猫の病気・健康

猫の涙が多い原因とは?多いかどうかの判断基準と病院へ行く目安

nademoコンテンツ内にはPRが含まれます。詳しくはコンテンツガイドラインをご確認ください。

※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 記事内に含まれる情報は常に最新情報を提供できるよう更新しておりますが、都度詳細が変更されることはあるため、最新の情報は必ず各公式サイトを通じてご確認ください。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。

nademoの運営体制・コンテンツガイドライン

猫の涙が多い原因とは?多いかどうかの基準と病院へ行く目安

涙は常に眼の表面を覆っていますが、溢れ出してくるほどになることは多くありません。

目と鼻が繋がっているので、通常であればそのまま鼻の方へと流れ排出されるものです。ですが、たまに涙が目から溢れ出していくことがあり、初めてみたときには驚くこともあるでしょう。

猫の涙が溢れてしまう理由、多くなってしまう理由について解説しますので、適切な対応ができるように理解しましょう。

この記事の結論

  • 猫は悲しくて涙を流すことはなく、涙の量が多かったり、適切に排出されないと溢れてくる
  • 目にゴミが入ったり刺激があることで起こる生理現象は、様子を見て問題がない
  • 涙の排出経路が狭い場合や、塞がっていると適切に排出されないことがある
  • 愛猫の涙は定期的に拭いてあげて、早めに動物病院を受診することが重要

nademo編集部

担当執筆者

nademo編集部

編集部

nademo編集部が調査した愛犬・愛猫に関する情報をお届け。
愛犬・愛猫との新しい生活を応援する、大切な情報や豆知識をご紹介しています。

猫が涙を流す理由

愛猫の目から涙が溢れているのを発見しても、決してなにか悲しくて泣いている、というわけではありません。

目から涙が溢れているようであれば、それは単純に涙の量が多く溢れていたり、涙が排出されるべき鼻涙管に問題があるケースです。

涙が多くなったとしても問題のないケースもありますが、目にトラブルがある可能性も考えられます。

よく知られている目のトラブルである流涙症なども、涙が溢れ出してくる原因のひとつとなっています。

猫の「涙が多い」原因判断基準:片目と両目の違い

猫の涙の異常は、「片目だけ」か「両目とも」かによって、緊急性や原因となる病気が大きく異なります。自宅で観察する際の参考にしてください。

項目片目からだけ涙が多い場合両目から涙が多い場合
主な原因目の局所的な問題や構造的な異常全身的な病気や環境による刺激
考えられる病気・状態・異物の混入(ホコリ、毛など)
・外傷(ケンカなどによる目の傷)
・鼻涙管閉塞(生まれつき、または炎症で詰まった)
・眼瞼内反(逆さまつげ)
・角膜炎・角膜潰瘍(片目のみの外傷)
・腫瘍(稀に)
・猫風邪(ヘルペスウイルス、カリシウイルスなど)
・結膜炎(感染症、アレルギー)
・アレルギー(ハウスダスト、花粉、フードなど)
・緑内障(稀に両目)
・環境刺激(タバコの煙、強いニオイ)
観察すべき症状・片目だけをしょぼつかせている
・涙やけが片目だけ濃い
・目を強くこすろうとする行動
・くしゃみや鼻水を伴う(猫風邪の可能性大)
・両目の白目全体が赤い(結膜炎)
・皮膚の痒みや赤みを伴う(アレルギー)
・ドロっとした目やにも両目から出ている
病院へ行く目安涙の量が多い、目を痛がる、頻繁にこする、目ヤニが黄色や緑色の場合は、早めに受診しましょう。くしゃみ、鼻水、食欲不振を伴う場合や、涙の量が明らかに多い場合は、すぐに受診しましょう。

両目からでも緊急性の高いケース

両目から涙が多くても、以下のような症状を伴う場合は、片目・両目に関わらず緊急性が高まります。

  • 目全体が腫れていて、目が開かない
  • 涙と一緒に、黄色や緑色のドロっとした膿性の目ヤニが大量に出ている
  • 猫が激しい痛みを訴え、顔を触られるのを極度に嫌がる
  • 目の表面が白く濁っている、または血管が走っている(角膜潰瘍や重度の炎症の可能性)

異常を感じたら、自己判断せず、必ず動物病院を受診してください。

猫の涙が多くなる原因

涙が多くなってしまうのは、一番に考えられるのが生理現象です。

目にホコリなどが入るだけでも涙が出ることはありますし、あくびをすることによって涙が出ることもあります。

ですが、それ以外にも目の周りのトラブルは考えられるため、安易な判断はできません。

生理現象

人間と同様に生理現象によって涙が多くなることはあり、思い当たるフシもあるのではないでしょうか。

目にゴミが入ってきたり、なんらかの刺激を受けることで、涙が溢れてきます。

特に猫は部屋の中でも隅っこが好きですし、探検好きな子であればホコリが溜まっているようなところにも平気で向かいます。

暴れまわった後にはホコリが舞うこともありますので、くしゃみと合わせて涙を流すこともあるでしょう。

排泄経路が狭い、塞がっている

もうひとつの原因として考えられるのが、涙が排出される経路に問題があるというケースです。

涙は目頭の涙点から入っていき、鼻涙管を通り、鼻の奥へと流れて排出されるような構造になっています。

これは猫であっても同様で、仮に鼻涙管が狭くなっていたり、塞がっているようであれば涙が排出されなくなります。

その結果として、排出されない涙が目から溢れてくるようになることがあるのです。

目を刺激している

生理現象に近いものでもありますが、目の周りには被毛があります。

人間でもまつげが入ってしまうと涙が出ることはありますが、猫の場合は被毛の量がとても多いです。

特に目の周りの被毛が長い猫種に関しては、目を刺激することによって涙が溢れるようになります。

目の炎症によっても涙は増えることがありますので、涙が過剰に作られてしまう原因と言えるでしょう。

猫の涙が多いときに考えられる病気

愛猫の涙が多くなっているときには、まず有名な流涙症が頭に浮かぶでしょう。

流涙症は小型犬などでよく知られている目の病気ですが、猫であっても同様に見られることが多くあります。

ただ、この流涙症に至るまでにほかの病気に感染している可能性も高いため、簡単に判断はできません。

流涙症

流涙症(りゅうるいしょう)では目に過剰なまでの涙が留まってしまうため、常に目の周りが濡れている状態となります。

目の周りが濡れた状態のままだと涙やけの状態になることもあり、症状が悪化すると細菌が繁殖することも。

目の周りの毛色が変わるというだけでなく、細菌が繁殖するとさらに症状が悪化していき、眼疾患が進行してしまいます。

流涙症は次のような病気が発端となって発症するので、あわせて確認しましょう。

眼瞼内反症、眼瞼外反症

生まれつき、まぶたが内側に入っている眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)や、反対に外側にめくれている眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう)なども原因となりやすいです。

まぶたが内側に入っているとまつげが眼球を刺激し、涙が溢れてくる原因となります。

まぶたが外側にめくれている眼瞼外反症は、まぶたが適切に閉じないことから刺激を受けやすくなります。

いずれも涙が増える原因となりますし、生まれつきなので早い段階でわかるでしょう。

結膜炎、角膜炎、ぶどう膜炎

結膜の炎症である結膜炎(けつまくえん)、角膜の炎症である角膜炎(かくまくえん)、ぶどう膜の炎症であるブドウ膜炎(ぶどうまくえん)といった眼球にかかわる炎症も病気のひとつです。

白目の表面を覆うのが結膜で、痒みや痛み、目やにや涙が増えるなどの症状が見られます。

黒目の表面を覆うのが角膜で、外傷や細菌感染、ウイルス感染やアレルギーによって発症します。

そして目の内側の粘膜であるぶどう膜も、細菌感染やウイルス感染などによってぶどう膜炎が発症します。

鼻炎

鼻の粘膜が何らかの原因によって炎症を起こすと、鼻水やくしゃみが出る鼻炎になります。

ウイルス感染や細菌感染、真菌などが原因となり発症しますが、原因がよくわからないケースもあります。

鼻炎ですが目と鼻は繋がっているので、鼻水やくしゃみだけでなく、涙が多くなる原因にもなります。

鼻涙管閉塞

本来、涙が流れ出ていくはずの鼻涙管が、なんらかの原因によって閉塞していると涙が目から溢れます。これを鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)と言います。

生まれつき、鼻が潰れている子や短い子は鼻涙管の流れが悪い傾向にあり、正常に機能を果たしていない可能性があります。

また、細菌によって炎症を起こした場合、鼻涙管が狭くなってしまうこともあります。

先天的に涙が流れづらい体の構造になっている可能性もあるので、必ずしも病気であるとは限りません。

猫の涙が多いときの対処法と予防策

一時的に多くなっている程度であれば拭いてあげれば問題ありません。

しかし、継続的に涙が多いようであれば、目を含めて目の周りに関するトラブルの可能性もあります。

自己判断をして症状が悪化するのも危険であるため、早めに受診しておくのが安全と言えるでしょう。

まずは動物病院へ

涙が増えている程度であったとしても、目の病気は失明に繋がるものもあるため、楽観視はできません。

ちょっとした違和感であるのか、それとも明らかな違和感であるのか、見ただけでは判断できないケースもあるでしょう。

仮に症状が進行してしまうと治りづらくなる可能性もあるので、まずは動物病院へ行くことをおすすめします。

特にウイルスや細菌などによって病気にかかっていると、多頭飼いのご家庭においては感染が拡大する可能性もあります。

いずれにしても重症化してより深刻な状態に陥ることもあるため、早めに動物病院へと行きましょう。

濡れたままにしておかない

自宅で完全に予防できるようなものもなく、日々のケアで気付けるようならば清潔なティッシュなどで拭いてあげてください。

濡れたままにしておくと細菌が繁殖して炎症を起こすこともあり、悪化してしまう可能性も考えられます。

涙が多く出ていれば濡れていることはすぐに分かるはずなので、その都度清潔なもので拭いてあげることが何よりの予防。

ワクチンなどで予防できるものでもありませんので、涙に気づいたら拭き取ってあげましょう。

涙が多くなりやすい猫種

涙が多くなってしまうのは、生まれつきの体の構造である可能性も考えられます。

特にそういった傾向がよく見られるのは、鼻がぺちゃんこであったり、短い子に多く見られるものです。

ほかの猫と比べて鼻が短いこれらの猫種は、鼻涙管が狭くなっていたり詰まりやすいです。

ただ、猫の場合、涙が増えていてもセルフグルーミングが得意なので気づきづらいです。定期的に愛猫の様子に変化がないかをチェックしていくことが重要です。

この記事の執筆者

nademo編集部

執筆者情報

nademo編集部

編集部

新しい家族を迎えるペットファミリーにとって、欲しい情報をnademo編集部がお届けします。
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。


※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。

-猫の病気・健康
-