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猫の妊娠期間はどのくらい?兆候・出産準備・注意点を徹底解説!

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猫の妊娠期間

猫の妊娠期間は人間と異なり、とても早いペースで交尾、妊娠、出産と進んでいきます。

出産までは約2か月ほどになるため、気を抜けばすぐに出産時期にまで進んでしまうことがあるのです。

子猫が欲しい、愛猫が妊娠している、というときには飼い主の適切な対応も求められるため、妊娠期間を始めとした知識が重要。

正しく出産をサポートできるように、猫の妊娠期間、妊娠の兆候、妊娠中のケアなどを詳しくまとめました。

この記事の結論

  • 猫の妊娠期間は58日~67日ほどが平均で、9週間ほどかけて出産に至る
  • 妊娠すると乳首の色が変化したり、お腹の膨らみが見られるようになる
  • 猫の出産は徹底したサポートを必要とせず、自力で行われることも多い
  • 長時間のいきみや異常な出血、産後の異常などがあれば動物病院へ

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猫の妊娠期間はどのくらい?基本情報を解説

母猫と子猫

猫の妊娠は比較的短期間で進行し、自力で済むところも多いのですが、場合によっては適切なケアが求められます。

人間とは違って猫の妊娠期間はとても短いので、妊娠期間を正しく把握することで、適切な準備とサポートが可能になります。

妊娠の兆候や期間は個体差がありますが、一般的な目安を知ることが大切です。

また、猫種や環境によっても妊娠期間に若干の違いが見られることがありますので、一般的な目安を理解して準備に臨む方が安心でしょう。

猫の妊娠期間は平均65日(9週間)程度

一般的に、猫の妊娠期間は約65日(9週間)が平均的な長さとされています。

ただし、個体差があり、58日~67日の間で出産することも珍しくありません。

妊娠期間が短すぎると早産のリスクが高まり、逆に長すぎると難産の可能性が出てきます。

妊娠後期になると、お腹が大きく膨らみ、落ち着きがなくなるなどの兆候が現れます。

適切な観察とサポートを行い、出産時に向けて準備を整えることが重要です。

妊娠期間は猫の種類によってやや異なる

猫の妊娠期間は基本的に約65日ですが、猫の種類(品種)や個体の遺伝的要因によって若干の違いが出ることがあります。

例えば、ペルシャメインクーンなどの大型種は比較的妊娠期間が長くなる傾向があり、逆にシャムなどの小型種はやや短くなることが多いとされています。

加えて、多産系の猫種では胎児の発育速度が速いため、出産時期が早まる場合があります。

個々の猫の健康状態や年齢、飼育環境も妊娠期間に影響を及ぼすため、十分な注意が必要です。

妊娠期間を正確に知る方法なら交配日を知る

猫の妊娠期間を正確に知るためには、交配日を把握することが最も確実な方法です。

しかし、外飼いの猫や多頭飼いの環境では正確な交配日がわからないこともあります。

その場合は、獣医師による超音波検査(エコー検査)や触診、X線検査で妊娠週数を推定できます。

特に超音波検査は妊娠20日頃から胎児の確認が可能であり、妊娠の有無だけでなく、胎児の健康状態も把握できます。

妊娠50日以降にはX線検査で胎児の骨格が確認でき、出産予定日をより正確に予測することが可能です。

猫が妊娠したときの兆候と確認方法

母猫と子猫

猫が妊娠すると、行動や体にさまざまな変化が現れます。

妊娠の兆候を早期に察知することで、適切なケアを行い、健康な出産をサポートできます。

妊娠の進行に伴い、初期・中期・後期で見られる変化が異なります。

加えて、確実に妊娠を確認するには動物病院での診察が重要です。

ここでは、妊娠初期のサインから後期の変化、そして獣医師による診断方法まで詳しく解説します。

妊娠初期に見られるサイン

猫の妊娠初期(交配後2~3週間)は、外見の変化が少なく、気づきにくい時期ですが、いくつかのサインが現れます。

代表的な兆候として、乳首の色がピンク色に変化し、少し膨らむことが挙げられます。

これは妊娠15日目頃から見られる特徴です。また、食欲の変化や一時的な吐き気(いわゆる「つわり」)を示すこともあります。

行動面では、普段よりも甘えん坊になったり、逆に警戒心が強まることがあります。

この段階では、妊娠しているか確信が持ちにくいため、さらに様子を観察することが重要です。

妊娠中期~後期の変化

妊娠中期(交配後4~6週間)になると、猫の体型に明らかな変化が現れます。

お腹がふっくらしてきて、横から見ると丸みを帯びたシルエットになります。

この頃になると、食欲が増し、活動的になることが多いです。また、乳腺がさらに発達し、触ると少し張りが出てきます。

妊娠後期(交配後7~9週間)になると、さらにお腹が大きくなり、歩き方がゆっくりになります。

出産に備えて巣作り行動を始め、静かな場所を好むようになることもあります。

また、胎動がはっきり感じられるようになり、横になっているときにお腹が動くのがわかることもあります。

出産が近づくと、乳腺から初乳が分泌されることがあり、落ち着きがなくなることもあります。

動物病院での妊娠確認方法

猫の妊娠確定を確認するためには、動物病院での診察が最も正確な方法です。以下の方法が一般的に用いられます。

触診(妊娠約20日目以降)

獣医師が猫のお腹を優しく触診することで、胎児の発育を確認します。

ただし、経験が必要であり、誤診の可能性もあるため、確定診断には他の方法と併用することが多いです。

超音波検査(妊娠20日目以降)

超音波検査(エコー検査)では、妊娠20日目頃から胎児の心拍を確認できます。

胎児の数や健康状態も把握できるため、安全な出産のためには定期的なエコー検査が推奨されます。

X線検査(妊娠50日目以降)

胎児の骨格が形成される妊娠50日目以降になると、X線検査で胎児の数を正確に確認できます。ただし、妊娠初期には使用できません。

これらの方法を活用することで、猫の妊娠を確実に判断し、適切なケアを行うことができます。

猫の妊娠中のケアと食事管理のポイント

母猫と子猫

猫が健康的に妊娠期間を過ごし、安全に出産できるよう、適切なケアと食事管理が重要です。

特に、栄養バランスの取れた食事や快適な生活環境の整備は、母猫と子猫の健康に大きく影響します。

また、妊娠中は免疫力の低下やホルモンの変化により病気のリスクも高まるため、体調管理にも十分注意が必要です。

妊娠中に必要な栄養素とフードの選び方

妊娠中の猫は、胎児の成長を支えるために通常よりも多くの栄養を必要とします。特に、以下の栄養素を意識した食事が重要です。

高タンパク質胎児の成長や母猫の体力維持に必要。鶏肉、魚、卵などが豊富なフードを選ぶ。
高エネルギー妊娠中は消費カロリーが増加するため、栄養価の高いフードを選ぶ。
DHA・EPA胎児の脳や神経の発達を助ける。魚油やサーモン由来の成分を含むフードが良い。
カルシウム・リン胎児の骨格形成に必要。バランスが取れたフードを与える。
葉酸胎児の健康な発育をサポートし、奇形のリスクを低減する。

妊娠中は通常のキャットフードではなく、「妊娠・授乳期用」または「子猫用(キトン用)」のフードを与えるのが理想的です。

これらのフードは、妊娠・授乳期の母猫に必要な栄養がバランスよく配合されています。

また、妊娠後期に入ると胃が圧迫され、一度に食べられる量が減るため、少量ずつ回数を増やして与えると良いでしょう。

運動や生活環境の調整方法

妊娠中の猫は、無理のない範囲で適度に運動することが大切です。

運動不足になると、体重増加や難産のリスクが高まるため、適度な活動を促しましょう。

しかし、妊娠後期になるとお腹が大きくなり動きづらくなるため、猫が自分のペースで動ける環境を整えることが重要です。

滑りにくい床を用意するフローリングなどの滑る床は転倒のリスクがあるため、ラグやカーペットを敷く。
高い場所へのジャンプを制限するキャットタワーの最上段に登らせないようにし、段差を低めにする。
安心できる巣作りスペースを確保する出産に備えて、静かで温かい場所に柔らかい布を敷き、快適な巣を用意する。
ストレスを軽減する妊娠中の猫は警戒心が強くなるため、無理に抱っこしたり、大きな音を出したりしない。

また、多頭飼いの場合は、他の猫との接触によるストレスやケンカを避けるため、妊娠中の猫専用のスペースを作るのも有効です。

妊娠中に気をつけたい病気や体調管理

妊娠中の猫はホルモンの変化や免疫力の低下により、感染症や栄養失調、難産などのリスクが高まります。以下の病気やトラブルには特に注意が必要です。

妊娠中毒症(低カルシウム血症)

妊娠中毒症はカルシウム不足により、筋肉の痙攣や食欲不振が起こる病気で、特に妊娠後期や授乳期に発症しやすいものです。

予防のために、カルシウムやリンのバランスが取れた食事を与えることが重要です。

流産・早産

流産や早産は感染症やストレス、栄養不足が原因で起こることがあります。

妊娠期間中は、急激な体重減少や異常な出血がないかを観察することが大切です。

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症は子宮内に膿がたまる病気で、妊娠中でも発症することがあります。

症状としては、発熱、食欲不振、陰部からの膿の排出などが見られることがあります。

発見が遅れると命に関わるため、異変があればすぐに動物病院を受診するようにしましょう。

妊娠後期の便秘や消化不良

お腹が大きくなると腸が圧迫され、便秘になりやすいため、水分をしっかり摂取させ、消化の良いフードを与えると良いでしょう。

妊娠中は普段よりもこまめに健康チェックを行い、少しでも異常があれば早めに獣医師に相談することが大切です。

特に、食欲が極端に落ちた場合や、元気がなくなった場合は注意が必要です。

猫の出産準備で必要なものと環境づくり

母猫と子猫

猫が安心して出産できるよう、適切な準備を整えることが大切です。

出産は猫にとって本能的な行動ですが、環境が整っていないとストレスを感じ、難産のリスクが高まることもあります。

そのため、出産前の準備・安全な環境づくり・飼い主の適切なサポートが重要になります。

ここでは、事前に揃えておくべきものや出産環境の作り方、飼い主ができるサポートについて詳しく解説します。

出産前に準備しておくべきもの

猫の出産に備えて、必要なアイテムを事前に揃えておくことで、スムーズな出産をサポートできます。以下は最低限準備しておくべきものです。

出産用のボックス

猫が安心して出産できるよう、ダンボールや専用の出産ボックスを用意します。

箱の大きさは母猫が寝そべっても十分なスペースがあるサイズを選び、入り口を低くして子猫が出入りしやすいようにします。

柔らかく清潔な敷物

新聞紙やタオル、ペットシーツを敷きます。出産時に血や羊水で汚れるため、すぐに交換できる素材を用意しましょう。

ペットシーツやタオル

出産時や出産後に汚れを拭いたり、巣箱を清潔に保つために必要です。

特にペットシーツは吸水性が高いため、多めに用意しておくと安心です。

ぬるま湯とガーゼやティッシュ

子猫が生まれた後、母猫がうまく羊膜を破らなかった場合に、人間が優しくサポートできるように準備しておきます。

ハサミと糸

通常、母猫がへその緒を自分で噛み切りますが、もし切れなかった場合に備えて、清潔なハサミを用意しましょう。

暖房器具や湯たんぽ

出産後の子猫は体温調節ができないため、適切な保温が必要です。

冬場や気温が低い場合は、湯たんぽや電気毛布(低温設定)を使って温かさを維持します。

動物病院の連絡先

緊急時にすぐに相談できるよう、かかりつけの動物病院の連絡先を控えておきます。

実際には使わないものもあるでしょうが、これだけ用意しておけば基本的には対応できるでしょう。

焦ることもあるような時間になると思いますので、事前に用意できるものは用意しておくと安心です。

安全で快適な出産環境の作り方

猫が安心して出産できる環境を整えることは、スムーズな出産に欠かせません。以下のポイントを意識して、安全な場所を作りましょう。

静かで落ち着ける場所を確保する

出産時は猫が外部の刺激を受けずに集中できる環境が理想的なので、出産用のボックスが必要になります。

人の出入りが少なく、犬や他の猫が近づけない静かな部屋を選び、余計な情報を入れないような場所にしましょう。

また、テレビの音や大きな物音がすると気が散ってしまうため、これらの音もしないように注意しましょう。

静かで落ち着ける場所を確保する

出産時は猫が外部の刺激を受けずに集中できる環境が理想的です。

人の出入りが少なく、犬や他の猫が近づけない静かな部屋を選びます。

また、テレビの音や大きな物音がしないように注意しましょう。

適切な温度管理を行う

出産前後の母猫や子猫は体温調節が難しいため、室温は25℃前後に保つのが理想的です。

寒い時期は湯たんぽやヒーターを活用し、暑すぎる場合は風通しを良くして適温を維持します。

出産ボックスの設置場所を工夫する

出産ボックスは部屋の隅や暗めの場所に置き、落ち着ける空間を作ると、猫が安心します。

直射日光が当たらず、寒暖差が少ない場所がベストです。

清潔な環境を維持する

出産前後は感染症のリスクが高まるため、出産ボックスや敷物はこまめに交換し、清潔な状態を保つことが重要です。

また、トイレの位置も巣箱の近くに設置し、母猫がストレスなく排泄できるようにします。

飼い主ができるサポート

猫の出産は本能的なものですが、必要に応じて飼い主が適切にサポートすることが重要です。

完全に猫に全てを任せてうまくいくようなものでもないため、必要に応じたサポートは忘れないようにしましょう。

出産の兆候を見守る

出産が近づくと、母猫が巣箱にこもる・巣作りを始める・落ち着きがなくなる・食欲が減るなどの兆候が見られます。

この段階で出産ボックスの最終確認をし、環境を整えておきましょう。

出産時の見守り

通常、猫は自力で出産できますが、長時間いきんでいるのに産まれない・母猫が弱っている・出血が多い場合は、すぐに動物病院へ相談しましょう。

また、以下の状況では飼い主が補助する必要があることがあります。

羊膜が破れない場合ガーゼで優しく拭き取り、鼻や口の羊膜を取り除く。
へその緒が切れない場合へその緒を2~3cm残して、消毒したハサミで切る。

緊急時に冷静に対応することは容易ではありませんので、専門家を頼る方が安心と言えます。

出産後の母猫と子猫のケア

出産後、母猫は子猫の世話をしますが、母猫が疲れている場合は、飼い主が子猫を温めたり、母乳を飲めているか確認しましょう。

また、母猫が食事を摂れるよう、栄養価の高い食事と新鮮な水を用意しておきます。

猫の出産の流れと注意すべきポイント

母猫と子猫

猫の出産は通常、自力で進みますが、飼い主としては出産の流れと注意すべきポイントを理解しておくことが大切です。

出産前から出産中、そして出産後のケアまで、適切なサポートを提供することで、母猫と子猫の健康を守ることができます。

ここでは、出産の兆候から分娩の流れ、異常があった場合の緊急対応方法について解説します。

出産の兆候と陣痛の始まり

猫の出産が近づくと、いくつかの兆候が現れます。最初に見られる兆候として、母猫が巣作りを始めることが挙げられます。

静かな場所を好み、狭い空間や暗い場所にこもりがちになります。

また、食欲が減る、排尿の回数が増える、そして体温がわずかに下がることもあります。

陣痛が始まると、母猫は興奮したり、落ち着かなくなることがあります。通常、陣痛は数時間続きます。

この期間中、母猫はお腹を膨らませたり、いきむ様子を見せます。

もし、母猫が動けなくなる、または出血が多い場合には、すぐに獣医師に連絡することが重要です。

出産のステップと正常な分娩の流れ

猫の出産は、通常、3つのステップに分かれます。

1. 前駆陣痛(準備段階)

これは最初の段階で、母猫が巣を整え、落ち着きがなくなります。体温が下がり、陣痛が始まる兆候が見られます。

2. 本格的な陣痛と出産

出産が始まると、母猫はいきみながら胎児を産み落とします。

子猫が1匹ずつ生まれ、産道を通る際、母猫は自ら羊膜を破ることが多いですが、場合によっては飼い主が手助けすることもあります。

子猫が産まれると、母猫は自分でへその緒を切り、舐めて子猫を清潔に保ちます。

3. 出産後の回復とケア

最後に、母猫は子猫が全て生まれた後に、胎盤を排出します。通常、胎盤は一緒に出産されますが、出産後の経過観察が大切です。

子猫は温かい場所で育てられ、母猫が世話を始めます。

出産時に注意すべき異常や緊急対応

出産中は、正常な進行が確認できることが大切ですが、いくつかの異常が発生する場合があります。以下の異常には注意し、適切な対応を行いましょう。

1. 長時間のいきみ

母猫が1時間以上いきんでいるのに子猫が産まれない場合は、難産の可能性があり、獣医師の診察が必要です。

2. 異常な出血

正常な出産では、血液は少量で、羊膜とともに分娩されるものです。

しかし、出血が多すぎる場合や止まらない場合は、出血過多の可能性があるため、すぐに獣医師に連絡することが求められます。

3. 子猫が産まれない場合

母猫がいきんでいるのに子猫が産まれない場合、胎児が産道に詰まっている可能性があるため、直ちに獣医師に相談します。

緊急の場合、帝王切開が必要になることもあります。

4. 産後の異常

母猫が出産後、元気がなく食欲がない、または異常な行動を示す場合、母体に何らかの問題が生じている可能性があります。

特に、母乳が出ない場合や子猫を世話しない場合は、すぐに動物病院を受診するべきです。

猫の出産は、通常は自力で進行しますが、出産の兆候や異常に注意を払い、出産中に問題が発生した場合には早急に対応することが重要です。

飼い主は母猫と子猫の健康を守るために、出産の流れを理解し、必要に応じて獣医師と連携を取るようにしましょう。

猫の産後ケアと子猫の育て方

母猫と子猫

猫の産後ケアと子猫の育て方は、母猫と子猫が健康に過ごすために非常に重要です。

母猫が出産後に必要なケアや、子猫が順調に育つための環境を整えることは、飼い主の大切な役割。

ここでは、産後の母猫のケア、授乳と健康管理、成長段階に応じたケアについて説明します。

母猫の体調管理と食事のポイント

母猫の産後ケアは、体力の回復と授乳のために非常に重要です。出産後は疲れが溜まっており、栄養を補うための食事が必要です。

1. 食事のポイント

母猫は授乳中、通常よりも多くの栄養を必要とします。栄養価の高いフードを与えることが大切で、特に高タンパク質と高脂肪のキャットフードを選びましょう。

体が疲れ切っている状態なので、専用の「妊娠・授乳期用のフード」などを選び、これを与えると良いでしょう。

また、水分補給も大切ですので、新鮮な水を常に用意しておくことを忘れずにしてあげてください。

2. 体調のチェック

子猫の体調の異変ももちろんあり得ますが、母猫の体調も観察し、異常があれば早急に対応しましょう。

出産後に食欲がない、元気がない、または異常な分泌物や出血がある場合は、すぐに獣医師に相談することが必要です。

子猫の授乳と健康管理の方法

子猫の健康管理で最も重要なのは、母猫の授乳が順調に行われているかを確認することです。

母猫の乳房から出る母乳には、子猫の成長に必要な栄養素が含まれています。

1. 授乳の確認

生後数週間は母乳で育てることが理想的です。母猫が子猫をしっかりと授乳しているか確認しましょう。

子猫が元気に吸っているか、お腹が膨らんでいるかをチェックします。

もし母猫の母乳が足りない場合、人工ミルクで補う必要があります。獣医師に相談し、適切なミルクを用意しましょう。

2. 健康管理

子猫は生後数週間は免疫が不十分なので、環境を清潔に保ち、感染症のリスクを避けることが重要です。

子猫が元気で便が正常であるか、定期的にチェックすることが必要です。問題があれば、すぐに動物病院に相談します。

子猫の成長段階に合わせたケア

子猫は成長に合わせて、必要なケアが変わります。以下の成長段階に応じたケアを行い、健康的に育てることが重要です。

1. 生後0~2週間(新生児期)

この時期の子猫は目が閉じており、母猫からの授乳が不可欠です。

お腹がしっかりと膨らんでいることを確認し、体温を一定に保つために暖かい場所を提供しましょう。

2. 生後3~4週間(離乳期の始まり)

生後3週間を過ぎると、子猫は母乳だけでなく固形物にも興味を示し始めます。

この時期から、ぬるま湯でふやかしたキャットフードを少しずつ与え始めることができます。

体力もついてきて、歩き始めることが多くなります。

3. 生後4~8週間(離乳と社会化の時期)

この頃から、子猫は母猫の乳房から離れ、固形フードに慣れていきます。

食事の回数を増やし、トイレの使い方を学ばせるなど、社会化を進めます。

また、獣医師のワクチン接種スケジュールを確認し、定期的に健康チェックを行います。

4. 生後8週間以降(自立の準備)

この段階では、子猫は完全に母乳から離れているべきです。新しい家族に引き取られる場合も多いので、十分な社会化と健康状態の確認が必要です。

この頃には猫としての生活に必要な基本的なスキル(トイレの使い方など)が身についていることが理想的です。

母猫の産後ケアと子猫の育て方は、母猫の体調回復を助け、子猫の成長をサポートするために欠かせません。

食事管理、授乳、成長段階に応じたケアをしっかり行い、母猫と子猫が健康に過ごせるように注意を払いましょう。

また、異常に気づいた場合には、早急に獣医師に相談することが大切です。

猫の妊娠に関するよくある質問と注意点

猫の避妊手術をするタイミングは?

避妊手術は、猫の妊娠を防ぐ最も確実な方法です。

理想的なタイミングは、生後5~6か月頃で、初めての発情前に行うことが推奨されています。

発情前の避妊手術は、不妊手術後に発生する病気(乳腺腫瘍や子宮疾患など)のリスクを減らすことができます。

発情後でも手術は可能ですが、早い段階で手術を受けさせることで、猫自身の健康にも良い影響を与えます。

発情が始まった後の妊娠を避けるためには、早めに手術を検討することが大切です。

手術は獣医師に相談し、最適なタイミングを決めましょう。

猫の多頭飼いの場合の妊娠・出産の対策は?

多頭飼いをしている場合、発情期や妊娠・出産の管理が難しくなることがあります。

複数の異性が同じ環境にいる場合、発情期を迎えた子が他の異性と交尾する可能性が高く、予期しない妊娠が起こりやすくなります。

対策としては、発情期を迎える前に避妊手術を行うことが最も効果的です。

また、妊娠が確認された場合は、母猫の体調管理と出産環境を整えることが重要です。

出産後は母猫と子猫を別々に管理するなど、衛生面にも注意を払いましょう。

多頭飼いの環境では、性別によって生活環境を分けるか、すべての猫に去勢・避妊手術を行うことで、予期しない妊娠を防ぐことができます。

猫の妊娠・出産を避けたい場合の方法は?

妊娠や出産を避けたい場合、最も効果的な方法は避妊手術です。

避妊手術は、猫が妊娠するのを防ぐだけでなく、健康上のリスクを減らすことにもつながります。

特に、発情期を迎える前に避妊手術をすることが推奨されます。手術は、母猫の子宮や卵巣を取り除くことで、妊娠や出産を完全に防げます。

避妊手術を受けることが難しい場合は、発情期を管理する方法として、発情中は異性との接触を避けることが重要です。

また、避妊薬を使用する方法もありますが、これは医師と相談してから使用するべきです。

避妊薬は、猫に与える副作用がある可能性があるため、定期的な使用には注意が必要。

避妊手術が最も安全で確実な方法であるため、猫の健康を守るためにも早期の手術を検討することをおすすめします。

この記事の執筆者

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