日本ではまだまだペットとして広く認知されていないハリネズミですが、その可愛さからSNSなどでも非常に人気が高くなってきています。
体が小さいのでスペースがなくても飼いやすく、特に一人暮らしの家庭に人気の動物です。
しかしハリネズミと暮らしている家庭はまだ少なく、飼育方法や注意点など、気にしなければいけない情報もたくさんありますよね。
今回はハリネズミを新たに家族として迎えようとしている方、すでに迎えた方にハリネズミの飼育方法をご紹介します!
この記事の結論
- ハリネズミは鳴き声が小さく体臭も少ないので、マンションなどでも飼育しやすい
- ハリネズミの飼育にはケージや寝床、フードなど11アイテムが必要
- しつけが難しく、臆病な性格でコミュニケーションが取りづらく飼育難易度は少し高い
- 適度にケージ外で遊ばせたり、数週間に一度の爪切りや体を拭くなどのお手入れが必要
- ハリネズミの個体価格は1万円~3万円ほど、飼育費用は2,000円~3,000円ほど
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目次
ハリネズミの特徴
ハリネズミはハリネズミ亜科に属する動物で、ヨーロッパやアフリカ、中近東などに生息しています。
顔は小動物らしい可愛らしい顔をしていますが、背中は無数の針で覆われており、危険を感じると針を逆立て身を守ります。
とはいえこの針も普段は寝かせている状態なので、生えている方向になでてあげれば痛くありません。
「ネズミ」という名前がついているものの、顔立ちからもわかるようにモグラに近い存在で、ミミズや昆虫などを食べて生きています。
ニオイもあまりせず、鳴き声もかなり小さいのでマンションなどにも適しているペットとして人気です。
ハリネズミの性格
ハリネズミは非常に警戒心が強く臆病で、繊細な心の持ち主です。すぐに懐くことはなく、仲良く慣れるまで時間がかかることもあります。
時間はかかったとしても嗅覚や聴覚が優れている動物であるため、飼い主さんのことを覚えていきます。
一緒に過ごしていく過程で飼い主さんのニオイや顔を覚えていき、少しずつ信頼感を得ていくことが重要です。
毎日根気強く接していく時間を確保しつつ、ストレスを与えないよう適度に触れ合いましょう。
ハリネズミのサイズ(体高・体重)
平均的な体高は14cm~21cmほどで、大人の手のひらに収まる程度の大きさであることが多いです。
体重は500g前後が一般的。1kgにも満たない体重ですが、小さい子だと300g程度であることも多くなっています。
ハリネズミの鳴き声
ハリネズミは鳴き声が大きい動物ではなく、非常に小さな声で鳴くことが多いです。
小動物らしい小さな声ではありますが、鳴き声から次のようなことが読み取れます。
鳴き声の種類 | 鳴き声からわかる気持ち |
---|---|
ピーピー、ピピピッ | 甘えているとき、求愛行動時 |
シューシュー | 不満を抱えているようなとき |
フッフッ | 警戒心から威嚇しているようなとき |
クックッ、ゴロゴロ | リラックスしているようなとき |
ギャー、ギェー | 痛みや恐怖を感じているとき |
特に注意しなければいけないのは、「ギャー」や「ギェー」と発しているときです。
恐怖を感じている場合であれば大きな音や見知らぬ人を怖がっていることがあります。痛みを感じている可能性もあるため、体に変化がないか確認してみましょう。
体調不良のときには「ハッハッ」「コンッコンッ」「キシッ」といったように、様々な鳴き声を耳にすると思います。
普段は聞かないような鳴き声に遭遇したときは、早めに動物病院で診てもらいましょう。
ハリネズミの寿命
野生のハリネズミの寿命は約2年~5年と、小動物の中でも非常に短い寿命といえます。平均すると約3年ほどです。
ペットとして飼われているハリネズミの場合には、病気やケガなどがなければ、5年~10年ほど生きてくれたという例もあります。
繊細な心の持ち主でもあるので、ストレスがかからないように環境を整えてあげましょう。
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ハリネズミの種類
ハリネズミの種類は16種類ほど存在しますが、日本で出会える種類は基本的に1種類のみです。
その1種類がヨツユビハリネズミといい、それ以外のハリネズミは特定外来生物に指定されています。
特定外来生物に指定されていることで販売・飼育が禁止されており、日本で見かけることはありません。
ヨツユビハリネズミ(ピグミーヘッジホッグ)
“ヨツユビ”という名前からもわかるように、他のハリネズミには5本ある後ろ指が、4本しかないヨツユビハリネズミ。
別名ではピグミーヘッジホッグと呼ばれ、様々なカラーバリエーションを持つ種類でもあります。
カラーバリエーションの豊富さから人気も高まってきており、見た目の違いも楽しめる小動物として人気です。
日本ではこのヨツユビハリネズミしか販売・飼育ができない決まりとなっています。
その他情報
性格 | 臆病で警戒心が強い |
食事 | 専用フード、昆虫、一部の果物、一部の野菜 |
飼いやすさ | 人慣れするまでに時間がかかる |
特徴 | 通常5本の指が4本である |
平均寿命 | 野生で2年~3年、ペットとして5年~10年 |
参考価格 | 1万円~3万円 |
ソルト&ペッパー
シナモン
アルビノ
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ヨーロッパハリネズミ(ナミハリネズミ)
その名の通りヨーロッパを中心として生息しているヨーロッパハリネズミ(ナミハリネズミ)。
ヨツユビハリネズミよりもやや体格が大きく、全身が茶色であることが多いです。
ヨーロッパで見かけるハリネズミはこの種類が多く、野生のヨーロッパハリネズミは人馴れしているほどでもあります。
その他情報
性格 | 基本は臆病だが、ヨーロッパでは人慣れも |
食事 | 専用フード、昆虫、一部の果物、一部の野菜 |
飼いやすさ | 特定外来種に指定されているため飼えない |
特徴 | 全体的に茶色で、やや大きい体つき |
平均寿命 | 2年~10年 |
参考価格 | 日本では購入不可 |
ハリネズミの食事・食べ物
一般的にはハリネズミ専用のフードがありますので、そのフードをあげておけば問題ありません。
専用フードはハリネズミにとって必要な栄養をしっかり補ってくれるため、下手に色々と選んであげるよりも適切とされています。
与える回数は基本的に1日1回で十分なため、食事の手間はほとんどありません。ただし、成長期には1日2回ほどが良いでしょう。
フードをしっかりと食べているか確認するとともに、水もしっかりと飲めているか確認が必要です。
ハリネズミの基本的な食事
ハリネズミ専用フードを基本としつつ、その他にもあげられる食べ物はあります。
- 果物(リンゴ、バナナ、いちごなど)
- 野菜(キャベツ、にんじん、さつまいもなど)
- 茹でた鶏肉
- 茹でた卵
同じ専用フードばかりあげ続けていると、ハリネズミは飽きてしまいます。
専用フードを切り替えてみるのもよいですし、果物や野菜なども一部OKです。
実は肉や卵も好きなハリネズミ。高タンパクな鶏肉や栄養価の高い卵もOKですが、必ず茹でたものにしましょう。
果物や野菜の中にはあげてはいけないものもあるため、次にご紹介するものとあわせて確認しておいてください。
あげてはいけない食べ物
飼っているハリネズミが専用フードに飽きたからといって、なんでもあげていいわけではありません。次のようなものは必ず避けましょう。
- チョコレート
- ネギ類(長ネギ、タマネギ、ニラ、にんにくなど)
- ナッツ類
- 果物(ぶどう、レーズンなど)
これらの食べ物は重症化する可能性があり、最悪の場合には死に至ります。
果物や野菜にはあげていいものとダメなものが分かれていますので、必ず把握しておきましょう。
少量だったとしても、人間ほどの体格がないため顕著に症状が出ます。
人間の食事にも含まれているものはたくさんありますので、人間の食事はあげないようにしましょう。
ハリネズミと暮らすための準備アイテム
ハリネズミを迎えるにあたり、準備しておきたい必要アイテムをご紹介します。
どれもハリネズミがストレスなく暮らすために必要なものなので、必ず確認しておいてくださいね。
ケージ
まずはハリネズミのお家となるケージが必要です。体は小さいものの、60cm~90cmほどは欲しいところ。
大きすぎる必要はありませんが、1日のほとんどをケージ内で過ごすため、運動ができるスペースは確保してあげましょう。
ベッドスペースやトイレスペースだけでなく、運動用に回し車を置くスペースも必要なので、適度な高さも必要です。
また、ハリネズミはひとつのケージ内で多頭飼いNGの動物。必ず1匹ごとに1ケージを用意してあげます。
フード
フードは原則として、ハリネズミ専用フードをあげるというのがベストです。
ハリネズミにとって必要となる栄養素がバランスよく配合されており、健康維持をサポートしてくれるためです。
飽きることもありますので、同じフードだけではなく、たまに別のフードを与えるというのも良いでしょう。
ただし、あくまで基本はハリネズミ専用フードにしておく、というのが栄養バランスも偏らないのでおすすめです。
専用食器
フードを手であげるときには必要ありませんが、ケージ内に入れておくには専用食器が必要ですよね。
軽いものだとこぼしてしまう可能性もあるため、陶器などのやや重さのあるものがおすすめです。
たまにかじることも考えられるので、プラスチックよりも陶器などの方が安全と考えられます。
ベッド
フワフワとしたベッドに包み込まれるような感覚を、ハリネズミは好んでくれます。
寝袋のように作られているものも多く、見た目も可愛らしいものが多いハリネズミ用のベッド。
臆病な性格だからこそ包み込まれる感覚を好み、落ち着いた空間で寝られるようになります。
ハウス
ベッドとは異なりますが、小さい空間に逃げ込めるようなハウスもおすすめのアイテムです。
日光を避ける必要がありますし、驚いたときにも隠れられるようにしておけばストレスも緩和されるでしょう。
ベッドは使わず隠れられるハウスで寝る、という子も多いのでぜひ用意してあげましょう。
トイレ
トイレは汚れやすいスペースなので、飼い主さんにとってもお掃除のしやすいものを選びましょう。
ハリネズミは決まった位置でトイレを済ませることが多いため、いつもトイレをしているスペースに置いてあげます。
すると自然にトイレスペースで排泄できるようになります。
糞が体についてしまうと皮膚病の原因になりますので、トイレ後はなるべく早くお掃除してあげましょう。
床材
床材を設置しておくことで、人間でいうところのカーペットのような役割を果たしてくれます。
足裏を守り、保温効果もあるため、床材はぜひ設置してあげたいものです。
ただし、中にはニオイのきついものもあります。嗅覚の敏感なハリネズミにとっては辛いものもありますので、そういったものは避けましょう。
判断が難しい場合には、ペットシーツを利用するのがもっとも簡単でおすすめです。
給水器
給水器はケージの外側から設置する給水ボトルタイプと、安定した作りになっているタンク型などがあります。
ここは好みですが、給水ボトルなら汚れがあまり気にならない一方、ボトルの仕組みを理解して貰う必要があります。
反対にタンク型はケージ内に設置するため給水所としてわかりやすい一方で、汚れが目立つこともあるでしょう。
回し車
ハリネズミは回し車を設置しておくことで、自分一人でもある程度の運動不足を解消することができます。
夜間など、飼い主さんが寝ている間は相手をしてあげることができません。
回し車を用意しておけば基本的な運動不足は解消できますが、1日に1回程度はケージから出してあげて一緒に遊んであげましょう。
ヒーター
夏場には必要ありませんが、冬場はケージ内の温度が低くなることも多いでしょう。
特に飼い主さんが出かけるようなときには、暖房を切ってしまうことも少なくありません。
そんなときにも専用のヒーターを用意しておけば、ある程度の寒さは緩和されます。
もちろんお部屋の暖房をつけておければそれで良いですが、ハリネズミが体調を壊さないよう注意が必要です。
温度計
ハリネズミは室温や湿度の管理がとても重要なため、飼い主さんのお部屋用とは別にケージ内設置がおすすめ。
部屋の温度と大きくは変わらないものの、ドアを閉め切っていると室温が異なることもありますよね。
湿度もハリネズミにとっては重要なポイントのひとつであるため、温度計でこまめに確認してあげましょう。
ハリネズミの飼い方
ハリネズミを飼うときには、室温や湿度などを始めとし、様々な面での管理が必要になります。
ハリネズミ自体が夜行性でもあるため、日中の行動はほとんどなく、飼い主さんが寝ている間に行動します。
暗い場所を好むのでケージ内には隠れられる場所を確保しておくことや、運動不足を解消できる回し車も必要。
また、嗅覚や聴覚がとても優れている動物です。テレビや音楽などが近くにないようケージを設置し、食事のニオイなどもできるだけ避けてあげましょう。
自分では気にならない生活音でも、ハリネズミにとってはストレスの原因となってしまう可能性があります。
飼育環境
ストレスなく暮らしていけるアイテムを用意すると同時に、室温や湿度の管理も大事です。
ハリネズミは暑さにも寒さにも弱い動物なので、適温とされている24℃~29℃あたりの室温を維持しましょう。
暑すぎる場合や寒すぎる場合には、休眠状態となります。ただ、ハリネズミは冬眠する動物ではないため、冬眠すらも体に負担がかかってしまいます。
湿度は40%以下が適切。高すぎると皮膚病を引き起こす可能性もあるため、湿度管理にも注意しましょう。
食事
野生のハリネズミは昆虫食が基本なので、ミミズやミルワームなどを好んで食べています。
ただ、自然界で生きていた頃と同じ食事を用意するというのは、日本ではなかなか難しいものがありますよね。
そのため、基本的にはハリネズミ専用フードが良いでしょう。専用フードには昆虫などの成分が含まれているため、小さい粒でも栄養ばっちりです。
昆虫が苦手な方でなければ、生餌なども用意してあげると喜んで食べてくれるはずですよ。
お世話の方法
日常的なハリネズミのお手入れはあまり多くなく、ケージ内の掃除や食事の用意が基本です。
その他に必要なのは、数週間に一度必要な体のお手入れや、爪切りなどです。
爪切り | 長い場合には、血管の通っていない部分だけ切る |
歯磨き | 硬い食べ物で歯石を除去する |
お風呂 | 汚れが酷い場合には、ぬるま湯でゆっくりお湯につける |
遊び時間 | 適度にケージから出して遊ぶ |
ハリネズミのお世話は大変なものがあまり多くないものの、汚れや体のお手入れは必要です。
回し車で遊ぶことが多いため、爪が長すぎるとひっかかってしまいます。爪がひっかかりやすくなってきたら、1本ずつでも切ってあげましょう。
歯磨きは基本的に必要ないものの、歯周病になることがあります。
特に柔らかいフードばかりを食べていると歯石になりやすく、病気の原因に。昆虫など硬いフードを定期的に食べさせ、歯石を除去しましょう。
お風呂は日常的に必要なものではありません。汚れがちょっとしたものであれば、体を拭いてあげるだけでOK。汚れが酷い場合にのみ、お風呂を検討しましょう。
ハリネズミのしつけ
ペットを飼うとなったら、多くの飼い主さんがしつけの悩みも出てくるでしょう。
ハリネズミには犬猫のようにしつけが必要なのか、それともしつけが難しいのか、ご紹介します。
基本的にはしつけができない動物
基本的にハリネズミは、しつけが難しいといわれている動物です。
そもそも性格上、非常に臆病で繊細な動物でもあるため、飼い主さんに慣れてくれるまで時間がかかります。
その上でしつけとなると、ダメなことをしたら叱る必要がでてきます。慣れてもらう必要があるにも関わらず、叱る必要もあるのです。
叱ってしまうと臆病なハリネズミは怖がってしまいます。なので、決して大きな声は出さないようにしてください。
飼い主さん側の事前対策で危険を避ける
しつけができない以上は、ハリネズミをコントロールしようとするのではなく、危険物を飼い主さん側が遠ざけるとよいでしょう。
噛み癖がある子はあまり多くないものの、ケージから出して遊ぶときには特に注意が必要。電気コードなどを噛んでしまうこともあります。
ハリネズミにとっては体に害のある、食べてはいけないものがたくさんあるはず。危険なものは事前に隠しておきましょう。
また、ハリネズミはキレイ好きでもあるため、トイレは一度慣れてくると一定の場所でしてくれることもあります。
ハリネズミの病気やケガ
ハリネズミは病気やケガなどがなければ長生きしてくれるものの、非常に繊細な動物です。
ちょっとした気温・室温の変化や過度なストレスによって体調を崩します。
飼い主として特に気をつけておきたいハリネズミの病気は次のとおりです。
皮膚病
皮膚がとても弱いハリネズミは、ちょっとしたことでも皮膚病にかかる可能性がとても高い動物です。
特に注意しなければいけないのが、体に寄生したダニが原因となるダニ症。針の付け根部分にかさぶたのようなフケが発生し、毛や針が抜け落ちていくことがあります。
注射や滴下液などで治療しますので、すぐに動物病院で治療を受ける必要があると覚えておきましょう。
他のハリネズミ・動物などと触れ合うことで感染する病気なので、他のハリネズミ・動物との触れ合いを避け、事前に動物病院で診てもらうことも忘れずに。
腫瘍
一般的な腫瘍には良性と悪性の2種類がありますが、ハリネズミがかかる腫瘍はその大半が悪性だといわれています。
原因は遺伝や環境だといわれており、3歳以上の高齢で発症することが多いです。
症状としては食欲不振や体重の減少、下痢や呼吸困難などが見られ、重症化すると死に至ります。
症状によって治療方法が異なるものの、摘出手術や抗がん剤の投与などで治療していきます。
歯周病
こちらも高齢のハリネズミによく見られる歯周病。歯垢や歯石が蓄積していくことにより発症します。
人間と同じで歯周病は体の様々な部分に悪影響を及ぼします。口周りだけの問題ではないので、歯周病とはいえ軽くみるわけにはいきません。
細菌は全身を巡り、肝臓や腎臓といった内臓障害を引き起こしてしまうこともあります。
治療方法は歯石の除去、抗生剤の投与など。柔らかい食べ物だけではなく、日常的に硬い食べ物もあげることが歯石の除去に繋がります。
また、かじって遊べるようなおもちゃを与える、というのもおすすめですよ。
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ハリネズミと暮らす際の注意点
ハリネズミは初心者にとって少し飼育難易度の高い動物であるため、注意点をしっかり確認しておきましょう。
臆病なので、慣れてもらうまで時間がかかる
ハリネズミの性格でもご紹介しましたが、ハリネズミはとても臆病な性格です。そして繊細な心の持ち主です。
嗅覚や聴覚がとても発達しているので、大きな音を立ててしまうと驚き、より恐怖心が増してしまいます。
少しずつ人間に慣れてもらうためには時間をかける必要があり、飼い主さんの顔やニオイを覚えてもらわなければいけません。
根気強く触れ合っていく必要がありますし、恐怖心から針が逆立てば飼い主さんもびっくりしてしまいますよね。
暑さにも寒さにも弱く、室温管理が必要
小動物に多い暑さ寒さの問題ですが、ハリネズミの適正とされている室温は24℃~29℃です。暑がりな人にとっては少し辛い環境かもしれませんね。
繊細だからこそ大きく環境が変わってしまうと体調を崩し、ストレスも抱えてしまうことになります。
保温グッズや保冷グッズなどを上手に使い、ケージ内の室温を適切に管理してあげましょう。
一般的には、飼育難易度の高い動物といわれている
このように、ハリネズミはやや管理が大変な動物です。そのため飼育難易度は高めだといわれています。
生活リズムも夜行性であるため飼い主さんが寝ている間に運動し、飼い主さんが起きている日中は寝てしまいます。
なかなか触れ合える時間がない一方で、人間に慣れてもらう時間も必要というのがハリネズミの特徴。
臆病な性格によりコミュニケーションがうまく取れず、病気やケガの発見が遅れないよう注意しなければいけません。
ハリネズミのお迎えと値段
では最後に、ハリネズミをお迎えするにはどうすればよいのか?その方法と気になる値段をご紹介します。
お迎えはペットショップor里親
ハリネズミをお迎えする方法としては、主にペットショップか里親の2択になるでしょう。
近年、騒音問題やお家時間の増加に伴い、ペットショップでも多く見られるようになってきました。
大型のペットショップであれば間違いなく出会えることでしょう。
ペットショップを選択する前には、ぜひ里親も検討して欲しいです。
何らかの理由によって飼い続けることができなくなってしまっているため、その子たちを救うためにも里親をおすすめします。
個体価格は1万円~3万円ほど
個体 | 1万円~3万円ほど |
月間費用 | 1,000円~2,000円 |
ハリネズミ個体の費用感としては、1万円から3万円ほどの価格帯と考えて問題ないでしょう。
色や健康状態、年齢などによって差はあるものの、どれだけ高くても5万円ほどとされています。
購入時以外にかかる費用としては、飼育環境アイテムの他にフードやペットシーツなどの月1,000円~2,000円ほどです。
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ハリネズミのよくある質問
ハリネズミは飼いやすい?
ハリネズミは初心者であれば、やや飼育難易度の高い動物です。
室温や湿度の徹底した管理に加えて、静かな環境を維持する必要があります。
ケージ内を常に清潔にしておかないと、皮膚病などを引き起こしてしまうことがあるため、難易度は高いでしょう。
ハリネズミを飼うにはいくらかかる?
お迎えする際には個体の値段として1万円~3万円ほどがかかります。
月換算ではフードやペットシーツといった食事と消耗品で、2,000円~3,000円ほどがかかります。
ハリネズミにニオイはある?
ハリネズミに独特なニオイはほとんどありませんが、唯一あるとすれば糞尿によるニオイです。
排泄物はできる限り早めに処理してあげると、ニオイ対策にもなりますし、病気対策にもなりますよ。
ハリネズミは鳴く?
小動物なので大きな声で鳴くことはありませんので、近所迷惑になるということはあまり考えられません。
「ピーピー」「シュッシュッ」「フッフッ」といった声で鳴きます。
ハリネズミの寿命は?
野生のハリネズミは2年~3年が平均で、ペットとしてのハリネズミは5年~10年ほどが寿命とされています。
病気やケガなどがなければ、10年生きてくれるため、安心して暮らせる環境を作ってあげたいですよね。
この記事の執筆者
nademo編集部
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