犬のしつけ

犬の伏せのしつけを解説!初心者でも簡単に愛犬が覚える魔法の3ステップ

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犬の伏せ

愛犬に「伏せ」を教えたいけれど、どうすればスムーズに覚えてくれるか悩んでいませんか。

この記事では、初心者の方でも簡単に、愛犬が喜んで「伏せ」を覚えるための魔法のような3ステップのしつけ方法を具体的に解説します。

伏せは愛犬の興奮を鎮め、安全を守るためにも非常に重要な意味を持ちます。正しい手順と褒め方のコツを学び、愛犬との信頼関係をより一層深めていきましょう。

この記事の結論

  • 「伏せ」を覚えてもらうことで、興奮状態を落ち着けたり、トラブル回避につながるようになる
  • 愛犬とのコミュニケーションを高めることで、より深い信頼関係を築いていくことができる
  • しつけを行う上では、ご褒美や褒め言葉など、ポジティブな成功体験を積むことが重要になる
  • 伏せの基本の形を覚えてもらい、コマンドと伏せの形を紐づけられると成功していく

nademo編集部

担当執筆者

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なぜ犬に伏せのしつけが必要なの?そのメリットを解説

アナトリアン・シェパード・ドッグ

「伏せ」のしつけは、愛犬との暮らしをより豊かで安全なものにするために、非常に大切な役割を果たします。

単に「おすわり」の次のステップとして教える芸のひとつと捉えられがちですが、実は犬の行動や心理に深く関わる重要なコマンドなのです。

愛犬が「伏せ」を覚えることで、飼い主さんとのコミュニケーションが円滑になるだけでなく、日常生活におけるさまざまな場面で役立ちます。

では、具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

興奮を落ち着かせる効果と犬の伏せ

犬は、嬉しい時や楽しい時、あるいは見知らぬ人や他の犬に遭遇した時など、さまざまな状況で興奮しやすい動物です。例えば、来客時に喜びのあまり飛びついてしまったり、散歩中に他の犬を見て興奮し、吠えたりリードを強く引っ張ったりすることがあります。このような時、「伏せ」の指示で犬を落ち着かせることができます。

犬が伏せるという姿勢は、物理的に動きを制限するだけでなく、精神的にもクールダウンを促す効果が期待できます。興奮状態にある犬に「伏せ」をさせることで、犬自身が「今は落ち着くべき時間だ」と理解しやすくなるのです。

この指示がスムーズに通るようになれば、日常生活におけるさまざまな場面で、愛犬の過度な興奮をコントロールし、穏やかな状態を保つのに役立つでしょう。結果として、飛びつきや無駄吠えといった望ましくない行動の抑制にもつながります。

安全確保と問題行動の予防につながる犬の伏せ

「伏せ」のしつけは、愛犬の安全を守り、思わぬ事故やトラブルを未然に防ぐためにも極めて重要です。例えば、散歩中にリードが不意に手から離れてしまった場合や、玄関のドアが開いた瞬間に犬が道路へ飛び出そうとした際、「伏せ」のコマンドでその場に留まらせることができれば、交通事故などの危険を回避できる可能性が高まります。

また、ドッグランや公園などで他の犬や人と接触する際に、愛犬が過度に興奮したり、相手に威圧感を与えたりするのを防ぐためにも「伏せ」は有効です。

犬が伏せている状態は、相手に対して敵意がないことを示すカーミングシグナルのひとつとも言われ、無用な争いを避ける助けになることがあります。

さらに、拾い食いをしそうになった時や、動物病院での診察を落ち着いて受けるため、あるいは災害時の避難といった緊急時にも、「伏せ」で犬を冷静にさせ、安全な状態を維持することが求められる場面は少なくありません。

伏せによってさまざまなトラブルを防ぐことができる

ドッグカフェや公共交通機関を利用する際など、公共の場所でのマナーとしても、「伏せ」ができることは飼い主さんと愛犬双方にとって大きなメリットとなるでしょう。

「伏せ」で期待できる安全・予防効果具体的な場面や状況
事故防止道路への飛び出し、危険な場所への接近の抑制。
トラブル回避他の犬や人への不用意な接近や威嚇行動の抑制、ドッグランなどでの過度な興奮の鎮静化。
問題行動の予防拾い食いの制止、過度な警戒心や縄張り意識による吠えの抑制。
緊急時の対応災害時の避難誘導、動物病院での診察時の保定補助。
公共マナーの向上ドッグカフェ、公共交通機関、宿泊施設などでの静粛行動。

愛犬との信頼関係を深める伏せのしつけ

「伏せ」のしつけを行う過程は、飼い主さんと愛犬とのコミュニケーションを深め、より強い信頼関係を築くための素晴らしい機会となります。

犬は、飼い主さんの指示を理解し、それに正しく応えることで褒められるという経験を通じて、飼い主さんを「頼れる仲間」として認識し、安心感を覚えます。

「伏せ」というひとつの行動を共に教え、学ぶ中で、愛犬は飼い主さんの言葉(コマンド)やジェスチャーに注意を払うようになり、飼い主さんも愛犬の表情や仕草からその気持ちを読み取る努力をするようになります。このような相互の理解が深まることで、絆はより一層強固なものになるでしょう。

しつけが成功した時の喜びを分かち合うことは、愛犬にとって大きな自信となり、飼い主さんとのポジティブな関係を育みます。また、「伏せ」を覚えることで、他のコマンドの習得や、日常生活におけるさまざまな指示への理解もスムーズに進みやすくなるという利点もあります。

愛犬が自ら考えて行動し、飼い主さんに褒められることで得られる達成感は、犬の学習意欲を高め、より豊かな共生生活へとつながっていくのです。

犬の伏せのしつけを始める前に知っておきたい準備

犬

愛犬に「伏せ」を教えることは、日々の生活におけるさまざまな場面で役立ちます。しかし、いきなりトレーニングを始めてもうまくいかないことも少なくありません。

まずは、愛犬が落ち着いてしつけに集中できる環境を整え、必要なものを準備し、飼い主さん自身も適切な心構えを持つことが成功への第一歩です。

この章では、伏せのしつけをスムーズに進めるための準備について詳しく解説します。

愛犬が集中できる環境づくりとしつけの場所

犬が新しいことを学ぶ際、集中力は非常に重要です。特に伏せのような少し複雑な動作を教える場合、周囲の刺激が多いと犬の注意が散漫になり、学習効果が薄れてしまいます。愛犬がリラックスしてトレーニングに臨めるよう、環境づくりには細心の注意を払いましょう。

具体的には、以下のような点に配慮してしつけの場所を選びましょう。

静かで落ち着ける場所

テレビの音や家族の話し声、窓の外の通行人など、犬の気を引くものがない室内が理想的です。リビングの一角や静かな部屋を選びましょう。

来客のチャイムや電話の音なども、トレーニング中は極力避ける工夫ができるとより良いでしょう。

滑りにくい床材

フローリングなどの滑りやすい床は、犬が伏せの体勢をとる際に足が滑ってしまい、不安を感じたり、怪我をしたりする可能性があります。

カーペットを敷く、ヨガマットや犬用の滑り止めマットを使用するなど、犬が安心して体勢を維持できる工夫をしましょう。特に足腰の弱いシニア犬や、関節に不安のある犬種の場合は注意が必要です。

広すぎないスペース

あまりに広すぎる場所だと、犬が自由に動き回ってしまい、トレーニングに集中しにくくなることがあります。

飼い主さんの手の届く範囲で、犬が数歩動ける程度のスペースが適切です。サークルやゲートで区切るのも有効な手段です。

慣れた環境

最初は、犬が普段から過ごしていて安心できる場所を選ぶと、ストレスなくトレーニングを始められます。新しい場所や慣れない環境では、犬が警戒してしまい、しつけに集中できないことがあります。

避けるべき環境としては、以下のような場所が挙げられます。

避けるべき環境の例理由
騒がしい場所
(公園の遊具近く、交通量の多い道路沿いの窓辺など)
大きな音や不規則な動きに気を取られ、集中できないため。
犬が恐怖を感じるような場所も不適切です。
他の犬や人が頻繁に通る場所
(ドッグランの隅、散歩中の道端など)
他の対象に興味が移ってしまい、飼い主さんの指示が入りにくいため。
特に他の犬が苦手な場合は強いストレスになります。
食事中や家族が食事をしている最中犬が食べ物に気を取られたり、興奮したりする可能性が高いため。
また、家族の会話なども犬の集中を妨げます。
気温が高すぎる、または低すぎる場所犬が体温調節にエネルギーを使い、集中力が低下するため。
快適な室温を保ちましょう。

環境を整えることは、犬が安心して学習に取り組むための土台となります。愛犬の性格や犬種ごとの特性(例えば、聴覚が鋭敏な犬種はより静かな場所を好むなど)を考慮しながら、最適な場所を選んであげてください。

しつけに必要なおやつや褒め言葉の準備

犬のしつけにおいて、適切な「ご褒美」は学習意欲を高めるための強力なツールです。伏せのしつけでも、犬が正しい行動をとったときにすぐにご褒美を与えることで、「この行動をすると良いことがある」と学習しやすくなります。ご褒美には、おやつと褒め言葉を効果的に使い分けましょう。

おやつの準備

しつけ用のおやつを選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。

犬が喜んで食べるもの:

普段から愛犬が大好きなおやつを選びましょう。嗜好性が高いものが効果的です。ドライフードを普段からよく食べる子であれば、それを一粒ずつ与えるのも良いでしょう。特にトレーニング初期は、普段あまり食べられない特別なおやつを用意すると、より意欲を引き出せます。

小さくてすぐに飲み込めるもの:

トレーニング中は何度も与えることになるため、一口で食べられ、すぐに次の指示に移れるよう、小さくカットしたものや粒状のものが適しています。市販のトレーニング用トリーツや、ゆでた鶏むね肉、チーズ(犬用に塩分控えめのもの)などを小さくちぎったものも良いでしょう。

低カロリーなもの:

与えすぎによる肥満を防ぐため、できるだけ低カロリーなものを選びましょう。野菜(ブロッコリーやニンジンなど、犬に安全なもの)を茹でて小さくカットしたものや、リンゴなどを少量使うのも良い方法です。1日の摂取カロリーの10%以内におやつがおさまるように調整しましょう。

数種類用意する(飽きさせない工夫):

同じおやつばかりだと犬が飽きてしまい、トレーニングへの関心が薄れることがあります。いくつかの種類をローテーションで使うか、トレーニングの難易度に応じておやつのグレードを変える(簡単なことには普通のおやつ、難しいことができたら特別なおやつなど)と、常に新鮮な気持ちでトレーニングに取り組めます。

おやつは、トレーニングを始める前に、すぐに取り出せるようにトリーツポーチなどに入れて準備しておくとスムーズです。袋からガサガサと取り出す音で犬が興奮しすぎないよう、静かに取り出せる工夫も大切です。

褒め言葉の準備

おやつだけでなく、飼い主さんからの褒め言葉も犬にとっては大きなご褒美となります。犬は飼い主さんの声のトーンや表情、態度から感情を敏感に読み取ります。

明るく高い声で、心から褒める:

「いい子!」「上手!」「グッド!」「おりこうさん!」など、犬が喜ぶような明るく優しい声で、少し高めのトーンで褒めましょう。言葉だけでなく、心から褒めている気持ちを込めることが重要です。

タイミング良く、具体的に:

犬が正しい行動をした瞬間に褒めることが重要です。行動と褒め言葉が結びつきやすくなります。「伏せ、上手だね!」のように、行動を具体的に言葉に含めるのも効果的です。

愛情を込めて撫でる、笑顔を見せる:

言葉だけでなく、笑顔で優しく撫でてあげる(犬が喜ぶ場所を撫でましょう。頭の上からいきなり撫でられるのを嫌がる子もいます)、アイコンタクトを取るなど、体を使ったコミュニケーションも加えるとより効果的です。

一貫性のある言葉とトーンを:

家族みんなで同じ褒め言葉、同じような声のトーンを使うようにすると、犬が混乱しにくくなります。誰から褒められても「良いことをした」と理解できるようになります。

おやつと褒め言葉を上手に組み合わせることで、犬はより楽しく、意欲的に伏せを覚えてくれるでしょう。特に褒め言葉は、おやつがない状況でも使えるため、日常生活でのコマンドの定着にも繋がります。

クリッカーを使用する場合は、カチッという音と同時におやつを与え、その後に褒め言葉を添えるという流れになります。

飼い主さんの心構えと犬の伏せのしつけのタイミング

伏せのしつけを成功させるためには、教える側の飼い主さんの心構えも非常に大切です。また、しつけを行うタイミングを見極めることで、より効果的に学習を進めることができます。犬との信頼関係を築きながら、楽しくトレーニングを進めましょう。

飼い主さんの心構え

根気強く、焦らないこと:

犬が伏せを覚えるまでには個体差があります。すぐにできなくても焦らず、イライラせず、根気強く教え続けることが大切です。犬のペースに合わせて、小さな進歩でも見逃さずに褒めてあげましょう。

常にポジティブな気持ちで接する:

しつけは犬との大切なコミュニケーションの時間です。飼い主さんが楽しんで行うことで、そのポジティブな気持ちが犬にも伝わり、トレーニングがよりスムーズに進みます。笑顔を忘れずに、リラックスして取り組みましょう。

一貫性を持つこと:

コマンドの言葉(「フセ」「ダウン」など)、ジェスチャー、褒めるタイミング、ルールなどを一貫させることが重要です。家族がいる場合は、全員で教え方を統一し、犬が混乱しないようにしましょう。

犬の様子をよく観察する:

犬が疲れていないか、飽きていないか、集中力が切れていないかなど、常に愛犬の様子を観察しながら進めましょう。

犬がストレスを感じているサイン(あくびをする、体をかく、目をそらすなど)が見られたら、無理強いせずに休憩を挟むか、その日のトレーニングは終わりにしましょう。

叱るのではなく、成功体験を積ませることを重視する:

できないことを叱っても、犬はなぜ叱られているのか理解できず、恐怖心や不信感を抱くだけです。

どうすればできるかを分かりやすく導き、少しでもできたら大いに褒めて成功体験を積ませることが上達への近道です。失敗は成功のもとと捉え、やり方を見直す機会にしましょう。

完璧を求めすぎない:

最初から完璧な伏せを求めるのではなく、少しでも伏せに近い形ができたら褒めるなど、スモールステップで進めていくことが大切です。

犬の伏せのしつけのタイミング

しつけを行うタイミングも、犬の集中力や学習効果に大きく影響します。以下のタイミングを参考に、愛犬の状態や生活リズムに合わせて行いましょう。

おすすめのタイミング理由
食前(空腹時)おやつへの関心が高まり、トレーニングへのモチベーションを維持しやすいため。
ただし、極度の空腹でイライラしている場合は避けましょう。
適度な運動や遊びの後有り余るエネルギーが適度に発散され、精神的に落ち着いて集中しやすいため。
ただし、激しい運動直後でハアハアと息が上がっている時や、疲れすぎている時は避けましょう。
犬がリラックスしていて、飼い主さんに注目している時落ち着いて指示を聞き入れやすく、学習効果が高いため。
飼い主さんとのコミュニケーションを楽しめる状態が理想です。
飼い主さんに時間と心の余裕がある時焦らず、じっくりと犬に向き合えるため。
飼い主さんのイライラは犬に伝わってしまいます。

逆に、避けるべきタイミングとしては、犬が興奮している時(遊びの最中や来客時など)、疲れている時、体調が悪い時、何か他のことに夢中になっている時、飼い主さんがイライラしていたり時間に追われていたりする時などが挙げられます。

犬も人も、心身ともに万全の状態でトレーニングに臨むことが、伏せのしつけを成功させるための重要なポイントです。1回のトレーニング時間は5分から10分程度と短くし、それを1日に数回に分けて行うのが効果的です。

これらの準備をしっかりと行うことで、愛犬との伏せのしつけがより楽しく、効果的なものになるでしょう。愛犬との絆を深めながら、焦らず一歩ずつ進めていきましょう。

初心者でも簡単!犬が喜んで伏せを覚える魔法の3ステップ

犬

愛犬との生活をより豊かにするためにも、「伏せ」のしつけは非常に役立ちます。

この章では、まるで魔法のように愛犬が喜んで伏せを覚えてくれる、初心者の方でも簡単に実践できる3つのステップを詳しく解説します。

一つひとつのステップを丁寧に行うことで、愛犬は楽しみながら伏せをマスターしてくれるでしょう。さあ、一緒に魔法の扉を開けてみましょう。

ステップ1 誘導で伏せの形を教える基本のしつけ

最初のステップは、愛犬に「伏せ」がどのような体勢なのかを理解してもらうことから始まります。

ここでは、おやつや手の動きを使って、愛犬が自然と伏せの形をとれるように優しく導いてあげましょう。

この段階では、まだ「フセ」という言葉(コマンド)は使わずに、形を教えることに集中します。

おやつを使った犬への誘導方法

多くの犬にとって、おやつは最高のモチベーションになります。大好きなおやつを使って、伏せの体勢へと誘導する方法は、しつけの初期段階で非常に効果的です。以下の手順で進めてみましょう。

手順具体的な方法ポイント
1. 準備愛犬が好きなおやつを小さくちぎって用意します。
犬がおすわりの姿勢、または立っている状態から始めます。
おやつは、犬が一口で食べられるサイズにしましょう。
大きすぎると食べるのに時間がかかり、集中が途切れてしまうことがあります。
2. 誘導おやつを愛犬の鼻先に見せ、興味を引きつけます。
そのままおやつを持った手をゆっくりと床の方へ下ろし、犬の両前足の間に向かって動かします。
犬がおやつを追いかけて自然と頭を下げ、前足を伸ばして伏せに近い体勢になるように導きます。
焦らず、犬の動きに合わせて手を動かすのがコツです。
3. 成功体験愛犬のあごと胸が床に着き、伏せの体勢になった瞬間に「いい子!」などと褒め言葉をかけ、すぐにおやつを与えます。最初は完璧な伏せの形でなくても構いません。
伏せに近い形が取れたら褒めてあげて、少しずつ理想の形に近づけていきましょう。

このおやつを使った誘導を何度か繰り返すことで、犬は「この動きをするとおやつがもらえる」と学習し、伏せの体勢をとることに抵抗がなくなっていきます。

手のジェスチャーでの誘導としつけ

おやつでの誘導に慣れてきたら、次はおやつを持たない手(またはおやつを隠し持った手)のジェスチャーだけで伏せの形を教える練習に進みます。これにより、おやつがなくても指示に従えるようになるための基礎を作ります。

具体的な方法としては、まずおやつを持っているかのように手を握り、おやつで誘導した時と同じように、愛犬の鼻先から床へと手を動かします。この手の動きが、将来的に「伏せ」のハンドサイン(視覚的な指示)となります。愛犬が手の動きにつられて伏せの体勢をとったら、すかさず褒めて、隠し持っていたおやつを与えるか、別の手からご褒美をあげましょう。

ポイントは、ジェスチャーを毎回同じ動きで行うことです。一貫したジェスチャーは、犬が指示を理解しやすくするために非常に重要です。最初は、おやつを手に持っていると見せかけることから始め、徐々におやつなしでもジェスチャーだけで反応するように促していきます。もし犬が混乱するようなら、再度おやつを使った誘導に戻り、少しずつステップアップしていきましょう。

ステップ2 「フセ」の言葉(コマンド)と行動を結びつけるしつけ

愛犬が誘導によって伏せの形をスムーズにとれるようになったら、いよいよ「フセ」という言葉(コマンド)と実際の行動を結びつけるステップに進みます。

この段階を丁寧に行うことで、言葉の指示だけで愛犬が伏せをできるようになります。

伏せのコマンドを言うタイミング

コマンドを教える上で最も重要なのは、そのタイミングです。適切なタイミングでコマンドを伝えることで、犬は言葉と行動を効率的に関連付けて覚えることができます。

状況コマンドを言う最適なタイミング理由と注意点
誘導で伏せを促している時愛犬がおやつやジェスチャーに導かれて伏せの体勢に入ろうとする直前、または伏せの体勢になった瞬間に「フセ」と一度だけはっきりと言います。行動と言葉がほぼ同時に起こることで、犬は「フセ」という言葉がこの体勢を指すのだと理解しやすくなります。
コマンドを何度も繰り返したり、行動が終わった後に言ったりするのは避けましょう。
コマンドを言い終えた後コマンドを言った後、愛犬が伏せの体勢を維持している間に褒めておやつを与えます。「フセ」という言葉の後に良いことが起こると学習させることで、コマンドに対するポジティブな印象を強めます。

初めは、誘導とコマンドをセットで行います。例えば、おやつで誘導しながら犬が伏せようとする瞬間に「フセ」と声をかけ、伏せたらすぐに褒めておやつを与える、という流れです。

これを繰り返すことで、犬は「フセ」という言葉を聞くと、おやつやジェスチャーによる誘導がなくても自ら伏せるようになっていきます。

短く明確なコマンドの重要性と犬の理解

犬にしつけのコマンドを教える際には、言葉の選び方も大切です。「フセ」というコマンドは、犬にとって聞き取りやすく、他の言葉と混同しにくいものを選ぶ必要があります。

なぜ短く明確なコマンドが重要なのでしょうか。犬は人間のように複雑な言語を理解するわけではありません。長く曖昧な言葉や、毎回違う言葉を使ってしまうと、犬は何を指示されているのか混乱してしまいます。例えば、「伏せしてね、お願い」や「さあ、フセの時間だよ」といった話し言葉ではなく、「フセ」または「ダウン」といった単語ひとつで、はっきりと伝えることが重要です。

また、家族がいる場合は、全員が同じコマンドを使うように統一しましょう。ある人は「フセ」、別の人は「ダウン」と言うと、犬はどちらの言葉に従えば良いのか分からなくなってしまいます。

コマンドはひとつに決め、声のトーンもできるだけ一貫性を持たせると、犬はよりスムーズに指示を理解できるようになります。優しく、しかしはっきりとした声でコマンドを伝えることを心がけましょう。

ステップ3 褒めて定着させさまざまな状況で犬が伏せができるようにする

ここまでのステップで、愛犬は「フセ」というコマンドと伏せる行動を結びつけられるようになってきたはずです。

最後のステップでは、その学習をさらに確実なものにし、どんな場所や状況でも落ち着いて伏せができるように応用力を高めていきます。ここでの鍵は、効果的な褒め方と、練習環境の段階的な変化です。

効果的な褒め方とご褒美の与え方で伏せを強化

犬のしつけにおいて、「褒める」という行為は非常に強力な学習促進剤となります。伏せが上手にできたときには、愛犬が「またやりたい!」と思えるような、効果的な褒め方とご褒美の与え方を実践しましょう。

褒め方・ご褒美の種類具体的な方法ポイント
言葉で褒める「いい子!」「フセ上手だね!」など、明るく高いトーンの声で、心から褒めます。犬は飼い主さんの声のトーンや表情から感情を読み取ります。
大げさなくらいに喜んであげると、犬も喜びを感じやすくなります。
撫でる・スキンシップ愛犬が喜ぶ場所(胸、肩、首の付け根など)を優しく撫でてあげます。伏せの姿勢を崩さないように、落ち着いて撫でることが大切です。
興奮させすぎない程度の優しいスキンシップを心がけましょう。
おやつ(トリーツ)特別なおやつ(普段あまり与えない美味しいもの)を少量与えます。おやつは、伏せが成功した直後に与えるのが最も効果的です。
最初は毎回与え、徐々にランダムなタイミングで与えるようにすると(間欠強化)、行動がより定着しやすくなります。

ご褒美を与えるタイミングは、犬が伏せの姿勢を維持している間か、伏せが完了した直後が理想的です。これにより、犬は「伏せていると良いことがある」と明確に理解できます。

褒め言葉、スキンシップ、おやつをバランスよく組み合わせることで、愛犬のモチベーションを高く保ちながらトレーニングを進めることができます。

場所や状況を変えて練習する伏せのしつけのコツ

愛犬が静かな室内で「フセ」のコマンドを確実にこなせるようになったら、次はそのスキルをさまざまな環境で試してみましょう。

これを「般化(はんか)」と呼び、しつけた行動が特定の場所だけでなく、どこでも通用するようになるために非常に重要なプロセスです。

練習場所を変える際のコツは、ステップバイステップで進めることです。

  1. 慣れた室内からスタート:まずはいつも練習している静かな部屋で完璧にできるようにします。
  2. 家の中の別の場所へ:リビングルームや廊下など、少し生活音がある場所で試してみましょう。家族がいる状況なども良い練習になります。
  3. 静かな屋外へ:自宅の庭や、人通りの少ない静かな公園など、外の環境に慣れさせます。最初はリードをつけた状態で行いましょう。
  4. 少し刺激のある場所へ:散歩コースの途中や、少し人や他の犬がいる公園の隅など、徐々に刺激の多い場所へとステップアップします。

新しい場所や状況で練習する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 成功体験を重視する:難しい環境では、最初は短時間だけ伏せを維持できればOKとし、すぐに褒めてあげましょう。最初から完璧を求めず、ハードルを下げることが大切です。
  • 集中できる工夫を:周囲の刺激が多い場所では、愛犬が飼い主さんに集中できるように、お気に入りのおやつを使ったり、トレーニングの時間を短くしたりする工夫が必要です。
  • うまくいかなくても叱らない:新しい環境では、犬が戸惑ったり、指示に従えなかったりすることもあります。そんな時は叱らずに、一つ前の簡単なステップに戻って練習し直しましょう。根気強く、ポジティブな気持ちで接することが成功への近道です。

さまざまな場所や状況で伏せができるようになると、ドッグカフェやお出かけ先でも愛犬を落ち着かせることができ、より一層愛犬との生活が楽しく、安全なものになるでしょう。

犬の伏せのしつけでよくある失敗と成功させるコツ

犬

伏せのしつけは、根気と愛情をもって取り組めば必ずできるようになります。しかし、時にはうまくいかないこともあるでしょう。

ここでは、伏せのしつけで飼い主さんが陥りがちな失敗例と、それを乗り越えて成功に導くための具体的なコツを解説します。愛犬の個性やペースを理解し、焦らずに取り組むことが大切です。

なかなか犬が伏せてくれない場合の対処法

伏せのしつけを始めたものの、愛犬がなかなか伏せてくれない、という悩みは多くの飼い主さんが経験します。

その原因はさまざま考えられますが、犬の気持ちや状態をよく観察し、適切な対処を行うことで解決できる場合がほとんどです。諦めずに、以下のポイントを見直してみましょう。

考えられる原因具体的な対処法
おやつへの興味が薄い、またはおやつに集中しすぎている犬が喜ぶ特別なおやつを少量用意しましょう。
おやつを見せびらかしすぎず、あくまで誘導の道具として使います。
誘導方法が犬に合っていないおやつを持った手を犬の鼻先から床へ、そして犬の胸元から前足の間を通って少し前方へ、ゆっくりと動かしてみましょう。
犬がおやつを追いかけて自然に伏せの体勢になるように導きます。
スピードや角度を調整してみてください。
犬がリラックスできていない、または警戒している静かで落ち着ける、犬にとって安心できる場所を選びましょう。
床が滑りやすい場合はマットを敷くなど、犬が伏せやすい環境を整えます。
「おすわり」が不安定、または伏せの体勢に慣れていないまず「おすわり」を確実にできるようにしてから伏せの練習に移るとスムーズです。
犬がリラックスして横になっている時に「フセ」と声をかけ、その体勢を褒めることから始めるのも一つの方法です。
地面が冷たい、硬いなど、伏せることに不快感がある犬用のマットやタオルなどを敷いて、快適に伏せられるように配慮しましょう。
特に寒い時期や硬い床材の場所では重要です。
過去に伏せの体勢で嫌な経験をした(無理やり押さえつけられたなど)無理強いは禁物です。伏せの体勢に対してポジティブな印象を持てるよう、少しでも伏せに近い形ができたら大げさなくらい褒めてあげましょう。楽しい雰囲気作りが大切です。

それでもうまくいかない場合は、一度しつけを中断し、気分転換をしてから再度挑戦しましょう。犬も飼い主さんも、根気と楽しむ気持ちを忘れないことが成功への近道です。

犬がすぐに立ち上がってしまう場合の伏せのしつけ

「フセ」のコマンドで伏せることはできても、すぐに立ち上がってしまったり、落ち着きなく動き出したりするケースもよく見られます。

これは、伏せの体勢を維持することのメリットを犬がまだ理解していないか、集中力が続かないことが原因と考えられます。

伏せた状態をキープできるように、少しずつステップアップしていきましょう。

考えられる原因具体的な対処法
伏せの体勢を維持することへの報酬が少ない、または理解していない伏せの体勢を維持している間、短い間隔(最初は1~2秒ごと)で小さなおやつを複数回与えるか、優しく褒め続けましょう。
これにより「伏せていると良いことがある」と学習します。
褒めるタイミングやご褒美の与え方が適切でない犬が伏せている間に褒め、おやつも伏せた体勢のまま与えます。
立ち上がってから褒めたりおやつを与えたりすると、「立ち上がると褒められる」と誤解する可能性があります。
「マテ」のコマンドが理解できていない伏せの状態で「マテ」を教え、短い時間から徐々に維持する時間を延ばしていく練習を取り入れましょう。
「マテ」ができれば、伏せの維持も容易になります。
次の指示を期待して興奮している、または飽きっぽい伏せの時間を少しずつ延ばしていきます。最初は1秒キープできたら褒めて解放し、徐々に3秒、5秒と時間を延ばします。
終わりの合図(「よし」「OK」など)を明確に教え、それまでは動かないように促します。
おやつを与える位置によって体勢が崩れるおやつを犬の口元に直接持っていくのではなく、前足の間や少し前方の床に置くようにすると、体勢を崩さずに食べやすくなります。

伏せの維持は、犬にとって集中力が必要です。長時間の練習は避け、犬が飽きる前に切り上げるようにしましょう。成功体験を積み重ねることが、自信と意欲につながります。

伏せのコマンドを覚えてくれない時の見直しポイント

ジェスチャーでは伏せるけれど、言葉のコマンド「フセ」には反応してくれない、というのもよくある悩みです。

これは、犬が言葉の意味と行動を正しく結びつけられていない可能性が高いです。コマンドを確実に覚えてもらうためには、教え方やタイミングにいくつかの重要なポイントがあります。

見直しポイント具体的な対応策
コマンドと行動が一致していない(犬が混乱している)犬が伏せの体勢に入った瞬間、または入る直前に、一度だけはっきりと「フセ」とコマンドを言います。
行動と言葉を同時に体験させることで、結びつきを強くします。
コマンドを言うタイミングが毎回違うコマンドを言うタイミングは一貫させましょう。
行動が完了してからコマンドを言っても、犬は何に対して言われたのか理解しにくいです。
コマンドが長すぎる、または毎回違う言葉を使っているコマンドは「フセ」のように短く、家族全員で統一した言葉を使いましょう。
毎回違う言葉を使ったり、余計な言葉を付け加えたりすると、犬は混乱します。
(例:「フセちゃん、フセしてね」ではなく「フセ」)
声のトーンが高すぎる、または威圧的で犬が萎縮している落ち着いた、優しいながらも明確な声のトーンでコマンドを伝えましょう。
犬がリラックスして指示を聞けるような雰囲気が大切です。
ジェスチャーに頼りすぎている最初はジェスチャーとコマンドを併用し、犬が伏せるようになったら、徐々にジェスチャーを小さくしていくか、ジェスチャーなしでコマンドだけで伏せるように練習します。
犬がコマンドに集中できていない(周りの刺激が多い)最初はテレビの音や人の出入りがない静かな環境で練習しましょう。
コマンドを言う前に犬の名前を呼んで注意を引き、目が合ってからコマンドを出すのも効果的です。
コマンドを無視された場合に叱っているコマンドを無視されても叱らず、一度リセットして誘導からやり直しましょう。
叱ることは犬の意欲を削ぎ、しつけを嫌いになる原因になります。

言葉のコマンドを覚えるには、繰り返しと一貫性が不可欠です。焦らず、根気強く、そして何よりも楽しく教えることを心がけてください。愛犬がコマンドを理解し、喜んで応えてくれるようになった時の喜びは格別です。

犬の伏せのしつけを成功させるための大切なポイント

犬

愛犬に伏せを覚えてもらうためには、いくつかの大切なポイントがあります。これらを意識することで、しつけの成功率がぐっと高まり、愛犬も楽しく学んでくれるでしょう。焦らず、愛犬とのコミュニケーションを大切にしながら進めていくことが何よりも重要です。

短時間で集中して行う犬の伏せトレーニング

犬の集中力は人間ほど長くは続きません。特に新しいことを学ぶ際は、短時間で集中して行うトレーニングが効果的です。

だらだらと長時間続けるよりも、質の高い短いセッションを繰り返す方が、犬にとっても負担が少なく、記憶に残りやすくなります。

犬の集中力が持続する時間とは

一般的に、成犬であっても集中力が持続するのは10分から15分程度と言われています。子犬の場合はさらに短く、5分程度が目安となるでしょう。

愛犬の様子をよく観察し、飽きてきたり、集中が途切れてきたなと感じたら、無理強いせずに一度休憩を挟むことが大切です。例えば、おもちゃで遊んだり、少し歩かせたりするだけでも気分転換になります。

トレーニングの最適な頻度とタイミング

トレーニングの頻度は、1日に2~3回程度、それぞれ5分から10分程度の短いセッションで行うのが理想的です。タイミングとしては、食前でお腹が少し空いている時や、散歩から帰ってきて適度に疲れているが興奮は収まっている時などがおすすめです。

おやつへの関心が高まっていたり、落ち着いて指示を聞きやすい状態を選びましょう。逆に、遊び疲れて眠そうな時や、他のことに気を取られている時は避けた方が賢明です。

叱らずに褒めて伸ばす伏せのしつけ

伏せのしつけに限らず、犬のトレーニング全般において、叱ることは逆効果になる場合が多いです。

犬はなぜ叱られているのかを正確に理解することが難しく、飼い主さんに対して恐怖心や不信感を抱いてしまう可能性があります。

成功体験を積み重ね、褒めて伸ばす「陽性強化(ポジティブリンフォースメント)」の手法を用いることが、犬との良好な関係を築きながらしつけを進める上で非常に重要です。

叱ることのデメリットと犬への影響

犬を叱ることは、以下のようなデメリットや悪影響を及ぼす可能性があります。

デメリット・影響具体的な内容
恐怖心・不信感飼い主さんを怖がるようになり、指示を聞かなくなる、あるいは萎縮してしまう。
ストレスの増加トレーニング自体が嫌なものとなり、学習意欲が低下する。
問題行動の誘発ストレスから吠え癖や噛み癖など、別の問題行動が現れることがある。
学習の遅延何が正解なのか分からなくなり、かえって伏せを覚えるのが遅くなる。

これらの理由から、伏せのしつけにおいては、叱るのではなく、どうすれば犬が自ら進んで行動してくれるかを考えることが大切です。

犬が混乱したり、失敗したりした場合は、何が原因だったのかを冷静に分析し、教え方や環境を見直しましょう。

褒めることの重要性とポジティブリンフォースメント

ポジティブリンフォースメントとは、犬が望ましい行動をした直後に、その犬にとって嬉しいこと(おやつ、褒め言葉、撫でるなど)を提供することで、その行動が再び起こる確率を高める方法です。

伏せが上手にできたら、すぐに「いい子!」「上手だね!」と明るい声で褒め、同時におやつを与えたり、優しく撫でたりします。

これにより、犬は「伏せをすると良いことがある」と学習し、喜んで伏せをするようになります。褒める際は、大げさなくらいに喜びを表現すると、犬にも気持ちが伝わりやすいでしょう。

愛犬のペースに合わせて根気強く行う伏せのしつけ

伏せを覚えるスピードは、犬の犬種、性格、年齢、これまでの経験などによって大きく異なります。

他の犬と比べることなく、愛犬自身のペースを尊重し、根気強く向き合うことが成功への近道です。焦りは禁物であり、飼い主さんがリラックスして楽しむ姿勢が、愛犬にも良い影響を与えます。

個体差を理解し焦らないことの大切さ

すぐに伏せを覚える子もいれば、時間がかかる子もいます。例えば、警戒心の強い性格の犬は、お腹を見せる体勢である伏せに抵抗を感じる場合があります。

また、過去に嫌な経験がある犬も、特定の体勢を嫌がることがあります。愛犬の性格や特性をよく理解し、無理強いせず、少しでもできたら褒めることを繰り返しましょう。

昨日できなかったことが今日できるようになる、そんな小さな進歩を見つけて喜ぶことが、飼い主さんのモチベーション維持にも繋がります。

しつけを楽しむ気持ちと継続する力

犬のしつけは、時に根気が必要で、うまくいかないこともあるかもしれません。しかし、最も大切なのは、飼い主さん自身がしつけの時間を楽しむことです。

飼い主さんが楽しそうにしていると、その気持ちは愛犬にも伝わり、トレーニングがポジティブな時間となります。うまくいかない時でも、「どうすれば伝わるかな?」と試行錯誤する過程も、愛犬との絆を深める貴重な経験です。

諦めずに、愛情を持って継続することで、必ず成果は現れます。日々の小さな成功体験を積み重ね、愛犬との信頼関係を育みながら、伏せのしつけを完成させましょう。

まとめ

犬の伏せのしつけは、愛犬の興奮を抑え、安全を確保し、信頼関係を深めるために非常に重要です。この記事でご紹介した3つのステップなら、初心者の方でも愛犬が喜んで伏せを覚えることができます。

大切なのは、短時間で集中して行い、叱らずにたくさん褒め、愛犬のペースに合わせて根気強く続けることです。ぜひ、この方法を参考に、愛犬との絆を育むしつけに挑戦してみてください。

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