精悍な顔つきに、硬くワイヤーのような被毛を持つジャーマン・ワイアーヘアード・ポインター。日本ではまだあまり知られていない犬種ですが、ドイツ原産の優れた猟犬として、海外では高い人気を誇ります。
その知的で忠実な性格と、エネルギッシュな一面を併せ持つこの犬種を家族に迎えたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターの魅力から、飼い方のポイント、注意すべき病気までを詳しく解説します。
この記事の結論
- 知的で忠実な性格のため、子犬期からの継続的なしつけが重要
- 豊富な運動量が必要であり、毎日の散歩や遊びの時間を十分に確保すべき
- 特徴であるワイヤー状の被毛は、定期的なブラッシングとトリミングが必要
- 股関節形成不全や胃捻転など、かかりやすい病気に注意すべき
目次
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターの基本情報

ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは、その精悍な顔つきとワイヤーのような被毛が特徴的な犬種です。
日本ではあまり見かけませんが、ドイツ原産の優れた猟犬として、海外では高い人気を誇ります。ここでは、この犬種の基本的な情報について解説します。
性格と特徴
性格:忠実で知的、エネルギッシュ
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは、忠実で知的な性格を持ち、家族に対して深い愛情を注ぎます。
飼い主に従順でしつけがしやすく、状況を判断する能力に優れているため、家庭犬としても優秀です。また、元々猟犬であることから、非常にエネルギッシュで遊び好きです。
特徴:ワイヤーのような硬い被毛
この犬種の最大の特徴は、「ワイアーヘアード」と呼ばれる硬く粗い被毛です。この被毛は、狩りの際に藪や草むらから体を守る役割を持っています。
また、抜け毛が比較的少なく、お手入れも楽なのが特徴です。
子犬の販売価格と寿命
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターの子犬の販売価格は、血統やブリーダーによって異なりますが、約30万円~50万円が相場です。
寿命は、9歳~12歳とされています。日頃から健康管理をしっかり行い、愛犬が長く健康に過ごせるように努めましょう。
誕生の歴史
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは、19世紀後半にドイツで開発された犬種です。
優秀な猟犬を生み出すため、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターやフレンチ・グリフォンなどを交配して作出されました。
- 水陸両方で狩りができること
- 厳しい天候に耐えられること
- 獲物を見つける能力に優れていること
これらの目的を達成するために改良された結果、非常に優れた狩猟能力を持つ犬種となりました。
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターの飼い方

ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは、そのエネルギッシュな性格から、十分な運動としつけが必要です。この犬種の特性を理解し、適切な飼育環境を整えてあげましょう。
飼育環境
十分なスペースを確保する
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは大型犬に分類されるため、十分に運動できるスペースが必要です。
室内で飼育する場合でも、ケージやベッドを置くスペースを確保し、ストレスなく過ごせるようにしましょう。
室内の温度管理
この犬種は寒さには強いですが、暑さには弱い傾向があります。夏場は熱中症にならないように、エアコンなどを使って室内の温度を適切に管理してあげましょう。
室温は25℃前後を維持し、湿度は50~60%が適切と言われていますので、必ずエアコンを使って室内で飼育するようにしてください。
運動
豊富な運動量を確保する
元々猟犬であるため、毎日の運動は欠かせません。1日2回、各1時間以上の散歩や、ドッグランでの自由運動を取り入れて、十分な運動量を確保してあげましょう。
運動量が多い以上、これぐらいの時間と回数を目安にしなければストレスを抱える原因になります。忙しくとも、時間の確保が必要です。
ボール遊びや知育ゲームを取り入れる
ただ散歩をするだけでなく、ボール遊びやフリスビーなどの遊びも取り入れることで、愛犬の満足度を高めることができます。
また、知育ゲームは、ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターの知的好奇心を満たすのに役立ちます。きっと夢中になって遊んでくれますよ。
しつけ
早期からしつけを開始する
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは知的で学習能力が高い犬種ですが、頑固な一面も持っています。そのため、子犬の頃から一貫したしつけを行うことが非常に重要です。
子犬の頃からしつけをスタートするのと、成犬になってからスタートするのとでは、慣れが違います。早めにスタートするようにしましょう。
褒めて伸ばす
この犬種は、褒められると意欲が高まる傾向があります。しつけの際は、叱るのではなく、できたことをしっかり褒めてあげることで、愛犬との信頼関係を築き、より良い関係を築くことができます。
下手に叱りすぎると信頼関係を構築することができず、簡単な合図であっても聞いてくれなくなるため、十分に注意しましょう。
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターのお手入れ方法

ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターの硬いワイヤー状の被毛は、適切なお手入れを行うことで、その美しさと機能を保つことができます。
この被毛は、他の犬種とは異なる特殊なケアを必要とします。ここでは、健康的な被毛と皮膚を維持するための具体的なお手入れ方法について詳しく解説します。
ブラッシングと被毛ケア
週に2~3回のブラッシング
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターの被毛は、抜け毛が比較的少ないですが、定期的なブラッシングは欠かせません。
週に2~3回程度を目安に、スリッカーブラシやピンブラシを使って、毛の流れに沿って優しくブラッシングしましょう。
これにより、被毛の汚れや死毛を取り除くことができるだけでなく、皮膚の血行を促進し、健康な皮膚を保つ効果も期待できます。ブラッシングは愛犬とのコミュニケーションを深める大切な時間でもあります。
定期的なトリミング
この犬種の被毛を健康に保つためには、定期的な「プラッキング」というトリミングが必要です。
プラッキングとは、手で古い毛を抜き取ることで、新しい毛の生え変わりを促し、被毛の質を保つ伝統的なトリミング方法です。
少なくとも年に2回は行うのが理想とされています。プラッキングは専門的な知識と技術が必要なため、専門のトリマーに依頼するようにしてください。
無理にご自身で行うと、愛犬の皮膚を傷つけてしまう可能性があります。
その他のケア
耳掃除と歯磨き
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは垂れ耳のため、耳の中が蒸れやすく、外耳炎になりやすい傾向があります。
週に1回は耳の中をチェックし、汚れがあれば専用のクリーナーを使って優しく耳掃除してあげましょう。
また、歯周病予防のためには、毎日歯磨きをすることが理想です。子犬の頃から習慣づけることが大切です。
歯磨きを嫌がる場合は、デンタルケア用のおやつや歯磨きガムなどを活用するのも良いでしょう。
爪切り
犬の爪は、放置すると伸びすぎて肉球に刺さったり、歩きにくくなったりする原因になります。月に1~2回を目安に、専用の爪切りで爪を切ってあげましょう。
爪の中には血管が通っているため、切りすぎないように注意が必要です。爪切りが苦手な場合は、無理をせず、トリマーや動物病院にお願いするようにしてください。定期的なケアで、愛犬の健康を守ることができます。
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターの注意すべき病気

ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは、一般的に丈夫で健康な犬種ですが、遺伝的にかかりやすい病気も存在します。
これらの病気を知っておくことで、早期発見や予防に繋げることができます。ここでは、特に注意が必要な病気とその症状、そして予防法について解説します。
日頃から愛犬の様子をよく観察し、異変があればすぐに動物病院に相談しましょう。
かかりやすい病気
股関節形成不全
股関節形成不全は、ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターを含む大型犬に多く見られる遺伝性の病気です。
成長期に股関節の骨の形成がうまくいかず、関節がグラグラになってしまうことで、痛みや歩行困難を引き起こします。
主な症状としては、散歩を嫌がる、立ち上がるのが辛そう、後ろ足を引きずって歩く、腰を振って歩く(モンローウォーク)などがあります。これらの症状が見られた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
胃拡張捻転症候群
胃拡張捻転症候群は、胃がねじれてしまう緊急性の高い病気です。食後すぐに激しい運動をしたり、大量の食事を急いで食べたりすることで起こりやすくなります。
吐き気がするのに吐けない、お腹が膨らむ、お腹を触られるのを嫌がる、ぐったりしているといった症状が見られた場合は、一刻を争うため、すぐに動物病院に連絡し、受診してください。胃捻転は命に関わる危険な病気です。
目の病気
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは、白内障や進行性網膜萎縮症(PRA)などの目の病気にかかりやすい傾向があります。
白内障は目が白く濁り、視力が低下する病気で、進行性網膜萎縮症は徐々に視力を失っていく遺伝性の病気です。
日頃から愛犬の目の様子をよく観察し、白っぽく濁っていたり、暗い場所で物によくぶつかったりする場合は、動物病院で検査を受けましょう。早期発見が重要です。
病気を予防するためのポイント【チェックリスト】
- 適切な体重を維持する:肥満は、股関節に大きな負担をかけるため、適正体重を保つことが大切です。
- 食事の与え方に注意する:食事を1日2回~3回に分けて与え、食後すぐの激しい運動は避けましょう。
- 定期的に健康チェックをする:日頃から愛犬の体を優しく触って、しこりや腫れ、痛みがないか確認する習慣をつけましょう。
- かかりつけの獣医を見つける:何かあった時にすぐに相談できる信頼できる獣医を、事前に見つけておくことをおすすめします。
- 定期的な健康診断:年に一度は健康診断を受け、病気の早期発見に努めましょう。
まとめ:ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは家族の良きパートナー
ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターは、適切な運動としつけ、そして愛情を注ぐことで、最高の家族であり、良きパートナーとなります。
この記事で解説したポイントを参考に、日々のケアを丁寧に行い、愛犬との絆をさらに深めていってください。
この記事の執筆者
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