近年、犬・猫の殺処分が劇的に減ったのは、保護や譲渡に取り組む方々の努力のたまものです。
ただその背景には、どうしても飼育が難しくなった子たちを保護施設で預かり、譲渡先がない場合は終生飼養するケースが増えているという現実があります。
譲渡できない子が増えれば、こうした受け皿もパンクしてしまうでしょう。
今回は「飼えなくなった」をなくすための取り組みについて、NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センター東京支部でお話を聞いてきました。
ライター
実家の近所にある大きめのドッグランで遊ぶたくさんの子を眺めるのも、至福のひとときです。
プレゼント企画やお友だち限定企画も用意してありますので、友だち追加お待ちしております!
目次
広島を本拠地として活動するNPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センター
NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センターは広島市安佐北区に本部を構える、犬や猫などの保護譲渡施設です。
本部のほか広島市佐伯区湯来町と東京都世田谷区田園調布とで、計3つの拠点を構えています。
広島の2拠点は保護・飼養スペースを中心として、東京の拠点は土日祝限定の保護犬・保護猫カフェとして運営しています。
ボランティアの任意団体としてスタート
NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センターはボランティアの任意団体だったころから数えると、20年近い歴史を誇る老舗団体。
日本全国の一般家庭から犬や猫などを保護して里親探し活動を行い、3つの施設で2023年6月現在、約150頭の猫と約40頭の犬を保護しているそうです。
2018年9月、田園調布に東京支部を開所
全国的に活動を行うなかで、関東エリアからの譲渡希望の声が多くなってきていたことから2018年9月、田園調布に東京支部を開所したそう。
意図的にこの場所を選んだわけではないとのこと。オープンしてみたら高級住宅地で、猫や犬を飼育できる環境にある人が多くいることが分かったそう。
nademoが取材させていただいた日も、見学の方で賑わっていましたよ。
東京支部は週末・祝日限定のカフェ
東京支部はカフェスタイルで営業しており、来所に予約は必要ありません。
ただ、不定期でお休みすることがあります。遠方から訪ねる場合は念のため、公式サイトやSNSなどでご確認ください。
代表の佐々木博文さん
東京支部に来ていた代表の佐々木博文さんに、お話を聞くことができました。
いつも広島から各地を経由し、保護活動を行いながら上京するそう。今回は名古屋で4歳の白黒猫の女の子を保護したそうで、東京で里親探しするとのことです。
20年ほど前まで、ペットショップを経営していたという佐々木さん。
当時はペットに関する規制が緩かったことから全国のペットショップなどで乱売された結果、行き場を失う動物たちが後をたたなかったそうです。
自身の保護活動について「そのころの罪滅ぼし」と、佐々木さんは言います。
東日本大震災で被災した動物たちを保護
佐々木さんが保護活動を始めた数年後、東日本大震災が起こりました。
震災の後すぐに被災地へ入り、やむなく置き去りになったり飼い主さんとはぐれたりした動物たちの保護活動に奔走したそう。
曰く、長い保護活動の中でも震災のころのことは特に印象に残っているといいます。
無事に飼い主さんの元へ帰れた子も、残念ながらそうでない子もたくさんおり、震災後の被災地での保護・譲渡活動は長期に及んだそうです。
保護施設から犬や猫をお迎えしたい
この記事を読んでくださっている方のなかには、保護施設からのお迎えを検討している方もいるかと思います。
NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センターでは、飼育経験のない方への譲渡のハードルを高めに設定していますが「お迎えしたい」という気持ちに寄り添い、それぞれの希望者にベストな提案をしてくれます。
里親希望の方はぜひ、東京や広島の施設に出向いてお話を聞いてみてはいかがですか。
>>【NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センター公式サイト】譲渡についてはこちらのページで
子猫・子犬から飼うならできれば50代までに
お迎えする子が何歳まで生きるかは分かりませんが、犬・猫ともに20歳を超えても元気で、長生きすることも珍しくない昨今。
飼い主側がいつまで無理なくお世話できるかの予測も難しいですが、NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センターでは子猫・子犬から飼うなら50代、できれば55歳までを目安にしてほしいとのこと。
「最愛の人(飼い主)が死んだとき、犬や猫がその悲しみを乗り越えるのは人間以上にとても難しいんです」と。
同時に、高齢や病気の子はどうしても、譲渡先が見つかりにくくなるという現実もあります。
60代以降は「預かりボランティア」の検討も
とはいえ、シニアの方々が犬や猫との生活を諦める必要はありません。
NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センターでは、預かりボランティアという選択もできます。
預かりボランティアは、譲渡先の決まっていない子を期間限定でお預かりする支援活動。
20代から40代くらいの方には浸透しつつあるものの、60代以降のボランティアさんはまだ少ないそう。
ご自身はもちろんのこと、家族などでふさわしい方があれば、検討してみてはいかがですか。
>>【NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センター公式サイト】預かりボランティアについてはこちらのページで
今日からできる支援・寄付
実際に犬や猫をお迎えしたり、預かりボランティアをするのは難しいけれど、何かできることはないかなという場合。
支援や寄付でも、保護活動をサポートできます。
支援金・寄付
NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センターに支援金を送ったり、寄付をしたりする方法はたくさんあります。
振り込みやクレジットカード、携帯料金支払い時の定期的な寄付などに加えて、切手・商品券・はがきでの寄付、洋服やブランド品での寄付など選択肢は多様です。
お店やオフィス等、人の出入りがよくある場所に募金箱を設置するという形での支援もできます。
>>【NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センター公式サイト】支援金・寄付についてはこちらから
支援物資の寄付
保護施設では、保護した動物のための食料や日用品を継続的に集める必要があります。
NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センターも同様です。
フードやミルク、シートなど各種ペット用品に加えて、おうちで使わなくなったタオルや古新聞などもとても役に立つとのこと。
ご自宅やご実家にこうした品があるという方はセンターにお問い合わせのうえ、ぜひ送りましょう。
Amazonほしい物リストからも気軽に寄付できます
広島や東京の各拠点では、その時々によって必要なものが若干違うそうです。
Amazonほしい物リストに各所で今、必要なものがリストアップされています。
ギフトカードをもらったり、ポイントがたまったときなどに思い出して、支援につなげられるといいですね。
>>> 広島本部 湯来第2シェルター Amazonほしい物リスト
専用車両停車スペースの提供
拠点以外で譲渡会などの活動をする際、専用車両(バス)を停めるスペースが必要です。
2023年6月現在、東京ではまだこうしたスペースを確保できておらず、絶賛募集中とのこと。
活動に賛同いただける個人のお宅の一角や企業の敷地など、思い当たる方はぜひともNPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センターへご連絡ください。
広島の本部や湯来第2シェルターに通える方は、現地でポランティア活動を
広島県安佐北区の本部や湯来第2シェルターでは随時、市民参加型のボランティアを募集しています。
動物が好き!という気持ちがもしかすると、支援につながるかもしれません。
お世話をはじめ営業活動やSNS発信などの広報活動まで、ボランティアの種類はさまざま。
お近くにお住まいの方はこちらでぜひ、募集要項をチェックしてみてください。
NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センターの詳細情報
NPO法人みなしご救援隊 犬猫譲渡センター
- 目安予算
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おすすめポイント
保護・譲渡活動について学べる
犬・猫とふれあえる
その他店舗データ
住所(広島本部) | 広島県広島市安佐北区可部1丁目1-17 |
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住所(広島本部 湯来第2シェルター) | 広島県広島市佐伯区湯来町大字伏谷1462 |
住所(東京支部) | 東京都世田谷区玉川田園調布2-12-10-1F |
見学時間(広島本部) | 11:30~17:00 |
予約可能時間(広島本部 湯来第2シェルター) | 平日、土日祝問わず11:00~16:00 |
利用時間(東京支部) | 11:00~18:00(最終入場17:15) |
電話番号(広島本部) | 082-205-1155 |
電話番号(広島本部 湯来第2シェルター) | 070-7492-9645 |
電話番号(東京支部) | 090-8996-4487 |
施設の詳細
公式サイト※本記事は2023年6月時点の情報です。掲載情報は現状と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルスをはじめとした感染症などの拡大防止のため、掲載情報に変更が生じることがあります。最新の情報は直接、お店へお問い合わせください。
※お店を訪問される際はマスク着用と手洗い、手指の消毒などを心がけ、感染拡大防止にご配慮いただきますようお願いします。
この記事の執筆者
SATOKO KAWASAKI
ライター
実家の近所にある大きめのドッグランで遊ぶたくさんの子を眺めるのも、至福のひとときです。
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