「私たちの生活に喜びと癒しを与えてくれる猫やその他の動物たちの命を守ること」「人と動物たちの双方が幸せになれるような社会活動を促進すべく活動すること」を目的に活動するBaby Cat Rescue。
経験に基づいたお世話と譲渡、そして細やかなアフターフォローで子猫たちを育て、送り出す活動について、お話を聞いてきました。
ライター
実家の近所にある大きめのドッグランで遊ぶたくさんの子を眺めるのも、至福のひとときです。
プレゼント企画やお友だち限定企画も用意してありますので、友だち追加お待ちしております!
目次
Baby Cat Rescueは、子猫に特化した保護団体
Baby Cat Rescueの主な保護対象は、生後2か月未満の自力では生きられない子猫。それ以上の子も怪我や病気で治療が必要な場合、保護することがあるそうです。
スタッフは皆、自宅で保護猫のお世話をしています。どの保護猫も家庭環境のなかで飼育しているから、里親さんのおうちに行ったとき、どんなふうに行動するかを事前にくわしく伝えられるのが大きな特徴です。
猫をお迎えしようとする側にとって、食卓やキッチンに上がる子か、一緒に布団に入りたがる子かどうかといった情報があらかじめわかっていると、とても安心感がありますね。
代表の菊地裕子(きくち・ひろこ)さん
Baby Cat Rescueの保護活動のスタートは平成12年と、公式ホームページには記されています。
なぜそのときに活動を?と聞くと菊地さんは「もっと前から猫の保護はしているんです。私、保護猫の記録ノートを1年に1冊ずつ作って、保護した子の名前や譲渡先などの情報を書いていたんですよね。その記録ノートのいちばん古いのが、そのころのもの。猫の保護はそれこそ子どものときからしていて、もう本当に長いです」と。
ずっと、子猫が好きだったんだよね。ちっちゃい時から
子猫の保護について「1番最初は中学校のとき、子供たちにたらい回しにされていた子猫を、授業が終わるまで机の下に潜ませておいて、連れて帰って育て始めたのがきっかけです。
獣医さんにムリムリ!やめなさいと言われたけれど諦めきれなくて。動物病院の前でぼう然と立ち尽くしていたら、獣医さんの奥さんが飼い方を教えてくれたんですよ。
それで数時間ごとにミルクをやっていたら元気になったけど、こちらの具合が悪くなって(笑)。夜中のミルクは母に交代してもらいながら育てました、その子は」と。
現在の保護活動のルーツは、中学時代に出会って懸命に育てた子猫なのですね。
たくましく成長しながら、里親さんを待つ子たち
菊地さんの豊富な経験に基づく保護活動に加えて、動物病院の手厚いサポートがあり、保護されている子の多くはとても元気です。
「お世話になっている動物病院では、他の先生がさじを投げたような子も懸命に診てくれます。採算度外視でいつも、子猫たちを助けてもらっているんですよ」と。
初対面でもぐいぐい近寄ってきたり、撫でてアピールをしてきたり、わんこのようにがっつり甘えてきたりとフレンドリーな子もいます。
菊地さん曰く「赤ちゃんのころから人の手で世話をすると、人好きの子に育つんですよ。でも野良が長かったり、多頭飼育で全く人との関わりがなかったりすると、人慣れに本当に時間がかかってしまって。一生、懐かない子も珍しくありません」と。
「大事に育てられた子は人間同様、人を信じる力を身につけます。現状、殺処分の対象となってしまうのは、多くが生まれたばかりの子猫。そういう子たちを保護して人懐こい子に育てて、猫と一緒に暮らす喜びを多くの人に味わってほしいです」とも。
元気な子は月例の里親会へ
団体として取り決めている上限頭数の35頭を超えない範囲で、Baby Cat Rescueでは保護活動をしているそうです。
動物病院との連携が必要な子をまず菊地さん宅で預かり、元気になった子は別のスタッフさんのおうちに移ります。
そして月に一度、京王線・芦花公園駅すぐの芦花パークヒルで開催される里親会に参加します。
子猫の譲渡について
Baby Cat Rescueでは譲渡条件について、東京都全域と神奈川県・埼玉県の一部の家庭というエリア指定以外、決まりを設けていません。
希望者には里親会などで個々に話をしたうえで、ふさわしい子をおすすめし、話が進めばトライアルに移行します。
トライアルしてみて相性がよければ卒業しますが、帰ってくる子も少なくないとのこと。
希望者のお迎えへの熱意が継続していれば、より相性の良さそうな子が見つかるまで探して、再びトライアルの機会を設けます。
トライアルの期間や回数も基本的には、制限がないそうです。
ご家族からの希望で、80歳の一人暮らしの方に2頭譲ったことも
保護猫をお迎えしようと希望しても、高齢・単身の方などはなかなか話がまとまらないケースも多いようですが、Baby Cat Rescueでは「ご相談に応じます」とのこと。
プロの目で、飼い主になる人にふさわしい子を厳選し、マッチングをはかります。
菊地さん曰く「単身の80歳の方への譲渡について、その方の娘さんからご希望があったときは、さすがに迷いました。飼っていた小型犬が亡くなって、ペットロスを抱えてしまっていた方で。
娘さんが近くに住んでいて、万一のときは猫を引き取りますとのことで、話し合いを続けました。
私たちは単身や年齢などを理由にお断りすることはしません。希望者の熱意があれば、寄り添って考えたいと思っています。
娘さんが「お母さんの家に」と希望した子はやんちゃ過ぎて、お年寄りの手に負えなさそうでした。
話し合いを進めているうちにその子が大きくなって落ち着いてきたこともあり、別の子と2頭セットで選びました。遊び相手がいれば、80代の方に飛びかかっていくこともなかろうと。
猫をお迎えして、お母さんがすごく元気になったと娘さんから連絡をもらったときは嬉しかったですね」と。
うちでは無理かな?という方も相談すれば、お迎えがかなうかもしれませんね。
待機中の子たちをホワイトボードで把握しています。
どこへ行っても断られています。僕でもいいですか
どの団体でも断られたという単身男性が、貰い手のなさそうな子に応募してきたことがありました。こちらとしては大喜び。猫エイズを抱えていることを承知してもらったうえで託しました。
曰く、お迎えから2年後に動物病院で再検査をお願いしたところ「何回検査しても陽性は陽性ですよ」と言われるのを無理に診てもらったら陰性で、周囲はみなびっくり仰天したそうです。
猫エイズの陽性が陰性になるのは、とても珍しいことです。多頭飼育だった子が一頭で大事に育てられてストレスがなくなったことで、陰性になったのかもしれません。
代表やスタッフのおうちで、保護猫たちと接することも
Baby Cat Rescueでは事前に連絡をすると、代表やスタッフの自宅で待機中の子と接することも可能。猫たちの日常生活の様子を見てほしいからだそうです。
「いろんな子と触れ合って遊んで、性格を見ながら選んでもらうのもいいかと考えています」と。
希望者の方に来てもらうとついつい長時間になってしまうのが悩みと、菊地さんは笑います。
アフターケアも万全だから、お迎え後も安心
代表の菊地さんは基本、いつでも待機して子猫たちの「もしも」に備えています。お迎えした子に何かあったとき、連絡できる人がいるのは心強いことですね。
里親さんたちとはSNSでつながり、積極的に連絡を取り合うそうです。
Baby Cat Rescueでの寄付やボランティアについて
物価高騰のあおりを受けて、Baby Cat Rescueでも子猫用のフードが不足しています。
公式サイトに必要なフードが明記されていますので、協力できる方は団体までご連絡を。
amazonほしいものリストからも寄付が可能です。
搬送ボランティア、グッズ販売ボランティアができる方、Baby Cat Rescueに参加しませんか
寄付以外に、Baby Cat Rescueでは配送ボランティアやグッズ販売の手がもう少しあれば助かるといいます。
搬送については埼玉や東京の多摩エリアから、世田谷の里親会会場へや、東京・埼玉・神奈川各地へのトライアル時の送り迎えなどを想定しているそうです。
グッズ販売については、にゃんこグッズをボランティア制作・販売などができる方があればと。
ほとんどのスタッフさんが子猫のお世話にかかりきりということもあり、活動の幅を広げたいとのことです。
代表の菊地さんによる飼い方レクチャー動画は必見
Baby Cat Rescueのyoutubeチャンネルでは里親募集中の子猫や、猫のお世話などに関する動画が人気を博しています。
「体重が100g台の仔猫!哺乳のしかた」や「爪の切り方!教えます!」など、これからお迎えしようとする方やお迎えから間もない方に役立つ動画が投稿されています。
動画にわかりやすい解説がついていて、ためになりますよ。
2024年1月1日に北陸地方で発生した令和6年能登半島地震を受け、猫飼いさんのための災害対策についても新たな動画を制作中とのことです。
Baby Cat Rescueの詳細情報
商品名 | 一般社団法人Baby Cat Rescue(ベビー キャット レスキュー) |
対応動物 | 猫 |
Official Site | http://baby.cats.gr.jp/ |
https://www.facebook.com/groups/1735988099980986/ | |
X(旧Twitter) | https://twitter.com/babycatrescue |
https://www.instagram.com/_baby_cat_rescue/ | |
YouTube | https://www.youtube.com/channel/UCeFfnDqFt6X46zgEH6yx95Q |
この記事の執筆者
SATOKO KAWASAKI
ライター
実家の近所にある大きめのドッグランで遊ぶたくさんの子を眺めるのも、至福のひとときです。
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