散歩中にゴミ置き場で出会ってから1週間後。ついに、我が家にみのりさんがやってきました。
犬派の我が家にとってははじめての猫だったこともあって、お迎えしてすぐのころは毎日が驚きの連続でした。身近な動物は犬しか知らないのですから、段差をジャンプして乗り越えるだけで「おおっ」と喚声があがり、「にゃあ」と泣けば家族の誰もが返事をするといった具合。
家族の全員が(といっても3人ですが)子猫のとりこになっていたのです。
想像していたのとは違うところもありましたが、とにかくもう「猫かわいい。まじかわいい」状態の我が家のお話しです。
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目次
「ようこそ我が家へ」と言う間もなく…
みのりさんを家族の一員として迎え入れたその日、帰宅してすぐのできごとです。
キャリーバッグを開けた瞬間、みのりさんはものすごい勢いで飛び出し、棚と壁の隙間に吸い込まれていったのでした。
今思えば、まったく知らない場所に連れてこられてパニックになって身を隠したのかもしれません。けれど、まだ猫についてよく知らない私たちは、突然のことに呆気にとられるほかありませんでした。
はじめての猫の予想外の行動に驚きながら、「出ておいで」と優しく声をかけつつ引っ張り出したのでした。
引っ張り出されたみのりさんは、まったく警戒するでもなく、部屋の中を探検しはじめました。見るものすべてが新鮮で驚きの連続といった様子でした。
猫は意外と甘えん坊で鈍くさい
私はみのりさんに出会うまで、猫は気まぐれで、人に媚びない、そして身体能力が高い動物だと考えていました。
気まぐれなのはそのとおりでしたが、なでてほしいときのせがみっぷりは犬以上ですし、そのくせなで方が気に入らないと怒られます。はっきり言って理不尽です。
高い場所にひょいっと飛び乗れる身体能力は見事ですが、頻繁に足を滑らせたり踏み外したりしますし、登りそこねることもしばしば。見ているこちらが心配になってしまいます。
猫ってそんな動物だったの?
みのりさんと暮らしはじめてわかったのは、猫という生き物が犬とはまったく違うことでした。
犬とすごしてきた長年の経験や知識のほとんどが、猫相手では役に立ちません。
抜け毛が多かったり、早朝に「お腹すいた」としつこく訴えたり、高い場所から物を落としたり…。最初の頃は、みのりさんの自由さに振り回される毎日でした。
猫の抜けの多さにびっくり
みのりさんを迎えて気づいたことと言えば、抜け毛の多さです。
それまでも犬とは暮らしていましたが、抜け毛が少ないと言われているミニチュア・シュナウザーだったので、悩ましく感じたことはありませんでした。
でも、猫ときたらとんでもなく毛が抜けるのです。
キャットタワーやベッドといったみのりさんのお気に入りポイントには抜け毛がみっちりと付着していました。もちろん、人間の衣服にもみっちり。床にもたくさん落ちています。
嫌でも掃除しないわけにはいきません。おかげで、家の中がいくらかきれいになったのは不幸中の幸いだったかもしれません。
早朝に鳴き起こされる日々
猫の朝は早いです。毎朝4時台には鳴き出します。早い日は3時半くらいから「お腹空いた」コールがはじまります。
最初のころは「ここで言いなりになったら負け。毎朝この時間に起きなきゃいけなくなる」と思って無視しようと頑張っていました。
しかし、賃貸住まいの我が家ですから、早朝から鳴かせっぱなしにするわけにはいきません。というわけで、ご飯係として私が起きることになったのでした。
自動給餌機を使うなどの対策をすれば、のんびりと寝られるのかもしれませんが、今では貴重な朝活の時間になっているので、「まぁ、いいか」と思っています。
猫のちょいちょい対策で部屋がすっきり
犬は高い場所には登れません。ですから、触られたくないものは高い場所に置けば問題ありませんでした。でも、高い場所に登るのが大好きで大得意な猫にはそうはいきません。
油断して出しっぱなしにしようものなら、かわいいおててでちょいちょい…っとやられます。みのりさんがものを落としたことはほとんどありませんが、だからと言って大丈夫とはかぎりません。
みのりさんに触れてほしくないもの、落とすと壊れる可能性のあるものは、引き出しやふた付きのボックスに片づけるようにしました。
また、誤飲・誤食を防ぐ意味でも、安全だとわかっているもの以外は出しっぱなしにせず、使ったらすぐに片づけるようになりました。
猫との暮らしは大変だけど楽しい
正直、猫と暮らすのは思っていたよりも大変です。
噛まれる、引っかかれるは日常茶飯事ですし、こちらの都合などお構いなしに「あそぼ!」「お腹空いた」などと要求してきます。最近はなぜか私がくしゃみをすると噛まれるようになりました。
その一方で、尻尾をピーンと立てて近づいてきて、頭をこつん、スリスリと甘えてくるのはたまりません。名前を呼べば通りすがりに足を止めて近寄ってきてくれますし、ときには「にゃーん」とかわいらしく返事もしてくれます。
そんな何気ない日常の行動のひとつひとつに幸せを感じてしまうのですから、自分のことながら人としてどうかと思ったりもしています。まあ、かわいいのでいいのですが…。
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この記事の執筆者
ライター/愛玩動物救命士/犬猫行動アナリスト/猫疾病予防管理士/ペット災害危機管理士
「犬と猫のために書く!」をモットーに、犬猫専門ライターとして活動中。
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