「うちの猫、毎日目やにが出てるけど大丈夫かな…?」愛猫の目から毎日目やにが出ていると、飼い主さんとしては心配になりますよね。
猫の目やには、生理現象として出るものから、病気のサインとして出るものまでさまざまです。しかし、「毎日」出るとなると、もしかしたら何らかの異常が隠れている可能性も考えられます。
この記事では、猫の目やにが毎日出る具体的な原因を、その色や状態ごとに詳しく解説。自宅でできるケア方法から、動物病院を受診すべき目安、検査や治療法まで、愛猫の目の健康を守るために知っておくべき情報を網羅的にご紹介します。
大切な家族の一員である愛猫の目のトラブルを早期に発見し、適切な対処ができるよう、ぜひ最後までお読みください。
この記事の結論
- 生理現象と病気のサインの2つが考えられ、特に色や量、目の状態に変化があれば注意が必要
- 黄色や緑色の目やに、目の腫れ、頻繁に目をこするなどのサインが見られたら診察を受けるべき
- 清潔なコットンや専用クリーナーで優しく拭き取り、室内環境も清潔に保つことが重要
- 日々の観察、バランスの取れた食事、ストレスのない環境作り、定期的な健康チェックが不可欠
目次
猫の目やにが「毎日出る」のはなぜ?考えられる主な原因

愛猫の目やにが毎日出る場合、まず考えられるのは、正常な生理現象として出ているのか、それとも何らかの病気が原因となっているのか、という点です。
猫の目は非常にデリケートなので、わずかな刺激や体調の変化でも目やにとして現れることがあります。
ここでは、それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。日々の愛猫の様子を観察することが、異変に早期に気づく第一歩となります。
生理的な目やにの場合
猫の目やには、人間と同じように、目の老廃物やゴミを排出するための自然な生理現象として発生することがあります。
特に、寝起きや季節の変わり目などには、一時的に目やにが増えることも珍しくありません。このような生理的な目やには、通常は心配する必要のないものがほとんどです。
しかし、愛猫の目やにが「生理的」なものなのか、それとも「病的」なものなのかを見分けるには、いくつかのポイントがあります。
健康な猫の目やにとは?色や量、特徴を解説
健康な猫の目やには、一般的に少量で、色は透明から薄い茶色をしています。乾くとカサカサとしたり、固まって黒っぽい塊になることもありますが、これは空気中のホコリや毛などが混じり合ったもので、特に問題はありません。
- 色: 透明、薄い灰色、薄い茶色
- 量: 少量で、まぶたの隅に少し付着する程度
- 性状: 固形、または半固形のカサカサした乾燥した状態
このような目やにであれば、ティッシュやコットンで優しく拭き取ってあげるだけで十分です。
日常的なケアで改善できるケース
生理的な目やにであれば、特別な治療は必要なく、毎日の簡単なケアで十分対応できます。
目の周りを清潔に保つことで、目やにが固まって目の周りの被毛を汚したり、皮膚炎を引き起こしたりするのを防ぐことができます。
- 優しく拭き取る: 濡らしたコットンや清潔なガーゼで、目の内側から外側へ向かって優しく拭き取ります。
- 清潔を保つ: 顔周りの毛が長い猫種の場合は、毛が目に入らないように短くカットすることも有効です。
- 環境整備: 室内を清潔に保ち、ホコリが舞い上がりにくい環境を心がけましょう。
これらのケアを継続することで、生理的な目やにによる不快感を軽減し、愛猫の目の健康を維持できます。
病気が原因の場合
毎日目やにが出ている場合、単なる生理現象ではなく、何らかの目の病気や全身性の疾患が原因である可能性も十分に考えられます。
特に、目やにの色や性状がいつもと違う、量が増えた、目以外の症状を伴う場合は、早急に動物病院を受診することが重要です。早期発見・早期治療が、愛猫の目の健康を守る鍵となります。
結膜炎
結膜炎は、目の白い部分を覆う粘膜である結膜が炎症を起こす病気です。目やにの量が増え、粘り気が強くなったり、白っぽい膿のような目やにが出ることが特徴です。
原因は細菌やウイルス感染、アレルギー、異物など多岐にわたります。
- 症状:
- 目やに(白っぽい、黄色っぽい、粘液性)の増加
- 結膜の充血、腫れ
- 目をしょぼつかせる、瞬きが増える
- かゆみから目をこすろうとする
放置すると慢性化したり、他の目の病気を併発することもあるため、早期の治療が必要です。
角膜炎・角膜潰瘍
角膜炎は、目の表面にある透明な膜である角膜が炎症を起こす状態です。さらに炎症が進み、角膜の組織が欠損した状態を角膜潰瘍と呼びます。
目やにに加え、強い目の痛みや白濁が見られることが特徴です。
- 症状:
- 透明から白濁した目やに
- 強い目の痛み(目を閉じる、涙を流す、光を嫌がる)
- 角膜の白濁、混濁
- 目の表面がデコボコしているように見える
角膜潰瘍は視力に影響を及ぼしたり、最悪の場合失明に至ることもあるため、緊急性の高い病気です。
鼻涙管閉塞
鼻涙管閉塞は、目から鼻へと涙を排出する管(鼻涙管)が詰まってしまう病気です。
涙が正常に排出されないため、常に目の周りが涙で濡れていたり、涙や目やにが溢れ出してくるといった症状が見られます。特にペルシャやヒマラヤンなどの短頭種に多く見られます。
- 症状:
- 常に涙が目の下を濡らしている(流涙症)
- 目の周りが赤くただれる、皮膚炎を起こす
- 涙やけがひどくなる
- 透明で水っぽい目やにが多い
原因としては、先天的な構造異常や炎症による管の狭窄、異物の詰まりなどが考えられます。
猫風邪(ヘルペスウイルス、カリシウイルス感染症など)
いわゆる「猫風邪」は、ヘルペスウイルスやカリシウイルスなどのウイルス感染によって引き起こされる上部気道感染症の総称です。
人の風邪のようにくしゃみや鼻水といった症状に加えて、目やにや結膜炎を伴うことが非常に多いのが特徴です。
- 症状:
- くしゃみ、鼻水
- 発熱、食欲不振、元気消失
- 目やに(透明、黄色、緑色などさまざま)、結膜炎
- 咳、口内炎(カリシウイルスの場合)
子猫や多頭飼育の環境で発生しやすく、適切な治療を行わないと肺炎などの重篤な状態に進展することもあります。
異物混入
目に小さなゴミや砂、自分の毛、植物の破片などの異物が入ってしまうことも、目やにが毎日出る原因となることがあります。
異物が目に入ると、目を保護しようとして涙が多く分泌され、それとともに目やにが出やすくなります。猫は自分で目をこすってしまうことがあるため、角膜を傷つけてしまうリスクもあります。
- 症状:
- 突然の目やに、涙の増加
- 目をしょぼつかせる、しきりに気にしている仕草
- 目をこすろうとする
- 目の充血
異物が見える場合は無理に取り除かず、すぐに動物病院を受診してください。
アレルギー
猫も人間と同様に、花粉やハウスダスト、特定の食物などに対するアレルギー反応として目やにが出ることがあります。
アレルギー性の場合は、目のかゆみを伴うことが多く、目をこすることによってさらに症状が悪化する傾向にあります。
- 症状:
- 透明で水っぽい目やに
- 目のかゆみ、充血
- 目をこする、顔を擦り付ける仕草
- 皮膚炎や脱毛を伴うことも
原因となるアレルゲンを特定し、避けることが治療の第一歩となります。
眼瞼内反症・外反症
眼瞼内反症はまぶたが内側にめくれ込んでまつ毛が眼球に当たる状態、眼瞼外反症はまぶたが外側にめくれ返ってしまい目が乾燥しやすくなる状態です。
どちらも先天的なものや外傷によるものがあり、常に目への刺激や乾燥が続くため、目やにが慢性的に出る原因となります。
- 眼瞼内反症の症状:
- まつ毛が眼球に当たり、刺激による目やに、涙
- 目の痛み、角膜の炎症や潰瘍
- 眼瞼外反症の症状:
- 目が乾燥しやすく、目やにや結膜炎
- 目の露出により感染のリスクが高まる
これらの状態は、多くの場合、外科的な治療が必要となります。
緑内障・白内障などの目の病気
緑内障や白内障といった目の奥の病気も、目やにの症状を伴うことがあります。
- 緑内障: 眼圧が上昇し、眼球が拡大したり、痛みや充血を伴います。目やにが出ることもあります。放置すると失明に至る恐れがある緊急性の高い病気です。
- 白内障: 水晶体が白く濁り、視力が低下します。進行すると目の炎症を引き起こし、目やにを伴うことがあります。
これらの病気は専門的な診断と治療が必要であり、早期発見が非常に重要です。愛猫の目に異変を感じたら、すぐに獣医師に相談しましょう。
要注意!目やにの色や状態からわかる猫の目の危険なサイン

毎日出る目やにが、単なる生理現象ではなく、病気のサインである可能性もあります。
特に注意が必要なのは、目やにの色や性状、そして目以外の体調に変化が見られる場合です。これらのサインを見逃さないことが、愛猫の健康を守る上で非常に重要になります。
ここでは、獣医師が「これは要注意!」と警鐘を鳴らす具体的な症状について詳しく解説します。
こんな目やにが出たら要注意!獣医師が警鐘を鳴らす症状
愛猫の目やにに次のような変化が見られたら、すぐに動物病院を受診することを検討してください。これらの症状は、目の病気だけでなく、全身性の疾患の兆候である可能性も十分にあります。
黄色や緑色のドロっとした目やに
透明や薄い茶色の目やには生理的なものが多いですが、黄色や緑色で粘り気のあるドロっとした目やにが出ている場合は、細菌感染による結膜炎や角膜炎など、炎症が起きている可能性が高いです。
膿が混じっていることもあり、感染症が進行しているサインであるため、放置せずに速やかに獣医師の診察を受けましょう。
目の周りが腫れている、充血している
目やにだけでなく、目の周りのまぶたが腫れていたり、白目が真っ赤に充血している場合も注意が必要です。
これは、結膜炎や眼瞼炎などの強い炎症、あるいは緑内障といった眼圧に関わる病気のサインである可能性があります。
また、異物が入っていることによる刺激で腫れや充血が見られることもあります。
頻繁に目をこする、まばたきが多い
猫がしきりに前足で目をこすろうとしたり、普段よりも頻繁にまばたきを繰り返している場合は、目に強い痛みやかゆみを感じている証拠です。
角膜に傷がついている、異物が入っている、アレルギー反応を起こしているなど、不快感を伴うトラブルが起きている可能性が高いでしょう。自己判断で様子を見ず、専門家の診断を仰ぎましょう。
目を開けたがらない、涙が多い
目を細めて開けたがらなかったり、普段よりも明らかに涙の量が多い場合も、目の異常を疑うべきサインです。
これは強い痛みや光に対する過敏反応、あるいは鼻涙管閉塞などで涙が正常に排出されていない状態を示していることがあります。
片目だけの場合は異物混入や片側性の炎症が、両目の場合は感染症や全身性の病気が考えられます。
元気がない、食欲不振を伴う
目やにの症状に加えて、元気がない、食欲が落ちている、発熱している、くしゃみや鼻水が見られるといった全身症状を伴う場合は、猫風邪(ウイルス感染症)など、目の症状だけでなく全身に影響を及ぼす病気が原因となっている可能性が高いです。
特に子猫や高齢の猫は、症状が重篤化しやすいので、一刻も早く動物病院へ連れて行ってください。
愛猫の目やに、自宅でできる正しいケア方法

猫の目やには、種類によっては自宅でケアすることで清潔を保ち、愛猫の不快感を軽減できる場合があります。
ただし、上記で解説したような「危険なサイン」が見られる場合は、自宅でのケアに固執せず、速やかに動物病院を受診することが大切です。
ここでは、安全で効果的な目やにの拭き取り方と、目の周りの環境を清潔に保つ重要性について解説します。
目やにの拭き取り方と注意点
生理的な目やにや、獣医師の指示のもとで自宅ケアを行う場合は、正しい方法で優しく拭き取ることが重要です。
力を入れすぎたり、不潔なもので拭いたりすると、目を傷つけたり、感染症を引き起こす原因になることがあります。
用意するものと手順
目やにを拭き取る際に必要なものと、具体的な手順は以下の通りです。必ず清潔なものを使用し、愛猫に負担をかけないよう心がけましょう。
【用意するもの】
- 清潔なコットンまたはガーゼ:人間用の化粧コットンや、赤ちゃん用のウェットコットンなどがおすすめです。ティッシュは繊維が目に入りやすいので避けましょう。
- ぬるま湯またはペット用目元クリーナー:お湯は人肌程度に冷まし、必ず清潔なものを使用してください。ペット用品店で販売されている目元クリーナーも便利です。
【手順】
- 手を清潔にする:始める前に石鹸で手を洗い、清潔に保ちます。
- コットンを湿らせる:ぬるま湯または目元クリーナーでコットンを湿らせ、軽く絞ります。水が垂れない程度にしましょう。
- 優しく拭き取る:猫の顔をしっかり支え、目の内側から外側へ向かって、目やにを優しく拭き取ります。硬く固まっている場合は、無理に取ろうとせず、コットンをしばらく当ててふやかすと取りやすくなります。
- 新しいコットンを使う:片目を拭き取ったら、必ず新しいコットンに替えてもう片方の目を拭きましょう。感染拡大を防ぐためです。
- 褒めてあげる:終わったら、優しく撫でたりおやつを与えたりして、よく頑張ったことを褒めてあげましょう。
嫌がる猫への対処法
猫は目を触られるのを嫌がる子が多いです。無理強いすると、ますます嫌がるようになってしまうので、焦らず、猫のペースに合わせて行うことが大切です。
- リラックスさせる環境作り:落ち着いた場所で、猫がリラックスしている時に行いましょう。
- 短時間で済ませる:最初は短時間で終わらせ、徐々に慣らしていきます。
- ご褒美を活用:ケアが終わった後に好きなおやつをあげたり、たくさん褒めてあげたりすることで、良い経験として記憶させます。
- 複数人で協力:難しい場合は、一人が猫を優しく保定し、もう一人がケアを行うとスムーズに進むことがあります。
- 専門家へ相談:どうしても嫌がって難しい場合は、無理せず獣医師やトリマーに相談しましょう。
清潔な環境を保つ重要性
目の周りのケアだけでなく、猫が過ごす環境を清潔に保つことも、目やにの予防や悪化を防ぐ上で非常に重要です。
特に、アレルギーや感染症が原因で目やにが出ている場合は、環境要因を改善することで症状の軽減が期待できます。
室内の掃除と換気
室内のホコリやアレルゲンは、猫の目やにの原因となることがあります。特に猫の被毛やフケはアレルゲンになりやすいので、定期的な掃除と換気でこれらを減らすことが大切です。
- こまめな掃除:掃除機をかけるだけでなく、フローリングや家具の拭き掃除も行い、舞い上がったハウスダストを除去しましょう。
- 空気清浄機の活用:空気清浄機を設置することで、空気中の花粉やハウスダスト、カビの胞子などを除去し、目の刺激を減らすことができます。
- 適切な換気:定期的に窓を開けて換気を行い、室内の空気を入れ替えることで、アレルゲンの蓄積を防ぎ、快適な環境を保ちましょう。
フードボウルや水飲み場の衛生管理
猫が毎日口にするフードボウルや水飲み場も、目やにに関係する細菌やカビの温床になりやすい場所です。これらを清潔に保つことで、間接的に目の健康を守ることができます。
- 毎日洗浄する:フードボウルや水飲み器は、毎日洗剤で洗い、しっかりと乾燥させましょう。
- 清潔な水を提供する:水は常に新鮮なものを用意し、最低でも1日に1回は交換しましょう。自動給水器を使用している場合も、定期的な洗浄とフィルター交換を忘れずに行ってください。
- フードの鮮度管理:ドライフードは開封後湿気やすいので、密閉容器に入れて保存し、ウェットフードは食べ残しがないようにしましょう。
これらの環境整備を行うことで、目やにの原因となる不衛生な要因を減らし、愛猫が健康に過ごせる環境を整えることができます。
猫の目やにで動物病院へ行くべき目安と受診時の準備

愛猫の目やにが毎日出ている場合、自宅でのケアで様子を見るべきか、それともすぐに動物病院へ連れて行くべきか、判断に迷う飼い主さんも多いでしょう。
早期発見・早期治療が重要な目の病気も少なくないため、適切なタイミングで獣医師の診察を受けることが大切です。
ここでは、どのような症状が見られたらすぐに病院へ行くべきか、そして受診時に何を伝えるとスムーズな診療につながるのかを詳しく解説します。
こんな症状が出たらすぐに動物病院へ!
以下のような症状が見られた場合は、単なる生理現象ではない緊急性の高い目のトラブルの可能性があります。様子を見ずに、すぐに動物病院を受診してください。
- 目やにの色や性状がいつもと違う:黄色や緑色の膿のような目やに、血が混じった目やに、ドロドロとした粘り気の強い目やに。
- 目の周りの変化:まぶたの腫れ、結膜の強い充血、目が開かない、目の表面の白濁。
- 目の痛みや不快感のサイン:しきりに目をこする、目をしょぼつかせる、光を異常に嫌がる(羞明)、涙が止まらない。
- 目の異常以外の全身症状:元気がない、食欲不振、発熱、くしゃみ、鼻水、下痢など、明らかな体調不良を伴う。
- 急な症状の悪化:数時間から1日のうちに目やにの量や他の症状が急激に悪化した場合。
これらの症状は、猫の目の健康だけでなく、命に関わるような深刻な病気のサインである可能性も否定できません。
受診前に伝えると良い情報
動物病院を受診する際は、獣医師が正確な診断を下し、適切な治療方針を決定するために、愛猫の状況に関する詳細な情報を提供することが非常に重要です。事前に以下の情報をまとめておくと、診察がスムーズに進みます。
目やにが出始めた時期や頻度
「いつから目やにが出始めたのか」「毎日出ているのか、時々出るのか」「特定の時間帯(寝起きなど)に多いのか」といった情報を具体的に伝えましょう。症状の経過は、病気の診断に役立つ重要な手がかりとなります。
例えば、「〇日前から毎日出るようになりました」や「朝起きた時に特にひどいです」など、具体的な情報が役立ちます。
目やにの色や量、性状の変化
目やにの「色(透明、白、黄、緑、茶、黒、赤など)」「量(少量、多量)」「性状(水っぽい、粘り気がある、ドロドロ、カサカサ、泡状など)」の変化は、病気の種類を特定する上で非常に重要な情報です。
可能であれば、目やにの状態をスマートフォンなどで撮影しておくと、獣医師に視覚的に伝えやすくなります。
他に気になる症状(食欲、元気、くしゃみなど)
目やにだけでなく、愛猫の全身状態の変化も詳しく伝えましょう。「食欲はありますか?」「元気はありますか?」「水を飲む量は増えましたか?」「くしゃみや鼻水、咳はありますか?」「下痢や嘔吐はありますか?」など、目以外の異常がないか確認し、具体的に伝えてください。
特に猫風邪など、全身性の病気が目の症状を引き起こしている場合もあります。
与えているフードや生活環境の変化
最近、フードを新しく変えた、おやつを与え始めた、引っ越しをした、新しい猫を迎え入れた、来客があったなど、生活環境に変化があった場合は必ず伝えましょう。
アレルギーやストレスが原因で目やにが出ている可能性も考えられるため、些細な変化でも重要な情報となることがあります。
猫の目やにに関する動物病院での検査と治療法

動物病院では、飼い主さんからの情報と、さまざまな専門的な検査を組み合わせて、目やにの原因を特定し、最適な治療法を提案します。
愛猫の症状や目の状態によって、行われる検査や治療は異なりますが、ここでは一般的な検査と主な病気に対する治療法について解説します。
獣医師が行う目の検査
獣医師は、まず視診や触診で目の状態を全体的に確認した後、必要に応じて以下のような専門的な検査を行います。
これらの検査によって、肉眼では見えない目の内部の異常や、特定の病原体の有無を特定することが可能になります。
視診と触診
まず、猫の目の状態を肉眼で詳しく観察(視診)します。目の充血、腫れ、目やにの性状、まぶたの形、まつ毛の生え方などを確認します。
次に、優しく目に触れて(触診)、目の周りに痛みがないか、異物がないか、リンパ節の腫れがないかなどを確認します。
猫の顔全体や、場合によっては全身の状態も観察し、他の症状がないかを探ります。
眼圧検査
眼圧検査は、目の中の圧力(眼圧)を測定する検査です。特に緑内障を疑う場合に非常に重要な検査となります。
猫の目に点眼麻酔をした後、眼圧計を目の表面に軽く当てることで眼圧を測定します。眼圧が高い場合は緑内障の可能性があり、視力に影響を及ぼす前に早期治療が必要です。
蛍光染色検査
蛍光染色検査は、目の表面に傷(角膜潰瘍など)がないかを確認するための検査です。フルオレセインという特殊な黄色い染色液を目に点眼します。
角膜に傷があると、その部分に染色液が染み込み、青い光(コバルトフィルター)を当てると緑色に光ることで、肉眼では見えにくい小さな傷も発見できます。
スリットランプ検査
スリットランプ検査は、目の内部を詳しく観察するための検査です。細い光の帯(スリット光)を当てながら、顕微鏡のような装置で目を拡大して見ます。
角膜の深さ、前房(角膜と虹彩の間)、水晶体、硝子体などの構造を立体的に観察することができ、細かな炎症や混濁、異物の有無などを詳細に確認できます。
細菌培養検査やPCR検査
目やにが細菌感染やウイルス感染によるものかを特定するために、目やにや結膜を綿棒で拭き取り、細菌培養検査やPCR検査を行うことがあります。
細菌培養検査では、目やにの中にどのような細菌がいるかを特定し、効果的な抗生物質を選ぶ参考にします。
PCR検査は、猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスなどのウイルス感染の有無を調べるために行われます。
主な病気に対する治療法
目やにの原因となる病気が特定されたら、それに応じた治療が行われます。
治療法は病気の種類や重症度によって大きく異なりますが、一般的な治療法をいくつかご紹介します。
点眼薬や内服薬の種類と使用方法
多くの目の病気では、点眼薬や内服薬が治療の中心となります。
- 抗生物質: 細菌感染が原因の場合に、細菌の増殖を抑える点眼薬や内服薬が処方されます。
- 消炎剤: 炎症を抑えるための点眼薬や内服薬で、ステロイド系や非ステロイド系の種類があります。
- 抗ウイルス剤: ヘルペスウイルスなどのウイルス感染が原因の場合に用いられます。
- 免疫抑制剤: 免疫介在性の病気や慢性的な炎症に対して使用されることがあります。
- 涙液補充剤: ドライアイなど、目の乾燥が原因の場合に涙の分泌を助けたり、目を潤したりする点眼薬です。
点眼薬を使用する際は、獣医師の指示に従い、正確な量と頻度で点眼することが非常に重要です。猫が嫌がる場合は、ご褒美を与えながら少しずつ慣れさせるなどの工夫も必要になります。
手術が必要なケース
一部の目の病気では、点眼薬や内服薬だけでは完治が難しく、手術が必要となる場合があります。
- 異物除去: 目に大きな異物が入ってしまっている場合や、洗眼では取り除けない場合。
- 角膜潰瘍の治療: 深い角膜潰瘍や、内科治療で改善が見られない場合、外科的に傷を修復する手術が行われることがあります。
- 鼻涙管閉塞の改善: 鼻涙管が完全に閉塞している場合、カテーテルを通して洗浄したり、外科的に再開通させる処置が行われることがあります。
- 眼瞼内反症・外反症の矯正: まぶたの構造的な問題で常に目が刺激されている場合、外科的にまぶたの形を矯正します。
- 緑内障・白内障: 進行した緑内障で眼圧がコントロールできない場合や、白内障で視力回復が見込める場合に手術が検討されます。
手術の必要性については、獣医師が愛猫の状態を総合的に判断し、飼い主さんと十分に相談した上で決定されます。手術後のケアも非常に重要なので、獣医師の指示にしっかり従いましょう。
愛猫の目の健康を守るために日頃からできること

愛猫の目やにが毎日出る原因はさまざまですが、日頃からの飼い主さんの観察と適切なケア、そして予防策を講じることで、多くの目のトラブルを未然に防ぎ、早期発見につなげることができます。
ここでは、愛猫の目の健康を維持するために、家庭でできることや、獣医師が推奨する予防策についてご紹介します。これらの実践が、愛猫がいつまでもクリアな視界で快適に過ごすための第一歩となります。
飼い主さんが実践している目の健康維持の秘訣
日々の生活の中で、飼い主さんが愛猫の目の健康を守るために実践できることはたくさんあります。
特に大切なのは、定期的な観察と、適切なケアです。ここでは、具体的な自宅でのチェック方法と、あると便利なケアアイテムをご紹介します。
定期的な自宅チェックリスト
毎日愛猫の顔を見るついでに、以下のような項目をチェックする習慣をつけましょう。早期発見に繋がり、病気の重症化を防げます。
- 目やにの色、量、性状:
- いつもと違う色(黄色、緑色など)ではないか?
- 量が増えていないか?
- 水っぽい、ドロドロしているなど、性状の変化はないか?
- 目の周りの状態:
- まぶたが腫れていないか?
- 白目が充血していないか?
- 目の周りの被毛が涙で汚れて固まっていないか?
- 猫の仕草:
- 頻繁に目をこすったり、しょぼつかせたりしていないか?
- 光を異常に嫌がっていないか?
- 目を開けたがらない様子はないか?
- 目の透明度:
- 目の表面が曇っていたり、白く濁っていないか?(特に黒目の部分)
- 瞳孔の大きさに左右差はないか?
これらのチェックは、愛猫とのスキンシップの時間に行うと、猫も嫌がりにくく、変化に気づきやすいでしょう。
おすすめの目元ケアアイテム紹介
自宅での目元ケアに役立つアイテムをいくつかご紹介します。これらのアイテムを上手に活用して、愛猫の目を清潔に保ちましょう。
- ペット用ウェットシート・コットン: 目やにを優しく拭き取るための専用シートやコットンは、刺激が少なく便利です。人間用のウェットティッシュは刺激が強すぎる場合があるので、必ずペット用を選びましょう。
- ペット用目元クリーナー: 目やにを柔らかくして拭き取りやすくするローションタイプや、目周りの被毛の汚れ(涙やけ)を軽減する製品もあります。成分表示を確認し、獣医さんに相談してから使用すると安心です。
- コーム・ブラシ: 長毛種の場合、目の周りの毛が目に入って刺激になることがあります。柔らかいブラシや目の周り専用のコームで、毛を整えてあげるのも効果的です。
これらのアイテムを使う際は、必ず清潔な状態を保ち、優しく扱うことを心がけましょう。
日常で気をつけたい予防策
目のトラブルは、日々の生活習慣や環境が大きく影響することもあります。愛猫の目の健康を長期的に守るために、特に意識してほしい予防策を3つご紹介します。
これらを実践することで、目やにだけでなく、さまざまな病気のリスクを減らすことにも繋がります。
バランスの取れた食事
健康な体は、健康な食事から作られます。目の健康も例外ではありません。
ビタミンA、タウリン、ルテイン、ゼアキサンチンなど、目の健康維持に役立つ栄養素がバランス良く含まれた総合栄養食を与えることが基本です。特にタウリンは猫にとって必須栄養素であり、不足すると網膜変性など目の病気を引き起こすことがあります。
手作り食の場合は、栄養バランスが偏らないよう、必ず獣医師に相談しましょう。高品質なフードを選び、適切な量を与えることで、体の中から目の健康をサポートできます。
ストレスのない環境作り
猫は非常にデリケートな動物で、ストレスはさまざまな体調不良を引き起こす原因となります。
過度なストレスは免疫力の低下を招き、猫風邪などのウイルス感染症を発症しやすくなり、その結果目やにが増えることもあります。
- 安心できる居場所の確保: 静かで落ち着ける場所を用意してあげましょう。
- 適度な運動と遊び: 運動不足はストレスの原因にもなります。おもちゃを使って毎日適度に遊んであげましょう。
- 多頭飼育の場合の配慮: それぞれの猫がストレスなく過ごせるよう、頭数分のトイレやフードボウル、隠れる場所を用意するなど配慮が必要です。
- 生活環境の変化を最小限に: 引っ越しや模様替え、来客なども猫にとってはストレスになります。変化を与える際は、猫の様子をよく観察し、徐々に慣らしていく工夫が必要です。
ストレスを軽減し、精神的に安定した環境を提供することは、目の健康維持にも繋がります。
定期的な健康チェックの重要性
どんなに注意していても、病気は突然やってくるものです。そのため、目やにの有無に関わらず、定期的に動物病院で健康チェックを受けることは非常に重要です。
- 年に1~2回の健康診断: 獣医師による全身のチェックや血液検査、尿検査などを行うことで、早期に病気の兆候を発見できます。目の病気は自覚症状が出にくいものもあるため、専門家による定期的なチェックが不可欠です。
- ワクチン接種の徹底: 猫風邪など、ウイルス性の病気はワクチン接種で予防できるものが多いです。獣医師と相談し、適切なワクチンプログラムで愛猫を守りましょう。
- 寄生虫予防: ノミやダニ、内部寄生虫なども猫の体調不良の原因となり、間接的に目の健康に影響を及ぼすことがあります。定期的な寄生虫予防も忘れずに行いましょう。
早期発見・早期治療は、愛猫の負担を減らし、治療の成功率を高めることにも繋がります。日頃から愛猫の様子をよく観察し、少しでも気になることがあれば迷わず獣医師に相談してください。
まとめ:愛猫の目やにで気になることがあれば、早めに専門家へ相談を
猫の目やにが毎日出る場合、その原因は生理現象から重篤な病気まで多岐にわたります。
透明で少量であれば心配ないことが多いですが、色や量、性状に変化があったり、目の充血、腫れ、痛み、あるいは元気がない、食欲不振といった全身症状を伴う場合は、決して自己判断せず、速やかに動物病院を受診することが大切です。
この記事でご紹介した「危険なサイン」を見逃さず、日頃から愛猫の目の状態をチェックし、清潔な環境を保つことで、多くの目のトラブルは予防できる可能性があります。
しかし、大切な家族の一員である愛猫の目の健康を守るためには、私たち飼い主だけでなく、獣医師という専門家のサポートが不可欠です。
少しでも気になることがあれば、迷わずかかりつけの動物病院へ相談し、愛猫がいつまでも健康で快適な毎日を送れるよう、適切なケアと予防に努めましょう。
この記事の執筆者
nademo編集部
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