犬が「うーうー」と唸り、対応に困った経験をした方は多いのではないでしょうか。
飼い犬であれば、何を伝えているんだろうと不思議に感じたり、何が嫌なのかなと不安に感じたりするでしょう。
言葉を話せない犬にとって鳴いたり唸ったりは大切なコミュニケーションのひとつです。
犬が唸って何を伝えようとしているのかしっかり把握できるようにしましょう。
この記事の結論
- 犬が唸るのはコミュニケーションのひとつで、何かを伝えようとしている
- 唸る理由や原因をしっかり把握したうえで、それに適した対策や対応が必要
- 唸る理由としては、警戒心や恐怖心、なにかを守ろうとしていることが大きな理由
- 日常的に唸ることがクセにならないよう、小さな頃から社会性を身につけると良い
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犬が唸るのはひとつのコミュニケーション
犬が唸るのは、飼い主さんに対して感情を伝えようとしており、犬にとってはひとつのコミュニケーションです。
犬は感情がある動物であるため、いろいろな手段で感情を表現してくれます。
唸るのもひとつのコミュニケーションで、ただ威嚇しているというだけではなく、そこにはちゃんと意図があるのです。
状況によっては楽しくて夢中になり興奮してしまっている場合や、ストレスが溜まって訴えている場合など、ポジティブな理由とネガティブな理由があります。
唸っている状況や表情で唸る理由を見極めやすくなるので、よく観察して理解してあげるようにしましょう。
犬が唸る理由
愛犬がもし唸るようであれば、まずはその理由から知ることが大切です。
唸る様子や状況からある程度判断できますので、しっかり確認するようにしましょう。
恐怖・不安・警戒心
犬が唸る理由として、恐怖・不安・警戒心を感じている場合があります。
人間と同様に犬にも性格があり、怖がりで警戒心が強い性格の犬や、楽観的で陽気な性格の犬などさまざまな子がいます。
特に警戒心が強く怖がりな犬は知らない他人や犬が近づいただけで唸ってしまう場合があります。
人間にとっては気にならないようなインターホンの音や雷など急な聞き慣れない音や、強い匂いなどに警戒心を持ち、唸っている可能性を考慮して原因を取り除いてあげるように対策しましょう。
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縄張り意識
犬は自分の縄張り、テリトリーを意識している動物です。犬の祖先である狼からの名残と言われている本能です。
自分の縄張りに侵入された、安全な場所を害されたと感じた時、唸って対抗する場合があります。
たとえば、寝床であるベッドやハウスを掃除しようとしたときに唸る場合は、縄張り意識による可能性が高いと言えるでしょう。
飼い主さんのことを信頼できる相手だと認識できていれば、縄張り意識から飼い主さんに対して唸ることはありません。
なにかを守っている
「自分のものだ」という意思を込めて、なにかを守っているときに唸る場合があります。
たとえば愛着のあるおもちゃやお気に入りのおやつなどを取られそうになったときに唸るのは、自分のものとして守りたい気持ちがあるからです。
母性本能で唸っている場合は、母犬が子犬を守るために唸り、守るために攻撃する可能性があるため注意が必要です。
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不快感・嫌悪感
犬にとって気に入らない不快感や嫌悪感を感じた際唸る場合があります。
ストレスのかかる状況で、回避したい、やめてほしいという意思表示で唸ります。
たとえば、ブラッシングやシャンプー、爪切りなどの際に唸るのは不快感や嫌悪感を感じているからです。
ケアの際は、なるべくストレスがかからない対策をしたり、少しずつ慣れさせるトレーニングなどが必要です。
病気やケガによる痛み
病気やケガによる痛みがあるときには、体が辛い状態なので唸ることがあります。
単純に痛みに耐えているときもあれば、触れられると痛みが増すため、触れられないように唸っている可能性もあります。
原因不明でよく唸っている場合は、目に見えない病気や痛みを飼い主さんに訴えていると考えられるでしょう。
苦しそうにしていないか、息遣いが普段と変わらないかなどよく確認して、続くようであれば動物病院へ相談するようにしましょう。
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嬉しい、楽しいとき
犬は嬉しいときや楽しいとき、テンションが上がって興奮状態になって唸る場合があります。
引っ張り合いの遊びをしているときや他の犬と追いかけっこしているときに唸るのは楽しいからです。
飼い主さんとしては怒っているのか、攻撃しないか不安になるかもしれませんが、犬は遊びの一環で唸っている可能性が高いです。
犬が唸っていても放置していい?
犬が唸っているときはどのように対応すると良いのでしょうか。
唸っているけど放置してもいいの?と心配になりますよね。
犬が唸っているときの対応をしっかり確認していきましょう。
唸る理由を特定したうえで判断する
犬が唸るのには、さまざまな理由があります。まずは唸る理由を特定したうえで、放置してもいいのか対応が必要か判断しましょう。
過剰に反応すると飼い主さんがかまってくれると認識して、唸ることが癖になってしまう可能性があります。
縄張り意識や警戒心から唸っているようであれば、時間をかけて飼い主さんを信頼できる相手だと認識してもらう必要があります。
唸っているからといって必要以上に構おうとすると、飼い主さんが噛まれてしまう危険性もあるでしょう。
唸る理由によっては余計に構うのではなく、そのときは放置することが必要になるケースも考えられるのです。
攻撃性を持って唸るならば改善が必要
唸りながら歯を剥き出しにしていたり、噛みついたりするような攻撃性をもっている場合は改善が必要です。
飼い主さんや周りの人、ほかの犬に危害を与える恐れがあるため、トレーニングなどで改善することになります。
まずは、どうして攻撃性をもって唸るのか理由を明確にして、その理由を取り除く努力をすることが大切。
現代の家庭犬においては多くないものの、警戒心や不安によるものとは異なるため、適切なトレーニングを行います。
犬が唸るのをやめさせる基本の2つの方法
唸るのはコミュニケーションのひとつなので、全く唸ることがなくなるかと言えばそうではありません。
唸る理由によってすぐにやめさせるべきかどうかは変わりますが、基本的な方法を抑えておくことは大切です。
小さい頃から社会性を身につけてもらう
唸るのは色々なことを経験できておらず、さまざまな場所や人、動物、事象に対して警戒しているからというケースは少なくありません。
これを改善するためには小さい頃から社会性を身につけることで、警戒心や不安を和らげることができます。
慣れている環境の外に出る経験や、家族以外の人との関わりを通して社会性を身につけるということです。
いずれにしても外へ散歩に行ったりアクティビティを経験するなら大切なことなので、早い段階から色々なことに慣れてもらうと良いです。
飼い主さんと信頼関係を構築しておく
飼い主さんと愛犬との関係は、主従関係ではなく信頼関係です。従わせるのではなく信頼してもらい、仲間として認識してもらいましょう。
飼い主さんが愛犬と信頼関係を構築しておくと、必要以上に唸ったり攻撃性をもったりする可能性が軽減できます。
信頼関係があれば飼い主さんの出す合図に反応しやすくなるため、トレーニングによって改善が期待できます。
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犬が唸る理由別のやめさせる方法
犬が唸る理由別のやめさせる方法を把握しておくことで、やめさせるべきときに適切な対応ができます。
犬からのコミュニケーションをしっかり受け取ってよく理解して対応できるように確認しておきましょう。
恐怖・不安・警戒心:社会性を身につける
恐怖心、不安な気持ち、警戒心などが理由で唸っている場合は、モノやコトを経験して慣れることが必要です。
子犬のころから外に連れ出して家族以外の人や他の犬に触れ合い、色々な場所で音や匂いを知ることによって社会性を身につけます。
周囲に対して慣れや友好的な印象があれば、初対面で唸ったり警戒心を態度に出す必要がありません。
縄張り意識:来客時には「ハウス」をクセつける
縄張り意識により唸っている場合は、自分専用のスペースであるケージやサークル内に一時避難してもらいます。
縄張り意識が強い子だと、来客に対して“自分の縄張りを侵害する可能性がある認識”からお客さんに攻撃をしてしまう可能性があります。
自分の専用スペースがどこであるのかを理解して育ってもらうと共に、逃げられる場所を確保しておいてあげましょう。
巣穴に入り安心する本能に従って、来客時には「ハウス」をクセつけると愛犬にもお客さんにもメリットがあります。
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なにかを守っている:おやつと交換してみる
愛犬がお気に入りのおもちゃやなにかを守って唸っている場合は、無理に取り上げる必要はありません。
無理に取り上げると攻撃的になってしまうこともあるので、大好きなおやつと交換してみるという方法がおすすめです。
とられたくない気持ちを伝えるコミュニケーションの唸りですが、美味しいおやつと交換なら喜ぶ犬が多いでしょう。
一時的に気をそらしてその間に対応する、ということを基本にすると良いでしょう。
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不快感・嫌悪感:無理に続けず、おやつと紐づける
不快感や嫌悪感が理由となるケースでは、愛犬に対して飼い主さんが何かをしているときが多いです。
例えばブラッシングやシャンプーなどのケアが苦手な犬が不快感や嫌悪感から唸っているとき、無理に続けるとストレスが大きくなってしまいます。
飼い主さんとのコミュニケーションで不快感や嫌悪感を伝えてくれているので、無理はさせてはいけません。
ただ必要なケアであれば、ブラッシングやシャンプーのときはおやつがもらえると紐づけると唸りをやめる可能性があります。
病気やケガによる痛み:すぐ病院へ
病気やケガによる痛みには気づきづらいケースもありますが、愛犬の異変を察知することが飼い主さんには求められます。
また、ほかに唸っている原因が考えられないような場合、何かしらの症状が見られる場合にはすぐに病院に連れていくようにしましょう。
ある部分を触ると声をあげる、息が荒いなど唸り以外にも気になる点があれば動物病院の受診をおすすめします。
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嬉しい、楽しいとき:ヒートアップしすぎないようにだけ注意
嬉しい、楽しいという気持ちで興奮して唸っている場合は、特に唸っていること自体をやめさせる必要はありません。
ただ、楽しくなって夢中になりすぎると他の犬を傷つけたり、物にぶつかったりする危険性があるので、ヒートアップしすぎている場合は制限すると良いです。
適度に楽しませてあげて、興奮しすぎないようにだけ飼い主さんがコントロールしてあげましょう。
犬が唸っているときのNG行動
愛犬が唸らないようなトレーニングは小さい頃から必要ですが、では実際に唸っているときにはどうすればよいのでしょうか。
特に気をつけなければいけないのは、唸っているときにやらないほうがよいNG行動です。
叱る
犬が唸っているときに、理由も考えず一方的に叱るのは状況をより悪化させてしまう可能性のある行為です。
犬にとって唸るのはコミュニケーションのひとつであり、なにか理由があって唸り、飼い主さんに伝えようとしているケースが多いです。
唸っている理由を理解しようとせずに叱ることは信頼関係を崩壊させてしまう可能性もあるため、ただ理由もわからず叱るのは避けたほうが良いでしょう。
ケージに閉じ込める
愛犬が唸っているからといって、ケージやサークルに閉じ込めることは避けるべきです。
専用スペースであるケージやサークルは、犬にとって落ち着けてくつろげる場所であるべきです。
何かしらの理由があって唸っているときに、閉じ込められるようであればそれはストレスになってしまいます。
唸るには理由がありコミュニケーションのひとつのひとつなので、飼い主さんとの信頼関係にも影響してしまうでしょう。
無理してしつける
「唸っているからなんとかしなければ」と、すぐにしつけを始めたい気持ちもわかりますが、攻撃的になっているときに無理してしつける行為も避けたほうが良いです。
落ち着かせたい気持ちもわかりますが、対処に緊急を要するケースを除いて、唸るのをやめるまで待ってみてください。
その後、落ち着いてからひとつずつトレーニングを始める方が、攻撃されるリスクも少なくなります。
無駄に唸っている場合であればしつけは必要ですが、理由を考えずに無理してしつけるのはやめましょう。
この記事の執筆者
ライター
男の子のプクくんと女の子のユキちゃんは社交的、陽気な性格で毎日とっても可愛く癒されます。
すべての犬種を愛しておりますが、ビション・フリーゼの見た目や性格が特に大好きです。
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nademo編集部
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