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【第3回】保護猫を家族に迎えるということ

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【第3回】保護猫を家族に迎えるということ

これまでにもお話ししてきたとおり、我が家の愛猫みのりさんとの出会いは、キャリーバッグに入れて置き去りにされていた子猫を偶然にも保護してしまったからでした。

今回は「保護猫を家族に迎える」というテーマで、保護後から家族として我が家にやって来るまでにやったこと、思ったことをまとめたいと思います。

思いがけず、猫を保護してしまったという人のお役に立てれば幸いです。

北村 まほ

執筆・監修

北村 まほ

ライター/愛玩動物救命士/犬猫行動アナリスト/猫疾病予防管理士/ペット災害危機管理士

愛玩動物救命士・犬猫行動アナリスト・猫疾病予防管理士・ペット災害危機管理士3級などの資格を持ち、「犬と猫のために書く!」をモットーに、犬猫専門ライターとして活動中。

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はじめての保護猫と勝手のわからない里親探し

成り行きで子猫を保護してしまったものの、家族に迎えるのは無理だと思っていたので、里親を探すつもりでいました。

とは言え、動物を保護するなど初めてのことでしたから、どうやって探せばいいのかもまったくわかりませんでした。

最終的には家族に迎え入れる決断をしたので、里親を探す必要もなくなったのですけれど…。

子猫を迎えるのは難しいと思っていた

みのりさんを保護したとき、我が家には寝たきりの愛犬がいました。その子を最後と決めていたので、新たに動物を迎えることは考えていませんでした。

ですから、最初は子猫を里親に出すつもりだったのです。

とは言え、頼りになる知り合いも伝手もありませんし、どこでどうやって探せばいいかもまったくわかりませんでした。

いまでこそ、里親募集サイトやSNSを利用する、動物病院にポスターを貼ってもらうなど方法があるのを知っていますが、当時はそんなことさえ知らなかったのです。

里親が見つからなければうちの子に?

保護をするというのは、その子の生殺与奪権を持つことでもあります。つまり、目の前にいる子猫の運命は自分次第なのです。

私は成り行きで保護してしまいましたが、かわいそうだからと安易に保護するのは本来、絶対にやってはいけないことだと思っています。

なぜなら、里親が見つかる保証はないからです。万が一、里親が見つからなかったときに、その保護動物の一生に責任を持てないのなら、手を出すべきではないと考えています。

今だから言いますが、正直なところ、そんな覚悟はありませんでした。その一方で「もし、里親が見つからなかったらこの子を家族にするんだな」とも漠然と思っていました。

なにはともあれ健康チェック

みのりさんはキャリーバッグに入れて置き去りにされていたので、メモにあったとおりの「ノラの子猫」ということ以外はなにもわかりませんでした。

もしかしたらなんらかの感染症にかかっているかもしれませんし、ノミやダニがついているかもしれません。

子猫の健康状態も気になりますし、体力が落ちた老犬に病気がうつるのも困ります。ということもあって、とるものもとりあえず動物病院を受診しました。

動物病院では、ノミ・ダニと寄生虫の有無、猫白血病や猫エイズを含めて各種感染症の検査をしてもらいました。

検査の結果はすべて陰性。ノミやダニも見当たりません。ほっと胸をなで下ろしつつ、保護主としての責任も強く感じていました。

保護猫を迎えて気づいた大切なこと

猫を迎える方法はいくつかあります。我が家は、たまたま保護したことがきっかけでしたが、ペットショップやブリーダーから迎え入れる人もいれば、譲渡会で出会ったという人もいます。

ただ、確実に言えるのは、どの子もかけがえのない家族であって、どこから迎えたかはまったくもって重要ではないということです。

みのりさんを保護して、家族に迎えたからこそ気づいた大切なことを少しお話しして終わりにしたいと思います。

日本では保護猫と暮らしている人が多い

我が家の場合は、子猫を保護したことをきっかけに家族に迎え入れたので、ペットショップも、ブリーダーも、譲渡会も無縁でした。

日本では、ペットショップやブリーダーから迎えるよりも、我が家のように保護猫を家族に迎えるケースが多いといいます。そのため、犬は9割近くが純血種と言われますが、猫は8割ほどが雑種なのだそうです。

最近はSNSでも、保護猫を迎えようという風潮があります。今後はますます保護猫を迎える人が増えるのかもしれませんね。

迎え方よりも幸せかどうかが大事なのだ!

みのりさんを家族に迎えて思うのは「どんな子でもかわいい!」ということです。

純血種か雑種か、というのはまったく気になりませんし、どこから迎えたかは、私にとって些細なことでしかありません。

私が大事に思っているのはたったふたつだけ。

  • 目の前にいる猫を幸せにできるか
  • 猫のお世話を楽しんでいるか

これだけで十分だと思っています。

この記事の執筆者

北村 まほ

執筆者情報

北村 まほ

ライター/愛玩動物救命士/犬猫行動アナリスト/猫疾病予防管理士/ペット災害危機管理士

大の犬好きで、頭のミニチュア・シュナウザーと暮らしていたが、近所を散歩中にキジトラ女子を保護したことをきっかけに猫愛に目覚め、愛玩動物救命士・犬猫行動アナリスト・猫疾病予防管理士・ペット災害危機管理士3級などの資格を取得。
「犬と猫のために書く!」をモットーに、犬猫専門ライターとして活動中。

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