【第3回】猫の多頭飼いで注意すべき6項目｜エキゾチックショートヘアの経験談

愛猫の気持ちを察して、「1匹じゃ寂しいよね？」「兄弟姉妹は一緒がいいよね？」と、複数のお迎えや産まれた子猫たちのお世話をしたい方もいらっしゃるでしょう。

現在4匹のエキゾチックショートヘアと暮らす筆者は、まさにそういったタイプ。個性的な愛猫たちの姿には幸せを感じます。

しかし、2匹以上の多頭飼いにはそれなりの苦難があるのも事実です。

そこで、エキゾチックショートヘアがかかった病気など、私自身の経験談をご紹介しますので、よろしければ参考になさってください。

エキゾチックショートヘアが多頭飼いに向いている理由3つ

エキゾチックショートヘアは、次の3つの理由から多頭飼いに向いています。

ペルシャ猫とアメリンカンショートヘアとの掛け合わせらしく、ツンデレな子もいれば社交的な子もいますが、基本的に穏やかな性格のため、多頭飼いがしやすいです。

相性が悪いエキゾチックショートヘアの組み合わせ2つ

穏やかなエキゾチックショートヘアでも、先住猫のプライドや男の子の縄張り意識から、次のような組み合わせでは愛猫へストレスを与えてしまうことがあります。

普段は大人しい愛猫が「シャーッ」と威嚇をしたり、いつもの居場所から逃げ隠れたりすることがあるため、相性によっては部屋を分けて飼育しています。

エキゾチックショートヘアの多頭飼いにおけるメリット4つ

エキゾチックショートヘアの多頭飼いでは、特に子猫同士でメリットが多く、次のようなメリットがあります。

兄弟姉妹で育った子猫は、噛みつきや引っ掻きによる痛みを知っているため、人に対しても甘噛みができて上手にじゃれることができます。

また、太りやすいといわれるエキゾチックショートヘアですが、我が家の子たちは男の子でも3.5～3.8kg。女の子は2.8〜3.2kgと、運動不足に関しては問題ありません。

エキゾチックショートヘアの多頭飼いにおけるデメリット5つ

エキゾチックショートヘアの多頭飼いはメリットだけではなく、次のようなデメリットもあります。

トイレはリビングへ匹数+1つを据え置きし、別の部屋へも2つ。オシッコとウンチで使い分ける子もいるため、トイレの数は多いです。

また、エキゾチックショートヘアは抜け毛が多く、毛玉になりやすいダブルコート。多頭飼いでは必然的に掃除やお手入れに手間を要します。

なお、ペット保険は契約条件によって適用できない場合もあるため、ご注意ください。

愛猫の多頭飼いで気を付けていること6つ

男の子は基本的に去勢手術をしますが、費用は3万円程度。スプレー対策にもなるため、生後6ヶ月を過ぎたら早めの処置がオススメです。

また、万一の場合にいかにスムーズに対処できるかが大切なため、動物病院での定期検診は不可欠。日常の健康管理に気遣っています。

飼育ではリビングと1部屋の2ヶ所は愛猫たちのために開放していますが、体調を崩した子やストレスを感じている子は、静かな寝室で飼育するようにしています。

エキゾチックショートヘアがかかった病気の種類3つ

愛猫のエキゾチックショートヘアは、大きな病気にかかって亡くなってしまった子もいるため、次のような病気にご注意ください。

ストルバイト（尿路結石）

ストルバイトは猫がかかりやすい病気の一つですが、エキゾチックショートヘアも気を付けなければなりません。

我が家では、物静かな愛猫のエキゾチックショートヘアが痛みによりトイレで鳴いていたことに気付きましたが、尿意があってもオシッコが出ない膀胱炎にもなりました。

長期的な療法食と、愛猫が好むセラミックやステンレス製のフードボウルで軟水のお水を与えることで改善しましたが、常に飲み水の量には注意しています。

腎不全

我慢強くて病気が分かりにくいのが猫の特性でもありますが、愛猫のエキゾチックショートヘアは6歳の若さで腎不全によって亡くなりました。

家の中で一番元気な男の子だったため、腎不全という診断には、まさかという驚きと悲しみでいっぱい。というのも、腎不全は治療が困難なことを知っていたためです。

初期症状は多飲多尿でしたが、どんなに入退院を繰り返しても回復はしません。末期は食事ができず寝たきりになり、鼻から管を通して自宅で流動食を行いました。

肛門腺破裂

過剰にお尻を舐めていたエキゾチックショートヘアがかかったのが、肛門嚢という匂い袋が破れてしまう肛門腺破裂でした。

肛門嚢液は通常、ウンチと一緒に排出されるため、猫では珍しい病気のようですが、緊張やストレスからお尻を舐めて落ち着こうとする子もいるそうです。

抗生物質の点滴で2週間程度で完治しましたが、鼻の低いエキゾチックショートヘアにはエリザベスカラー暮らしも可哀想なため、お尻を舐める姿にはご注意ください。

多頭飼いは死亡時の対処や供養まで覚悟が必要

短頭種のエキゾチックショートヘアは一般的な猫より短命で、決して丈夫な子ではありません。いざ死の危機と直面すると、パニックになる方も少なくないでしょう。

筆者は家族としてペットの命を預かったことへの責任を強く感じていて、最期の瞬間をきちんと看取り、その後のご供養も一連の義務だと認識しています。

まとめ

多頭飼いによる猫中心の生活には大きな覚悟が必要で、何よりも自分自身の時間やお金のゆとりが重要だということを知っておいていただきたいです。

また、多頭飼いによる飼育崩壊は決して他人事ではありません。エキゾチックショートヘアは甘えん坊で自我が強いため、それぞれの愛猫へ充分な愛情を注いであげてください。

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