猫の飼育費・値段

メインクーンの値段相場は10~30万円!おすすめのお迎え場所は?

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メインクーンの値段相場は?値段の決まり方やおすすめのお迎え場所

大型でふわふわな毛並みのメインクーン。まるで犬のように知的で賢く、ペットとして飼育しやすい猫種ですが、気になるのはその値段ですよね。

ペットショップなどでお迎えを検討している方もいれば、ご予算や好みに応じてメインクーンを選びたい方もいらっしゃるでしょう。

メインクーンの値段は、血統や毛色などによって異なり、価格は幅広い傾向にあります。

そこで、本記事ではメインクーンの相場価格や、知っておきたい値段の決まり方のほか、おすすめのお迎え場所についても解説します。

さらに、お迎えの準備にあたって、必要品と初期費用の詳細までご紹介。愛猫のためにもしっかりと総額を押さえて、安心できる環境を用意してあげてください。

この記事の結論

  • 値段相場は10万円~30万円で、血統や被毛・瞳の色などのほか入手先によって異なる
  • メインクーンのお迎えに必要な初期費用は、アイテムを揃えて5万円程度になる
  • メインクーンとの暮らしに必要な年間費用は16万円程度
  • 平均寿命が11歳~14歳程度と言われているため、生涯で200万円前後の費用がかかる

かげさん

執筆・監修

かげさん

ライター/人とペットの終活アドバイザー

人とペットの終活アドバイザー兼ライター。
ライフエンディング業界にて、葬儀・お墓・仏壇・供養・遺品整理・相続など、生前準備から亡くなった後まで、幅広いご相談に対応しています。

nademo編集部

担当執筆者

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nademo編集部が調査した愛犬・愛猫に関する情報をお届け。
愛犬・愛猫との新しい生活を応援する、大切な情報や豆知識をご紹介しています。

メインクーンの平均的な値段相場は10万円~30万円

メインクーンの値段の相場は、おおよそ10万円~30万円と幅広く、平均的な価格帯でも値段に3倍もの差があるのが特徴です。

販売されている猫種としては平均よりも若干割高ではあるものの、それほど高価ではなく、ペットの値段としては手が届きやすい金額といえるでしょう。

しかし、高額なメインクーンは100万円以上に及ぶこともあり、格別な品格と飼育のしやすい穏やかな性格を持ち合わせた従順な子もいます。

失敗や後悔をしないためにも、納得のできる値段かどうかを判断できるようにしておくと、お迎えした後も先々まで安心です。

メインクーンのお迎え場所別の個体価格比較

お迎え場所個体価格(税込)
ペットショップ150,000円~400,000円
ブリーダー60,000円~800,000円
譲渡会数万円(譲渡費用)
2025年7月時点

ペットショップで確認できた個体数は、ブリーダーと比べると少なめとなっています。個体価格は最小で約60,000円程度でした。

最高で約800,000円の価格帯となっており、親猫が賞を獲得しているとやはり価格は高めの設定となっていることがわかります。譲渡会や保護施設からのお迎えの場合は、数万円となるのが一般的です。

メインクーン飼育にかかる費用内訳

メインクーンとの生活を始める前に、経済的な準備をしっかりと行うことが、長く幸せな共同生活を送るための大切なステップです。

初期費用(生体価格を除く)

メインクーンが新しい環境で快適に過ごすために、最初にかかる費用です。大型猫に対応した用品を選ぶ必要があるため、一般的な猫用品よりも高価になる傾向があります。

項目具体的なアイテム例価格帯の目安(円)備考
ケージ大型猫用2~3段ケージ、あるいは特注ケージ15,000~50,000メインクーンは体格が大きくなるため、成長後もゆったり過ごせる十分な広さが必要。
頑丈で安定感のあるものを選ぶ。
トイレ大型猫用トイレ(通常より一回り大きいサイズ)3,000~10,000体が大きいため、通常の猫用トイレでは窮屈に感じる場合が。
猫砂の飛散を防ぐドーム型や、システムトイレも選択肢に。
食器・水入れ大型猫用フードボウル、ウォーターボウル(陶器製、ステンレス製など)1,500~4,000/個体格に合わせて安定感があり、十分な容量があるものを選ぶ。
自動給水器も検討すると便利。
爪とぎ大型猫対応の爪とぎ(麻縄ポール型、ベッド型など複数種類)1,000~5,000/個丈夫で安定感があり、猫が体を伸ばして使える高さや大きさのものが望ましい。
複数箇所に設置して、家具への爪とぎを防ぐ。
キャットタワー大型猫用、据え置き型(安定性重視)、突っ張り型など15,000~60,000メインクーンの体重と体長を支えられる、非常に頑丈で安定した構造のものが必須。
高い場所が好きなので、運動量を確保するためにも重要。
ベッド・寝床大型猫用クッション、ドーム型ベッド、ペット用コタツなど3,000~8,000ゆったりと体を休められる、十分なサイズのベッドを複数用意すると良い。
おもちゃ丈夫な猫じゃらし、ボール、知育玩具、レーザーポインターなど1,000~5,000遊び好きなメインクーンのために、多数のおもちゃを用意。
大型猫のパワーに耐えられる丈夫なものを選ぶのがポイント。
キャリーバッグ大型猫用キャリーケース(通院や災害時に使用)5,000~15,000丈夫で通気性が良く、ゆったりと収まるサイズを選ぶ。
体重を支えられるキャスター付きなども便利。
初回医療費健康診断、混合ワクチン接種(2~3回)、猫エイズ・白血病ウイルス検査15,000~40,000お迎え後すぐに必要となる費用。
動物病院によって費用は異なります。
去勢・避妊手術(生後半年~1年頃に実施)25,000~60,000望まない妊娠を防ぎ、特定の病気のリスクを軽減。
大型猫は麻酔量や手術時間、使用する薬剤の種類が一般的な猫と異なる場合があり、費用も高くなる。
その他(グルーミング用品など)ブラシ(スリッカー、コーム)、爪切り、シャンプー、歯磨きグッズ、消臭剤など3,000~10,000長毛種であるメインクーンは、毎日のブラッシングが必須。
毛玉ケア用の用品も必要。
初期費用合計目安(生体費用を除く)80,000円~240,000円程度生体価格を含まない概算。
選ぶ製品のグレードや、動物病院の費用、地域によって大きく変動。

ランニングコスト(月々・年間)

メインクーンを飼育し続ける上で継続的に発生する費用です。大型猫であるため、食事代やトイレ砂代は一般的な猫よりも多くかかる傾向があります。

項目月々あたりの目安(円)年間あたりの目安(円)備考
食事代5,000~15,00060,000~180,000特に大型猫用フードや、高タンパク・高カロリーの高品質なフードを選ぶと高くなる。
成長がゆっくりで2~4年かけて成猫になるため、子猫期~成長期はさらに食事量が多い傾向。
トイレ砂代1,500~4,00018,000~48,000大型猫は排泄量も多いため、トイレ砂の消費量が多い傾向。
消臭効果の高いものを選ぶと、費用がかさむことも。
おもちゃ代500~2,0006,000~24,000活発なメインクーンは、おもちゃの消耗が早いことも。
丈夫で安全なものを選ぶ。
光熱費1,000~5,00012,000~60,000猫が快適に過ごせる室温を維持するための費用。
ダブルコートの長毛種のため、特に夏場の室温管理が重要になる。
消耗品・ケア用品代1,000~3,00012,000~36,000ブラシ、爪切り、歯磨きグッズ、シャンプー、毛玉ケア用品、消臭剤など。
長毛種のため、グルーミング用品の消耗や種類が多くなる傾向。
定期医療費0~5,000(積立推奨)10,000~60,000年1回の健康診断、混合ワクチン接種費用など。
病気や怪我がない場合でも、予防のために定期的な通院が必要。
その他(ペットホテル、トリミングなど)0~5,0000~60,000旅行時のペットホテル利用費、自宅で難しい場合のプロによるトリミング費用など。
長毛種はトリミングを検討する機会が多いかも。
月々合計目安10,000円~34,000円程度--
年間合計目安120,000円~408,000円程度上記はあくまで目安。
病気や予期せぬ出費が発生した場合は、さらに費用がかかる。

ペット保険の必要性について(大型猫ゆえの医療費増加リスク)

メインクーンは穏やかで丈夫な印象がありますが、特定の遺伝性疾患にかかるリスクがあります。特に注意したいのは、肥大型心筋症や股関節形成不全など、大型猫に多い傾向がある心臓や関節の病気です。これらの病気は、治療が長期にわたったり、高額な検査や手術が必要になったりすることがあります。

動物病院での治療費は原則として全額自己負担となるため、メインクーンのような大型猫の場合、一度病気になると一般的な猫よりも投薬量や麻酔量が多くなり、入院期間も長くなる傾向があるため、医療費が高額になりがちです。

こうした予期せぬ高額な医療費に備えるため、ペット保険への加入を強くおすすめします。月々の保険料はかかりますが、万が一の際に医療費の負担を軽減でき、愛猫に最善の治療を受けさせることができます。さまざまな保険会社やプランがあるので、保障内容(特に遺伝性疾患に対する保障の有無)、保険料、免責事項などを比較検討し、愛猫と飼い主のライフスタイルに合ったものを選びましょう。

メインクーンとの生活は、愛情と適切なケア、そして経済的な計画が不可欠です。これらの費用を参考に、愛するメインクーンを迎え入れる準備を万全に進めてください。

メインクーンの値段が決まる基準

メインクーンの値段の決まり方には仕組みがあり、次の5つがポイントです。

  • 年齢が幼い
  • 人気毛色の白・黒
  • 血統付き
  • 性別は女の子がやや人気
  • 瞳の色

一般的にこれらの条件によって値段が上下することは多いものの、決まった金額があるというわけでもありません。

年齢が幼い

メインクーンは成猫よりも子猫の方が割高で、特に生後2か月~3か月の子猫は人気があり、値段が高い傾向にあります。

活発でおもちゃ遊びが好きな一方で、メインクーンは温厚な性格で社交性が高いため、先住猫など他のペットがいるご家庭でも馴染みやすいです。

特に小さな子猫のうちなら懐きやすいため、多頭飼いを検討している場合や小さなお子様がいらっしゃる場合は、子猫の方が安心できるでしょう。

人気毛色の白・黒

メインクーンの毛色はさまざまあり、真っ白なホワイトや神秘的な真っ黒のブラックといった単色のソリッドカラーは割高になります。

また、赤・黒・白などの三毛猫カラーのキャリコや、赤と黒が入り混じったトーティーは希少価値が高く、さらに高価です。

なお、一般的に選ばれるのはブラウンやレッドやシルバーで、しま模様のタビー柄が多い傾向にあります。そのほか、クリームやブルーもあるため、色は好みのカラーを選べます。

血統付き

猫の血統書を発行する代表的な団体は「TICA」と「CFA」の2つがありますが、これらの血統書付きのメインクーンは値段が高くなります。

血統書があると、両親・祖父母・曾祖父母と、愛猫から3代に遡って祖先の情報を把握できるとともに、血統書はすべてが純血種でなければ発行されません。

さらに、血統書にはキャットショーでチャンピオンの称号を習得したかどうかも記載されており、トップブリーダーの元で産まれたチャンピオンの直子ともなると、とても高価です。

性別は女の子がやや人気

メインクーンは男の子よりも女の子の方がやや人気があり、値段として割高になる傾向があります。

男の子と女の子の違いは体の大きさと性格にあり、一般的に男の子は6kg~8kgで活発なのに対して、女の子は4kg~6kgで大人しい子が多いです。

ただし個体差もあれば成長や環境に伴う変化、去勢や避妊手術を機に体格や性格が変わるケースもあります。

瞳の色

メインクーンは瞳の色合いによっても価格が変わり、特に左右の目の色が違うオッドアイは希少となり、値段が高いです。

なお、メインクーンの瞳の色で最も多いのは、茶系のゴールドとカッパーですが、ブルーやグリーンもあります。

瞳の色は遺伝子が影響すると言われているため、ブリーダーやキャッテリーからの受け入れを検討している場合は、親猫の瞳の色を参考にはすると良いでしょう。

メインクーンの主なお迎え方法

犬・猫の流通ルート

一般的に猫をお迎えするとなったら、ペットショップやブリーダーからお迎えすることになります。

そのほかにも譲渡会という手もありますが、譲渡会では保護猫が中心となるため、純血種にはほとんど出会えません。

ペットショップの場合は近隣に店舗があれば見に行けますが、ブリーダーの場合は猫舎が遠方だと少々大変になるでしょう。

生後56日を過ぎてからしかお迎えできない

なお、犬猫のペットは動物愛護管理法によって生後56日を経過しなければ販売や展示をしてはならないことが決められています。

つまり、ペットショップの店頭にいる子猫は少なくとも生後2か月程度のため、購入した当日にご自宅へ連れて帰ることが可能です。

一方で、繁殖家のブリーダーやキャッテリーの赤ちゃん猫を譲り受ける場合には、生後8週目以降を経過するまで待機しなければなません。

8週目とは、離乳食を卒業して自力でフードやお水が摂取できるようになる時期の目安です。子猫によっては、さらに日数が必要になるケースもあるためご注意ください。

出典:動物の愛護及び管理に関する法律が改正されました(環境省)

それぞれにメリット・デメリットがある

なお、優良な繁殖家のもと、親猫の愛情を受けて他の兄弟姉妹と一緒に社会性を学んで育ったメインクーンは、健康面や精神面で安定しています。

もし体に問題がある場合でも、販売者としての評判にかかわることもあり、ペットショップやブリーダーはきちんと告知してお譲りするのが通例です。

譲渡会は安価とはいえ、ルーツを辿れないケースが多いです。もし病気だった場合、入院や治療の医療費でかえって高額になるケースもあるためご注意ください。

それぞれに良さがあり、注意点がありますので、お迎え時にはよく検討しましょう。

メインクーンをお迎えするときの注意点

メインクーンをお迎えする際は、事前に次の注意点を押さえて、事前にトラブル回避しておくと後々まで安心です。

  • 健康状態に問題がないか
  • お迎え場所が清潔な環境か
  • 大型猫の快適な環境を作る

子猫のうちは小さくても、成長するにつれて非常に大きくなってくるので、その点を考慮した環境が必要になります。

健康状態に問題がないか

メインクーンをお迎えする際は、必ず健康状態を確認するため、次の7つのチェックポイントを確認しましょう。

濁りや充血目やにがなく、左右対称にしっかりと開いている
鼻水が垂れておらず、周囲が汚れていない
耳垢で汚れておらず、異臭がない
歯茎や舌に炎症がなくピンク色。歯並びや口臭に違和感がない
皮膚・被毛フケや湿疹がなく、毛艶が良い
お尻肛門周りが汚れておらず、赤みやただれがない
骨格・体格歩き方に違和感がなく骨や肉付きがしっかりしている

それまでの生活環境が悪いために、体に不調が出ているケースも考えられます。

きちんとケアして病院に連れて行ってあげれば簡単に治るものもありますので、あくまで一例としてご紹介しました。

お迎え場所が清潔な環境か

メインクーンの健康を維持して、快適な暮らしができるよう、次の8つのポイントを押さえて、清潔で心地良い室内環境を整えましょう。

ケージ直射日光やエアコンが直接当たらない快適な室温・湿度の場所に置く
トイレ食事と離れた落ち着ける場所に設置して常に衛生的に掃除する
食器毎回洗って、フードは据え置きせずに都度適切な量を与える
給水器常に清潔なお水を据え置きする
ベッド静かで落ち着いて熟睡できる場所へ配置する
爪とぎ目につきやすく、いつでも利用できる場所へ配置する
キャットタワー転倒しても安全なように下へマットを敷き、周囲に物を置かない
遊ぶスペースは、足腰を傷めずに安全に遊べるよう、カーペットなどを敷く

一緒に暮らしていくと、使うアイテムも少しずつ増えていきますが、お手入れは怠らないように。

特に愛猫が過ごす空間は自宅内のほとんどになるはずですから、よく使う場所は特に注意してみてあげてください。

大型猫の快適な環境を作る

購入時は小さな子猫でも、大型猫のメインクーンには、将来的にゆとりのある遊び場や大きめのケージ、寝床などを用意する必要があることを知っておきましょう。

メインクーンはがっちりとした筋肉質な体格のため、一般的な猫の約2~3倍近くの体重があり、10kg以上になる子も珍しくありません。

キャットタワーもしっかりとした安定感のあるタイプを選ぶなど、ケガによる事故にはくれぐれもご注意ください。

グルーミング:美しい被毛と健康を守るために

メインクーンの長くて豊かな被毛は、毎日の丁寧なケアが不可欠です。ブラッシングは毛玉防止だけでなく、皮膚の健康維持やスキンシップのためにも非常に重要です。

ブラッシングの重要性と道具の使い分け

メインクーンのダブルコート(上毛と下毛の二層構造)の被毛は絡まりやすく、放っておくとすぐに毛玉になってしまいます。

毛玉は皮膚病の原因になるだけでなく、猫自身が毛づくろいで大量に毛を飲み込み、毛球症を引き起こすリスクを高めます。

  • ブラッシングの頻度: 毎日、少なくとも1日1回は全身をブラッシングしましょう。換毛期(春と秋)は特に念入りに行う必要があります。
  • 道具の使い分け: 複数のブラシを使い分けることで、効率的かつ丁寧にケアできます。
    • スリッカーブラシ: 細く曲がったピンが特徴で、下毛の抜け毛や毛玉の初期段階を効率的に取り除くのに適しています。絡まりやすいお腹や脇の下、しっぽの付け根などに使用します。力を入れすぎると皮膚を傷つける可能性があるので、優しく扱いましょう。
    • コーム(粗目・細目): スリッカーブラシで抜け毛を取った後、毛並みを整えたり、小さな毛玉を丁寧にほぐしたりするのに使います。粗目で絡まりを解き、細目で仕上げると良いでしょう。ノミ取りコームとしても活用できます。
    • 獣毛ブラシ(豚毛、猪毛など): 仕上げに使うと、被毛にツヤを与え、皮膚に適度な刺激を与えます。皮膚の血行促進にも役立ちます。
  • 毛玉の予防策:
    • 毎日のブラッシング: 何よりも予防が大切です。毛が絡まりやすい脇の下、お腹、足の付け根、しっぽの付け根などは特に丁寧にブラッシングしましょう。
    • 毛玉ケア用フード・サプリメント: 毛玉の排出を助ける食物繊維を配合したフードや、毛玉ケア用のサプリメント(ペースト状など)も有効です。
    • 定期的なトリミング: 自宅でのケアが難しい場合や、頑固な毛玉ができてしまった場合は、プロのトリマーに相談し、毛玉のカットや全体的なトリミングを依頼するのも一つの方法です。

シャンプーの頻度と自宅での洗い方

メインクーンは長毛種のため、被毛が汚れやすく、シャンプーが必要になることがあります。

  • シャンプーの頻度: 基本的に猫は自分で毛づくろいをするため、頻繁なシャンプーは不要ですが、汚れがひどい場合や、毛のべたつきが気になる場合、年に2~4回程度を目安に行うと良いでしょう。シャンプーしすぎると皮膚の乾燥やフケの原因になることがあります。
  • 自宅での洗い方:
    1. 事前準備: シャンプー前に必ず全身を丁寧にブラッシングし、毛玉を完全にほぐしておきます。爪切りも済ませておきましょう。猫用シャンプーとリンス、タオル、ドライヤーなどを準備します。
    2. 濡らす: シャワーの音や水圧を嫌がる猫も多いので、優しく低い水圧で、ぬるま湯(35℃前後)を使い、体の先端からゆっくりと濡らしていきます。顔周りは濡らさないように注意し、濡れタオルで拭く程度にしましょう。
    3. 洗う: シャンプーを適量手に取り、薄めてから体に乗せ、泡立てて優しく洗います。特に汚れやすい背中、お腹、しっぽ、足の裏などを指の腹で揉み込むように洗います。
    4. すすぐ: シャンプー成分が残らないよう、念入りにすすぎます。残ると皮膚トラブルの原因になります。
    5. 乾かす: 吸水性の高いタオルでしっかりと水気を拭き取り、ドライヤーで根元から完全に乾かします。冷風や弱風から始め、熱くなりすぎないように注意し、こまめにブラッシングしながら乾かすと、被毛が絡まらずふわふわに仕上がります。ドライヤーの音を嫌がる場合は、短時間で済ませるか、途中で休憩を挟みましょう。

抜け毛対策:快適な室内環境のために

メインクーンの豊かな被毛ゆえに、抜け毛は一年を通して発生します。特に換毛期は大量の毛が舞うため、適切な対策が必要です。

空気清浄機の活用

浮遊する抜け毛やフケ、ハウスダストを捕集してくれる空気清浄機は、アレルギー対策にも有効です。フィルターの定期的な清掃や交換を忘れずに行いましょう。

粘着ローラー(エチケットブラシ)

服やソファ、カーテンなど、付着した抜け毛を手軽に取り除くのに便利です。玄関やリビングなど、手の届く場所に複数置いておくと良いでしょう。

ロボット掃除機

日常的に広範囲の抜け毛を自動で掃除してくれるため、非常に有効です。ただし、長毛が絡まらないよう、ブラシ部分の清掃をこまめに行う必要があります。

強力な吸引力の掃除機

カーペットやソファの奥に入り込んだ毛もしっかり吸い取れる、ペットの毛に特化した吸引力のある掃除機を選ぶと良いでしょう。

フロアワイパー

普段のちょっとした掃除に活躍します。ウェットシートタイプのワイパーも、舞いやすい毛をしっかりとキャッチしてくれます。

飼育スペース:大型猫が快適に過ごせる環境

メインクーンは成長すると体重が5~8kg、体長も1m近くになる大型猫です。彼らがストレスなく、健康的に過ごせる十分な広さの飼育スペースを確保することが重要です。

推奨される広さの目安

  • メインクーンが体を伸ばしてくつろげる、そして適度に運動できるスペースが必要です。猫1匹あたり、最低でも6畳程度の広さのメインとなる生活空間を確保できると理想的です。
    • 単に床面積だけでなく、次に述べる「縦の空間」も合わせた総合的な広さが重要です。
  • 多頭飼いの場合は、猫の頭数×6畳という単純計算ではなく、それぞれの猫が落ち着けるパーソナルスペースを確保できるよう、より広い空間や工夫が必要です。

大型猫に適した用品の選び方

  • 頑丈なキャットタワー:
    • メインクーンの体重と運動量を支えられる、非常に頑丈で安定感のある構造のものが必須です。ぐらつくものは危険です。
    • 土台がしっかりしており、ポールが太く、段差が大きく設計されているものを選びましょう。
    • ステップや隠れ家が広く、大きな体がすっぽり収まるサイズであることも重要です。高さだけでなく、広さや奥行きも考慮して選びましょう。
    • 可能であれば、壁に固定できるタイプや、天井まで届く突っ張りタイプなど、より安定性の高いものがおすすめです。
  • 大きな猫でもゆったり使えるトイレ:
    • メインクーンの体がすっぽり収まる、特大サイズのトイレを選びましょう。一般的な猫用トイレでは体がはみ出し、排泄がしにくかったり、粗相の原因になったりすることがあります。
    • 砂の飛散を防ぐため、ドーム型や囲いがあるタイプも有効です。入り口の高さが適切かも確認しましょう。
    • 複数頭いる場合は、「猫の頭数+1」個のトイレを用意することが推奨されます。
  • 大型猫に対応したケージ:
    • お留守番や来客時、病気療養中などに使用するケージも、メインクーンの体格に合わせた大型のものを選びましょう。
    • 最低でも2段以上で、扉が広く開くタイプが便利です。頑丈な作りであることも重要です。

メインクーンの基本情報

メインクーンは、アメリカ合衆国原産の大型の長毛猫。活発でワイルドな印象がある一方、人懐っこく従順な性格のため、躾がしやすいというメリットもあります。

被毛はシングルコートのため、日頃のブラッシングと、栄養バランスのとれた食事や適度な運動量に注意すれば、健康的な体と美しいロングヘアーを保ちやすいです。

ただし、平均4kg~8kgの体つきは大型になると10kgを超えるケースもあり、生活スペースの確保や日常のケア、万一のときの応急時など、飼い主の心構えが重要となります。

温厚で従順な性格

適応力が高く人懐こい

あまり鳴かない

優れた運動能力を持つ

 その他情報

原産地 アメリカ合衆国
猫種公認団体 CFA,FIFe,GCCF,TICA
大きさ 大型
平均寿命 11歳~14歳
なりやすい病気 股関節形成不全,ピルビン酸キナーゼ欠乏症,尿路結石症,肥大型心筋症,慢性腎臓病
参考価格 10万円~30万円
       

被毛

抜け毛 多い
毛質 シングルコート
毛色 ブラック,ホワイト,レッド,ブルー,シルバー,クリーム
毛の長さ 長毛

体高

男の子27cm~30cm
女の子27cm~30cm

体重

男の子6kg~8kg
女の子4kg~6kg

まとめ

メインクーンの値段と、お迎えするときから生涯にわたって必要な費用までご紹介しましたが、たとえ安く入手できても、後々の飼育では大きな費用が必要です。

有名人ではお笑い芸人「かまいたち」の山内さんや、北川景子さん・DAIGOさん夫妻のペットとしても知られ、多頭飼いする愛猫家もいらっしゃいます。

存在感のある大きな体の割に、賢さを備えた魅力的なメインクーン。良き人生のパートナーとなるよう、飼い主の立場ではお金がかかることをしっかりと理解して、大切に育ててあげてくださいね。

この記事の執筆者

かげさん

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かげさん

ライター/人とペットの終活アドバイザー

人とペットの終活アドバイザー兼ライター。
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多くの経験を生かして、皆さまのお困りごとを即解決できるよう、便利で役立つ情報を沢山お届けできたら嬉しいです。

nademo編集部

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