ミーアキャットには「キャット」という名がついていますが、実はネコ科の動物ではなく、マングース科に分類されます。
主に南アフリカ、アンゴラ、ナミビア、ボツワナの半砂漠やサバンナに生息するため、ペットにできると聞いて驚く方も多いのでは。
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(通称:ワシントン条約)」の規制対象外なので、日本にも輸入され、販売されています。
では、ミーアキャットと一緒に暮らしたいと思ったら、いくらぐらいでお迎えできるのでしょうか。
この記事の結論
- ミーアキャットの取り扱いに関する歴史はまだ浅く、出会えるペットショップは多くない
- ミーアキャットの平均的な個体価格の相場は約20万円~45万円
- 他の動物と比べて、年齢によって値段が上下することは少ない
- 性格は臆病で警戒心が非常に強く、人慣れするまでに時間がかかる
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目次
ミーアキャットの値段相場は20万円~45万円前後
近頃ではペットショップのサイトにも登場するようになったミーアキャットですが、ペットとしての歴史は浅く、取扱店はまだわずか。
価格も20万円台~45万円くらいまでと幅広く、ときには50万円以上することもあります。
ミーアキャットはペットとしては小動物に分類されますが、以前から親しまれているハムスターやウサギなどに比べると高額です。
ハムスターやハリネズミなどだと数万円程度で、10万円を超えるようなことはあまりありません。
こうして比べてみると、ミーアキャットは犬や猫と同様の価格帯であることがわかりますね。
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年齢で値段が安くなることは少ない
一般的にペットは幼いうちのほうが高価な傾向にありますが、ミーアキャットの価格は年齢や月齢に左右されることが少ないです。
そのため、ベビーだから高額ということもない代わりに、成長して大人になっているから安くなるということもありません。
あどけないベビーの可愛らしさも、人慣れした1歳過ぎの甘えん坊ぶりも、甲乙つけがたい魅力があります。
ペットとしては歴史が浅く、難易度も高い
ペットショップで見かけたり、ペットと触れ合えるカフェで見かけて、興味を持った人もいるはず。
しかし実際に触れ合ってみるとわかるように、ミーアキャットはかなり飼育難易度の高いペットです。
そのため実際にお迎えできる人も限られ、需要と供給が少ないことからペットショップでの取り扱いも少ないのが現状。
今後、環境が変わってくる可能性も十分にありますが、飼育難易度の高さはポイントのひとつになるでしょう。
ミーアキャットのお迎え場所
まだまだ流通量の少ないミーアキャットですが、最近ではアジアや日本国内でも繁殖家が増えてきています。
もちろん、お迎えに際しては犬猫同様、必ず実物と対面して相性を確かめ、取扱事業者の詳しい説明を聞いてからにしましょう。
大型ペットショップ
さまざまな動物を取り扱う大型ペットショップがお住まいの近くにあれば、ミーアキャットと出会えるかもしれません。
以下は、国内の各地域に店舗展開する主な大型ペットショップです。
ただし、ミーアキャットを扱っているとは限りませんので、必ず前もってお電話等でご確認ください。
数は少ないものの、街中で見かけるペットショップでも出会えることはあります。
もしペットショップを見つけたらフラッと立ち寄って確認してみるのが良いでしょう。
ネットショップ
ネットでも「ミーアキャット 販売」というキーワードで検索すると、取り扱うオンラインショップが見つけられるようになりました。
また、ごく稀にですが、ネット上でミーアキャットの里親募集も見かけられます。
お迎えにあたっては、ミーアキャットの生体と必ず対面して、健康状態や相性を確かめること。
ミーアキャットの飼い方や注意点、その子の性格や健康状態などを販売事業者や主催者に聞いておくことも大切です。
エキゾチックアニマル専門店
英語のエキゾチック(exotic)は日本語で「外国の」を表しますが、「標準的ではない、新型の、特殊な、希少な、風変わりな」という意味にも使います。
つまり、エキゾチックアニマルは一般的なペットとして知られる、犬猫以外の動物を指す総称です。
ミーアキャットもエキゾチックアニマルに含まれますので、専門店なら出会える確率が高いと言えるでしょう。
ただし、専門店とは言え、必ずしもいつもミーアキャットがいるとは限りません。
マップ検索などで近場のエキゾチックアニマル専門店を見つけたら、来店前に電話やメールで入荷確認されることをおすすめします。
レプタイルズイベント
レプタイル(reptile)は爬虫類という意味。ですから、そもそもレプタイルズイベントはカメ、トカゲ、ヘビ、ワニなどを扱う展示会や即売会が中心でした。
けれど、近頃はレプタイルズワールド、ジャパンレプタイルズショー、エキゾチックレプタイルエキスポなどの催しにミーアキャットが登場することも。
爬虫類や小動物が中心となるイベントは都心で開催されていますが、爬虫類が苦手な人だと訪れづらいかもしれませんね。
レプタイルズイベントでミーアキャットをお迎えしたという飼い主さんもいるようですよ。
お迎え前に知りたいミーアキャットの基本情報
日の出とともに巣穴から出て来て、太陽に向かって立ち上がる姿が可愛いミーアキャット。
野生のミーアキャットが棲む半砂漠地帯は昼夜の寒暖差が激しく、夜間の睡眠中に冷えた体を温めるために行うそうです。
また、集団で暮らすミーアキャットの見張り役が立って視線を高くすることで、コブラやタカなどの天敵を発見し、身を守るための行為でもあるとか。
ペットをお迎えするということはその子の生涯にわたって共に暮らすことですから、ミーアキャットの習性や性格についてあらかじめ知っておきましょう。
その他情報
性格 | 警戒心が強く飼い主には懐きやすい |
飼いやすさ | 比較的難しく広い飼育スペースが必要 |
食事 | 専用フード、昆虫、ペレット など |
平均寿命 | 野生で5年~10年、ペットとして10年~15年 |
参考価格 | 20万円~45万円 |
ミーアキャットの性格
ミーアキャットは夫婦ペアもしくはファミリーで生活し、複数の家族が群れを成して一緒に生活することもあります。
集団行動する動物なので社会性や協調性があり、一緒に暮らしているうちに飼い主さんにも慣れやすいとされています。
反面、臆病で警戒心も強く、犬猫よりも慣れるまでに時間がかかり根気が必要です。
また、集団生活する動物なので多頭飼いにも向いているかと言うと、一概にそうとは言えません。
一度飼い主さんに懐くと甘えん坊になりやすく、ヤキモチ焼きの子もいるとか。
飼い始めの頃は凶暴な一面を見せることもあり、鋭い牙と長い爪を持っているので注意しなければいけません。
ミーアキャットの体長・体重
大きくなってもせいぜい体長約30cm、体重約1kgの小動物です。
誕生時はネズミほどの5cmくらいの大きさで、生後12日~14日で目が見えるようになり、4週~6週間が授乳期間、約1年で大人になります。
男の子と女の子にあまり体格差はなく、男の子の方がごくわずかに大きい程度です。
体長 | 25cm~30cm(+しっぽ15cm~25cm) |
体重 | 0.6kg~1kg |
立ち上がると背が高く感じますが、長くても体長は30cm前後にしかなりません。
ミーアキャットの体臭
雑食で肉食が勝る動物なので、体自体から臭うことはあまりありませんが、排泄物のニオイは強めです。
体臭は独特で、頬と肛門付近に臭腺があり、特に発情期を迎えた男の子は肛門腺をこすりつけるようなマーキングの行動も見られます。
頬の臭腺は、ミーアキャットにとってはコミュニケーションツールのひとつ。仲間やほかのミーアキャットを見分けるのに使われます。
ミーアキャットの鳴き声
滅多に鳴かないミーアキャットですが、約20~30種類の鳴き声があると言われています。
その一部をご紹介します。
ワン! | 警戒している |
くぅーくぅー | 甘えている |
ギャッギャッ | リラックスしている |
危険を察知し警戒すると、子犬のような「ワン!」という鳴き声を発します。
飼い主さんに甘えると「くぅーくぅー」と可愛い鳴き声に。「ニャウニャウ」という猫のような声を出すときもあります。
くすぐると「ギャッギャッ」という声を立て、野生のミーアキャットも仲間といて寛いでいるときにはこういう声を出すことも。
ミーアキャットの平均寿命
野生のミーアキャットの寿命は5年~10年ですが、家庭で飼育されているミーアキャットの平均寿命は10年~15年。
天敵に捕食されたり、天災に遭ったり、食料が確保できなかったり…と、自然界で生き抜いていくのはやはり険しいということでしょう。
ペットのミーアキャットで最高齢はなんと20.5歳。ちなみに、ギネス記録で世界最高齢の犬は31歳、猫は38歳だそうです。
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ミーアキャットの病気に関する情報は非常に少ない
平均寿命が犬猫並みにあり、健康上の問題が少ないミーアキャットは長く一緒に暮らせるペット向きの動物と言えるでしょう。
ただし、ペットとしての歴史が浅いため専門医が少なく、いざ疾病の発症やケガをした際に頼れる動物病院が見つからない場合もあります。
あらかじめ、お迎えしたペットショップなどに動物病院を紹介してもらっておくと良いでしょう。
なお、動物園での高齢のミーアキャットの死亡原因は、病理解剖すると悪性腫瘍(癌)によるものが多いと言われています。
ミーアキャットは飼育難易度が高い動物
小さなボディサイズと愛らしい顔つきのミーアキャットですが、意外にも大好物はサソリ。
ミーアキャットにはサソリの毒に対する免疫力があるため、クモやシロアリ、ヘビ、果実なども食べる雑食です。
鋭い牙と長い前足の爪を駆使してこれらを捕食し、そのため「サバンナのギャング」と形容されることもあります。
人に慣れやすいとは言ってもしつけはしにくく、噛まれたり引っ掻かれたりしたら大ケガにもなりかねません。
お迎え費用も1匹20万円~45万円ほどする高級ペットですから、お迎えするにはそれなりの心構えと準備が必要です。
基本的にやんちゃな性格の子が多く、家具を傷つけたりモノをぶちまけたり…とにかく元気いっぱいである子が多いです。
可愛らしい見た目とは裏腹にイタズラ好きでもあるので、その見た目だけで惹かれてしまうと後悔することもあるのだと、あらかじめ理解しておきましょう。
ミーアキャットの飼育で必要なもの
ミーアキャットにとって人間界での理想的な暮らしの環境は、自然界に限りなく近い動物園です。
かと言って、家庭で動物園のように巣穴が掘れるような砂を撒き、10匹や20匹という群れを作って飼うことはできません。
ご飯だっていくらサソリが好物でも、毎日捕まえてきて与えるのは不可能ですよね。
でも、大丈夫。家庭でもミーアキャットにとって快適な環境は整えられます。ペット可であれば基本的にはマンション等の集合住宅でも可能です。
必要なもの | 目安費用 |
---|---|
ケージ | 約15,000円 |
ペットヒーター | 約3,000円 |
フード | 約1,000円/月 |
給水ボトル | 約1,000円 |
砂遊び容器 | 約2,500円 |
初期費用は多くかかりませんが、生体価格が高めなのでまとまった費用は必要になります。
毎月の固定費用などはほとんどないものの、フードに関しては購入が必要です。
ケージ
ミーアキャットは昼行性なので人間の生活サイクルとほぼ同じですが、日の出と共に目覚める早起きで、夜には巣に戻って眠ります。
野生のミーアキャットは地面を掘って巣穴を作りますが、飼い主さんのおうちではケージでOK。
巣穴の直径は意外にも5m~10mくらいあるので、ケージもなるべく広めのものを。最低でも幅70cm~80cm以上を用意しましょう。
お昼寝用のハンモックを吊るしてあげると、お気に入りになる子も多いですよ。
ペットヒーター
アフリカ南部出身のミーアキャットは寒さが苦手。半砂漠気候は夜が冷えるとは言え、巣穴では群れで折り重なるように身を寄せ合って寝ています。
冬はケージの中にペット用ヒーターを用意してあげましょう。コードを噛まないようカバーしてあるものが良いですね。
寒い時期の寝具はこもり感があって暖かいドーム型や、掛布団と敷布団の間に潜り込める猫用ベッドが人気です。
フード
最近ではミーアキャット専用のフードもネット通販で購入できる、便利な時代になりました。
ミーアキャットは肉食の強い雑食ですが、タンパク質や食物繊維などをバランス良く配合したドライフードもあります。
生後1ヶ月半頃~4ヶ月頃までは離乳食として、ドライフードをぬるま湯やミルクでふやかして与える飼い主さんが多いようです。
ミーアキャットはネコ科ではなくマングース科なので、ミルクは猫用ではなく犬用を動物園では推奨しています。
給水ボトル
離乳食を卒業してドライフード中心の食生活になったら、水分不足にならないよう気をつけてあげましょう。
ミーアキャットにはボウルなどの食器でお水をあげるよりも、犬用のマズル式給水器をケージに設置してあげるほうが良いようです。
お水は犬猫同様、ミネラルウォーターではなく水道水にしておきましょう。なくなる前に補充し、ボトルの清潔も保つ必要があります。
砂遊び容器
半砂漠地帯出身のミーアキャットは、砂地に穴を掘るのが得意!
自然界や動物園のように深い巣穴は掘れませんが、ケージに小さな砂場を作ってあげると喜んで砂遊びしてくれます。
園芸用の砂ではなく、砂浴びしても体から落ちやすく安全性の高いチンチラ用の砂を代用してあげましょう。
ただ、砂遊びできる場所があっても床を掘ってしまうこともある…ということを覚えておく必要があります。
ミーアキャットと一緒に暮らすための飼育ポイント
飼い主さんの間で鼻ズボや鼻プシュと呼ばれるミーアキャット独特の行為を、SNS動画で見て「可愛い!飼いたい!」と思った方もいるのでは?
猫は鼻キスで飼い主さんに親愛の情を表しますが、ミーアキャットは飼い主さんの鼻の穴に自分の鼻を突っ込んでご挨拶します。
慣れ親しむとこれほどまでに懐き、愛情表現してくれるミーアキャットですが、もちろん注意点や気をつけるべきこともあります。
迎え入れ初日は環境や人に慣れるまで様子を見る
お迎え初日は慣れない環境に戸惑う様子を見せるかもしれません。
また、好奇心旺盛な一方で警戒心も強く、恐怖心から身を守ろうとして攻撃的になることもあります。
騒ぎ立てるとかえってミーアキャットを怯えさせるだけですから、新しい環境に慣れてくれるまで辛抱強く見守りましょう。
壁や家具などに傷がつかないよう対策を
ミーアキャットは前足の長い爪で壁紙、カーペット、畳、家具などを傷つけたり、タンスの中の物やティッシュを引っ張り出したりします。
カーテンや毛布に引っ掛けて爪が抜けてしまった!という、ミーアキャット自らがケガする一大事になってしまうこともあるようです。
ミーアキャットには野生の血が濃く流れているので、しつけは犬や猫のように容易ではありません。
イタズラされて困るものは隠しておく、壁や家具には引っ掻き防止テープを貼るなどの防御策を施しておきましょう。
長時間ケージに入れることは避ける
野生のミーアキャットの行動範囲は約15k㎡に及ぶこともあり、小さな体に似合わずアクティブです。
ですから、ずっとケージに閉じ込めておくのはストレスになってしまいます。
段ボール箱に入ってホリホリしたり端っこを噛んだり、小さなボールを追っかけたり、飼い主さんと縄を引っ張りっこするのも大好き。
配線コードをかじったり、家具の隙間に潜り込んだりしないよう、サークルを設置してその中を走り回らせてあげるのも良いでしょう。
運動不足やストレス解消に散歩もおすすめ
飼い主さんに懐いてきたら、ハーネスやリードを着けてお散歩に出かけることも可能です。
ミーアキャットは体が小さいため車の運転席などから見えにくいので、事故に合わないよう車通りの少ないお散歩コースを選びましょう。
ほかの動物に遭遇すると、臆病が昂じて噛み付いたり引っ掻いたりする危険がありますので要注意。
また、ミーアキャットにも蚊によるフィラリア症予防やノミ・ダニ対策は必要です。
ミーアキャット専用のワクチンはなく、犬猫用の予防薬を処方してくれる動物病院もあるので相談してみましょう。
- 首輪や胴輪、リードの着用は必須
- ほかの人や犬、猫との接触
- 感染症対策をしておく
フードは動物性と植物性をバランスよく与える
種類 | 例 |
---|---|
ペレット | ・ミーアキャット専用のフード ・ドッグフード ・キャットフード など |
動物性のご飯 | ・ミルワーム ・鶏肉 ・馬肉 など |
植物性のご飯 | ・リンゴ ・バナナ など |
ミーアキャットは雑食性ですが、動物性と植物性の栄養をバランス良く与えるよう心がけましょう。
ペレットとは粒状の形をしたもののことで、いわゆるカリカリフードや半生フードを指します。
最近では通販でも手軽に購入できるようになったので、できればミーアキャット専用のペレットをおすすめします。
ミルワームとはゴミムシダマシ科の幼虫です。釣り餌にも用いられるので、普段から釣りをする人はよくご存じでしょう。
虫が苦手な方にはハードルが高いかもしれませんが、ミーアキャット好みの動物性のタンパク源です。
植物性の栄養源はリンゴ、バナナ、ニンジン、青菜など。果物は野生のミーアキャットも良く食べ、水分補給にもなります。
与えてはいけない食べ物は把握しておく
一般的に犬や猫に与えてはいけない食べ物や成分は、ミーアキャットにも危険であると覚えておきましょう。
ニンニク、玉ねぎ、長ネギ、ニラといったネギ類に含まれる有機チオ硫酸化合物が血中に吸収されると、動物は貧血を起こし、命さえ危うくなります。
また、チョコレートに含まれるテオブロミンは体重1kgあたり50mg~100mgの摂取で中毒症状を発症し、250mg~500mg超で命に関わるとされています。
つまり、人間も度を超えてチョコレートを食べ過ぎると、命を落とすかもしれないということですね。
トイレをしつけることは難しい
ミーアキャットも縄張り意識の強い動物ですから、基本的にトイレは決まった場所でします。
ですが、隅っこでトイレをする癖があり、遊んでいるうちに部屋の隅でしてしまったり、ケージの四隅でしてしまったりが多いです。
こうした習性をうまく利用し、部屋の四隅にあらかじめトイレを設置しておくと、成功する可能性が高まります。
犬や猫に比べたらトイレのしつけは根気が必要かもしれませんが、全くトイレの場所を覚えられない訳ではありません。
ケージから出して1時間~2時間遊んだらケージに戻し排泄…を繰り返したら、自らケージに戻って排泄するようになったという飼い主さんもいます。
発情期は噛むこともあるので気をつける
個体差もありますが、ミーアキャットは生後1年くらいで大人になり、発情期を迎えます。
発情期は気性が荒くなり、噛んだり引っ掻いたりしやすくなり、特に男の子は盛んにマーキングを行います。
ミーアキャットも去勢・避妊手術は可能ですが、経験のある獣医師が少ないので、エキゾチックアニマル専門の病院を探して相談したほうが良いでしょう。
温度管理は徹底する
ミーアキャットの適温は25℃~28℃で、寒さに弱い傾向がありますが、かと言って熱中症にも注意が必要です。
半砂漠やサバンナ育ちのミーアキャットにとって、特にジメジメした日本の夏は過ごしにくく、湿度は40%~60%を目安に保ちましょう。
夏も冬もエアコンは点けっぱなしとなりますので、それなりに電気代がかかることも覚悟しなければなりません。
目安温度 | 25℃~28℃ |
目安湿度 | 40%~60% |
ミーアキャットは日光浴をする習慣があるので、朝日を浴びられる場所を用意してあげましょう。
ケージの中に陽の当たる部分と日陰になる部分を作ると、自分で移動して体温調節します。
また、夏のお散歩時、体高の低いミーアキャットが灼けたアスファルトでヤケドしたり、熱中症になったりしないよう注意が必要です。
定期的に爪切りを行う
土を掘って巣穴を作るためミーアキャットには長い爪が生えていますが、ペットとして暮らすには必要ありません。
むしろ引っ掻かれて飼い主さんやほかの誰かを傷つけてしまったり、ミーアキャット自身もどこかに引っ掛けてケガする危険があります。
特に伸びるのが早い前足の爪は毎月、後足は1か月~2か月に一度、ペット用の爪切りで先を1mm~2mm切ってあげましょう。
根本に近い部分には血管が通っているので、深爪に注意。黒い爪なのでわかりにくく、慣れないうちは1日1本~2本ずつ無理せずに。
砂浴びする環境を設置する
体についたゴミや虫などを取り除くため、ミーアキャットには砂浴びをする習慣があります。
砂が飛び散るので、バスルームや庭先にたらいやバケツのようなものを用意して、砂浴びさせる飼い主さんもいるようです。
砂浴びだけでは肌の汚れは取れず、ウンチやオシッコが体に付いてしまうこともあるので、ときにはシャンプーをしましょう。
ミーアキャットにも換毛期はあるので、特に春先や秋口は抜け毛を取り除き、皮膚の感染症を予防して清潔を保つためにも優しく洗ってあげましょう。
ミーアキャットを迎える前の注意点
可愛らしく愛嬌のあるミーアキャットですが、お値段もけっして庶民的とは言えず、お迎えするにもお迎えしてからもそれなりに手間がかかります。
でも、手間をかけた分だけ愛着も湧くというもの。
末永く一緒に暮らすためにも、最初のお見合いと準備には十分に手間も時間もかけましょう。
健康状態を確認しておく
ミーアキャットは生命力の強い動物です。その生きる力を支えてきたのは、サソリさえも噛み砕くことができる丈夫な歯。
上下6本の門歯、上下2本の犬歯、上下6本の臼歯、上下4本の大臼歯で計36本の歯があり、若くて健康なミーアキャットはきれいな歯並びをしています。
また、小さめボディがキュートな魅力のミーアキャットですが、ペットとして暮らすうちに運動不足から肥満気味になる子もいます。
十分な飼育スペースを確保する
コンパクトなボディサイズの割には、行動範囲の広いミーアキャット。
お迎えするにはケージを用意するだけでなく、ミーアキャットが自由に走り回ったり遊んだりできる広いスペースの確保が必要です。
また、いったん懐くと甘ったれになる子が多く、一緒に過ごしたがるので、たっぷり遊んであげられる飼い主さん向きです。
お留守番も苦手なため、長時間にわたって家を空けたり、外出しがちな飼い主さんには向かないと言えるでしょう。
ミーアキャットを診てくれる動物病院を探しておく
人気が出てきたとは言え、ミーアキャットはペットとしてはまだまだ希少です。
専門の獣医師も少なく、おうちの近くにミーアキャットを診られる動物病院があるとは限りません。
あらかじめ診療可能なドクターのいる場所を確かめ、ミーアキャットを連れて行く方法もシミュレーションしておきましょう。
お迎えの際にペットショップから動物病院を紹介してもらう方法も。健康管理やしつけ相談などのアフターフォローがあるかどうかも要確認事項です。
この記事の執筆者
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