犬の病気・健康

犬の意識がない状態とは?意識がなくなる原因や正しい対処法

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犬の意識がない状態というのは、多くの場合で一刻を争います。現在もし、愛犬の意識がないという場合は、すみやかに動物病院を受診してください。

中には寝ているだけのように見える犬もおり、意識がない状態であるかしっかり確認することが大切です。

この記事では、犬の意識がないときの確認方法や原因、正しい対処法を解説します。

愛犬が一時的に意識がなくなる飼い主さんや、犬の意識がないのはどんな状態?など気になる飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。

この記事の結論

  • 犬の意識がない状態は、呼びかけや痛みなどによる刺激にまったく反応しないこと
  • 犬の意識がなくなる原因には病気や失神があり、早めに動物病院を受診する
  • 犬の意識がない状態が長く続く場合は緊急性が高い
  • 愛犬の意識がなくなってもパニックにならず冷静に対処する

たかだ なつき

担当執筆者

たかだ なつき

ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 etc

長年人間の介護の仕事をしてきましたが、寝たきりになった愛犬の介護を機に2018年からWebライターへ。
犬や猫の食事や介護、ペット保険など、幅広い分野で記事の執筆・監修を行っている専門家です。

nademo編集部

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犬の意識がない状態とは

犬の意識がない状態とは、簡単に言ってしまうと呼びかけや痛みなどの刺激があっても反応しない状態のことです。

意識がない状態には大きく分けて3つあり、失神による一時的なものや、昏睡状態、痙攣中などがあります。

突然倒れたり、ひたすら寝続けているように見えたり、ガクガクと大きく体を激しく震わせたりと状態は異なります。

ただ、呼びかけなどに何も反応が見られないときは意識がない状態なので注意しましょう。

虚脱でぐったりした場合なども意識がない状態と間違われやすいですが、虚脱はぐったりしているが意識はある状態です。

犬の意識がなくなる原因

犬の意識がなくなる原因はさまざまですが、いずれも動物病院で適切な治療が必要です。

原因によっては生死にかかわることもあり、犬の意識がない状態というのは緊急性が高いことが多いということを理解しておく必要があります。

ここでは、犬の意識がなくなる原因について知っておきましょう。

病気

考えられる病気

  • てんかん
  • 熱中症
  • 腎臓疾患
  • 肝臓疾患
  • 心臓疾患
  • 脳疾患 など

てんかんを除き、腎臓疾患や肝臓疾患では体中に毒素が回っている場合であったり、心臓疾患では血液を正常に送ることができなくなっている可能性があります。

何らかの病気で重篤な状態であるときに、意識がない=昏睡の症状が見られやすくなるのです。早急に治療が必要な状態であるため、すみやかに動物病院を受診してください。

病気の際に意識障害は要注意

実際に愛犬の1匹が腎臓病の末期で尿毒症となったときに、意識がない状態が2日ありました。

さらに、知人の4歳のマルチーズは、髄膜炎で意識がない状態が3日続くなど、病気による重篤な状態での意識がない状態は続きやすいです。

「寝ているだけなのかな?」と思わずに、電話でもいいので獣医師に相談することが大切です。

犬の状態や年齢によって寝ているのか昏睡なのか判断が難しい場合もあるため、住んでいる地域に往診してくれる動物病院がある場合では、往診してもらうといいでしょう。

年中注意すべき熱中症にも注意

なお、病気ではありませんが、高齢の犬では老衰によって多臓器不全となり、意識がない状態に陥ることもあります。

熱中症でも重症化すると意識がなくなることがありますし、熱中症は季節に関係なく注意が必要で、発症するとどんどん進行していきます。

意識がない状態は命にかかわる重篤な症状であるため、体を冷やしながらすぐに動物病院に向かってください。

事故・怪我

犬が事故にあったり、怪我をした場合にも意識がない状態になることがあります。

大量に出血したり、頭部に外傷を受けて意識がない状態となっている場合は深刻な状態です。

外傷ならばわかりやすいですが、体内部の怪我はわかりづらいので、事故にあったような場合にはすみやかに動物病院を受診してください。

失神

犬の失神は、突然倒れて意識がない状態が数秒~30秒程度、その後、自然に回復するという特徴があります。

失神は脳全体の血流量が減少するため意識がない状態になりますが、その原因は低血糖や心臓疾患、内分泌疾患、神経系の調節の異常などです。

愛犬が初めて失神を起こした場合は、早めに豪物病院を受診しましょう。

健康な犬でも失神することがある

失神は心臓疾患などによる病気によって起こるだけでなく、健康な犬でも失神することがあり、その場合の原因の特定は難しいのが現状です。

実際、筆者の愛犬の1匹は咳をすると失神していましたが、さまざまな検査をしても体に問題はなく、なぜ咳をするのか、失神するのかを突き止めるのに数年かかりました。

失神は何が原因で失神を起こしているかによって治療法や予後も変わってくるため、自己判断しないことが大切です。

犬が意識を失ったら?飼い主がすべき緊急行動ステップ

愛犬が突然意識を失うことは、飼い主さんにとって非常に衝撃的でパニックに陥りやすい状況です。

しかし、冷静かつ迅速な行動が、愛犬の命を救うことに繋がります。ここではまず、飼い主さんが取るべき緊急行動のステップを、分かりやすいチェックリスト形式で解説します。

  • 呼吸の確認
  • 周囲の安全確保
  • 意識がない状態の詳細な観察と記録

獣医師への正確な情報伝達と、病院への迅速な移動が、愛犬の命を救う最善策です。パニックにならず、冷静に行動することを心がけましょう。

意識の有無を確認する

犬がぐったりしている、あるいは倒れている場合、まず本当に意識がないのかどうかを確認することが重要です。単に深く眠っているだけ、または一時的な虚脱状態である可能性もあります。

呼びかけと視覚的な刺激を与える

愛犬の名前を呼び、優しく体を揺すってみてください。視覚的な刺激として、目の前で手を振ってみるのも有効です。この時、犬が何の反応も示さない場合は、意識がない状態である可能性が高いです。

痛みへの反応を確認する(慎重に)

犬の足の指の間などを軽くつまんでみてください。通常、痛みを感じれば足を引っ込めたり、唸ったりといった反応が見られます。

しかし、意識がない場合はこれらの反応が見られません。ただし、てんかん発作を起こしている最中の犬に無理に触ると、噛まれる危険があるため、慎重に行ってください。

周囲の安全を確保する

意識がない犬は、自身や周囲の状況を認識できないため、二次的な事故を防ぐための安全確保が最優先です。

危険物や障害物を取り除く

犬の周りに、倒れた際にぶつかる可能性のある家具の角や、誤飲する危険のある小物がないかを確認し、速やかに取り除いてください。特に、痙攣を伴っている場合は、体を激しく動かすことがあるため、広いスペースを確保することが重要です。

状況に応じて安全な場所へ移動させる

もし犬が道路の真ん中や高所など危険な場所にいる場合は、安全な場所へ移動させましょう。抱き上げる際は、頭や首を支え、体が不安定にならないよう注意が必要です。

ただし、意識がない原因が怪我である場合、無理に動かすことで症状を悪化させる可能性もあるため、状況をよく見て慎重に判断してください。

意識がない状態を観察・記録する

動物病院に到着してから正確な情報を提供するためには、意識がない状態の愛犬の様子を冷静に観察し、できる限り記録しておくことが非常に重要です。

呼吸の状態を確認する

犬の口元に耳を近づけて呼吸音を聞いたり、手をかざして空気の出入りを感じたり、胸やお腹の動きを見て呼吸の有無と速さを確認します。

呼吸が止まっている場合は、可能な限り人工呼吸を試みる準備も考慮する必要がありますが、まずは獣医師の指示を仰ぐことが重要です。

体の動きや目の様子を記録する

  • 痙攣の有無: 痙攣がある場合、全身か部分的なものか、どのくらいの時間続いているかなどを確認します。可能であれば動画で撮影しておくと、獣医師が診断する上で非常に役立ちます。
  • 目の動き: 目を開けているか、瞳孔の大きさに左右差はないか、光に反応して瞳孔が小さくなるか(対光反射)などを観察します。
  • その他の異常: 口から泡を吹いていないか、よだれや排泄物が出ていないか、歯茎の色はどうかなど、気づいた点は全て記録しておきましょう。

意識がない時間の長さを把握する

意識を失った正確な時間と、それが何分間継続したかを記録してください。一時的な失神なのか、継続的な意識障害なのかを判断する重要な情報となります。

動物病院へ速やかに連絡し、連れて行く

犬の意識がない状態は、多くの場合で緊急性が高い状況です。自己判断せず、すぐに動物病院に連絡し、指示を仰ぎましょう。

事前に電話で状況を伝える

動物病院に電話をかけ、犬が意識を失っていること、現在の状態(呼吸の有無、痙攣の有無、持続時間など)、向かっていることを伝えてください。

これにより、病院側も受け入れ準備をスムーズに行うことができます。夜間や休日の場合は、緊急対応可能な病院を探す必要があります。

落ち着いて病院へ移動する

愛犬を抱きかかえるか、クレートや毛布にくるんで、安全かつ慎重に動物病院へ向かいます。焦って事故を起こさないよう、冷静な運転を心がけましょう。

可能であれば、複数人で協力し、一人が運転、もう一人が犬の状態を見守るのが理想的です。

緊急時に備えて普段から準備しておくこと

予期せぬ緊急事態に備え、普段から準備をしておくことで、いざという時に冷静に対応できるようになります。

かかりつけ医と緊急連絡先の把握

かかりつけの動物病院の診察時間、夜間・休日の緊急連絡先、あるいは提携している夜間病院の情報を控えておきましょう。スマートフォンに登録しておくなど、すぐに連絡が取れるようにしておくと安心です。

ペット用の救急箱の準備

簡易的な救急箱を用意しておくことも有効です。包帯、消毒液、ガーゼ、体温計など、基本的な応急処置に必要なものが揃っているか定期的に確認しましょう。

愛犬の健康状態の把握と共有

愛犬の普段の呼吸数、心拍数、体温などの健康状態を把握しておくと、異常があった際に変化に気づきやすくなります。

また、家族全員が愛犬の健康状態や緊急時の連絡先、かかりつけ医の情報を共有しておくことも重要です。

愛犬の意識がない状態は非常に心配ですが、飼い主さんが冷静に行動することが、愛犬の命を救うための第一歩です。これらのステップを事前に把握し、いざという時に備えておきましょう。

この記事の執筆者

たかだ なつき

執筆者情報

たかだ なつき

ペットフーディスト / 犬の管理栄養士 / ペット看護士 etc

長年人間の介護の仕事をしてきましたが、寝たきりになった愛犬の介護を機に2018年からWebライターへ。
犬や猫の食事や介護、ペット保険など、幅広い分野で記事の執筆・監修を行っている専門家です。
3ヶ月前に18歳の愛犬が虹組となり、現在は2歳のチワックスと1歳のポメチワ、0歳のチワックスの3匹と暮らしています。

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