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愛犬が舐めてくるのはなぜ?箇所ごとの舐める理由や舐めすぎるリスク

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愛犬が飼い主さんの顔や手をしきりに舐めてくるのはなぜなのでしょうか?

ペロペロ舐めてくる姿はとても可愛らしいですが、あまりにもしつこくてやめてもらいたい時もありますよね。

今回の記事では、犬が人の体を舐める理由、舐めてくる場所やシーン別の理由、また、舐めるのをやめさせたい時の対処法まで詳しく解説します。

この記事の結論

  • 犬が顔や口を舐めてくるのは愛情表現や信頼の証
  • 帰宅時にしつこく舐めてくる場合は分離不安症の可能性がある
  • 犬が人間の身体を舐めることは中毒や感染症のリスクもある
  • 犬が舐めるのをやめさせたい時、大声を出したり叱るのはNG

高橋 道子

担当執筆者

高橋 道子

ライター/ドッグトレーナー/ドッグトリマー

子供の頃の愛読書は犬図鑑
ずっと犬のいる環境で育ってきて、私にとって犬は親友のような存在。
現在は元保護犬のミニチュアダックス(推定7歳)の男の子と暮らしています。

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犬の『舐める』はひとつの表現方法

犬の舐める行為はひとつの表現方法。言葉を話せない犬たちは、舐めることによって自分の気持ちを表しています。

吠えたりしっぽを振ったり、さまざまな表現方法がありますが、舐めるという行為もそのひとつ。

また、『舐める』とは言っても、飼い主さんを舐めているのか自分自身を舐めているのかによって、その理由も異なります。

表現方法であることを理解したうえで、どんな理由がそこに含まれているのか、汲み取ってあげることが大切です。

飼い主さんを舐める:なにかを伝えようとしている

犬が飼い主さんを舐める時は、飼い主さんになにかを伝えようとしていることが多いです。

飼い主さんへの愛情表現はもちろん、ごはんがほしい時、遊んでほしい時、不安やストレスを感じている時も、犬は飼い主さんを舐めることで気持ちを伝えてきます。

また、単に飼い主さんの口周りや体の匂いが気になって舐めている場合もあります。

自分自身を舐める:グルーミングをしている

犬が自分自身の体を舐めている時は、グルーミング(毛づくろい)をしていることが考えられます。

グルーミングには、気持ちを落ち着かせる効果があり、食後や寝る前のリラックスしたい時や、不安やストレスを感じている時によく見られます。

ただし、皮膚トラブルやケガによる痛みや違和感で舐めているというケースもあるので、注意してください。

また、舐める行為がいき過ぎると、皮膚のただれや脱毛のほか、傷口から細菌が入ってしまって化膿してしまう可能性もあります。

一時的な場合は問題がないことも多いですが、しきりに舐め続けている場合は、何かしらの問題を抱えているサインです。

無理に舐めるのをやめさせるのでなく、原因を突き止めて問題を取り除いてあげるようにしましょう。

愛犬が飼い主さんを舐める理由

犬が飼い主さんをペロペロと舐めてくるのはなぜなのでしょう。

ここでは、犬が飼い主さんを舐める時に考えられる4つの理由について解説します。

愛情表現

犬が飼い主さんを舐めてくる行動は、犬にとって飼い主さんとのコミュニケーション手段であり、愛情表現や信頼の表れです。

これは、母犬が子犬の顔や体を舐めることで愛情表現をし、清潔に保つという子犬期からの習性に由来しています。

犬が成長した後もこの習性が残って、同じように飼い主さんを舐めて「大好き」という気持ちを伝えます。

基本的に犬は、好意を抱いている相手にしか舐めるという行為を行いません。

犬にとって、舐めることは安心感を得る手段のひとつでもあり、相手との深い絆を象徴する行動なのです。

服従心

犬は、上下関係や敬意の表現、服従心として、舐めるという行動をとることがあります。

これは、犬が群れで生活していた時代、服従心を示す際に相手の顔を舐めるという習性があったことに由来します。

たとえば、高圧的な態度を見せる犬に対して、自分から舐めることによって敵意がないことを示すのです。これによって、ケンカに発展することなく平和な関係を築くことができます。

その名残から、飼い主さんに対しても舐めることで、「あなたに従いますよ」「あなたを尊重していますよ」などと伝えているのでしょう。

ストレス

犬が不安やストレスを感じている時、飼い主さんを舐めることで不安を和らげようとしていることがあります。

例えば、犬が普段と違う環境や状況に置かれた時、飼い主さんのことをしきりに舐めるようなら、不安な気持ちを解消するためにしている行動の可能性が高いです。

これは、犬が安心できる環境を飼い主さんに求めているサインとも言えます。

飼い主さんは、この愛犬のサインに気付いてあげ、愛犬がストレスとなっている要因をできるだけ取り除いてあげることが大切です。

ニオイや味が気になる

犬は単に、飼い主さんのニオイや味が気になって舐めてくることがあります。

犬の嗅覚は非常に発達していて、飼い主さんから発する匂いを敏感に感知します。

匂いや舐めたものの味からさまざまな情報を得ていて、飼い主さんの口からするニオイを舐めて楽しんでいることも。

特に食事の後やおやつを食べた後に、愛犬が口周りを舐めてくる時は、いい匂いがして釣られてきたのでしょう。

また、飼い主さんからいつもと違うニオイがするときや、来客があった時に、足を舐めてみてリサーチしていることもあります。

犬が舐める箇所別の意味

犬は飼い主さんの顔や口周り、頭、腕など、さまざまな箇所を舐めてきますが、舐める箇所によってもそれぞれ意味が違います。

ここからは、犬が舐める箇所別の意味について解説します。

顔・口:愛情表現や信頼の表現

犬が顔や口を舐めてくる時、基本的には愛情表現や信頼、服従を表しています。

また、「大好き」という気持ちを表現していることもあれば、ごはんやおやつのおねだりをしているケースも考えられます。

犬の祖先である狼は、母犬が噛んだ肉を離乳食として子犬に与えていました。そのため、お腹が空いた時、子犬は母犬の口周りを舐めて食べ物を求めるのです。

その名残から、飼い主さんの口を舐めて「ごはん食べたいよ!」とアピールしているとも考えられます。

頭・耳:ニオイや味が気になる

飼い主さんの頭や耳を舐めてくる場合、愛情表現を表しているとも言われますが、単にニオイや味が気になっている可能性もあります。

頭や耳は、汗や皮脂、耳垢などによってニオイが強くなりやすく、犬が気に入りやすい場所です。

特に犬は塩気のあるしょっぱい味が好きなので、味が美味しいと感じて舐めているの可能性もあります。

汗をかいたり耳に汚れが溜まっていたりすれば、ニオイが強くなってより一層、愛犬の興味をひくことになるでしょう。

手・腕・脚:遊んで欲しい

犬が手や腕、脚を舐めるときは、何かして欲しいことがある時です。

「遊んで欲しい」「なでて欲しい」「ごはんが欲しい」など、舐めることで飼い主さんに要求をしています。

また、飼い主さんが忙しくて愛犬にあまり構ってあげられない時に、「もっとかまって」と自分に注意を向けてほしくて舐めていることも多いです。

逆に愛犬のブラッシングや足拭きなどをしている最中に手を舐めてくる時は、「もうやめてほしい」と訴えているケースもあります。

犬が舐めるシーン別の意味

舐める時のシーンやシチュエーションによっても、愛犬がどんな気持ちで舐めているのかを読み取ることができます。

帰宅時、お風呂からあがったとき:構って欲しい、遊んで欲しい

飼い主さんが帰宅時やお風呂からあがった時に舐めてくる場合、飼い主さんが帰ってきたことが嬉しい気持ちを表現しています。

離れていた分、飼い主さんに「構って!」「遊んで!」と伝えているのでしょう。

ただし、留守中に過度なイタズラや無駄吠えなどがあり、飼い主さんが帰ってくるとしつこく舐め回すようであれば、分離不安症の疑いがあります。

ストレスや寂しさから舐めてくる場合もあるので、愛犬の行動に注意し、分離不安の可能性があれば動物病院などで相談して改善するように努めましょう。

また、お風呂からあがったときに足をペロペロと舐めてくる場合、ボディソープや石鹸などの香りが気になって舐めていることも考えられます。

リラックスしているとき:愛情表現、信頼を表現

愛犬がリラックスして過ごしている時に、飼い主さんを舐めてくるのは「大好き」のサインで犬の愛情表現のひとつです。

舐めることで大好きな飼い主さんに甘えていると考えられます。

また、舐めることで飼い主さんが喜んでくれたり優しくしてくれた経験があると、舐めることが喜んでもらえる行為であると認識し、飼い主さんを喜ばそうとして舐めてくることもあります。

この時間を大切にすることによって、愛犬と飼い主さんの絆はより深まるでしょう。

叱っているとき:服従を表現

犬は争いを避けるために、相手の口元を舐めてなだめます。飼い主さんが愛犬を叱っている時に舐めるのも、敵意がないという服従心を示しているのです。

興奮している飼い主さんを落ち着かせるために舐めたり、怒られることに不安を感じて舐めてくるケースもあります。

もし叱っているときに愛犬が舐めてきたら、それ以上叱るのはやめましょう。

そこで飼い主さんが叱ることをやめなければ、犬にとって大きなストレスとなり、信頼関係も崩しかねません。

基本的に犬を叱るときは、低い声で「ダメ」「ノー」など、ひと言で短く叱ります。

叱った後は、コマンドなどをかけてできたらたくさん褒めてあげるようにしましょう。

犬に舐められたときの正しい反応

犬が舐めてきたら、飼い主さんはどんな反応をすればいいのでしょう。

ここでは、犬が舐めてきたときの正しい反応について解説します。

適度なコミュニケーションをとる

愛犬が愛情表現や遊びの誘いなど、ポジティブな気持ちで舐めてくる場合は、無理にやめさせることはせずに、適度にコミュニケーションをとるようにするといいでしょう。

愛犬の愛情表現に飼い主さんが応えてあげることで、愛犬との信頼関係や絆はさらに深まります。

構ってもらいたいのに構ってもらえない状況が続くと、イタズラが増えたりストレスによって自分の体を過剰になめたりすることにつながりかねません。

短い時間でもいいので、「どうしたの?」や「いい子だね」と声をかけて優しく撫でてあげるといいでしょう。

舐めすぎるときにはやめさせる

基本的には犬が舐める行動を受け入れても問題ありません。ただし、もし愛犬が過剰に舐めてくる時は、やめさせるようにしましょう。

舐められる箇所によっては、愛犬と飼い主さんがお互いに健康トラブルを引き起こすリスクもあります。

また、人懐っこい犬だと、家にきたお客さんにまで舐めてしまうことがあります。

愛犬の愛情は受け入れつつ、過剰な場合や不適切な場面では、やめさせられるようにうまくコントロールしてあげることが大切です。

犬に舐められたときの注意点

愛犬がペロペロと舐めてくることが愛おしくて快く受け入れてあげる飼い主さんも多いですが、注意しなければならないこともあります。

人にとって無害なものでも、犬にとっては中毒になる可能性があるものもありますし、反対に人にとって有害となるものもあります。

中毒になる可能性がある

もし犬にとって害となる成分が飼い主さんの身体についていて、それを犬が舐めてしまうと中毒を起こす可能性があります。

ネギ類やチョコレートなど、犬が中毒を起こすものを触った後は、よく手を洗うようにしてください。

また、ボディクリームや日焼け止めを身体に塗っている場合も注意が必要です。成分によっては少量でも悪影響になることがあります。

クリームなどを身体に塗っている際は、犬が舐めないように気をつけてください。

犬が舐めても比較的安全な、植物由来の成分でつくられた化粧品などを使うのもおすすめです。

感染症のリスクがある

口内には常在菌や歯周病菌がいるので、衛生面から見ると人の口周りをなめさせるのは、基本的におすすめではありません。

愛犬に舐められた後は、きちんと洗って雑菌を流すようにしましょう。

また、口元や傷口を滑られると、感染症を引き起こすリスクがあります。

特に小さな子供や高齢者、免疫力が低下している人などは、感染症になるリスクが高いので注意してください。

もし舐められた場合は石鹸を使ってしっかり洗い落とし、清潔なタオルやふきんで拭きとるようにしましょう。

犬に舐められるのをやめさせる方法

犬が舐める行為は飼い主さんへの信頼や愛情の証でもあるので、それをやめさせる時はちょっとしたコツが必要です。

無理に拒否するのもよくないので、犬が舐めてくるのを上手にやめさせる方法をご紹介します。

口を手で優しく抑える

犬が口周りをなめてきたら、手で口元を抑えて、代わりに手を舐めさせるようにしましょう。

口ではなく代わりに手を舐めてもらうことで、愛情を受け入れつつ、口への直接の接触を防げます。

その時、慌てて手をかざすことで愛犬がケガをしてしまったり、驚いて無意識に噛んでしまうこともあるので注意してください。

愛犬が舐めてきても、落ち着いて静かに動くようにしましょう。

舐められた後は、よく手洗いをすることで感染症のリスクを下げられます。

その場を離れる

犬に舐めるのをやめさせたい場合は、叱ったりせずに舐めても良いことがないと理解してもらうのが効果的です。

まず、愛犬が舐めてきたら無視してその場を離れます。

この時に、声をかけたり何かのリアクションをとってしまうと、「舐めることで飼い主さんに構ってもらえる」と勘違いしてしまいます。

舐めるのをやめられたら愛犬に注目してしっかり褒めてあげましょう。

時間はかかるかもしれませんが、繰り返し続けることで徐々に理解してくれます。

おやつやおもちゃで気をそらす

愛犬が舐めてきたら、お気に入りのおもちゃやおやつで興味を引き、気をそらしてあげると効果的です。

新しい興味を見つければ、犬は舐めることをやめてくれるでしょう。

おやつやおもちゃを利用し、他のことに注意を向けることでしつこく舐めてくることをやめさせられます。

愛犬にとってストレスがなく、楽しい経験となるおすすめの方法です。

しつけでコントロールする

叱って無理にやめさせるよりも、飼い主さんがリーダーシップをとったしつけでコントロールする方法が効果的です。

犬が舐め始めたら「待て」や「お座り」などのコマンドを出して、うまくできたらご褒美をあげるようにしましょう。

普段から、どんな時でもコマンドに従えるようにしつけをしておくことが大切です。

叱る・大声を出すのはNG

愛犬が顔を舐めてきた時に、叱ったり大声を出すのはNGです。

犬は愛情表現として舐めているのに、それを「ダメ!」などと大きな声で叱れば、犬は不安になったり混乱してしまいます。

それだけでなく、飼い主さんとの信頼関係に悪影響を及ぼす可能性もあります。

また、叱られたことで「構ってもらえた」と勘違いしてしまうこともあり、逆にエスカレートしてしまうことも。

叱ったり大声を出すのではなく、一度その場から離れたり、お気に入りのおもちゃやおやつで気をそらせるようにしましょう。

この記事の執筆者

高橋 道子

執筆者情報

高橋 道子

ライター/ドッグトレーナー/ドッグトリマー

子供の頃の愛読書は犬図鑑
ずっと犬のいる環境で育ってきて、私にとって犬は親友のような存在。
現在は元保護犬のミニチュアダックス(推定7歳)の男の子と暮らしています。
今までの経験や勉強してきたことを生かして、皆さまに分かりやすく役立つ記事をお届けしていきます!

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