猫の病気・健康

猫の耳が臭い原因は?危険な耳垢の種類とニオイの予防方法

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猫の耳が臭い原因は?危険な耳垢の種類とニオイの予防方法

人間の言葉で体の不調をあらわすことができない猫は、特に不調を隠す習性のある動物でもあります。

飼い主さんがさまざまな部位を確認してあげることが大事で、耳の不調についても気づきづらいものです。

そんな中でも気づきやすいのがニオイ。悪臭がすれば、愛猫の不調にもすぐ気づけるでしょう。

今回は猫の耳が臭いときの原因を知り、病気の可能性や予防方法について確認していきましょう。

この記事の結論

  • 正常な耳であればニオイがすることはなく、耳垢ですらほとんど出ない
  • 耳が臭うときは外耳炎になっていることが多く、治療が必要になる
  • 耳垢の色や形状が通常とは異なる場合、動物病院での治療が必要不可欠
  • 定期的な耳掃除によって溜まった耳垢は除去し、清潔な状態を保つようにする

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猫の耳は正常なら臭わない

猫の耳が臭うということは基本的になく、健康的な状態であれば耳垢ですらほとんど出ることがありません。

そのため、仮に「愛猫の耳が臭い!」と感じたときには、なんらかのトラブルが発生していると考えられます。

普段との違いは日頃から体の健康チェックをしておくことで気付きやすくなり、正常時と異常時の違いがわかるようになります。

また、猫の種類によっては耳垢が溜まりやすかったり、耳に不調を抱えやすくなることもあるため覚えておくと良いです。

猫の耳が臭い原因

もし、猫の耳が臭いと感じたならば、それは次のような病気である可能性が考えられます。

いずれも原因としては外耳炎であることが考えられ、ニオイの原因になっている可能性は高いです。

外耳炎

外耳炎はさまざまな原因によって炎症している状態で、細菌や真菌、耳ダニなどが原因となります。

痒みや赤み、ニオイや腫れなどを伴うことがあり、比較的気づきやすい耳の病気です。

耳に直接関連する症状だけではなく、頭を振ったり痒がっていたら、外耳炎を疑います。

中耳炎

中耳炎は鼓膜よりもさらに先の部分となり、外耳炎が原因となって炎症が広がっている可能性があります。

実は口腔内や鼻腔内の炎症によって引き起こされることもあり、外から見ても気づきづらいです。

外耳炎よりもさらに症状が進行しているケースも多く、早期の治療が必要になります。

内耳炎

内耳が炎症している状態を内耳炎といい、外耳炎よりもさらに発見が遅れやすいです。

外耳炎が発端となり中耳炎に、そして中耳炎がさらに広がり内耳炎になっているという可能性も高いです。

さらに症状が進行すると脳にまで悪影響を与える可能性もあるため、より注意が必要です。

注意したい猫の耳垢の種類

通常の耳垢は薄い黄色で乾燥しているため、それ以外の耳垢は注意が必要です。

  • 黒っぽい耳垢
  • 黄色く湿った耳垢
  • 茶色く独特なニオイがする耳垢

これらは通常の耳垢と異なる状態で、異常があることがわかります。

耳のニオイがしなかったとしても、こういった耳垢が見られると症状が進行している可能性もあるのです。

耳垢の種類を確認したうえで、上記のようなものが見られるならば動物病院へ行きましょう。

猫の耳のニオイを予防する方法

耳のニオイを予防するためには、ニオイの原因になる病気を防ぐ必要があります。

完璧に予防することは難しいですが、耳掃除によってある程度の予防は可能です。

定期的な耳掃除

人間と同じように猫の耳にも自浄作用があり、頻繁な耳掃除は必要としません。

ですが耳の健康チェックのためにも、定期的に愛猫の耳の状態をチェックしてあげることは大切なことです。

耳垢が見られたら軽く拭いてあげるなど、目に見える範囲でのお手入れができれば十分です。

必要以上に耳掃除をする必要はなく、ガーゼやコットンなどで耳介だけを掃除してあげましょう。

見える範囲での異変のチェック

中耳や内耳までチェックすることは難しいですが、外耳だけであれば見て確認することができます。

見える範囲内でも耳垢が多くなっていたり、耳垢の色が変わってきてしまっていたり、いくつかの異変をチェックすることができるのです。

基本的に耳垢がつくことはないため、耳垢が確認できたら異変があると感じ取ってあげてください。

猫の耳が臭いならまず動物病院へ

愛猫の耳がすでに臭いのであれば、なんらかのトラブルがすでに発生していると考えられます。

以下のような症状が見られることも多く、併発している様子があれば早めの治療が大切です。

  • 耳をかいている
  • 赤みや肌の変色が見られる
  • 頭をよく振る
  • 耳に触れられるのを嫌がる
  • 耳垢がとても多い、掃除をしてもすぐ溜まる
  • 耳の周囲の毛が抜けている
  • 頭を傾けている

これらの症状が見られるときには、治療が必要なケースです。

かかりつけの獣医師に相談し、どんな病気に該当するのか、治療を含めて相談してみてください。

日常的な猫の耳掃除のやり方

耳掃除は頻繁にする必要はないものの、適切なやり方を覚えておく必要があります。

特に猫の場合、耳掃除中に暴れてしまう危険性もあります。

これも含めてどんなやり方が適しているのか、始める前に確認してみましょう。

【正しいやり方①】耳掃除は耳介のみでOK

猫の耳掃除を行う際には、耳の奥深くまで掃除をする必要はありません。

それどころから耳の奥深くまで掃除しようとすると、耳垢を奥まで押し込んでしまう可能性もあります。

必要な耳掃除は耳介といって外から見える範囲のみで良く、それ以上は必要ありません。

ガーゼやコットンを使用し、お手入れできる範囲内のみをお掃除するようにしましょう。

【正しいやり方②】頻度は1週間~2週間に1回程度

「耳掃除を毎日やる」という人もいるかもしれませんが、猫の耳掃除の頻度は1週間から2週間に1回程度でOKです。

耳掃除をやりすぎると逆に症状が悪化してしまう可能性もあり、皮膚が荒れる原因にもなります。

汚れが目立つときには気になってしまうと思いますが、やりすぎないように注意しましょう。

すでに汚れがひどくなっているときにはまず、獣医師の診断を受け、状態にあった治療にすべきです。

【間違ったやり方①】綿棒を使って奥まで掃除する

耳掃除といえば綿棒を思い浮かべる人も多いと思いますが、猫の耳掃除は綿棒を使いません。

猫の耳掃除をするときは暴れる可能性もあり、ずっと大人しくさせることはできません。

綿棒のように先の細いもので耳掃除をしていると、暴れたときに誤って奥まで入ってしまう可能性もあるでしょう。

耳掃除といっても耳介だけで良いので、ガーゼやコットンを使って掃除すると良いです。

【間違ったやり方②】耳洗浄はしない

耳掃除のペット用アイテムとして耳洗浄液(イヤークリーナー)などもありますが、自己判断では使用しない方が良いです。

耳垢が溜まってなかなか取れないときに使われますが、仮に耳の中に洗浄液が溜まると内耳に影響が出てしまいます。

内耳は平衡感覚を司る器官でもあるため、傾斜と言って歩行時にふらつきが出る可能性があるのです。

自宅で自己判断による耳洗浄は行わず、あくまでも獣医師の指示のもとで行うようにしましょう。

猫の耳トラブルが多い猫種

耳に関するトラブルが多くなりがちな猫種は、耳の通気性が悪い猫種に多く見られます。

犬に比べて垂れ耳の猫種はあまり多くいませんが、以下のような猫種はこれらに該当します。

もとから猫の耳の構造は通気性が良くないため、蒸れやすく雑菌が繁殖しやすいです。

折れ耳はこれらの猫種でも多くないものの、耳トラブルを防ぐためのお手入れが大切です。

この記事の執筆者

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