「ボロニーズ」という犬種をご存知でしょうか?
名前を聞いたことはなくても、その姿を見るとピンと来る人も多いかもしれません。
マルチーズやビション・フリーゼとよく似た真っ白の被毛を持ち、かつて貴族たちに可愛がられてきた犬種です。
古くから高い人気を誇る犬種でありながら流通は決して多くはなく、お目にかかる機会はそう多くありません。
今回は、そんなレアな犬種・ボロニーズの価格相場について解説!
お迎え場所や一緒に暮らす際のポイントも合わせて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の結論
- ボロニーズの価格相場は10万円~30万円
- 飼育頭数が少なく、価格は高額になりがち
- 真っ白でふわふわな被毛がチャームポイント
- 明るく素直で、優しい性格の子が多い
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目次
ボロニーズの値段相場は10万円~30万円
ボロニーズの値段相場は10万円~30万円。ほかの犬種と比べても、比較的お迎えしやすい価格帯と言えるでしょう。
改正動物愛護管理法が施行されて繁殖業者の飼育環境が厳しくなったこと、ペットブームにより供給が追いつかないことなどが原因で価格が高騰することもあります。
ボロニーズは古い歴史を持つ超小型犬の1種であり、貴族たちの寵愛を受けてきた犬種です。
低アレルゲンな犬種であり、犬アレルギーの人でも比較的飼育しやすいといわれています。
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ボロニーズの値段の決まり方
古くから高い人気を誇り、かつお目にかかる機会の少ないレアな犬種・ボロニーズ。
どのように販売価格が決まるのか、気になるところですよね。
ここでは、ボロニーズの値段を決める際の基準などを解説します。
飼育頭数が少ないため基本的に高額
ジャパンケネルクラブの2023年版『犬種別犬籍登録頭数』によると、ボロニーズの登録頭数は146頭。
マルチーズなど見た目が似ている犬種が多いため、レアなイメージはないかもしれません。
しかし、純血のボロニーズの飼育頭数は意外と少なく、それに伴って販売価格も基本的に高額となります。
両親がドッグショーのチャンピオン犬
ボロニーズに限ったことではありませんが、両親がドッグショーのチャンピオン犬であるなど、血統がよいとされる場合は価格が高額になります。
ドッグショーで優秀な成績を納める犬は、犬種のスタンダードを満たしており、容姿も美しい子たちばかり。
そんな両親から生まれた子犬もまた美しく成長する可能性が高く、高値で取引されます。
年齢が若い
どのような犬種であっても、成犬よりも子犬の方が人気が高い傾向があります。
「成長していく姿を見守りたい」「子犬の時期ならではのやんちゃな様子が可愛い」といった理由から、子犬をお迎えしたいと考える人は多いことでしょう。
ボロニーズはそもそも販売頭数も多くはないため、多くの場合子犬はすぐに飼い主さんが見つかります。
こういった理由からも、子犬のボロニーズは高額に設定されることが多いです。
被毛が純白の子
ボロニーズのチャームポイントのひとつは、真っ白でふわふわな被毛。
ボロニーズの毛色は混じり気のないピュア・ホワイトが理想であり、被毛がキレイであればあるほど高値で取引されます。
犬種のスタンダードとしてはホワイトとホワイト&ブラックが認められていますが、ドッグショーではわずかな斑が入っているだけで失格となることも。
女の子のほうが値段が高い
犬種に関わらず、男の子よりも女の子の方が、高額に設定されることが多いです。
「男の子は気性が荒そう」「女の子は大人しくて飼いやすそう」というイメージから女の子の方が人気が高いことが、原因のひとつ。
また、女の子には繁殖能力があり子孫を残すことができるため、ブリーダーさんなどの繁殖業者が手放したがらないという理由もあります。
特にボロニーズは頭数の少ない犬種のため、女の子の流通は少なくなりがちであり、高値で取引されます。
血統付き
先述のとおり、両親がチャンピオン犬であるなど血統がよい場合には、価格が高額で設定されます。
血統証付きの犬は犬種のスタンダードをクリアしており、美しい容姿に成長する可能性が高いです。
しかし、ドッグショーに出場するわけでなく、一般家庭で家族として暮らす分には、血統に強くこだわる必要はないといえるでしょう。
見た目や血統だけでなく、性格なども含めて自分と相性がよい子を選んでみてくださいね。
健康面
平均価格よりも極端に安価に設定されている場合は、なにか健康上の問題を抱えている可能性があります。
気になる場合は、ペットショップの店員さんやブリーダーさんに理由を尋ねてみましょう。
また、残念なことではありますが、ペットをお金儲けの道具としてしか考えておらず、劣悪な環境で無理な繁殖を繰り返し、安価で販売する悪質な業者も存在します。
トラブルに巻き込まれないためにも、疑問点・不明点はしっかりと確認しておきましょう。
ボロニーズのお迎え場所と価格相場
ボロニーズをお迎えできる主な場所は、『ペットショップ・ブリーダー・譲渡会』の3種です。
お迎え場所 | 個体価格(税込) |
---|---|
ペットショップのコジマ | 261,800円~294,800円 |
みんなのブリーダー | 100,000円~230,000円 |
ブリーダーナビ | 100,000円~250,000円 |
ボロニーズは頭数が少なく珍しい犬種であることから、ペットショップで出会えるケースは非常に稀です。
確実にお迎えするには、専門のブリーダーさんを訪ねるのがよいでしょう。
譲渡会で出会える可能性もゼロではないですが、レアな犬種ゆえに手放す人も少なく、出会える確率が高いとはいえません。
もしも譲渡会で探す場合には、子犬ではなく成犬である場合がほとんどです。
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ボロニーズをお迎えするときにかかる費用
ボロニーズに限らず、愛犬をお迎えする際にはペットそのものの生態価格に加え、さまざまな費用がかかります。
お迎えと同時に揃えておきたいアイテムは、以下のとおりです。
フードや食器が必要なのはもちろん、愛犬が安心して過ごせる居場所や寝床も用意してあげる必要があります。
これらの金額も加味したうえで、お迎えの予算を計算しておきましょう。
早めに用意したいもの
子犬をお迎えした場合は、ワクチンプログラムが完了するまでは散歩はできませんが、リード・ハーネスの準備は急がなくてもOK。
ですが、早めに室内で首輪やハーネスの練習をしておくことで、お散歩デビューがスムーズにいくのでおすすめです。
また、保護犬など成犬をお迎えした場合には、毎日散歩に連れて行く必要があり、リード・ハーネスは早めに用意しましょう。
その他、ボロニーズをはじめとする小型犬は膝蓋骨脱臼(パテラ)や骨折のリスクが高く、ケガ防止のためにも滑りにくい床材が必要です。
あったら便利なもの
そのほか、あると便利なアイテムは以下のとおりです。
おもちゃはお留守番の際の暇つぶしや、飼い主さんとのコミュニケーションをとるツールとして使えます。
キャリーバッグは動物病院に連れていく際に使えるほか、万が一の震災の際に簡易ケージとして使えるタイプもあるので、ひとつ持っておくと非常に便利ですよ。
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ボロニーズと暮らす際の年間費用例
ドッグフード | 約72,000円 |
おやつ | 約25,000円 |
トイレシーツ | 約25,000円 |
ケアグッズ | 約10,000円 |
シャンプー・トリミング | 約35,000円 |
医療費 | 約60,000円 |
ペット保険 | 約45,000円 |
ワクチン | 約8,000円 |
フィラリア、ノミダニ駆除・予防薬 | 約25,000円 |
合計 | 約305,000円 |
年間でかかる合計金額は約30万円。もしも大きなケガや病気をした際には、さらに追加で費用がかかることもあります。
愛犬のために飼い主さんの家計を圧迫し無茶をすることも、必要経費を捻出できず愛犬に快適な生活を与えられないことも、どちらもよいとはいえません。
無理することなく、愛犬に満足な生活を提供できるか、よく確認したうえでお迎えを検討してみてくださいね。
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ボロニーズをお迎えするときの注意点
ここまでの記事を読んで「ボロニーズと暮らしてみたい」と感じた人も多いのではないでしょうか。
実際にボロニーズをお迎えする際に、チェックしておきたい注意点を解説します。
最終的には自分が「一緒に暮らしたい!」と感じた子、ピンと来た子をお迎えするのが一番ですが、トラブルを防ぐためにも最低限のチェックポイントを押さえておきましょう。
健康状態をチェックする
愛犬をお迎えする際、健康状態はよくチェックしておきましょう。
特に以下のような点をよく確認することをおすすめします。
健康状態のチェック
- 目ヤニや鼻水は出ていないか
- 元気や食欲はあるか
- 極端に痩せているようなことはないか
できるだけ実際に抱っこさせてもらうなど触れ合いの時間を設け、体の状態をしっかり確認しましょう。
なにか気になる点があれば、店員さんやブリーダーさんに尋ねてみてくださいね。
信頼できるブリーダーからお迎えする
ブリーダーさんからお迎えする際は、信頼できる業者かどうか事前にしっかりと情報収集をしておきましょう。
ブリーダーとしてペットの販売を行うためには「第一種動物取扱業」の届け出が必要です。
きちんと届け出をしているかどうか不明な場合は、直接ブリーダーさんに問い合わせてみましょう。
また、清潔な環境で飼育されているかを確認するため、犬舎を見学させてもらうのもおすすめです。
しかし、感染症予防などの観点から見学対応を行っていないブリーダーさんもいるので、「見学ができない=悪徳ブリーダー」ということではありません。
親の血統を確認する
親犬の容姿や性格を知れると、子犬の成長後の姿をある程度想像できます。
両親がドッグショーで好成績を納めているなど、血統がよいとされる場合は、その子犬も美しく成長する可能性が高いといえるでしょう。
また、血統証には健康に関する情報も記載されており、見た目の美しさだけではなく健康状態の指針にもなります。
一般家庭で家族として暮らす際には、チャンピオン犬ほどの容姿にこだわる必要はありません。
しかし、子犬の状態を知る手段のひとつとして、親犬の血統は重要な情報となり得ます。
ボロニーズの基本情報
ボロニーズは、イタリア原産の超小型犬。11世紀頃には存在していたといわれる、古い歴史を持つ犬種です。
起源は諸説ありますが、ビション・フリーゼやマルチーズなどと容姿がよく似ており、同じ祖先を持つのではないかといわれています。
王宮で貴族に寵愛を受けてきた歴史を持ち、愛玩犬として大切にされてきたため人によく懐きます。
優しく穏やかな性格で、飼い主さんと一緒に遊ぶのが大好きな甘えん坊。
綿あめを思わせるような、真っ白でふわふわの被毛がチャームポイントです。
温厚であり、臆病な面も持っている
とても人懐っこく従順
ほとんど吠えない
適度な運動量と能力
その他情報
原産国 | イタリア |
犬種グループ | 9G:愛玩犬 |
大きさ | 小型 |
平均寿命 | 12歳~14歳 |
なりやすい病気 | 膝蓋骨脱臼,外耳炎,レッグ・カルベ・ペルテス病,アレルギー性皮膚炎,尿毒症 |
参考価格 | 10万円~30万円 |
被毛
抜け毛 | 少ない |
毛質 | シングルコート |
毛色 | ホワイト,ホワイト&ブラック |
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ボロニーズの体高と体重
ボロニーズの成犬時の体高・体重の目安は以下のとおりです。
体高 | 男の子:27cm~30cm 女の子:25cm~28cm |
体重 | 2.5kg~4kg |
体高と体長がほぼ同じ長さで、正方形に近い体つきで四肢は真っ直ぐと伸びているのが特徴。
耳はふわふわの被毛に覆われており見えませんが、垂れ耳がチャームポイントです。
ボロニーズの毛質・毛色
ボロニーズは、シングルコートの長毛種。
くるくるとカールした巻き毛が特徴で、毛色は以下の2色が認められています。
- ホワイト
- ホワイト&ブラック
斑もシェードもまったくない、ピュアホワイトが望ましいとされています。
シングルコートのため抜け毛は少ないですが、毛が絡まりやすいためこまめなお手入れが必要です。
ボロニーズの性格
ふわふわの被毛をまとい、つぶらな瞳が可愛らしいボロニーズ。
見た目だけでなく、性格もとても可愛らしく愛玩犬の名にふさわしい犬種といえます。
古くから人間と暮らしてきたボロニーズは、人懐っこくて優しく、飼い主さんと遊ぶことが大好きです。
学習能力も高いため、しつけもしやすいといえるでしょう。
ボロニーズの平均寿命
ボロニーズの平均寿命は13歳~15歳。比較的健康な犬種だといわれており、犬全体でみても平均的な寿命の長さです。
しかし、膝蓋骨脱臼(パテラ)や肘関節形成不全など、骨・関節にまつわる疾患にかかりやすい傾向があります。
高い段差から飛び降りたり、フローリングで滑って転んでしまうと、脱臼や骨折の原因に。
滑りにくい床材を敷いたり、ソファーなどの段差にはステップを設置するなど、ケガを防ぐ工夫を行いましょう。
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ボロニーズの飼育で気をつけたいポイント
ぬいぐるみのような容姿に加え、優しくて甘えん坊な性格も魅力的なボロニーズ。
そんなボロニーズをお迎えすれば、きっと最高のパートナーになってくれることでしょう。
ここでは、ボロニーズとの暮らしをより快適なものにするために、気を付けておきたいポイントを解説します。
小型犬だが適度な運動量が必要
ボロニーズは超小型犬に分類されるコンパクトな体型であり、それほど多くの運動量を必要とする犬種ではありません。
しかし、健康を保つためには適度な運動が必要。室内で遊ぶだけでなく、朝夕の散歩の時間も確保してあげましょう。
散歩をしてさまざまな動物や物音などに触れることで、社会性も身につきます。
運動不足はストレスの原因にもなるため、雨の日はボールを使った持って来い遊びや、ロープの引っ張りっこなど、室内でもできる遊びを取り入れましょう。
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抜け毛は少ないがブラッシングは必要
ボロニーズはシングルコートのため、抜け毛は少ないです。
しかし、被毛が長くカールしているため、放置すると毛が絡まったり毛玉ができたりしてしまいます。
こまめにブラッシングやコーミングをし、美しい被毛をキープしましょう。
毛玉を放置すると皮膚炎の原因にもなってしまうため、日々のお手入れを欠かさずに行ってあげてくださいね。
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被毛を健康に保つため、定期的にシャンプー&カット
ボロニーズの大きな魅力といえば、真っ白な美しい被毛。
健康的で清潔な被毛を保つため、定期的にシャンプーやトリミングカットを行いましょう。
特に目や口の周りは汚れが付着しやすく、放置すると涙やけにより被毛が赤茶色に変色してしまうことも。
濡れたガーゼや使い捨てのペット用ウェットシートを使って、優しく汚れを落としてあげてくださいね。
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耳のケアは定期的に行う
ボロニーズは垂れ耳で耳の中が蒸れやすく、外耳炎を起こしやすい犬種です。
そのため耳の状態を定期的にチェックし、汚れていたらしっかり掃除してあげましょう。
耳掃除は濡らした脱脂綿やペット用ウェットティッシュなどで、外から見える範囲の汚れを優しく拭き取る程度で十分です。
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暑さ・寒さに弱く室温管理が重要
シングルコートのボロニーズは暑さと寒さに弱いので、年間を通して室内の温度・湿度を適切に維持する必要があります。
ボロニーズにとって快適な室温は24℃ほどで、湿度は40%~60%ぐらいがいいでしょう。
室温が高すぎたり低すぎたりすると体調不良の原因になるので、外出時も温度管理を忘れないように注意しましょう。
まとめ
本記事では、ボロニーズの魅力や価格設定についてお届けしました。
個体価格の相場はお迎え場所によって異なりますし、人気度合いや生息頭数によっても異なります。
珍しい犬種のため、なかなか出会う機会はないかもしれませんが、見かけた際にはぜひ新しい家族として検討してみてはいかがしょうか?
ぜひ、お気に入りの子を見つけてみてくださいね。
この記事の執筆者
nademo編集部
編集部
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