サスティナブルな保護猫活動のため、保護猫カフェの運営、譲渡会、イベント開催、物販、企業コラボなどを幅広く行う株式会社ネコリパブリック。
民間保護団体の多くがボランティアの善意と寄付のみでは資金繰りに行き詰まる中、ネコリパブリックのビジネスと並走する保護猫活動は注目に値します。
そんな自走型ビジネスを牽引する保護猫カフェの一つ、「ネコリパブリック 東京池袋店」をお訪ねしました。
ライター
現在、“在宅部長”こと2代目保護猫と暮らしながら、nademoの記事を書かせていただいています
プレゼント企画やお友だち限定企画も用意してありますので、友だち追加お待ちしております!
目次
キャッチフレーズは「猫と遊んで猫助け!」
キャッチフレーズ通り、「ネコリパブリック 東京池袋店」は可愛い保護猫ちゃんたちと遊ぶことで、保護猫活動を支援できるカフェです。
池袋店を訪れる際は、猫ちゃんたちの感染予防のため靴下着用を。受付で手続き後、靴は脱ぎ、手洗い、手足の消毒を済ませます。
ドリンクを受け取って、スタッフの方に猫部屋のゲートを開けてもらったら、いざ、保護猫ちゃんたちとのめくるめく癒やしの世界へ!
清潔でおしゃれなモノトーン基調の店内
モノトーンを基調としたおしゃれな店内は、店長さんやスタッフの皆さんが毎日こまめにお掃除されているだけあって、とても清潔感があります。
温もりのあるフローリングに敷かれたカーペットの上など、キャットウォークやキャットタワーなどで猫ちゃんたちもゆったりとくつろいでいます。
時々、爪研ぎしにきたり、お尻トントンの好きな子が寄ってきてくれたりします。nademo編集部メンバーがオモチャで誘うと楽しそうに遊んでくれましたよ!
池袋店には常時12匹~13匹くらいの保護猫ちゃんがいて、全員お引き取りではなく、保護主さんからお預かりする方式で里親さん探しをしているそうです。
脱サラして保護猫カフェの店長に
猫ちゃんたちにとっても、来店のお客様にとっても居心地の良い店内で、店長の上野佳世子さんにお話を伺いました。
実は上野さん、某有名IT企業でSEをされていたのですが、脱サラしてこの「ネコリパブリック 東京池袋店」の店長になったのだそうです。
子どもの頃から雑種の猫ちゃんが大好きで、「どこで会えるんだろう?」と思って猫カフェを探したところ、ネコリパブリックの存在を知ったとか。
最初は里親さんになるためにお茶の水店を訪れたのですが、昔から猫に関わる仕事をしたいと思っていたため自らも保護猫カフェを運営しようとその場で決意。
ネコリパブリック代表の河瀬麻花さんのお話を伺った後、すぐに契約を交わすという即断即決をしたとのことです。
22時まで営業なので会社帰りにもOK
ネコリパブリックの保護猫カフェはフランチャイズ契約なので、上野さんは池袋店の店長兼オーナーでもあります。
もちろん、保護や譲渡などに関する基本方針は本社の定めに従いますが、店舗ごとにある程度、立地条件などの特徴を活かせるそう。
例えば池袋店は都心のターミナル駅近くにあるため、お仕事帰りにも立ち寄っていただけるよう夜10時まで営業(定休日の木曜除く)。
2016年の開店当時、周辺は猫カフェの激戦区でしたが、コロナ禍以降、他店が次々閉店。そんななか「ネコリパブリック 東京池袋店」は今も深夜まで頑張っています。
ただし、金曜夜、土日祝日昼間は混むため入店をお待ちいただくこともあり、前もってご予約いただいたほうがスムーズだそうです。
おうちの猫ちゃんへのお土産でも猫助け
なお、ネコリパブリックはその名の通り「猫共和国」なので、入店の際には入国手続きを行います。
受付でパスポートが発行され、ビザスタンプの押印回数に応じて入国者には楽しみな特典もあります。
入国手続きに必要な「ネコリパ入国確認書」は、あらかじめサイトからもダウンロードしてご記入OK。
お帰りがけには、受付の物販コーナーでお土産もお買い求めになれます。
記者も我が家の愛猫に猫じゃらし(600円)を購入しましたが、中年になって滅多にじゃれてくれなくなったニャンが興奮して遊んでくれました!
ニャンが噛んでも抜けたり壊れたりせず、誤飲の心配がないのが何よりありがたく、おすすめです。しかもグッズ購入で猫助けもできます。
譲渡や保護に関する池袋店へのご相談
もちろん、「ネコリパブリック 東京池袋店」では、猫ちゃんの譲渡や保護に関するご相談にも応じてくれます。
譲渡条件が厳しいNPOや保護猫カフェも多いので、ネコリパさんも里親になるにはハードルが高いのでは…?
「そんなことはありません。単独飼いか、複数飼いか、子猫か、成猫か…猫によって条件はそれぞれ異なりますから」と、店長の上野さん。
猫ちゃんの条件と里親さんの条件が一致すれば、例えばお住まいが賃貸でもペット可ならOKだし、一人暮らしだからNGということはないそうです。
また、保護については池袋店の場合シェルターがないので、猫ちゃんのお引き取りはできませんが、お預かりという方法で里親探しを引き受けてくれます。
池袋店の猫ちゃんの里親さんになる方法
譲渡のマッチングを成功させるには、猫ちゃんの条件と里親さんの条件が一致するのが何より大切です。
そのため、ネコリパブリックの保護猫カフェでは里親希望の方に、まずはライフスタイルや条件についてアンケートを行います。
これを元に、条件の合う猫ちゃんをご紹介。「どの子がいいか選べない」という方も、アンケートで相性の良さそうな子がイメージしやすくなるそうです。
里親さんになるまでのステップ
- 里親アンケートにご回答(筆記)
- 後日、改めてご来店いただいて譲渡担当責任者と面談
- 必要書類を郵送(お申込書、ご自宅の写真等)
- 認定後、ご自宅までスタッフが猫をお届けし、2週間のトライアル期間開始(トライアル契約締結、1週間ごとに状況ご連絡)
- 2週間後スタッフが訪問し、猫も里親ご希望者さんも問題がなければ正式譲渡決定
- 里親契約締結、正式譲渡完了
保護猫ちゃんの里親さん探しをする方法
「捨て猫ちゃんを見つけたんだけど、どうしたらいい?」こんなお電話も、保護猫カフェにはよくかかってきます。
けれど、残念ながら、「ネコリパブリック 東京池袋店」にはシェルターがないため、捕獲やお引き取りができません。
保護のアドバイスと里親探しはお手伝いできるので、以下の手順によるご対応をお願いしているそうです。
里親さん探しまでのステップ
- まずは猫ちゃんを動物病院へお連れいただく(どこまで対応できるかお電話でお聞きしスタッフがアドバイス)
- できれば動物病院で診断書を発行(写し可)してもらう
- 動物病院の診断結果をお伝えいただき、里親探しの方法をご相談
- ご自身で里親探しをされる場合はアドバイス&里親さんの斡旋、池袋店で行う場合はお預かり、場合によってはシェルターのある他店舗をご紹介
- お預かりした保護猫ちゃんに里親さんが見つかった場合は保護主さんにご報告
ご寄付やボランティアさんも募集中!
「自走型保護猫カフェ」といってもカフェの売上だけで保護猫活動は立ち行きませんので、「ネコリパブリック 東京池袋店」では常時ご寄付も受け付けています。
また、物品寄付も大歓迎!だそうです。池袋店のAmazonほしいものリストをご参考いただければありがたいとのこと。
ネコリパブリック本社でもボランティアを常に大募集しており、多種多様のユニークな方法で猫助けへのご参加を呼びかけています。
保護猫ちゃんも飼い主さんも幸せに
ネコリパブリックは保護猫活動を継続するためのビジネスの仕組みづくりを行い、すべての猫ちゃんが幸せに暮らし、「猫生」を全うできることを目指しています。
猫ちゃんが幸せに生きるためには、飼い主さんも安心して幸せに暮らせる環境づくりや制度が必要です。
また里親さんやボランティアにまではなれなくても、保護猫活動を何かの方法で支援したいと思っている方の気持ちも見過ごすことはできません。
その一つひとつに目を向け、アイディアを出し、次々と自走型ビジネスとして形にしています。
ネコリパブリックのユニークな自走型ビジネス
保護猫カフェや寄付だけではありません。譲渡会やイベント開催はもちろん、雑貨やペット用品の物販、定食屋・お惣菜処の運営、社会貢献活動を志向する企業とのコラボ…etc.
ネコリパブリックの自走型ビジネスには、「なるほど、そう来たか!」と思わせられるような目からウロコのアイディアがいろいろ。
すべては猫様のため、持続可能な保護猫活動のためのさまざまなユニークな取組みの中から一部をご紹介します。
安心ねこ生活 猫生たすけあい制度
コロナ禍を経験して、「もし、自分に何かあったら、愛猫はどうなるのだろう?」と不安になった飼い主さんも、少なからずいらっしゃるでしょう。
そんな心配を少しでも解消するようにと設けられたのが、「安心ねこ生活 猫生たすけあい制度」。
毎月480円を寄付することで、飼い主さんに万が一のことがあった際にネコリパブリックが新しい里親さんを探してくれる制度です。
ご高齢や一人暮らしでも保護猫ちゃんの里親になろうという方が、一人でも増えればという思いも込められています。
※別途、万が一の場合のお迎え交通費等の前払いを要します。また、飼い猫ちゃんがネコリパブリック卒業猫ではない場合、入会金25,000円が必要です。
ネコ市ネコ座
譲渡会開催はもちろん、楽しみながら猫助けができるイベント、それが「ネコ市ネコ座」です。
ネコ市は猫雑貨の手作り作家、猫グッズ・猫雑貨のショップやメーカーが一堂に会する、いわば猫商店街。
ネコ座は猫映画、猫音楽&ダンスライブ、猫劇、猫ミュージカル、セミナー、トークショーなどのエンタテイメントな催しが盛りだくさん。
楽しみながら保護猫に関する問題や現状を知っていただくきっかけとして、定期的に開催されています。
また、譲渡会をメインとした「猫助け文化祭」もあります。
HAPPY NECO CYCLE(ハッピーネコサイクル)
寄付は個人の善意に頼るのみでは限界があります。一方、企業にとっても今やCSR(社会貢献)活動は重要な使命のひとつです。
そこで、猫に関するグッズやサービスを提供する企業とネコリパブリックが手を携え、日本の猫の殺処分ゼロを目指していこうというのが「HAPPY NECO CYCLE」。
企業利益からの寄付で保護できる猫の数が増え、ネコリパブリックがPR&企業コラボ商品を販売することで企業は利益を得られる…という循環を描いています。
保護猫と出会える「ネコのバス 猫カフェみたいな譲渡会」も、賛助企業の協力により生まれたプロジェクトです。
アパレルブランド「NECOREPA/」
ネコリパブリックでは猫じゃらしなどの猫用品を販売していますが、中でもユニークなのが本格的なアパレルブランド「NECOREPA/」。
可愛い猫をモチーフにしたオリジナルデザインのウェア、バッグ、アクセサリーなどで、商品を購入していただくことで保護猫の活動の支援になります。
ネットショップのほか、東京蔵前や静岡にあるフラッグシップショップ「NECOREPA STORE」でも購入できます。
リノベーションなどその他いろいろご相談
保護猫をお迎えしたくてもできない…その大きな理由のひとつに、住まいの環境があります。
そこで、ネコリパブリックには、猫と暮らせる住まい探しの「ネコリパ不動産」、猫と幸せに暮らすリフォーム&リノベーションの「ネコリパ工務店」のサービスも。
卒業猫の里親さんやリピーターさんなら留守中の愛猫のお世話を頼める「ネコリパシッター」ペット保険のご相談などもできます。
猫助けに繋がることなら、オリジナルのユニークなサービスをますます充実させていくネコリパブリックさんから、今後も目が離せそうにありません。
ネコリパブリック 東京池袋店の詳細
保護猫カフェ ネコリパブリック東京池袋店
東京都豊島区西池袋3-27-3 中根ビル4F
- 目安予算
- 1,100円~2,400円(税抜)
- アクセス
- JR・東京メトロ・西武・東武 池袋駅より徒歩約1分
- 営業時間
- 11:00~22:00
おすすめポイント
保護猫と遊べる
グッズが買える
譲渡相談ができる
その他店舗データ
お問い合わせ | 03-6914-0834 |
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予約可否 | 予約可 |
定休日 | 木曜日(祝日の場合は営業) |
支払い方法 | - |
席数 | - |
禁煙・喫煙 | 禁煙 |
駐車場 | 近くに有料駐車場あり |
※本記事は2023年7月時点の情報です。掲載情報は現状と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルスをはじめとした感染症などの拡大防止のため、掲載情報に変更が生じることがあります。最新の情報は直接、お店へお問い合わせください。
※お店を訪問される際はマスク着用と手洗い、手指の消毒などを心がけ、感染拡大防止にご配慮いただきますようお願いします。
この記事の執筆者
楠 涼
ライター
現在、“在宅部長”こと2代目保護猫と暮らしながら、nademoの記事を書かせていただいています。
また、キャットヘルスケアアドバイザー資格取得にチャレンジ中ですので、皆様の愛猫の健康生活に役立つ情報をお届けしてまいりたいと存じます。
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