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うさぎの値段相場はどれくらい?うさぎの特徴や飼い方も解説

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うさぎの値段相場はどれくらい?うさぎの特徴や飼い方も解説

日本でうさぎがペットとして人気になったのは、1980年代~1990年代にかけて。国内ペット産業が拡大し、さまざまな小動物がペットとして注目されました。

鳴き声を立てず静かで匂いが少ないうさぎは、マンションなどの集合住宅でも飼いやすいというのも理由のひとつです。

1990年代以降、うさぎの品種改良が進み、ペットとしての魅力がさらに高まりました。

そんなうさぎをパートナーや家族としてお迎えするには、費用はいくらぐらい掛かるのでしょう?

この記事の結論

  • うさぎの生体価格は種類や血統、年齢によっても異なるが、3,000円~5万円程度
  • うさぎのお迎え場所は大型ペットショップやネットショップが一般的
  • 性格は一般的に穏やか&フレンドリーで、初心者にも飼いやすい
  • 平均寿命は約8年~12年だが、かかりやすい病気に注意し、十分な運動スペースを確保することが必要

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うさぎの値段相場は3,000円~5万円

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ペットとしての愛玩用うさぎの価格は、品種や個体の特徴、購入する場所によって大きく異なります。以下は、種類ごとのうさぎの価格相場です。

種類個体価格
アメリカンファジーロップ10,000円~35,000円
ネザーランドドワーフ5,000円~30,000円
ホーランドロップ25,000円~50,000円
ミニウサギ3,000円~10,000円
ミニレッキス6,000円~30,000円
ライオンラビット10,000円~30,000円
ロップイヤー5,000円~30,000円

血統書付きの純血種や優れたショーうさぎの子孫であれば、価格はさらに高額になります。

うさぎの血統書を発行する団体としては、アメリカの「ARBA(American Rabbit Breeders Association)」が世界的にも最もよく知られています。

うさぎの血統書には、3世代前までの情報を記録したペディグリー、3世代前までの情報+ARBAの認定証明付きのレジストレーションの2タイプがあります。

また、犬や猫同様、子うさぎは人気があり、ベビーやジュニアは価格が高い傾向にあります。

うさぎのお迎え場所

最近では、国内のうさぎ専門ブリーダーも増え、うさぎのお迎え場所も増えました。

うさぎの里親募集や保護施設から譲り受けることができるケースも増えています。

一般的には、以下のように大型ペットショップやネットショップでお迎えすることが多いでしょう。

大型ペットショップ

大型ペットショップでは、さまざまな品種のうさぎを取り扱っていて、ネザーランド・ドワーフやホーランドロップなどの人気品種も多く販売されています。

スタッフから直接飼育方法やケアについて説明が受けられるので、初心者にとっては安心感のあるお迎え方法でしょう。

飼育に必要なケージやフード、トイレ用品なども一緒に購入できるので、うさぎをお迎えする準備が一度に完了します。

ただし、血統書付きのうさぎをお迎えしたい場合は、大型ショップよりも専門ブリーダーから直接お迎えしたほうが確実でしょう。

ネットショップ

お住まいの地域にうさぎを取り扱うペットショップが少ない場合や、遠方のブリーダーから購入したい場合に便利なのがネットショップです。

最近では、自宅にいながらにして、国内外のブリーダーサイトからお好みのうさぎをお迎えできるようになりました。

複数のネットショップの価格やサービス、健康保証などの条件を見比べることができ、お迎えした人の口コミや評価を確認することもできます。

ただし、お迎えする際はできれば直接足を運んで、うさぎの健康状態を確認したいものです。

うさぎはストレスに敏感な動物で、長時間の輸送が原因で体調を崩すことがあります。

直接お迎えに行けない場合は、輸送方法や輸送に伴う保証があるかどうか、返品ポリシーや健康保証、アフターサポートもしっかりチェックしましょう。

お迎え前に知りたいうさぎの基本情報

うさぎをモチーフにした人気キャラクターは世界中に存在し、うさぎの人気を長年支えてきました。

世界的に有名なキャラクターといえば、オランダのミッフィー(Miffy)、イギリスのピーターラビット(Peter Rabbit)、アメリカのバックス・バニー(Bugs Bunny)。

日本出身のうさぎキャラでは、マイメロディ(My Melody)、クロミ(Kuromi)、ウサハナ(Usahana)といったところでしょうか。

アニメなどの世界では、可愛らしかったり、イタズラ好きだったり、すばしこかったりするうさぎたちですが、実際はどうなのでしょう?

うさぎの性格

うさぎの性格は種類や個体によっても異なりますが、一般的にはおとなしくて穏やか、好奇心が旺盛、甘えん坊で社交的とされています。

ただし、急な音や動きに敏感で、驚くとパニックを起こしやすいので注意が必要です。

自然界では被食動物であるため、うさぎは警戒心が強く繊細。一緒に暮らすには、安心してリラックスできる環境を提供することを心がけましょう。

以下は、品種ごとの性格の違いです。

種類性格
ネザーランド・ドワーフ小さく活発で、好奇心旺盛。元気で遊び好きだが、最初は警戒心が強いことがあり、徐々に飼い主さんに慣れていくタイプ。比較的独立心が強く、自分のペースで行動しやすい。
ホーランドロップ垂れ耳が特徴的なうさぎで、比較的初心者向け。穏やかで社交的、おっとりしていて、人懐っこく甘えん坊。撫でられるのが好きな個体が多い。
ライオンヘッドライオンのようなたてがみが特徴。活発で遊び好き。好奇心が強く、賢い性格で、比較的社交的。ただし、個体差が大きく、シャイな子も。
ミニレッキス絹のような毛並みが特徴。穏やかでフレンドリー。人に対しても友好的で、スキンシップを楽しむ個体が多く、賢くて訓練しやすい。
フレミッシュ・ジャイアント大型うさぎでビッグボディだが、温和なので、初心者でも飼いやすい。落ち着いていて、非常に社交的で人懐っこく、穏やか。

うさぎは品種ごとに性格の傾向があるものの、個体差が大きいと言われます。

飼育環境や飼い主さんとの関係性によって、性格が大きく変わることもあります。

うさぎは警戒心が強く、徐々に時間をかけて飼い主さんとの信頼関係を築く動物です。最初はなかなか慣れなくても、焦らずに接することが大切です。

うさぎの体長・体重

うさぎのボディサイズは、品種によって大きく異なります。

基本的には、以下のようなボディサイズが一般的です。

体長25cm~40cm
体重1.5kg~3kg

また、大まかには以下のように小型種、中型種、大型種の3つに分類されます。

種類体長体重
小型種(ネザーランド・ドワーフやホーランドロップなど)20cm~30cm程度0.8kg~1.5kg程度
中型種(ミニレッキスやライオンヘッドなど)30cm~40cm程度2kg~4kg程度
大型種(フレミッシュ・ジャイアントやフレンチロップなど)50cm以上4kg~10kg以上

種類によってこのように異なりますが、大まかには前述のようなサイズ感です。

うさぎの体臭

健康なうさぎは体臭がほとんどなく、わずかに動物特有の匂いがする程度です。

うさぎの体臭が気になる場合は、以下の原因が考えられます。

  • ケージの清掃を怠ると尿や糞が溜まり、衛生状態が悪いと、うさぎの体臭が強くなることがある
  • うさぎの尿は特有の匂いがし、尿路感染症などの健康問題があると、尿の匂いが強くなることがある
  • 被毛が汚れていると、体臭の原因になり、皮膚の感染症や寄生虫が原因で体臭が強くなることがある
  • 食事の内容によっても体臭が変わることがある

うさぎの体臭が気になる場合は、まずは飼育環境や健康状態を確認し、適切なケアを行うことが大切です。

病気が気になる場合はすぐ動物病院へ行きましょう。

うさぎの鳴き声

一般的にうさぎが鳴くことはあまりありませんが、以下のような音を発することはあります。

グルグル、ぶうぶううさぎがリラックスしているときや、安心しているときに出す音で、心地よい状態です。
ピーピー短い「ピーピー」は、興奮や興味、または注意を引こうとしている場合。特におもちゃや食べ物に対して興味を示すときに発します。
キーキー強いストレスや恐怖、または痛みを感じているときです。うさぎが何か不具合を訴えている可能性があるので、注意深く観察しましょう。
スナッフル音(鼻をすする音)うさぎが呼吸器系の問題を抱えている可能性があるので、特に頻繁に聞かれる場合は、獣医にすぐ相談を。
咆哮や噛み付く音うさぎが攻撃的または不安な状態にあるとき。鳴き声というより何かに噛み付くような音やときにはうなり声に似た音を発することも。

うさぎは自然界では天敵から身を守るため、静かに行動します。

そのため、通常鳴くことは少なく、代わりにさまざまな音やボディランゲージで感情や要求を表現します。

うさぎが音を発する場合は、その意味や背景を理解し、適切な対応を心がけることが大切です。

うさぎの平均寿命

うさぎの平均寿命は品種や飼育環境、健康状態などによって異なりますが、家庭で適切に飼育されたうさぎの一般的な平均寿命は 8年~12年 です。

大型種よりも小型種や中型種のほうが比較的長寿の傾向があります。

バランスの取れた食事を提供し、牧草や新鮮な野菜、果物を適切に与え、肥満や消化器系の問題を予防しましょう。

清潔なケージや広い運動スペースを提供してストレスの少ない環境を整え、定期的なブラッシングやグルーミングなどのケアを行うことも大切です。

獣医による定期的な診察を受け、早期に健康問題を発見し、適切な治療を行うことが寿命を延ばすために重要となります。

うさぎの病気

うさぎがかかりやすいとされている疾病は、以下のとおりです。

毛球症(ヘアボール)食欲不振、嘔吐(稀)、便秘や下痢、腹部の膨満が見られたら動物病院へ。定期的なブラッシングで、食物繊維が豊富な牧草を与えることが予防に役立つ。
便秘・下痢食欲の低下、体重減少が見られたら獣医に相談。食事に適切な食物繊維を含む牧草を提供し、腸内バランスを維持することで予防。
うさぎ鼻炎鼻水、くしゃみ、呼吸困難、目の分泌物が続いたら、獣医師による治療を。清潔な環境を保ち、アレルゲンや感染源を排除することが予防対策に。
肺炎咳、呼吸の音、元気がない、食欲不振が見られる場合は、早急に獣医師の治療が必要。早期発見と治療が重要。
不正咬合などの歯の異常定期的に歯の状態をチェックし、食事の際の痛み、食欲の低下、歯の突出が見られたら、専門の獣医に相談を。
皮膚炎(細菌感染、真菌感染)痒み、発赤、脱毛、湿疹など、皮膚の異常が見られる場合は、獣医による診断と治療が必要。
外部寄生虫(ノミ、ダニなど)定期的にチェックし、痒み、脱毛、皮膚の炎症があり、寄生虫が疑われる場合は、動物病院で寄生虫駆除薬を投与。
結膜炎目の赤み、目やに、目の腫れが見られる場合は、獣医の診察を。清潔な環境を保ち、目の状態を常にチェック。
尿路感染症血尿、尿の匂い、頻尿が見られ、感染症が疑われる場合は、獣医による診断と治療が必要。健康な食事と清潔な環境を提供し、尿の状態を日々確認。

目に見えてわかるようなものだけでなく、なかなか気づけないようなこともあります。

治療が遅れることがないように、異変を感じたらすぐに動物病院へ行くことが大切です。

うさぎの飼育難易度

うさぎは一般的におとなしく穏やかな性格で、室内飼育に適しています。

グルーミングやトイレトレーニングも比較的容易で、初心者向きのペットとされています。

ただし、うさぎの飼育には、以下の注意点もあります。

  • ケージ内だけでなく、日常的に運動できる広いスペースを確保
  • 食物繊維が豊富な牧草を主食とし、新鮮な野菜や果物も与える必要があり、特に食事に関しては要注意
  • 特有の疾病を予防するため、うさぎの健康知識と診療のスキルがある獣医の定期的な診察が必要
  • ストレスに敏感で、環境の変化や大きな音に対して反応しやすいデリケートな性格
  • 8年~12年程度の寿命があり、飼育の責任は比較的長期間

飼育自体が難しいわけではありませんので、ぜひ検討してみてください。

うさぎの飼育で必要なもの

うさぎをお迎えするにあたって、快適で健康的な飼育環境を整えるためにいくつかの基本的なアイテムが必要です。

以下に、うさぎを飼うために必要なものをリストアップしました。初期費用として目安にできる平均的な価格も表記しましたので、参考になさってください。

ケージ小型・シンプルなデザイン:2,000円~5,000円程度
広めのスペースや付属品ありの中級モデル:5,000円~15,000円程度
特殊機能付きや大型で頑丈な高級モデル:15,000円~30,000円以上
フードペレットタイプの基本フード:1kgあたり500円~2,000円
高品質・プレミアムペレット:1kgあたり2,000円~4,000円
サプリメントやおやつ:500円~2,000円
食器プラスチック製のシンプルな食器:300円~1,000円
陶器製の安定した食器:800円~2,000円
ステンレス製の食器:1,000円~3,000円
自動給餌器や特殊デザインの食器:2,000円~5,000円
給水ボトルプラスチック製のシンプルな給水ボトル:500円~1,500円
高品質なプラスチックやステンレス製の給水ボトル:1,500円~3,000円
自動給水機能やフィルター付きの給水ボトル:3,000円~5,000円
トイレ小型・シンプルなプラスチック製トイレ:500円~1,500円
取り外し可能な網やフィルター付きの中型・高品質なトイレ:1,500円~3,000円
大型トイレや高機能トイレ:3,000円~5,000円以上
トイレ砂紙製や木材由来のトイレ砂:1kg~2kg500円~1,500円
鉱物系のトイレ砂:2kg~5kg1,000円~2,000円
おがくずやペレットタイプのトイレ砂:1kg~5kg800円~2,000円
高品質・消臭機能付きのトイレ砂:2kg~5kg1,500円~3,000円
トイレシーツ小型・シンプルなシーツ:10枚入り程度300円~800円
中級シーツ:30枚~50枚入り程度800円~2,000円
高品質・消臭効果などの特殊機能付きシーツ:50枚~100枚入り程度2,000円~4,000円
牧草ティモシー牧草:1kgあたり1,000円~2,500円
アルファルファ牧草:1kgあたり1,000円~2,500円
オーツヘイやその他の牧草:1kgあたり1,000円~2,500円
高品質・有機牧草:1kgあたり2,000円~3,500円
かじり木シンプルな天然木製のかじり木:300円~800円
形状やデザインにこだわったかじり木:800円~1,500円
フルーツの木や無農薬木材を使用したかじり木:1,000円~2,000円
特殊な素材や遊具付きなどの多機能なかじり木:2,000円~3,500円
ブラシラバーブラシやソフトブラシなどのシンプルなブラシ:500円~1,500円
ピンブラシやコームタイプ:1,000円~2,500円
高品質・プロ仕様のブラシ:2,500円~5,000円
ヒーターマットタイプの小型パッドヒーター:1,000円~3,000円
ケージ内に取り付けるヒーター:2,000円~5,000円
温度調節機能付きヒーター:4,000円~8,000円
高性能・安全機能やオートシャットオフ機能付きなどの多機能ヒーター:8,000円~15,000円以上

これらの価格はあくまでも参考価格になるため、価格変動があります。

食事はペレット、牧草に加えて野菜や果物も

牧草はうさぎの消化器系に不可欠な食物繊維を補給し、腸のぜん動運動が促されて、正常な消化をサポートし、肥満防止にも役立ちます。

また、うさぎは歯が伸び続けますが、牧草をかじることで伸び過ぎを防いで歯の健康を維持し、かじる行為によってストレスを軽減します。

ペレットだけでなく、食事の主食として常に新鮮な牧草を清潔な水とともに用意しましょう。

ビタミンやミネラル、抗酸化物質などが豊富な野菜や果物は、うさぎにとって栄養補給や水分補給、また嗜好性を満たす副食として最適です。

ただし、うさぎに与えて良い野菜や果物、与えてはいけない野菜や果物があるので覚えておきましょう。

果物は糖分摂取が過剰にならないよう、与えすぎには注意が必要です。

与えて良い食べ物

与えて良い野菜ニンジン、ブロッコリー、パプリカ(赤・緑・黄)、サラダ菜、カボチャ、ズッキーニ、セロリ
与えて良い果物リンゴ、バナナ、ブルーベリー、イチゴ、パイナップル

与えてはいけない食べ物

与えてはいけない野菜ジャガイモ、トマト、タマネギ、ニンニク、レタス(アイスバーグレタス)、アボカド、ホウレンソウ
与えてはいけない果物ブドウ、柑橘類(オレンジ、レモン、グレープフルーツなど)、桃、プラム、チェリー

おしっこの臭いをつけておけばトイレも覚える

うさぎのトイレトレーニングは少し根気が必要ですが、うさぎは特定の場所でマーキングをすることが多いのでトイレはちゃんと覚えられます。

以下は、うさぎにトイレのしつけを行うためのステップとコツです。

  1. 適切なトイレを選んでケージの隅にトイレを設置する
  2. うさぎが用を足した場所にトイレを設置、もしくはうさぎが用を足した場所の排泄物をトイレに移す
  3. トイレは汚れたらすぐ掃除して清潔に保つ
  4. うさぎがトイレを正しく使ったときは、すぐに褒めてあげ、おやつやお気に入りの食べ物を与える
  5. トイレはうさぎがリラックスできる一定の場所に設置し、トイレトレーニングは一度だけではなく、継続的に行う
  6. うさぎがトイレ以外で頻繁に排泄する場合、健康上の問題が原因の場合もあるので獣医に相談する

なかなかうまくいかない場合には、獣医師などの専門家に相談してみましょう。

うさぎと一緒に暮らすための飼育ポイント

中高齢の方の中には、小学生の頃、学校でうさぎの飼育を経験している方も少なくはないでしょう。

戦後、子どもたちに生命の大切さや責任感を学ばせるため、動物の飼育が学校教育の一部として推奨されるようになりました。

1958年施行の「学校保健法」により、動物飼育が教育に良い影響を与えるとの考え方が広まり、全国の学校でうさぎなどが飼育されるようになったのです。

うさぎは飼いやすく、子どもたちに親しみやすいことから、現在に至るまで多くの小学校で飼育されており、教育活動の一環として行われています。

つまり、うさぎはコツとポイントさえつかめば、お子さんでもお世話しやすく、家庭で一緒に暮らしやすいペットと言えるでしょう。

室温は22℃前後、湿度は50%前後を維持する

うさぎは繊細な動物で環境の変化に敏感なため、適切な温度と湿度の管理は最も重要です。

うさぎにとって快適な環境を保つために、以下の温湿度を目安として保つようにしましょう。

温度約15℃~20℃
湿度40%~60%

夏は30℃を超えると熱中症のリスクが高まります。換気が良く涼しい場所を確保し、エアコンを使って、一日を通して温度管理を行いましょう。

冬はヒーターや保温マットを使って、寒さから守ります。ただし、直接うさぎに触れて低温やけどや過熱にならないように注意が必要です。

また、湿度が高すぎるとカビや細菌の繁殖が促進され、湿度が低すぎると、うさぎの皮膚が乾燥しやすくなり、呼吸器にも影響が出ることがあります。

乾燥が気になる場合は、加湿器を使って湿度を適切に保ちましょう。

直射日光を避けた場所にケージを置く

うさぎのケージの設置場所は、直射日光の当たる場所を避けましょう。エアコンやヒーターの近くも避けるべきです。

また、うさぎは音に敏感でストレスを感じやすいため、騒音が少なく落ち着いた場所にケージを設置します。

人の出入りが少なく、夜間も静かである場所が理想的です。騒がしい場所や頻繁に通る場所は避けましょう。

うさぎが安全に出入りでき、掃除しやすく、換気しやすい場所を選びます。

うさぎは社交的な動物で人とのふれあいを好みますので、リビングルームの隅など、家族と一緒に過ごせる場所が最適です。

他のペットや小さな子どもがイタズラしないように気をつけて、うさぎが快適で健康的に過ごせる環境を整えましょう。

1日1回はケージ外の室内をお散歩させる

うさぎのお散歩は、屋内で自由に歩き回れる場所を確保できれば、無理に屋外へ連れ出す必要はありません。

1日に1回はケージから出して、室内を自由に動き回らせましょう。

1回のお散歩時間はできれば3時間以上が理想的ですが、うさぎの体調や気分に応じて調整しましょう。

うさぎは非常に活発な動物で、適切な運動が健康維持にとって重要です。運動不足になると筋力が低下し、骨も弱くなってしまいます。

特に運動不足による肥満は、心臓病や消化器系の問題を引き起こすリスクがあります。

運動や遊びが不足するとうさぎにストレスや退屈を引き起こし、ケージをかじる、過度な毛づくろいなどといった問題行動を起こすこともあります。

うさぎは跳ねたり、短い距離を速く走ったりすることが得意です。広いスペースを確保し、これらの動きを自由に行える環境を作りましょう。

トンネルやおもちゃ、かじり木、簡単な障害物などを用意して、遊びながら運動できるように工夫するのも効果的です。

シャンプーは必要ないが、ブラッシングは必要

うさぎには自然な皮脂分泌とバリア機能が備わっていて、皮脂はうさぎの皮膚を保護し、体温を調整するのにも役立っています。

シャンプーでこれを取り除くと皮膚が乾燥して、痒みや炎症などが生じ、皮膚炎を引き起こす可能性があります。

また、うさぎは自ら毛づくろいを行って体の汚れを取り除き、皮膚や被毛を清潔に保つことができますが、毛づくろいによって毛球症のリスクも高まります。

うさぎにも犬や猫と同様、春と秋に換毛期があり、冬毛から夏毛、夏毛から冬毛へと生え変わるため、抜け毛が増えます。

毛球症を予防するためにも、長毛種のうさぎは毎日または週に数回、短毛種は週に1回~2回程度ブラッシングしてあげましょう。

定期的なブラッシングによって毛玉や絡まりを防ぎ、皮膚や被毛の健康チェックにもなります。

また、ブラッシングは飼い主さんとうさぎとのコミュニケーションにもなり、信頼関係を築く良い手助けになることでしょう。

うさぎを迎える前の注意点

うさぎを我が家にお迎えする前に、今一度うさぎの特性をよく理解し、準備を整えましょう。

  • うさぎは社交的で、人と関わりを持ちたい動物で、ひとりぼっちは苦手
  • うさぎは活発な動物で十分な運動を必要とし、ケージ内だけでなく、自由に動ける安全なスペースを確保すべき
  • 定期的なブラッシングが必要で、長毛種は特に毛の手入れが重要
  • 平均寿命は約8年~12年なので、長期間にわたって責任を持つ覚悟が必要
  • うさぎが快適に過ごせる温度(15℃~20℃)と湿度(40%~60%)の維持を厳守
  • うさぎの主食は高品質な牧草で、専用のうさぎフードと新鮮な野菜も必要
  • ケージとトイレはいつも清潔に
  • うさぎ専用の獣医を見つけて、定期的な健康チェックや予防接種を

動物それぞれに特性や性格があるため、飼い主さんとの相性が良いかどうかはとても大切。

終生飼養をきちんと守るためにも、どのような特性があるのかを理解しておきましょう。

体調不良を隠す習性があることを理解しておく

うさぎは体調不良や痛みを隠す習性があります。野生の環境で捕食者から身を守るために、弱さを見せることを避けるためです。

愛するうさぎにできるだけ長生きしてもらうには、体調不良を早期発見し、早期治療することが重要となります。

以下のような体調不良のサインを見つけたら、すぐ動物病院へ行きましょう。

行動元気がない、動きが鈍い、または普段の活動に興味を示さない、など
食欲食事量の減少、または全く食べないことがある、水の摂取量が増えたり減ったりする、など
排泄糞便の量や形状の変化、尿の色や量の変化、トイレのパターンの変化、など
毛づくろい普段の毛づくろいをしなくなったり、毛が乱れたり、など
呼吸や姿勢呼吸が浅くなったり、速くなったり、体を丸めたり、姿勢が不自然になる、など
体の部分的異常目や鼻の分泌物、耳や皮膚の異常、足の痛みや腫れ、など

このあたりは猫と同じなので、猫飼いの人は同じ感覚で見てあげると良いです。

一生涯にかかる費用は約100万円程度

何度も繰り返しますが、うさぎは一般的に8歳~12歳まで生きる動物です。お迎えしたら、その生涯にわたって責任を持ってお世話しなければなりません。

もちろん、ペットのお世話に出費はつきものです。うさぎの一生涯にかかる費用をあらかじめ把握しておくことも、飼い主さんの覚悟として大切です。

以下に、うさぎの生涯費用の概算を示しますので、目安として参考になさってください。

初期費用

  • ケージや住環境の準備:10,000円~30,000円
  • 初回購入分のペットフード:3,000円~5,000円
  • 初回購入分のトイレ用品:2,000円~4,000円
  • 健康診断や初期の予防接種、駆虫など基本的な医療費:5,000円~10,000円

※うさぎ自身の生体購入費用は除く

年間維持費

  • ペットフードと牧草:10,000円~20,000円
  • トイレ用品:5,000円~10,000円
  • 医療費:10,000円~20,000円
  • ブラシや爪切りなどのケア用品:2,000円~5,000円
  • おもちゃやかじり木などの遊び道具:3,000円~7,000円
  • トリミングや専門のケア:5,000円~10,000円

うさぎの寿命を約8年~12年とすると、生涯費用は低めの概算で20,000円+(30,000円×8年)=260,000円、高めで50,000円+(60,000円×12年)=770,000円となります。

あくまで目安ですから、うさぎの健康状態、飼育環境、飼い主さんのライフスタイルによって、実際の費用は異なることもあります。

うさぎにも単独で過ごす時間は必要

うさぎは基本的に社会的な動物で、人や他のうさぎと関わることを好みますが、かまい過ぎはかえってストレスになります。

特に強引な抱っこや長時間のふれあいは、うさぎが不安や緊張を感じる原因となります。

過度の接触がうさぎの自己防衛本能を刺激し、攻撃的な行動や逃げる行動を取ることがあり、飼い主さんとの信頼関係も崩れかねません。

ストレスが長期間続くと、免疫力の低下や消化不良など、うさぎの健康に悪影響を与える可能性もあります。

無理に抱っこしたり撫でたりするのではなく、うさぎが自ら近づいてくるときやリラックスしているときに接触するようにしましょう。

ただし、うさぎにもひとりの時間は必要と言っても、単独でのお留守番には向きません。

多頭飼いだとしても、非常に環境の変化に敏感なので、長時間のお留守番は避けたほうが良いでしょう。

新鮮な水と食べ物(特に牧草)を用意して、安全を確保し、温湿度管理をすれば半日程度なら可能ですが、24時間以上のお留守番はNGです。

あなたとうさぎとの幸せなパートナーシップを、nademoも願っております。

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