飼い主さんにとってもうれしい瞬間ですよね。

そのサインを見逃さないよう、顔や体、動きなどをよく観察してみましょう。

特に注目したい部分やなついたときに猫がするボディランゲージを一覧にしてみました。

注目する部分懐いたことを示す猫のボディランゲージ
しっぽピンと高く立てて、先が小刻みに震えている
目を細めて瞬きする
顔や手足をなめてくる
前足でフミフミする
頭・体頭をぶつけてくる
お腹ゴロンと寝っ転がってお腹を見せる

野生動物としての生きる術はどこへやら…と思うようなポーズも見せてくれるようになります。

飼い主としては安心感の出てくる可愛らしいポーズではないでしょうか。

しっぽ

しっぽをピンと高く立てて、先が小刻みに震えているのは、うれしい気持ちや好意のあらわれ。

逆にしっぽが下に垂れているのは、怖がっていたり獲物に飛びかかろうとする緊張のあらわれだったりします。

相手を注視するのは猫にとって威嚇になるので、猫は目を合わせるのを嫌がります。

でも、大好きな飼い主さんに対しては、穏やかな表情で見つめてくることがあります。

ときどき、目を細めて瞬きするのは猫の愛情表現です。

猫が飼い主さんの顔や手足をなめてくるのは、愛着を感じているから。ナメナメしているうちに甘咬みすることも。

また、飼い主さんについた気になるニオイを舐め取って、自分のニオイをつけている場合もあります。

猫同士なめ合うのは「アログルーミング」といって、お互いに信頼関係ができている証とされます。

前足でフミフミするのは、子猫の頃にお母さん猫のお乳を出やすくする行為の名残。

飼い主さんに対しても母親に対するような甘えを感じると、飼い主さんの体や洋服、毛布などをフミフミします。

また、「香箱座り」と言われる前足をたたんだ座り方は、逃げるような危険がないことを感じて安心している証拠。

逆にかがむような姿勢で長時間じっとしている場合は、体の不調を隠していることもあるのですぐ動物病院へ。

頭・体

猫が頭や体をすりつけるのは一種のマーキング。自分のニオイを相手につけ、相手のニオイを確認する行為です。

時には頭をぶつけてくることもあり、人間同士ならハグのようなもので、猫同士でもやります。

また、「鼻チュー」と呼ばれる鼻をくっつけてくる行為も、飼い主さんのニオイを確認して安心したいため。

お腹

SNSなどで「ヘソ天」で寝ている可愛い子猫の写真を見かけることもありますね。

お腹は大事な臓器が入っている部分でウィークポイントでもありますから、通常、猫は滅多にお腹を見せません。

猫がゴロンと寝っ転がってお腹を見せたら、安心してリラックスしている証拠。飼い主さんへの信頼のあらわれです。

猫に懐かれやすい人の特徴

世の中には、特に何をしている訳でもないのに、自然と猫が集まってきてしまう人っていますよね。

それは聴覚や嗅覚にすぐれた猫の能力や、かつて獲物を追っていた狩猟動物としての猫の習性が関係していると考えられます。

そこで、猫に好かれる人の特徴を一覧にしてみました。

猫に好かれる人のタイプと特徴理由
声が小さくおっとりした話し方の人耳が非常に良く、音に敏感であるため
大きな物音を立てない人大きな音にビックリするため
ゆっくり動く人急な動作には警戒するため
おやつやフードを与えてくれる人ご飯をくれる人はみんな大好き
ニオイがきつくない人鼻も敏感であるため
目を合わせない人目を見続けるのは威嚇行為であるため
遊び方が上手な人遊んでくれる人が嫌なわけないですよね

声が小さくおっとりした話し方の人

猫の可聴域は約25Hz~最大約10万Hzで、人間の約5倍と言われています。

聴覚にすぐれているので、人間より高音域や低音域が聞こえ、大きな音にも敏感です。

猫に話しかけるときはやさしい声でゆっくりとしゃべるほうが猫に好感を持たれます。

大きな物音を立てない人

猫は窓の外を通るパトカーの音や、犬の鳴き声にも敏感に反応します。

優秀な聴覚を持つ猫は大きな物音にはビックリして怯えますから、やたらに物音を立てない静かな人が好きです。

反対に日頃から大声で話すことが癖になっている人や、大きな音を立てることが多い人は警戒されやすいです。

ゆっくり動く人

縁側に座ってコックリコックリするおじいさんやおばあさんのひざに乗って、猫も日向ぼっこしながらお昼寝…。そんな風景をよく目にしますよね。

猫は静かにじっとしている人が好き。急な動作をすると猫は襲撃の前触れと思い、ビックリして飛び上がったり逃げ出したり、時には噛みついてくることもあります。

猫とふれあうときは、なるべくゆっくり、のんびり、ゆったりがコツです。

おやつやフードを与えてくれる人

意外にも猫の腹時計は正確。自然界で明け方や夕暮れに狩りを行っていた習性から、早朝や夕方にはお腹が空きます。

決まった時間にきちんとごはんをくれて、いい子にしてたらおやつをくれる。それが猫が懐く第一条件、基本中の基本です。

叱る必要があって声を出してしまったとしても、ごはんをくれる人だと覚えてもらえれば、極端に嫌われることもありません。

ニオイがきつくない人

猫の嗅覚は人間の数万から数10万倍とされていますから、嫌なニオイにも敏感です。

猫と暮らしはじめたら、香水やアロマ、きつすぎる香りのシャンプーや柔軟剤も使わないようにしましょう。

以下のようなニオイは特に猫が嫌がりがちなニオイになるので、避けておきたいところです。

  • 柑橘系
  • アロマ・ハーブ
  • メンソール
  • コーヒー
  • 香辛料
  • 線香・お香
  • タバコ

もちろん部屋中にお香を焚いたり、ディフューザーを置くというのも猫にとっては苦痛です。

目を合わせない人

愛猫のことが気になって目で追ってしまう飼い主さんは多いはず。ただ目で追うだけなら良いのですが、愛猫と目が合わないように気をつける必要があります。

実は、猫同士で目を合わせるのは威嚇行為になります。

お迎えしたての愛猫や初めて会う猫ちゃんの目を見つめるのは、猫にとっては挑戦状。ずっと見ていると猫側も目を合わせてくるでしょう。

猫に対するルールやマナーを知らない「無礼者!」と思われ、攻撃されるだけです。

遊び方が上手な人

もともと狩猟動物だった猫は、猫じゃらしやボールなどの獲物を追いかける遊びが好きです。

ただし、飼い主さんの手を使って遊ぶと、その手をおもちゃだと判断してしまい、噛み癖がつきますのでタブー。

駆けまわったりジャンプしたりできるキャットウォークや、上下運動ができるキャットタワーを用意してあげると喜んでくれます。

猫じゃらしなどで激しく遊んでいても、10分程度で疲れてくるので短時間を一日のうちに何度か繰り返すのがおすすめです。

猫に懐かれにくい人の特徴

では、逆に猫になかなか懐かれないのは、なぜでしょう?

猫が嫌うタイプの人にも、猫なりの理由と原因がありますので、一覧にしてみました。

ご参考にしていただいて、こういう行動や行為は控えるようにしましょう。

猫に嫌われやすい人の特徴嫌う理由
追いかけてくる人本能的に敵とみなすため
無理に抱っこする人嫌なときは嫌
大きな声を出す人音に敏感であるため
大きな物音を立てる人音に敏感であるため
猫が嫌がるニオイのする人鼻が敏感であるため
猫のペースを無視して接する人嫌なときは嫌

追いかけてくる人

自然界で暮らしていた頃、猫も他の動物に追いかけられて危険な目に遭うことがありました。

そのため、追いかけてくるものは敵とみなし、危険を察知して反射的に逃げます。

ゆっくりと近づくだけならまだしも、走って近づいていくと反射的に逃げ出してしまうため注意しましょう。

無理に抱っこする人

人間だっていきなり抱きつかれたらビックリして嫌ですよね。

機嫌がいいときには抱っこさせてくれるかもしれませんが、一定時間が経過するとそれも嫌がるようになるものです。

猫を抱っこしたいなら、猫のほうから近寄ってきたり膝に乗ってきたりしてからにしましょう。

大きな声を出す人

聴覚がすぐれた猫は、大きな声や物音に敏感です。常日頃から大声で話している人は、嫌われる代表的な人の特徴。

大きな声を出すのはしつけのために叱るときのみにしましょう。

ただし、長々とお説教するのは猫にとってはうるさくて嫌われるだけで、むしろ逆効果。

大きな物音を立てる人

大きな声と同様、聴覚の良い猫は大きな物音も嫌います。

しつけのために悪いことをしたときに飼い主さんの両手を叩いたりテーブルを叩いたりすることはあっても、しょっちゅう大きな物音を立てる人は猫にとって迷惑なだけです。

これは猫だけではなく、人であっても同様ですよね。騒音問題に近いものがあります。

猫が嫌がるニオイのする人

フレグランスやアロマは人間にとっては心地よい香りでも、猫にとっては嫌な香りどころか、体調不良の原因にもなります。

特に芳香剤や殺虫剤の香りで重篤になる場合もありますので、注意しましょう。

果物や野菜、花にも猫に有害なものがありますので要注意です。

猫のペースを無視して接する人

猫をお迎えしたら、まずはその子のペースで過ごさせてあげるのが肝心です。

構いすぎると、猫にとってはストレスになってしまいます。

そもそも猫はマイペースな動物なので、構って欲しいときにだけ構ってあげる、という姿勢が大事です。

猫に懐いてもらう方法

猫

猫はマイペースで過ごすことを好み、猫のほうから懐いてくれるのを辛抱強く待つのが基本です。

でも、飼い主さんのほうからアプローチして、愛猫と仲良くなるためにできることはあります。

愛猫が近寄ってくれるようになったら、以下のことを試してみましょう。

手からおやつやフードを与える

出典:Amazon

愛猫がごはんやおやつを要求してきたら、カリカリを手のひらに乗せたり、パウチ式のなめるおやつを手から与えてみたりしましょう。

食べてくれたら、懐いてくれた証拠。仲良くなる一歩を踏み出して信頼関係が前進した印です。

ごはんやおやつを食べると同時に、猫はその手のニオイも嗅ぎます。

すると「このニオイはいいことがある」「好きなニオイ」と記憶してくれます。

一緒におもちゃで遊んであげる

出典:Amazon

猫じゃらしや釣りひも式のおもちゃで遊ぶのが、猫は大好き。狩猟本能をかき立てます。

ボールを転がして追いかけたり、カサコソ音を立てる紙を丸めたものを隠したり、放り投げたりするのも効果的。

時々はおもちゃを捕まえさせてあげることも、愛猫に満足感を与えるコツです。

注意点としては、飼い主さんが自分の手を使わないこと。自分の手を使って遊んでいると、それが獲物だと認識され、噛まれる可能性があります。

やさしい声で話しかける

猫は自分の名前と一般名詞の違い、他の子の名前との違いを聞き分けるという実証実験の結果があります。愛情を込めて、何度も名前を呼んであげましょう。

愛猫に話しかけるときは静かにやさしい声で。お利口さんにできたときにもやさしく褒めてあげるのも大切です。

また、低い声よりも高い声の方が猫にとっては心地よいです。低い声で話しかけていると、猫にとっては「威嚇されている!」と思ってしまいますので、できる限り高い声で話しかけてあげましょう。

大きな音を立てない

猫のすぐれた聴力に役立っているのが、お皿のような耳の内側部分「耳介(じかい)」です。

パラボラアンテナのように集音機能があり、270度も回転させることができます。

また、耳の先に生えている「房毛」は「リンクスティップ」とも呼ばれ、2万Hz以上の超音波もキャッチできます。

人間が大きな音を立てると、それが後ろであれ隣の部屋であれ、猫にとっては5倍くらいの大きさで聞こえるのです。

物を落としたりぶつかったりして、大きな音を立てて猫を驚かせないよう、極力気をつけましょう。

ゆっくり近づいてニオイを嗅がせる

人差し指を差し出すと、鼻先を近づけてきてニオイを嗅ぐことがあります。足元に来てニオイを嗅ぐことも。

ついうれしくなって愛猫の頭をなでたり抱き上げたりしたくなりますが、ここはじっと我慢。

ニオイを記憶するための確認作業中ですから、心ゆくまで嗅がせてあげましょう。

このとき下手に動いてしまうと警戒してしまう可能性もあるため、じっと待ってみてください。

必要以上にかまわない

かまいすぎはむしろ猫にとってストレスになるのでNGです。

なでていると突然、噛んだり引っ掻いたりすることがあります。これは「もうやめて」のサインなので、すぐにストップしましょう。

また、常にかまわれているのが当たり前になると、「分離不安症」になる可能性もあります。

飼い主さんの姿が見えないと粗相や大きな鳴き声をしたり、過剰なグルーミングをしてお腹の毛がはげたりという問題行動を起こすようになります。

長時間じっと目を合わさない

これも繰り返しになりますが、目を合わすのは猫にとって威嚇の態度です。

猫のほうから好きな人には目を細めながらじっと見つめてくることはありますが、そうなるまでは飼い主さんのほうから愛猫の目を長時間見つめるのは禁止。

ついつい可愛らしい愛猫を見つめたくなってしまいますが、目は合わさないようにしましょう。

一瞬たりとも目を合わせてはいけない、というわけではなく、長時間見つめることがNGです。

喜びやすいところを触る

顔まわりは猫が自分でグルーミングできない部分でもあり、さわられると喜びます。

耳の付け根、後頭部、あご、頬などをなでたりそっと掻いてあげたりすると、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれるでしょう。

「お尻ポンポン」と言われる、腰を軽く叩く行為も喜ぶ子が多いです。

背中や肩は好きな子と嫌いな子がいて、個体差があります。

逆に触られるともっとも嫌がるのはお腹。手足や尻尾をつかまれるのも嫌がられます。

プヨプヨの肉球はついさわりたくなる部分ですが、嫌がる子も多く、肉球のお手入れはなついてから行いましょう。

嫌がるケアは無理に行わない

猫が嫌がる3大ケアと言えば、入浴、爪切り、歯磨き。

お風呂やシャワーは体が汚れているとき以外、無理に行う必要はありません。なぜなら、猫は肉球を除いて汗をかかず、体臭もほとんどないからです。

自らグルーミングすることができ、むしろ体が濡れると風邪を引いて体調を崩しかねません。

その代わり、ブラッシングやコーミングは毎日1回行い、猫が嫌がったら中止してまた翌日に。毛球症の原因にもなりかねませんので、ブラッシングは定期的に行ってあげてください。

爪切りがうまくできないときは、かかりつけの獣医さんに月1回を目安にお願いすると、定期検診も兼ねられます。

歯磨きはできれば子猫のうちから慣れさせておきたいですが、もっとも嫌がるケアだと言っても過言ではありません。

無理やりは絶対にやめて、少しずつ根気強く慣れてもらうようにしましょう。

多頭飼いの場合は先住猫との関係にも注意

先住猫がいる場合は、次のステップで慣れてもらいます。

  1. 先住猫と新入り猫を部屋やケージで分け、それぞれのテリトリーを確保。新入り猫には思う存分テリトリーを探検させます。
  2. お迎えから4日~3週間ほどしたら、布で覆ったケージやキャリー越しに接近。まずは嗅覚で相手を認識し慣れてもらいます。
  3. 新入り猫が落ち着いて食事や排泄ができ、先住猫も普段通り過ごせるようになったら、ケージやキャリーの布を取ってご対面。1日5分ぐらいから少しずつ始めます。
  4. どちらも威嚇したり怯えたりしなくなったら、飼い主さんがいる同じ部屋で合流させます。

自由に自然体で過ごさせることが肝心。威嚇や攻撃が始まりそうになったら、引き離してケージへ。

相手のニオイを嗅いだり、体をすりつけ合ったり、一緒に遊んだり寝たりするようになったら、お互いに慣れた証拠です。

野良猫や保護猫は懐くのに時間がかかることもある

猫をお迎えするにはブリーダーやペットショップのほか、動物愛護センター、保健所、保護猫NPO、猫カフェなどの譲渡会での方法もあります。

ただし、野良暮らしが長い成猫や虐待を受けた経験のある子は、なかなか人に懐きません。

逆に子猫についても育てる経験と知識が必要となり、乳飲み子を母猫と引き離すのは成長上好ましくないことから「8週齢規制」が定められています。

動物愛護法により原則、生後56日以下の子猫や子犬の販売を禁じています。

また、病気やケガなどで障がいのある子と暮らすのも忍耐や根気が必要で、医療費がかかることも覚悟しなければなりません。

一時の衝動や同情からお迎えしたけれど長続きしなかったでは、お互いに不幸になるだけです。

譲渡会でお迎えするなら、実際に会って相性を確かめ、病気の既往症なども確認しておきましょう。

保護猫でも人慣れしている子は少なくない

保護猫の中には、元々が野良猫であったという子はもちろんいるものの、全てそうではありません。

長く猫と一緒に暮らしていたけれど、年齢や病気、入院などによって育てることができなくなったために保護された子もいます。

妊娠していた母猫が保護される形で、生まれてきた子猫は初めから人の手で育っていることもあります。

全ての保護猫が人慣れしていないわけではなく、人の愛情を知っている子も多いということを覚えておきましょう。

保護猫はどれだけケアしてくれているかが重要なポイント

どれだけ辛い過去があったとしても、ケアしてくれる人によって心を開いてくれることも十分にあります。

仮に保護猫として保護された子たちに十分な時間を使うことができないと、心に傷を追ったまま新しい飼い主さんの元へと行く可能性もあります。

しかしこれでは「全然懐いてくれない」ことを理由に、再び手放してしまう人もいたというのが現実。

そこで最近では、再び保護されることがないよう、保護団体の方たちも手厚いケアを行い、心の傷を癒せるようにしてくれています。

迎え入れるときには、どれだけ保護猫に対して親身になってくれているか、ケアをしてくれているかがひとつのポイントになってくるでしょう。

猫が懐いてくれるまでの期間は個体差がある

SNSなどでお迎えした子が翌日には「ヘソ天」でくつろぐ写真などがアップされていますが、全ての猫がそうであるとは限りません。

人間でも転居先や転職先の環境にすぐ慣れる人もいれば、なかなか馴染めない人もいるように、猫にも個体差があります。

この記事で繰り返し書かせているように、猫と仲良くなるには「愛猫のペースに合わせる」「待つ」ことが最重要ポイント。

性格の違いもありますから、抱っこ好きで甘え上手な子もいれば、人見知りで孤独を愛するクールな子もいると承知しておきましょう。

慣れてくればこんな格好をしてくれるようにもなります。

一緒にいられる時間は長い方が仲良くなりやすいですが、日中に仕事をしている人でもきちんと時間を確保してあげれば少しずつ仲良くなれますよ。

人に懐きやすい猫種

初めて猫と暮らすビギナー飼い主さんなら、懐きやすい猫種をお迎えするという方法もあります。

一般的に人好きな性格で、しつけもしやすいとされている猫種をご紹介しましょう。

ロシアンブルー

「ボイスレスキャット」と呼ばれるように、あまり鳴き声を立てないロシアンブルーは集合住宅でも一緒に暮らしやすい猫種です。

飼い主さんへの愛着も抱きやすく忠誠心があり、「犬のような猫」と言われるくらいしつけしやすいとされています。

ただし、特定の人以外には警戒心が強く、臆病な一面もあります。

活発で甘えたがりな性格

飼い主に忠実で懐きやすい

ほとんど鳴かない

運動量は平均以上に多い

 その他情報

原産国ロシア
大きさ中型
平均寿命10歳〜13歳
なりやすい病気尿路結石症,尿毒症,関節疾患,糖尿病
参考価格10万円~35万円

体毛

抜け毛少ない
毛質ダブルコート
毛色ブルー,ブルーポイント,ホワイト,ブラック
毛の長さ短毛

体高

男の子25cm~27cm
女の子25cm~27cm

体重

男の子3kg〜5kg
女の子3kg〜5kg

ラグドール

英語でぬいぐるみという意味のラグドールは、その名の通り抱っこ好きで、あまり激しい遊びは好まない大人しい猫種です。

室内飼い向きで、寛容な性格なのでお子さんのいる家庭や多頭飼いにも適しています。一方、環境の変化に敏感で神経質な一面も。

成長すると10kg超になる子もいるのでゆったり過ごせる広いスペースや、落ち着いて過ごせる場所の確保が必要です。

穏やかで従順な性格の持ち主

優しく人慣れしてくれる

無駄に鳴くことはない

運動神経はあまりよくない

 その他情報

原産国アメリカ合衆国
大きさ大型
平均寿命14歳〜16歳
なりやすい病気肥大型心筋症,尿路結石症,熱中症,皮膚炎
参考価格10万円~70万円

体毛

抜け毛少ない
毛質ダブルコート
毛色クリーム,ブルー,レッド,チョコレート,シナモン,シール,フォーン,ライラック
毛の長さ長毛

体高

男の子27cm~29cm
女の子27cm~29cm

体重

男の子4.5kg~9kg
女の子4kg~6kg

ペルシャ

「猫の王様」とも呼ばれるフワフワの毛並みがエレガントなペルシャ猫は、見た目通り温厚で落ち着きある静かな猫種です。

活発に動きまわるよりも、のんびりとくつろいで過ごすことが好き。他の猫種に比べて睡眠時間が長く、日向ぼっこも好みます。

成猫になるとあまり鳴くこともなくなり、小さなお子さんにも友好的。長毛種なので被毛のお手入れは欠かせません。

とても大人しい性格

適度な距離感で懐く

鳴くことが少ない

運動神経がよくない

 その他情報

原産国イラン
大きさ中型
平均寿命16歳~18歳
なりやすい病気眼瞼内反症,流涙症,多発性嚢胞腎,潰瘍性口内炎,肥大型心筋症,過敏性皮膚炎,尿路結石症
参考価格10万円~40万円

体毛

抜け毛多い
毛質ダブルコート
毛色ソリッド,ヒマラヤン,タビー,パーティーカラー,シルバー&ゴールデン,スモーク&シェーデット,キャリコ&バイカラー
毛の長さ長毛

体高

男の子25cm~30cm
女の子25cm~30cm

体重

男の子3kg〜5.5kg
女の子3kg〜5kg

正しく接すれば猫に懐いてもらうことは可能!

野良や地域猫のように外で暮らす猫は、生後半年ほどで母猫から離れて自立し、自分で食料を確保して身の安全を守らなければいけません。

これに対して飼い猫は、飼い主さんが安全で快適な居場所を確保してくれ、狩りをしなくてもごはんやおやつを与えてくれます。

そのため、体は成長して大きくなっても、精神的にはいつまでも子猫のまま。

人間の子どもは成長すれば大人になり、社会人として生きていきますが、猫にそれを期待することはできません。

とはいえ、甘やかし過ぎやかまい過ぎは禁物。愛猫の特徴や性格に合わせて適切に接していれば、ちゃんと伝わります。

大切なのは愛情を持ってお世話すること。たとえツンデレな性格の子でも、母猫のように愛してくれる飼い主さんとの生活に幸せを感じているはずです。

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