犬の飼育費・値段

マルプーの値段相場は16~60万円!価格が決まる基準とは

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近年人気が上昇しているミックス犬。マルチーズとトイ・プードルのミックスであるマルプーは、中でも高い人気を誇るミックス犬です。

クリクリとした瞳に小さな体がとても可愛らしく、知能も高いので初心者にも飼いやすいといわれています。

犬をお迎えするのに気になることは色々ありますが、やはり一番気になるのは金銭面。

本記事では、マルプーの相場価格やお迎えの際のポイントを解説します。

この記事の結論

  • マルプー(マルチーズ×トイ・プードル)の値段相場は16万円~60万円前後
  • どちらも人気犬種のかけあわせになるため、平均して30万円ほどは必要
  • ミックス犬の中でも個体価格は高くなるケースが多い
  • 女の子×顔立ちがはっきりしている×クリーム・アプリコットなどが人気

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目次

マルプーの値段相場は16万円~60万円前後

マルプーの相場価格は16万円~60万円前後と、幅が広いです。元となっている犬種が人気でもあるため、比較的高額になりやすいとおぼえておきましょう。

マルチーズとトイ・プードルはどちらも日本における人気犬種で、どちらも平均して30万円ほどの値段になるので、同じぐらいは見ておくと良いです。

マルプーに限らず、動物の価格設定には明確なルール・基準が設けられていないため、ペットショップやブリーダーさんなど売り手側の判断で価格は変動します。

また、そのときや地域でのの流行りや人気なども価格に影響します。

マルプーはマルチーズとトイ・プードルのミックス犬

マルプーとは、マルチーズとトイ・プードルを掛け合わせたミックス犬。プーチーズと呼ばれることもあります。

両親がともに純血統種であることが原則ですが、父親・母親のどちらがマルチーズでどちらがトイ・プードルかは、特に決まりはありません。

容姿・性格ともにマルチーズに似るか、トイ・プードルに似るかは個体差があります。

共通の特徴である丸い瞳と垂れ耳を受け継ぎ、それ以外の部分にどのような特徴が出るかは犬によって異なります。

マルプーはミックス犬の中でも人気がある

ここ近年はミックス犬そのものの人気が高まっており、アニコムの『人気犬種ランキング2023』によるとミックス犬は2位。

全体の中でも、ミックス犬(体重10kg未満)の割合は15.9%、全体の2位という人気ぶりです。

その中でもマルプーは、人気のチワプー・チワックスなどと肩を並べています。

最近はペットショップでマルプーを見かける機会も多くなりました。

マルプーの性格は個体差がある

マルプーの性格にも個体差があり、マルチーズとトイ・プードルのどちらが強く出るかは予想ができません。もしくは、両方の性格を引き継ぐ場合も。

ちょうどよいバランスで性格があらわれることもありますが、どちらかに偏ることもあると覚えておきましょう。

一般的には温厚で優しく、甘えん坊な子が多いといわれています。性格については、本記事の中盤で詳しく解説します。

マルプーに血統書はつかない

マルプーのようなミックス犬は犬種として正式に登録されておらず、雑種という扱いになります。

現在登録されている純血統種は長い年月をかけて交配をされ、安定した性質・性格かつ先天的な疾患がないよう改良が重ねられ、犬種として認められていきます。

歴史の浅いミックス犬は容姿・性格に個体差が大きく、遺伝する病気も不安定な面が大きいため犬種としては認められていない段階です。

また、通常の純血統種は血統書が発行され、毛色や体格など犬種のスタンダードに基づいて評価されます。

しかしマルプーには血統書がつかないため、犬種のスタンダードというものも存在しません。

参考:ジャパンケネルクラブ 血統証明書について

マルプーは初心者も飼いやすい犬種

マルプーは賢い子が多くしつけがしやすいといわれており、初心者であっても飼育しやすい犬種といえます。

体が小さいため大型犬のように広い飼育スペースは必要なく、散歩も短時間で済むことが多いです。

飼い主さんに愛情を向けてくれるので、子犬のうちからしっかり愛犬と向き合ってしつけをすれば素敵な家族の一員になってくれるでしょう。

はじめて犬をお迎え予定の人は、一案としてマルプーを検討してみてはいかがでしょうか。

マルプーの値段が決まる基準

ミックス犬は個性が強く、「この犬はこんな見た目!」と容姿に関する明確な基準がありません。

そのときの需要によって価格が変動する場合もあります。

また、ミックス犬に限らず動物の価格には明確な設定基準というものは設けられていません。

そのため、同じ種類の犬であってもお店やブリーダーさんによって価格に大きく差が出ることも。

一般的にマルプーの値段を決める際には、以下のような点をもとに考えることが多いです。

価格高騰の主な理由・子犬
・健康状態が良好
・被毛や瞳が良好
価格下落の主な理由・成犬に近い月齢
・病気がある
・被毛や瞳が良好ではない

性別

男の子に比べて、女の子は価格が高くなる傾向があります。

マルプーに限ったことではないですが、一般的に女の子は大人しく攻撃性が低いイメージを持つ人が多いです。

また、男の子に比べてあちこちにマーキングをしてしまうリスクも少ないでしょう。

「女の子の方が飼いやすい」というイメージが強く人気が高いため、価格も高騰しやすくなります。

しかし、攻撃性やマーキングといった性質が女の子にはまったくない、というわけではありません。

年齢

成犬よりも、子犬の方が高額に設定されます。

生後6か月を過ぎると、少しずつ値段を下げて販売するペットショップやブリーダーさんが多いです。

まっさらな状態の子犬のほうがしつけをしやすい点・成長過程を見る楽しみがある点から、「犬をお迎えするなら子犬がいい!」と考える人は多いでしょう。

そのため、成犬よりも子犬のほうが価格が高くなります。

顔立ち

顔立ちがキレイな子は、価格が高くなる傾向があります。

人気があるのは、マルチーズのようにマズルが短めな子や目が大きく左右のバランスがよい子です。

純血統種の場合は、その犬種の理想の容姿に近ければ近いほど高額となりますが、マルプーは純血統種ではないためスタンダードな容姿の基準というものはありません。

そのため容姿で価格を設定するのは困難といえます。

ケガや病気等で外見に明らかな疾患が見受けられる場合は、価格が安くなることが多いです。

毛色や毛質

毛色や毛質も、基準のひとつとなる場合があります。

とはいってもマルプーの場合、ほかの純血統種とは違って希少な毛色が高額というわけではありません。

黒・フォーンなどは毛色としては珍しいですが価格が高いわけではなく、クリームやアプリコットなどの人気カラーが高額になる傾向があります。

また、毛質はマルチーズ似のストレートとトイ・プードル似の巻き毛がありますが、どちらの方が高額ということもありません。

健康面

マルプーに限らず、健康上何らかの問題を抱えている子は価格が安く設定されます。

外見に大きな問題があるわけではないのに極端に低価格な場合は、ペットショップの店員さんやブリーダーさんに理由を尋ねてみるのがよいでしょう。

体の弱い子だと、その後もこまめに病院に通ったり、ずっとそばについてお世話をしなければならなかったりと飼い主さんの負担も大きくなります。

サイズ

体の大きさや体格も、価格設定の基準になる場合があります。

マルプーを飼いたいと考える人は、多くの場合マルチーズやトイ・プードルのような小型犬を理想としているでしょう。

トイ・プードルはサイズが小さいと価格が上がる傾向があります。

両親が小型犬であるマルプーは、基本的にそこまで大きくなることはありませんが稀に体の大きい子も見受けられます。

こういった体格が価格設定に影響する場合もあります。

ただし、ミックス犬の場合は成犬になったあと姿を推測するのが難しく、予想に反して大きく成長する場合も。

マルプーのお迎え場所

犬・猫の流通ルート

ペットショップの場合はお店の維持費や店員さんの人件費なども加味したうえで、金額を決定します。

ブリーダーさんの場合は人件費はペットショップほどはかからないものの、繁殖に血統の良い犬を用いていたり高級フードを使っていると、高額で設定されることも。どちらが高い・安いということは一概にはいえません。

保護犬の場合は引き取りに高額な金銭の支払いは発生せず、保護団体に数万円程度支払うのが一般的です。

また、地域によっても価格は大きく変わります。

都市部など人口の多い地域では需要が高いため高額で設定されますが、地方では価格が下がる傾向があります。

マルプーの個体価格を比較

お迎え場所個体価格(税込)
ペットショップのコジマ85,800円~701,800円
みんなのブリーダー81,000円~388,000円
ペッツファースト119,800円~1,210,000円
ブリーダーナビ65,000円~482,000円
2024年10月時点

安い個体価格は、もっとも安い価格帯で10万円以下。平均的には10万円~30万円程度の価格帯となっています。

反対に高い個体価格は40万円~70万円の幅となっており、特に高い子は100万円を超えてくることも。

マルプーを迎える前の注意点

マルプーをお迎えする際に確認しておきたい注意点をご紹介します。

お迎え前にも不安はたくさんあるものですが、実際に一緒に暮らしはじめると思わぬトラブルが発生することも。

なるべくリスクを減らすためにも、事前に注意点を確認しておくのがおすすめです。

ペットショップやブリーダーさんを訪ねる際に、ぜひ参考にしてみてください。

健康状態を確認しておく

一見、健康そうに見える子でも、価格が極端に安価に設定されている場合は、なにか病気を抱えている可能性があります。

主に以下のような点を確認しておきましょう。

  • 目やにがなく綺麗か
  • 皮膚や被毛はフケがなく綺麗か
  • 口内や歯に異常はないか
  • 鼻は適度に湿っているか
  • 元気に動いているか

体が弱い子や持病がある子の場合、その後も定期的に病院に通ったり健康管理を徹底して行う必要があります。

ペットをお迎えするということは、命を預かること。事前に健康状態を確認し、よく検討したうえでお迎えしましょう。

性格を確認しておく

可能な限り、性格も確認しておくのがおすすめです。

「こんな性格の子が多い」という傾向はあるものの、実際の性格は犬によって異なります。

ペットショップで抱っこさせてもらったり、ブリーダーさんの家で様子を見せてもらったりしてどんな性格か確認してみるのがよいでしょう。

店員さんやブリーダーさんにどのような性格か尋ねてみるのもおすすめです。

ただし、成長するに連れて性格が変わっていくこともあります。絶対的ではないので、あらかじめ理解しておきましょう。

お迎え後のアフターフォローの有無を確認

犬をお迎えする前には色々と不安もありますが、実際に一緒に暮らしはじめてからの方がトラブルが起こったり心配ごとが発生することは多いです。

特にはじめて犬をお迎えする人は、誰に相談すべきか悩んでしまうことも多いでしょう。

中には提携の動物病院を紹介してくれるペットショップがあったり、電話やメールで相談に乗ってくれるブリーダーさんもいます。

お迎え前にはアフターフォローがしっかりしているか確認してみてくださいね。

お迎え前に知りたいマルプーの基本情報

マルチーズトイ・プードルの掛け合わせであるマルプーは、人気の高いミックス犬の1種です。

両親の特徴である丸い目・垂れ耳・短いマズルを受け継ぐのが一般的ですが、個体差があります。

毛質はシングルコートで、マルチーズのようなストレートの毛になる子、トイ・プードルのような巻き毛の子、部分的に両方の特性が出る子がいます。

抜け毛が少ないので犬アレルギーの人でも比較的飼いやすいのが特徴です。

性格は賢くて甘えん坊な子が多いといわれており、しつけもしやすく初めて犬をお迎えする人にとって飼いやすい犬種といえます。

温厚で明るく優しい

甘えん坊で懐きやすい

警戒心が強く吠えることも

活発で十分な運動量が必要

 その他情報

原産国 イタリア,フランス
犬種グループ -
大きさ 超小型
平均寿命 12歳~15歳
なりやすい病気 膝蓋骨脱臼,気管虚脱,流涙症,外耳炎
参考価格 16万円~60万円
       

被毛

抜け毛 ない
毛質 シングルコート
毛色 ホワイト,レッド,ブラック,ブラウン,グレー,シルバー,アプリコット,クリーム

体高

男の子21cm~28cm
女の子20cm~24cm

体重

男の子2.5kg~4kg
女の子2.5kg~4kg

マルプーの歴史

マルチーズとトイ・プードルはどちらも歴史の古い犬種ですが、その掛け合わせであるマルプーはまだ誕生したばかりです。

2000年頃に起こったミックス犬ブームの際に作出され、「アレルギーがあっても飼える犬を作ることが目的だった」という説もありますが、作出意図ははっきりとは分かっていません。

マルチーズ&トイ・プードルのどちらも日本で人気のある犬種のため、双方の特徴を兼ね備えたマルプーも非常に人気が出ました。

現在では、人気のミックス犬として必ずといっていいほど名前が上がる、知名度の高い犬の1種です。

マルプーのサイズ

マルプーはマルチーズ&トイ・プードルの体型を受け継いだ超小型犬。成犬時の体高・体重の目安は以下のとおりです。

体高20cm~28cm
体重2.5kg~4kg

マルチーズもトイ・プードルもマズルが短いため、マルプーもマズルが短い子が多いです。

ですがトイ・プードルが強く出ると、ほんの少しマズルが長くなる子もいます。

小柄な子が多いですが、稀に成長するにつれて成犬にはマルチーズよりも大きくなることも。

同じ親から生まれた兄弟であっても、体格に差が出る場合もあります。

どのくらい成長するかは予想ができないので、想像に反して大きく育ってしまった場合も変わらず可愛がってあげてくださいね。

マルプーの被毛・毛色

マルプーは、毛色のバリエーションが非常に豊富です。主な毛色は以下のとおりです。

  • ホワイト
  • レッド
  • ブラック
  • ブラウン
  • グレー
  • シルバー
  • アプリコット
  • クリーム

2色以上の色が入り、斑点模様のようなパーティカラーになる場合も。ミックス犬のため「この色は非公認」というものはありません。

毛質はマルチーズやトイ・プードルと同じくシングルコート。抜け毛が少なくアレルギーがある人でも飼いやすいといわれています。

マルチーズのように真っ直ぐでフワフワな毛を持つ子もいれば、トイ・プードルのようなくるくると巻いた毛を持つ子も。

中には、ストレートと巻き毛を部分的に両方持つ場合もあります。

毛色・毛質は交配の時点では予想するのは難しく、そういった点もマルプーをお迎えする醍醐味といえるでしょう。

マルプーの性格

マルプーは、賢くて甘えん坊な子が多くしつけがしやすいといわれています。

ですが、特に決まった性格があるわけではありません。マルチーズとトイ・プードルのどちらか、もしくは両方の性格を持ち合わせています。

マルチーズに似れば明るくて甘えん坊な子に、トイ・プードルに似れば社交的で人懐っこくも落ち着きを持ち合わせた子が多い傾向があります。

個体差も大きく、犬種として確立されているものではないためどのような気質・性格の子が生まれるかは予想できない部分が大きいです。

どちらに似ても人によく懐く点は共通しているので、きちんとしつけをすれば良好な関係を築けるでしょう。

たっぷり愛情をかけて可愛がってあげてくださいね。

マルプーの平均寿命

マルプの平均寿命は12歳~15歳。アニコムの2022年の調査によると、ミックス犬(体重10kg未満)の平均寿命は14.8歳とされており、平均的な寿命の長さであるといえるでしょう。

ミックス犬は純血種の短所を補い合うことができるため、体が丈夫であるといわれています。

しかしマルプーは、親であるマルチーズ&トイ・プードルがかかりやすい遺伝子疾患を受け継ぐことがあるため、こまめに健康診断を受けるのがおすすめです。

どのような病気も早期発見・早期治療が重要になるので、健康に気を配りながら愛情をかけて育ててあげてくださいね。

マルプーがかかりやすい病気

マルプーがかかりやすい病気は、以下のようなものが挙げられます。

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)膝のお皿が正常な位置からずれて歩行に影響を及ぼす。
気管虚脱(きかんきょだつ)気管が潰れて呼吸困難などを引き起こす。
流涙症(りゅうるいしょう)常に涙が溢れた状態になり、涙やけの原因になる。
外耳炎(がいじえん)耳に炎症が起こり、耳垢が増えたりかゆみを伴う症状を引き起こす。

いずれも、マルチーズやトイ・プードルがかかりやすい病気が受け継がれています。

定期的に健康診断を受けて早期発見を心がけたり、症状がひどくならないよう皮膚はこまめにお手入れをしてあげましょう。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)とは臼膝のお皿が正常な位置からずれて、歩行に影響が出る病気です。

初期の段階だと膝蓋骨を押すと脱臼し、手を離すと元に戻りますが、症状が進むと常に脱臼している状態になります。

マルチーズ&トイ・プードルは遺伝子的要因で膝蓋骨脱臼を起こしやすいですが、マルプーも同様です。

なるべく関節に負担がかからないよう生活環境を工夫したり、体重が増えすぎないよう注意しましょう。

気管虚脱

気管虚脱(きかんきょだつ)とは気管が潰れて呼吸困難などを引き起こす病気。

初期症状では軽い咳が見られる程度ですが、進行するとガーガーという呼吸音がします。

重度になると呼吸ができずに失神し、窒息死に繋がる病気です。

初期段階であれば気管支拡張剤で改善することも多いですが、ひどくなると外科的治療が必要になります。

頻繁に咳をしたり、呼吸の仕方に異常が見られたら早めに動物病院に相談しましょう。

流涙症

常に涙が溢れ出ていることにより、皮膚炎に繋がる流涙症(りゅうるいしょう)。

マルチーズやトイ・プードルのような短頭種に多く、マルプーも流涙症にかかる子が多いです。

皮膚が変色する涙やけを起こしてしまうため、ペット用のウェットシートや濡れたガーゼなどでこまめに顔まわりを拭いてあげましょう。

顔周りの毛が目に刺さると症状を助長する原因になってしまうので、こまめにトリミングをするのも重要です。

ひどい場合には手術を行って外科的に治療する場合もあります。

外耳炎

外耳炎(がいじえん)は耳に炎症が起こり、耳垢が増え、痒みを引き起こします。

垂れ耳の犬は通気性が悪く、外耳炎になりやすい性質です。

頻繁に耳をかいたり擦りつけたり、頭を振るような様子があれば外耳炎の可能性があります。

ペット用のウェットシートでこまめにお手入れをし、耳の清潔を保つようにしましょう。

ひどい場合には病院で耳の中を洗浄してもらったり、点耳薬を処方してもらうことになります。

寄生虫が原因の際は、駆虫薬で対処することもあります。

マルプーと一緒に暮らすための飼い方ポイント

マルプーと一緒に暮らすにあたって、気をつけておきたいポイントを紹介します。

愛犬と幸せな毎日を暮らすため、マルプーの性格や性質をよく理解してあげてくださいね。

毎日コミュニケーションの時間をとる

毎日必ず一緒に遊ぶ、スキンシップをとるなどコミュニケーションの時間を設けましょう。

マルプー甘えん坊で寂しがり屋な子が多く、分離不安症になる可能性が高いとされています。

分離不安症とは、飼い主さんと離れる寂しさによって起こる心の病気です。

過度に構いすぎるのは分離不安症を助長する原因になりますが、忙しくても毎日一緒に遊ぶ時間をとることは、マルプーにとって重要です。

知能が高いので、ボールを使って「持ってこい遊び」をしたり、嗅覚を使って遊ぶノーズワークなどの知育トレーニングをしてあげると知的好奇心が刺激され、とても喜んでくれますよ。

しつけは子犬期から行う

頭がよいとされるマルプーは学習スピードも早いのが特徴です。

間違ったことを覚えてしまわないように、なるべく早いうちから正しくしつけを行いましょう。

要求吠えや甘噛みが癖になったまま成犬になると苦労するので、子犬のうちにきちんと教えることが大切です。

甘やかしすぎず、飼い主さんがリーダーであることを覚えさせ、社会性を身に着けさせましょう。

「噛みたい」という欲求には手でじゃれさせるのではなくおもちゃを与えたり、要求吠えに対しては反応せずあえて無視をするのも効果的です。

ブラッシングはこまめに行う

出典:Amazon

マルプーはシングルコートのため抜け毛は多くはありませんが、毛が長く柔らかいので絡まったり毛玉なりやすい

スリッカーブラシは針が細く根元までしっかりと梳かすことができます。

さらに、針の先が丸いものや柔らかいものを選べば、犬のデリケートな皮膚を傷つける心配もありません。

スリッカーブラシで梳かしたあとにコームで整えると、さらに美しく仕上がりますよ。

シャンプーは月1回程度を目安に行う

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シャンプーは月に1~2回を目安に行うのがおすすめ。余分な皮脂を落として皮膚を清潔にし、体臭を防げます。

また、毛色がホワイトやクリームのマルプーは汚れが目立ちやすいため、定期的なシャンプーで汚れを落としてあげるとよいでしょう。

無添加・低刺激のシャンプーや、被毛ケアに特化したものなど色々なタイプが出ているので、愛犬の被毛や皮膚の状態に合うものを選んであげてくださいね。

トリミングは月1回程度を目安に行う

月1回を目安にトリミングも行いましょう。伸びた毛が絡まり毛玉になってしまうのを、適度にカットすることで予防できます。

マルチーズとプードルのどちらに似るかによってストレートになるか巻き毛になるかは異なりますが、いずれの場合も放置すると毛が伸びすぎてしまいます。

特に顔まわりの毛はきちんと手入れをしておかないと、長い毛が目に入り流涙症の悪化に繋がる可能性も。

こまめにカットしたり、顔まわりの毛を束ねてあげるのがおすすめです。

定期的なトリミングは、どちらの犬種の特性に似ていても必須といえるでしょう。

散歩は毎日欠かさず連れて行く

「小型犬には散歩は必要ない」という情報を目にすることがありますが、小型犬にも散歩は必要です。

1日1回~2回、1回15分~30分程度を目安にするとよいでしょう。

大型犬のように長距離・長時間の運動は必要ないものの、散歩の目的は運動不足解消だけではありません。

外に出て家族以外の人や犬、ものごとに触れて社会性を養う機会でもあります。

怖がりで攻撃的な子に育たないよう、普段から社会に触れさせる習慣をつけましょう。

耳のケアはこまめに行う

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マルプーは、親であるマルチーズ&トイ・プードルと同様の垂れ耳です。

通気性が悪いため蒸れやすく外耳炎を引き起こしてしまうため、耳は常に清潔を保てるように気をつけましょう。

人間用のものはアルコールが含まれていることもありますので、ペット用の耳掃除専用シートを使うと安全です。

拭き取るだけで簡単に汚れがとれ、使い終わったらすぐに捨てられるのも便利です。ぜひ活用してみてくださいね。

目のケアはこまめに行う

マルプーは流涙症になりやすく、目の周りの皮膚が涙やけを起こして変色してしまうおそれがあります。

濡れたガーゼやペット用のシートで、こまめに目の周りを拭いてあげましょう。

涙やけ専用のウェットシートも販売されているので、自宅に常備しておくのがおすすめです。

症状が酷い場合は動物病院でお薬を処方してもらってくださいね。

定期的に足の爪や被毛はカットする

爪や足裏の被毛が伸びていると、床を歩いたり走ったりした際に滑ってしまう原因となります。

マルプーは関節に異常をきたしやすいため、滑ったり転んだりすることはなるべく避けるのが安全です。

こまめに足をチェックし、爪や足裏の被毛のお手入れをしてあげてくださいね。

嫌がってしまい自宅でのケアが上手くいかない場合は、トリミングサロンでプロにお任せするのもおすすめです。

床は滑らない材質のものを選ぶ

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床の材質にも気を配り、なるべく滑らないものを選ぶのがおすすめ。

ツルツルとしたフローリングは、ふとした拍子に滑って転んでしまうことも。特に毛の長い犬は自分の足裏の毛や爪などで滑ってしまうことも多いです。

滑りにくいカーペットやマットなどを敷いて転倒を防止しましょう。

ジョイントタイプのマットなら必要な分だけ購入し、愛犬が遊ぶスペースにだけ敷くことができます。

マルプーはマルチーズ&トイ・プードルと同様に関節に疾患が出やすいため、なるべく負担をかけないよう工夫してあげてくださいね。

子犬のうちから歯磨きの習慣をつける

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幼いうちから歯磨きの習慣をつけることも、非常に重要です。犬は虫歯にはなりにくいですが、歯周病にはなりやすい動物です。

犬の歯周病は人間とは違って口を大人しく開けておくことができませんので、全身麻酔を使った大がかりな治療になることも。

なるべく早いうちから歯磨きに慣れさせ、スムーズに行えるように練習しておきましょう。

まずは口まわりや口の中に触れられることから慣れさせていくのがおすすめ。

使い捨てのシートタイプの歯磨きを使えば、飼い主さんの指の感触に近く違和感を減らせます。

室内の温度管理に注意する

マルプーはシングルコートのため寒さに弱く、かといって暑さにも強いわけではありません。

適切な室温・湿度の目安は以下のとおりです。

快適な室温25℃前後
快適な湿度40%~60%

親であるマルチーズ&トイ・プードルともに愛玩犬として室内で暮らしてきた犬種のため、その掛け合わせであるマルプーも同様に過酷な環境に耐えられる体質ではありません。

上記の温度を目安に、愛犬の様子を見ながら調整してあげてくださいね。

マルプーに合ったフードを与える

マルプーの体質・性質にあったフードを与えましょう。主に以下のようなポイントを意識して選ぶのがおすすめです。

  • 主原料が良質な動物性タンパク質
  • 腸内環境や関節をサポートする成分配合
  • オメガ6脂肪酸&オメガ3脂肪酸を配合
  • 添加物は必要最低限かチェック
  • 食べやすい粒の大きさかチェック

健康的な体をつくるタンパク質はもちろん、関節をサポートするグルコサミン&コンドロイチンを含むものが好ましいです。

グルコサミン・コンドロイチン

オメガ6脂肪酸&オメガ3脂肪酸を含んでいるものだと、若々しく美しい皮膚・被毛を保つことができます。

オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸

また、小型犬は口も小さいので、小粒のフードを選んであげると食べやすいでしょう。

痩せすぎや肥満防止のために体重管理は徹底する

犬のボディコンディションスコア

体重が増えすぎると関節への負担が大きくなってしまいます。マルプーは関節を傷めやすいため、注意が必要です。

適切な食事量を保ち、運動不足や瘦せすぎによる筋力の低下にも気をつけましょう。

肥満や痩せすぎを判断する際には、上記のボディコンディションスコア(BCS)を基準にして、BCS3を目指しましょう。

目で見るだけでなく体に触れて脂肪が付きすぎていないか確認し、理想的な体型をキープできるよう管理してあげてくださいね。

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