猫の病気・健康

猫の意識がない状態とは?意識がなくなる原因や正しい対処法

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猫の意識がない状態とは?意識がなくなる原因や正しい対処法

愛猫が突然ぐったりして動かなくなったり、呼びかけても反応しなかったりする場合、重大なトラブルの兆候の可能性があります。

意識がない状態は命に関わることもあるため、原因を把握し、迅速な対応が必要です。

とはいえ、睡眠状態と意識がない状態とを見極めることは、正しい方法を知っておかないとすぐに実行に移せません。

本記事では、猫の意識がない状態の原因や確認方法、適切な対処法を解説します。

この記事の結論

  • 猫の意識がない状態とは、周囲の刺激に反応せず、体がぐったりするなどの症状を伴う状態
  • 猫の意識がなくなる原因は、病気のほかにも事故や怪我、熱中症や失神などがある
  • 意識がないことを確認する方法は、呼びかけや刺激への反応、呼吸や心拍をチェックすること
  • 安全な場所に移動させ、呼吸や心拍の状態を確認して記録したうえで、すぐに動物病院に連れて行く

小林 有加

担当執筆者

小林 有加

認定動物看護師/WEBライター

幼い頃から犬と暮らしてきました。
動物好きが高じて結婚後7年間動物看護師として動物病院で働き、現在は家族と猫(しじみ)と暮らしています。

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猫の意識がない状態とは

猫の意識がない状態とは、周囲の環境や自身の体に対する認識が失われ、自力で立ち上がることが困難になることです。

意識がない状態が続くと猫の体内で臓器の機能障害が生じ、急激な血液の循環障害を引き起こします。

血液の循環障害を起こすと酸素やブドウ糖などが全身に行き渡らず、ショック状態に陥ることがあります。

愛猫に以下のような状態がみられる場合、意識を失っている可能性があるといえるでしょう。

  • 呼びかけや刺激に反応しない
  • 自力で立ち上がれない
  • 体を動かせず、ぐったりと横たわっている
  • 痛み刺激に対しても反応が鈍い、または全くない
  • 眼球が不規則に動き続ける、または動かない
  • 呼吸が不規則、浅くなる、または無呼吸状態
  • 失禁 など

意識を失っている症状がみられた場合、猫は非常に危険な状態といえます。

処置が遅れると命を救うことが難しくなる場合もあるため、速やかに動物病院を受診することが必要です。

猫の意識がなくなる原因

猫が意識を失う原因は多岐にわたり、主に病気や事故、怪我や失神などが考えられます。

これらは猫の健康状態や生活環境に深く関係しているものです。

ここからは意識がなくなる原因について解説します。

病気

てんかん

てんかんは脳の神経伝達の異常により発作が生じる疾患で、以下のような症状が見られます。

  • 体の一部や全身の痙攣
  • 口をくちゃくちゃさせる動作
  • よだれの増加
  • 意識の消失
  • 体の脱力

てんかん発作の持続時間は数秒から2分程度で、発作がおさまった後は通常、猫は元の状態に戻ります。

しかし全身の発作が5分以上続いたり、または意識が回復する前に次の発作が起こったりする場合は、速やかに動物病院を受診する必要があります。

肥大型心筋症

肥大型心筋症は心臓の筋肉が厚くなることで心室が狭くなり、全身へ血液が十分に行き届かなくなってしまう病気です。

主な症状は以下のものがあります。

  • 元気消失
  • 食欲低下
  • 運動時の開口呼吸
  • ふらつき
  • 失神
  • 突然死

肥大型心筋症は初期段階では症状が現れにくいため、定期的な健康診断が重要です。

熱中症

熱中症を起こすと体温調節機能が正常に働かなくなり、体温が危険なレベルまで上昇します。

初期症状としては以下のとおりです。

  • 体温の上昇
  • 口呼吸
  • 呼吸困難
  • 多量のよだれ
  • ふらつき

熱中症は重症化すると痙攣や意識消失、ショック状態を引き起こします。

猫は自ら涼しい場所を求めてテリトリーを移動する動物ではありますが、それは自由に行き来できる場合に限ります。

特に真夏は愛猫の住む環境を高温にしない、室内の温度管理を適切に行う、肥満を防ぐなどの予防策が重要です。

事故・怪我

高所からの落下や交通事故などが原因で頭部に外傷を負い、意識障害を引き起こすことがあります。

特に脳しんとうなどの頭部外傷は、脳の機能に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

脳しんとうとは、頭をぶつけたり揺さぶられることで一時的に機能を停止し、意識障害や神経系の異常をもたらします。

脳しんとうの症状としては、以下の通りです。

  • 歩行の異常
  • 嘔吐
  • 反応の鈍さ
  • 痙攣
  • 意識消失
  • 顔の腫れ
  • 眼や鼻、口からの出血

事故や怪我をして脳しんとうが疑われる症状が見られた場合、速やかに動物病院で診察を受けることが重要です。 

ただし事故や怪我をしても、平気そうにしている猫もいます。

猫は痛みを隠そうとする動物なので平気そうに見えることもありますが、後から脳しんとうを起こす場合もあります。

事故や怪我をしたら軽度に見えたとしても、動物病院に連れて行って相談してくださいね。

失神

失神とは一過性の意識消失発作です。姿勢を保てなくなりますが、一般的には自然に意識回復が見られる状態を指します。

失神の主な特徴は、咳や運動、興奮、排便・排尿などの特定の動作によって起こることが多いです。

急速に意識を失って発作を起こし、数秒~30秒程度で自然に回復する点が挙げられます。 

失神の原因としては、心血管疾患や血圧の急激な低下など、以下のものが考えられます。

  • 不整脈や心筋症などの心原性失神
  • 疼痛や姿勢の変化、運動などにより発症する血管迷走神経性失神

失神が見られた場合は動物病院で診察を受けることが重要です。

特に初めての失神や、失神状態が30秒以上続く場合、速やかに動物病院へ連れて行きましょう。

猫の意識がないことを確認する方法

愛猫が意識障害を起こした場合、飼い主さんは迅速かつ適切な対応をしなければなりません。

猫の意識がないか確認する方法としては、呼びかけや刺激に対する反応の確認があります。

意識がないか確認したい場合、以下のことを行ってみて耳が動くか、目を開けるかどうかなどを試してみてください。

  • 猫の名前を呼ぶ
  • 普段よく使う言葉をかける
  • 手を叩く
  • 床を軽く叩く

反応がない場合、体に優しく触れたり、軽く揺すってみてください。

通常であれば嫌がる反応を示しますが、無反応でぐったりしている場合、意識がない可能性が高いです。

強く揺らすのは危険なので避け、反応がなければ次で紹介する対処法を検討してみてください。

猫の意識がないときの対処法

愛猫に意識がない場合、以下の手順で対処しましょう。

特に呼吸があるかどうかの確認は動物病院に連絡した際に必ず聞かれる項目です。

確認方法を覚えて普段のコミュニケーションの中で行い、緊急時にすぐに体が動くようにしておくと良いでしょう。

安全な場所に移動させる

まず猫が危険だと思われる場所にいる場合、慎重に安全な場所へ移動させましょう。

高所や交通の多い場所など、さらなる事故のリスクがある場所から離し、平らで安定した場所に寝かせてください。

運ぶ際は猫の体を無理に動かさないように注意し、特に首や背骨に負担をかけないように腕全体で体を下からしっかりと支えることを意識しましょう。

呼吸があるかどうかを確認する

安全な場所に移したら、猫の胸や腹部の動きを観察して、呼吸しているかを確認します。

目で見てはっきりと呼吸があるかわからない場合、以下の方法もおすすめです。

  • 鼻や口元に手をかざし、息を感じる
  • ティッシュペーパーを鼻の前に垂らして動きを見る

呼吸が確認できない場合は、気道に異物が詰まっていないか確認します。

気道の異物確認方法は、片手で猫の上顎を優しく持ち、もう一方の手で下顎を優しく開けて目視で確認します。

意識のない猫でも反射的に口を閉じようとする場合があるため、歯で怪我をしないように慎重に行いましょう。

意識がない状態を記録する

動物病院に連絡する際や診察の際、意識がない状態の記録はとても役立ちます。

  • 意識障害の開始時間
  • 具体的な症状
  • 痙攣発作などがある場合の持続時間
  • 体の動き
  • 呼吸の状態 など

ただしメモを取って口で伝えたとしても、慌てていてうまく伝わらない場合もあります。

可能であればスマートフォンなどで撮影して、状態をしっかりと伝えられる工夫をしてみてください。

動物病院へ連絡し、連れて行く

猫の状態を確認して記録した後は、速やかに動物病院に連絡し、状況を詳しく伝えて指示を仰ぎましょう。

意識障害は動物病院が開いている時間に起こるとは限らないため、事前に近隣の24時間対応してくれる動物病院を調べておくと安心です。

病院に連れて行く際は段ボールに入れたりタオルで優しく包んだりして猫の体を安定させ、移動中の揺れやストレスを最小限に抑えるように配慮しましょう。

記録した情報や動画も忘れないようにして獣医師に伝えれば、迅速で適切な診断、治療が受けられます。

この記事の執筆者

小林 有加

執筆者情報

小林 有加

認定動物看護師/WEBライター

幼い頃から犬と暮らしてきました。
動物好きが高じて結婚後7年間動物看護師として動物病院で働き、現在は家族と猫(しじみ)と暮らしています。
Webライターは2016年より始め、数々のペット記事を執筆してきました。
みなさまにわかりやすく為になる記事を提供できるよう努めますので、よろしくお願いいたします!

nademo編集部

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