ペットコラム

FEDIAF(フェディアフ)とは?AAFCOとの違いや栄養基準

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FEDIAF(フェディアフ)とは?AFFCOとの違いや栄養基準

ペットフードを選ぶ際に、「FEDIAFの基準をクリアした~」といった表示を見たことはないでしょうか。

このFEDIAFはペットフードと深い関わりを持っており、ペットフードを選ぶ際のひとつのポイントになってきます。

そんなFEDIAFと一緒に語られるAAFCOとの違いも明確で、正しいペットフード選びには知っておきたい情報ばかり。

今回はFEDIAFとは何か、その特徴や日本での扱いについて詳しく見ていきましょう。

この記事の結論

  • FEDIAFというのは、ヨーロッパを中心にガイドライン制定している欧州ペットフード工業会連合のこと
  • ヨーロッパにおいては、多くの国内業界団体やペットフード企業が加盟している
  • 加盟した製造工場にはHACCPシステムの導入を義務化しており、徹底したフード製造を目指している
  • 日本ではFEDIAFの定める栄養基準は採用されておらず、AAFCOの栄養基準を採用している

nademo編集部

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FEDIAFとは欧州ペットフード工業会連合のこと

FEDIAF
出典:https://europeanpetfood.org/

FEDIAF(European Pet Food Industry Federation)というのは、ヨーロッパのペットフード基準を制定している団体のことです。

欧州ペットフード工業会連合とも言い、2024年12月現在で15の国内業界団体と5つの企業が参加しています。

ペットの健康と、健康に貢献するペットフードを生み出していくため、適切なペットフードが流通されるような基準を制定しています。

欧州委員会や欧州議会、欧州食品安全局(EFSA)などとも協力して活動しており、信頼できる団体と言えるでしょう。

FEDIAFの公式サイトはこちら

ヨーロッパでは多くの国内業界団体・企業が加盟している

ヨーロッパを中心として活動している団体でもあるため、ヨーロッパでは多くの国内業界団体や企業がFEDIAFに加盟しています。

加盟国内業界団体・オーストリア(ÖHTV)
・ベルギー(BEPEFA)
・チェコ共和国(SVPDZ)
・デンマーク(NPFA)
・フランス(FACCO)
・ドイツ(IVH)
・ハンガリー(FHFI)
・アイルランド(PFAI)
・イタリア(ASSALCO)
・オランダ(NVG)
・ポーランド(POLKARMA)
・ルーマニア(ARPAC)
・スペイン(ANFAAC)
・スイス(VHN)
・イギリス(UK Pet Food)
加盟企業・ネスレ ピュリナ ペットケア
・ヒルズ ペット ニュートリション
・マースペットケア
・ウェルペット
・アフィニティ ペットケア
出典:FEDIAF「Our members

こうした各国の業界団体に加えて、日本で流通しているペットフードでも見かける企業が参加しています。

ヨーロッパはアメリカと同じくペット先進国でもあるため、こうした団体が多いのです。

HACCP(ハサップ)を義務化している

HACCPとは食品製造時の徹底した管理システムのことです。原材料の入荷から最終出荷に至るまで、その全てを管理し、「危険分析・衛生管理・記録化」などに重点を置きます。

FEDIAFに加盟しているペットフードの製造工場には、このHACCPシステムを義務付けています。

実はこのHACCPシステムは日本でも導入されています。ただ、人間用の食品のみとなっており、ペットフードに関しては義務化されていません。

こうした違いも、日本がペット後進国だと言われる原因になっています。

参考:厚生労働省 HACCP(ハサップ)

日本ではFEDIAFの栄養基準が採用されていない

FEDIAFはヨーロッパを中心として活動している団体で、世界的に見ると後述のAAFCO(アフコ)がスタンダードとされています。

AAFCOはアメリカを中心として活動しており、FEDIAF同様にペットフードの栄養基準や表示基準を制定しています。

そして日本ではこのAAFCOの制定した栄養基準を採用しており、FEDIAFの制定した栄養基準は採用されていません。

この2団体で大きく栄養基準が異なるというわけではありませんが、このために「総合栄養食」と表記できるのは、AAFCOの制定した栄養基準をクリアした場合のみです。

FEDIAFの役割

出典:https://europeanpetfood.org/

FEDIAFはさまざまな基準を制定している団体で、ペットの健康長寿を守るためには、日頃からのペットフードが大切だと考えています。

  • ペットフードの工場運営に関する要件
  • ペットフードのラベル表示規制
  • 動植物由来の原材料
  • 添加剤は有用性、有効性、安全性に応じて
  • 最終製品の管理をするためのサンプリングと分析方法

安全であり栄養価も高い、美味しいペットフードを供給するために各局と協力して、ペットフード業界の信頼できる団体となれるよう、こうした提案や改善を進めています。

これだけではなく、ペットの飼い方や動物の福祉、ペットの社会的な役割についてもミッションとして取り組んでいます。

FEDIAFは審査機関ではない

勘違いしやすいポイントのひとつではありますが、FEDIAFはガイドラインを制定している団体です。

そのため制定したガイドラインに準拠しているかどうかを判断する、いわゆる審査機関ではないということです。

「FEDIAFの基準をクリアした~」という表記があっても、それはFEDIAFが定めたガイドラインをクリアしているというもので、FEDIAF自体が審査をして可否判定したわけではないのです。

成分分析については成分分析センターにペットフードを送り、そこで検査してもらうような流れとなっています。

FEDIAF基準を満たしていても安全というわけではない

FEDIAFが定めたガイドラインをクリアしていたとしても、そのペットフードが絶対に安全ということはありません。

使用している原材料の栄養価や表示基準をクリアできても、その原材料が安全であることを証明するものではないからです。ただ、これは後述のAAFCOでも同様のことです。

私たち飼い主がペットフードを選ぶときには、より高い基準で適切なペットフードを選ぶ必要があります。

「AFFCOだから大丈夫」「総合栄養食と記載されているから大丈夫」「FEDIAFだから大丈夫」ということではないのです。

FEDIAFの栄養基準(2019)

FEDIAFが制定している栄養基準について、現時点では最新の2019年verをご紹介します。

栄養バランスの整った愛犬・愛猫の食事を作り出すためには、こうした基準をクリアしていなければいけないのです。

犬のFEDIAFの栄養基準

栄養素単位成犬
(95kcal/kg 0.75)
成犬
(110kcal/kg 0.75)
子犬
(生後14週未満)
子犬
(生後14週以上)
最大値
L = EU法規制値
N = 栄養学
タンパクg21.0018.0025.0020.00-
アルギニンg0.600.520.820.74-
ヒスチジンg0.270.230.390.25-
イソロイシンg0.530.460.650.50-
ロイシンg0.950.821.290.80-
リジンg0.460.420.880.70成長期:2.80 N
メチオニンg0.460.400.350.26-
メチオニン+シスチンg0.880.760.700.53-
フェニルアラニンg0.630.540.650.50-
フェニルアラニン+チロシンg1.030.891.301.00-
トレオニンg0.600.520.810.64-
トリプトファンg0.200.170.230.21-
バリンg0.680.590.680.56-
脂肪g5.505.508.508.50-
リノール酸g1.531.321.301.30成長初期:6.50 N
アラキドン酸mg--30.0030.00-
αリノレン酸g--0.080.08-
EPA+DHAg--0.050.05-
ミネラル類g-----
カルシウムg0.580.501.000.80a
1.00b
成犬:2.50 N
成長初期:1.60 N
成長後期:1.80 N
リンg0.460.400.900.70成犬:1.60 N
カルシウム:リン-1:11:11:11:1成犬:2:1 N
成長初期:1.6:1 N
成長後期:1.8:1a N or 1.6:1b N
繁殖期:1.6:1 N
カリウムg0.580.500.440.44-
ナトリウムg0.120.100.220.22-
塩素g0.170.150.330.33-
マグネシウムg0.080.070.040.04-
mg0.830.721.101.102.80 L
ヨウ素mg0.120.110.150.151.10 L
mg4.173.608.808.8068.18 L
マンガンmg0.670.580.560.5617.00 L
セレン(ウェット)µg27.0023.0040.0040.0056.80 L d
セレン(ドライ)µg22.0018.0040.0040.0056.80 L d
亜鉛mg8.347.2010.0010.0022.70 L
ビタミン類・その他------
ビタミンAIU702.00606.00500.00500.0040000 N
ビタミンDIU63.9055.2055.2050.00227.00 L
320.00 N
ビタミンEIU4.173.605.005.00-
ビタミンB1(チアミン)mg0.250.210.180.18-
ビタミンB2(リボフラビン)mg0.690.600.420.42-
ビタミンB5(パントテン酸)mg1.641.421.201.20-
ビタミンB6(ピリドキシン)mg0.170.150.120.12-
ビタミンB12(シアノコバラミン)µg3.873.352.802.80-
ビタミンB3(ナイアシン)mg1.891.641.361.36-
ビタミンB9(葉酸)µg29.9025.8021.6021.60-
ビタミンB7(ビオチン)µg-----
コリンmg189.00164.00170.00170.00-
ビタミンKµg-----
出典:FEDIAF「栄養ガイドライン

猫のFEDIAFの栄養基準

栄養素単位成猫
(75kcal/kg 0.67)
成猫
(100kcal/kg 0.67)
成長期 / 繁殖期最大値
(L) = EU法規制値
(N) = 栄養学
タンパクg33.3025.0028.00 / 30.00-
アルギニンg1.301.001.07 / 1.11成長期:3.50 N
ヒスチジンg0.350.260.33-
イソロイシンg0.570.430.54-
ロイシンg1.361.021.28-
リジンg0.450.340.85-
メチオニンg0.230.170.44成長期:1.30 N
メチオニン+シスチンg0.450.340.88-
フェニルアラニンg0.530.400.50-
フェニルアラニン+チロシンg2.041.531.91-
トレオニンg0.690.520.65-
トリプトファンg0.170.130.16成長期:1.70 N
バリンg0.680.510.64-
タウリン(ウェット)g0.270.200.25-
タウリン(ドライ)g0.130.100.10-
脂肪g9.009.009.00-
リノール酸g0.670.500.55-
アラキドン酸mg8.006.0020.00-
αリノレン酸g--0.02-
EPA+DHAg--0.01-
ミネラル類g----
カルシウムg0.530.401.00
リンg0.350.260.84f
カルシウム:リン-1:11:11:1成長期:1.5/1 N
成猫:2/1 N
カリウムg0.800.600.60-
ナトリウムg0.100.080.16e
塩素g0.150.110.24-
マグネシウムg0.050.040.05-
mg0.670.501.002.80 L
ヨウ素mg0.170.130.181.10 L
mg10.708.008.0068.18 L
マンガンmg0.670.501.0017.00 L
セレン(ウェット)µg35.0026.0030.0056.80 L d
セレン(ドライ)µg28.0021.0030.0056.80 L d
亜鉛mg10.007.507.5022.70 L
ビタミン類・その他-----
ビタミンAIU444.00333.00900.00成猫:40000 N
成長期:40000 N
繁殖期:33333 N
ビタミンDIU33.3025.0028.00227 L
3000 N
ビタミンEIU5.073.803.80-
ビタミンB1(チアミン)mg0.590.440.55-
ビタミンB2(リボフラビン)mg0.420.320.32-
ビタミンB5(パントテン酸)mg0.770.580.57-
ビタミンB6(ピリドキシン)mg0.330.250.25-
ビタミンB12(シアノコバラミン)µg2.351.761.80-
ビタミンB3(ナイアシン)mg4.213.203.20-
ビタミンB9(葉酸)µg101.0075.0075.00-
ビタミンB7(ビオチン)µg8.006.007.00-
コリンmg320.00240.00240.00-
ビタミンKµg----
出典:FEDIAF「栄養ガイドライン

FEDIAFの栄養基準がペットフードの品質に与える影響

ドッグフード

FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)は、ヨーロッパにおけるペットフードの製造に関するガイドラインや栄養基準を定めています。これは、ペットフードの品質と安全性を確保するために重要な役割を果たします。

FEDIAFのさまざまな基準

製造管理の基準

FEDIAFは、ペットフード製造工場に対して、HACCP(危害分析重要管理点)システムのような衛生管理システムの導入を義務付けています。

これにより、製造環境における食中毒菌や異物混入などのリスクを低減し、製品の衛生面と安全性を高めることに寄与しています。

栄養バランスの確保

FEDIAFが定める栄養基準は、犬や猫が健康を維持するために必要なタンパク質、脂肪、ミネラル、ビタミンなどの必須栄養素の最低基準値や最大値を規定しています。

この基準を満たすことで、ペットは成長段階や活動量に応じた適切な栄養を摂取できるようになり、健康維持に繋がります。

ガイドラインとしての位置づけ

ただし、FEDIAFはペットフードの品質や栄養基準に対して個別の「OK」「NG」を判断する審査機関ではありません。

「FEDIAFの基準をクリアした」という表示は、メーカーがFEDIAFのガイドラインに準拠して製造していることを意味しますが、FEDIAFがその製品を個別に審査し、認証したものではありません。

最終的な製品の品質は、各メーカーの自主的な取り組みと責任に委ねられています。

FEDIAF基準を満たすフードを選ぶ際のチェックポイント

FEDIAFの基準を考慮してペットフードを選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。

原材料表示の確認

  • 主原料: 肉や魚など、良質なタンパク源が主原料(原材料リストの最初に記載されているもの)となっているフードを選びましょう。原材料は使用量の多い順に記載されています。
  • 添加物: 使用されている添加物の種類と用途名を確認します。甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、発色剤が使われている場合は、用途名と添加物名の両方の記載が義務付けられています。

成分分析値(保証分析値)の確認

粗タンパク質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分、水分などの含有量が、与えるペットの年齢、体重、活動レベルに適しているかを確認しましょう。これらの数値から、フードの全体的な栄養バランスを把握することができます。

HACCP導入工場の確認

メーカーのウェブサイトや製品パッケージなどで、FEDIAFが推奨するHACCPシステムを導入した工場で製造されている旨が記載されているかを確認するのも、安全性の目安のひとつとなります。

ラベル表示の読み方

ペットフードのラベル表示は、製品の品質や安全性に関する重要な情報源です。

原材料名の記載順

原材料は使用量の多い順に記載されています。最初の数種類の原材料がそのフードの主要な構成要素となります。

添加物の表記

「保存料(クエン酸ナトリウム)」のように、用途名と具体的な添加物名が併記されているかを確認しましょう。

「総合栄養食」の表示

日本では「総合栄養食」と表示できるのは、原則としてAAFCOの栄養基準をクリアした場合に限られます。

FEDIAFの栄養基準を満たしているフードであっても、日本では「総合栄養食」と表記できない場合がありますが、主食としてふさわしい栄養バランスであるとされています。

注意すべき表示や確認すべきこと

「FEDIAF基準クリア」の表示の解釈

この表示は、あくまで「FEDIAFのガイドラインに準拠している」という意味であり、FEDIAFが個々の製品の安全性を保証するものではないことを理解しておくことが重要です。

最終的には、消費者が原材料や成分表示をしっかり確認し、メーカーの信頼性を評価する必要があります。

「無添加」「不使用」表示

これらの表示がある場合でも、製品の品質を維持するために、別の分類の添加物や加工助剤が使用されている可能性があります。

より詳細な情報を求める場合は、メーカーに問い合わせることも検討しましょう。

賞味期限の表示

賞味期限が明確に記載され、消費者にとって分かりやすい表示形式になっているかを確認しましょう。

原産国名

最終加工が行われた国がどこであるかを確認します。

ペットの健康を守るためには、FEDIAFなどの国際的な基準を理解しつつ、個々の製品の表示を詳細に確認し、愛するペットに最適なフードを選ぶことが大切です。

「FEDIAF基準クリア」フードを選ぶ際のチェックリスト

キャットフード

「FEDIAFの基準をクリアした」という表示は、メーカーがFEDIAFのガイドラインに沿って製造していることを示唆していますが、個々の製品の安全性をFEDIAFが保証しているわけではありません。

飼い主として、以下の点を具体的に確認し、総合的に判断することが重要です。

ラベル表示の確認

原材料リストの確認

  • 主原料: リストの最初に肉や魚など、具体的な動物性タンパク源が記載されているかを確認します。(例:「鶏肉」「サーモン」など)
  • 副産物: 「ミール」や「副産物」などの表記がある場合、具体的な種類(例:「チキンミール」「ポークミール」)が明記されているかを確認します。
  • 穀物: 穀物が使用されている場合、その種類(例:「米」「トウモロコシ」)と、全体に占める割合が適切かを確認します。
  • アレルギー源: ペットにアレルギーがある場合、その原因となる原材料が含まれていないか、慎重に確認します。

成分分析値(保証分析値)の確認

  • 粗タンパク質: ペットの年齢(子犬・成犬・老犬など)や活動量に適したタンパク質含有量かを確認します。
  • 粗脂肪: 同様に、ペットのニーズに合った脂肪含有量かを確認します。
  • 粗繊維: 消化器の健康に必要な食物繊維が適切に含まれているかを確認します。
  • 水分: ドライ、ウェットなどフードの種類に応じた水分量かを確認します。
  • ミネラル・ビタミン: 主要なミネラル(カルシウム、リンなど)やビタミン(A, D, Eなど)がバランス良く含まれているかを確認します。

添加物の種類と用途

  • 保存料・酸化防止剤: 天然由来のもの(例:ミックストコフェロール)か、合成のもの(例:BHA, BHT)かを確認します。
  • 着色料・香料: 不必要な合成着色料や香料が使用されていないかを確認します。
  • 用途名と添加物名: 「保存料(クエン酸ナトリウム)」のように、用途名と具体的な添加物名が併記されているかを確認します。

「総合栄養食」の表示(日本の場合)

日本で「総合栄養食」と表示されている場合は、AAFCOの基準をクリアしているため、主食として必要な栄養がバランス良く含まれていると判断できます。

FEDIAF基準を満たしていても、日本では「総合栄養食」と表示されない場合があることを理解しておきましょう。

給与量と与え方

ペットの体重や年齢に応じた適切な給与量と与え方が具体的に記載されているかを確認します。

原産国名

最終加工が行われた国が明記されているかを確認します。

メーカー情報の確認

メーカーの信頼性

メーカーの公式サイトで、品質管理体制や製造プロセスに関する情報が公開されているかを確認します。

HACCPなどの衛生管理システムを導入している工場で製造されている旨が明記されているかを確認します。

問い合わせ窓口

製品に関する問い合わせ先(電話番号、メールアドレスなど)が明確に記載されているかを確認します。

リコール情報

過去にそのメーカーの製品でリコールが発生していないか、インターネットなどで調べてみるのも良いでしょう。

口コミ・評判の確認

実際の使用者の声

インターネット上のレビューサイトやSNSなどで、実際にそのフードを使用している飼い主の口コミや評判を参考にします。ただし、個人の感想であるため、あくまで参考情報として捉えましょう。

獣医師の意見

かかりつけの獣医師に相談し、そのフードがペットの健康状態や体質に適しているか、専門的な意見を聞くことも重要です。

このチェックリストを活用することで、「FEDIAF基準クリア」という表示だけでなく、より多角的な視点からペットフードの品質を評価し、愛するペットにとって最適な選択ができるようになります。

FEDIAFとAAFCOの違い

AFFCO
出典:https://www.aafco.org/

ここまでの内容にも何度か登場したAAFCOは、FEDIAF同様にペットフードの栄養基準や表示基準を制定しているアメリカの団体です。

FEDIAFとAAFCOには複数の違いがありますが、活動内容は基本的に同じです。

大きな違いは3つほどあり、「活動拠点の違い」「制定している基準の違い」「日本での採用状況の違い」などがあります。

AAFCOの公式サイトはこちら

AAFCOはアメリカ、FEDIAFはヨーロッパ

AAFCOは全米飼料検査官協会(The Association of American Feed Control Officials)の略称でもあり、アメリカを中心に活動している団体です。

対してFEDIAFは欧州ペットフード工業会連合なので、ヨーロッパを中心に活動しています。

また、アメリカのAAFCOも同様にペットフードの栄養基準や表示基準を制定している団体で、こちらが世界的なスタンダードとなっています。

アメリカもヨーロッパも日本に比べればペットに対する意識は強いものの、どちらかと言えばヨーロッパの方がペット先進国としては有名です。

基準の一部が異なる

栄養基準や表示基準はそれぞれの団体が制定している基準なので、FEDIAFとAAFCOでは基準が異なっています。

大きく基準が異なっているというわけではありませんが、より詳細に公表されているのがFEDIAFの特徴とも言えるでしょう。

反対に表示基準に関しては、FEDIAFよりもAAFCOの方が厳しいと言われています。

AAFCOの栄養基準が日本では採用されている

ペットフード公正取引協議会
出典:https://pffta.org/

日本ではFEDIAFよりもAAFCOの表記を多く見かけるはず。それは、日本のペットフード公正取引協議会が、AAFCOの栄養基準を採用しているからです。

そもそもAAFCOの制定した栄養基準は、アメリカだけでなく世界的にスタンダードな基準とされています。

そのため、日本でもAAFCOの定める栄養基準が採用されており、「AAFCO基準」という表記が見られるようになったのです。

また、主食と水だけでOKとされる総合栄養食は、このAAFCO基準に沿ってクリアしたもののみが表記できるルールになっています。

ペットフード公正取引協議会の公式サイトはこちら

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