愛犬との暮らしは楽しいものですが、限られた室内空間でのレイアウトに頭を悩ませている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
「安全に過ごせる配置は?」「トイレやベッドの最適な場所は?」「どうすればおしゃれに見えるの?」など、疑問は尽きませんよね。
この記事では、「犬 室内飼い レイアウト」に関するあなたの悩みを解決するため、愛犬がストレスなく快適に過ごせる、安全でおしゃれなレイアウトの基本から具体的なアイデアまでを詳しくご紹介します。
この記事を読めば、愛犬との暮らしがもっと心地よく、豊かなものになるはずです。ぜひ最後までチェックしてください。
この記事の結論
- 人間と犬では快適な空間が異なるため、双方ストレスのないレイアウトを考える
- 犬にとって危険なものは避け、必要ならば触れられない場所に置いておく
- 双方にとって苦労しない動線を確認し、不便のない生活を目指すことが重要
- 騒がしい場所や寒暖差が激しい場所、滑りやすい場所などは犬のスペースとして不向き
目次
犬が快適に過ごせる室内レイアウトの基本原則

犬の快適な室内レイアウトの基本は、犬の生理的なニーズと安全を最優先に考えることです。
まず、犬が過ごす場所の温度・湿度は適切に保ちましょう。特に夏冬はエアコンや暖房を効果的に使用し、犬が快適に感じる温度に調整が必要です。
また、犬は聴覚が優れているため、大きな音が発生する場所(テレビの真下やスピーカーの横など)は避け、静かで落ち着ける場所を選びます。
適度な日光浴ができる窓辺も良いですが、直射日光が長時間当たらないように注意し、日陰も確保することが大切です。空気の入れ替えができるように換気しやすい配置も重要です。
これらの要素を考慮し、犬が心身ともにリラックスできる環境を整えることが、快適な室内レイアウトの出発点となります。
安全第一!危険な場所・物を把握し対策する
犬の室内飼いにおいて最も重要なのは安全確保です。まず、犬にとって危険な場所や物を徹底的に把握し、対策を講じることが不可欠です。
誤飲:噛んだり食べたり
電気コードやコンセントは感電や火災の原因となるため、カバーをつけたり、犬が届かない場所に隠したり固定したりします。
洗剤や薬品類、人間の薬などは誤飲の危険があるため、必ず鍵のかかる戸棚や犬が届かない高い場所に保管します。
タバコやライター、電池なども同様に危険です。小さなアクセサリーやボタンなど、犬が誤って飲み込んでしまう可能性のある物は、片付けを徹底します。
観葉植物の中には犬にとって有毒なものもあるため、事前に確認し、必要であれば撤去または隔離します。
事故:転落や怪我
階段や窓からの転落防止のため、柵やネットの設置も検討しましょう。
これらの対策を講じることで、家庭内での予期せぬ事故を防ぎ、犬が安全に過ごせる環境を作り出すことができます。
愛犬のパーソナルスペース(安心できる場所)を確保する重要性
犬にとって安心できる自分だけのパーソナルスペースを確保することは、精神的な安定のために非常に重要です。
このスペースは、来客時や雷などの大きな音に驚いた時、あるいは単に一頭になりたい時に避難できる安全基地となります。
ケージやクレート、または囲われたベッドなどをリビングの隅など落ち着ける場所に設置してあげましょう。
ケージやサークルは安心できる場所でなければいけない
ここに入れば誰からも干渉されない、安心できる場所だと犬に認識させることが大切です。無理やり入れさせるのではなく、おやつやおもちゃを使って誘導し、良い経験と結びつけます。
このパーソナルスペースがあることで、犬はストレスを感じにくくなり、安心して休息することができます。
特に多頭飼いの場合や、来客が多い家庭では、それぞれの犬が落ち着ける場所を用意することが、トラブル防止にも繋がります。
飼い主と犬、お互いの動線を考慮した配置
飼い主と犬がお互いにストレスなく快適に生活するためには、動線を考慮したレイアウトが不可欠です。
離れすぎず近すぎずの場所に設置
犬のケージやベッドは、家族が頻繁に通る場所から少し離れた、静かで落ち着ける場所に設置するのが理想ですが、完全に孤立させず、家族の気配を感じられる場所に置くことも大切です。
食事場所とトイレは離して設置します。トイレは犬が落ち着いて用を足せるよう、人通りの少ない場所に設けるのが一般的です。
リビングなど家族が長く過ごす場所には、犬がくつろげるスペース(マットやベッド)を用意します。
動線もよく理解しておくこと
家具の配置は、犬が部屋の中を安全に移動できる通路を確保することを意識。角が多い家具や滑りやすい床は、犬の怪我の原因となる可能性があるため注意が必要です。
お互いの行動パターンを考慮し、無理なくスムーズに生活できる配置を心がけましょう。
掃除やお手入れがしやすいレイアウトの工夫
犬との暮らしでは、抜け毛や思わぬ汚れへの対策として、掃除やお手入れのしやすさを考慮したレイアウトが非常に重要です。
滑りにくい床は絶対必要
まず、床材は滑りにくく、汚れを拭き取りやすいものが望ましいです。フローリングの場合は、滑り止め効果のあるワックスを塗るか、犬の動線に沿って滑り止めマットやカーペットを敷くことを検討します。
最近ではフローリング自体がペット用というものもありますので、そういったものを導入するのも良いでしょう。
ペットの毛に対応した掃除機でお手入れ
愛犬が主に過ごす場所の周辺には物を置きすぎず、掃除機やワイパーがかけやすいようにスペースを確保します。
布製品(ソファカバー、ベッドカバーなど)は、犬の抜け毛がつきにくい素材を選んだり、洗い替えしやすいように複数用意しておくと便利です。
ケージやトイレ周りは特に汚れやすいため、すぐに掃除できる場所に清掃用品をまとめておくと良いでしょう。
定期的な掃除やお手入れがスムーズに行えるレイアウトにすることで、常に清潔な環境を保ち、犬も飼い主も快適に過ごすことができます。
【部屋別】愛犬との室内飼い向けレイアウト例

犬との室内飼いでは、それぞれの部屋の特性と犬の行動パターンを考慮したレイアウトが快適な共同生活の鍵となります。
リビングは家族団らんの中心であり、犬も安心して過ごせるように、落ち着ける居場所と安全対策を両立させます。寝室では、人と犬がお互いの睡眠を妨げないような配慮が必要です。
特に、サークルやトイレトレー、ベッドなどの設置場所は、犬の習性や安心感を左右するため、慎重に検討する必要があります。玄関や通路は脱走防止や安全な出入り口としての機能を高めます。
これらの部屋や場所ごとに、犬の視点を取り入れたレイアウトを工夫することで、人も犬も心地よく、安全に暮らせる環境を作り上げることができます。
リビング:家族みんなが心地よい空間にするには?
リビングは家族が最も長く過ごす場所であり、愛犬も一緒にリラックスできる空間を目指します。
まず、犬が安心して休めるベッドやクッション、必要であればケージやサークルを、人の通行の邪魔にならない静かな場所に設置します。ソファの横や部屋の隅などが適しています。
電気コードやリモコン、観葉植物など、犬にとって危険なものは手の届かない場所に片付けたり、カバーをつけたりして安全対策を徹底します。
床材が滑りやすい場合は、部分的にラグやマットを敷き、犬が走り回っても滑って怪我をしないように配慮します。犬のおもちゃやお手入れ用品などは、すぐに取り出せるように収納場所を決め、整理整頓を心がけると、リビング全体がすっきりし、人も犬も過ごしやすい空間になります。
サークル・ケージの最適な設置場所
サークルやケージは、犬にとっての安全地帯であり、留守番や夜間の休息場所となるため、その設置場所は非常に重要です。
最適な場所は、人の気配は感じられるものの、頻繁な人の行き来や騒がしい場所から離れた、静かで落ち着ける一角です。リビングの隅や、家族がよくいる部屋の一角などが考えられます。直射日光が当たる窓辺や、エアコンの風が直接当たる場所、暖房器具の近くは避けます。
また、玄関や窓のそばなど、外の刺激を受けやすい場所も犬が落ち着きにくくなるため不向きです。
犬が安心して眠ったり、リラックスしたりできるような、静かで温度変化の少ない場所に設置することで、サークルやケージが犬にとってポジティブな場所となります。
トイレトレーの失敗しない配置
トイレトレーの配置は、犬がトイレを失敗しないようにするために非常に重要です。
犬は寝床や食事場所から離れた場所で排泄する習性があるため、ケージやベッド、フードボウルのすぐ近くに置くのは避けます。また、人通りの多い場所や、大きな音がする場所も犬が落ち着いて用を足せないため不向きです。
部屋の隅や、壁際など、ある程度囲われていて犬が安心して排泄できるような場所を選びます。トイレの場所を固定し、一度決めたら頻繁に変えないことも犬が場所を覚える上で大切です。
ニオイに敏感な犬もいるため、トイレの近くに消臭剤を置くなどの配慮も有効です。子犬の場合は、行動範囲の中に複数設置することも検討しましょう。
ベッド・クッションの落ち着ける場所
犬のベッドやクッションは、犬がリラックスし、安全に休息するための大切な場所です。落ち着ける場所を選ぶことで、犬は安心して眠ったり、くつろいだりすることができます。
最適な場所は、人の生活音があまり気にならず、かつ家族の気配を感じられるような静かな一角です。リビングの隅や、家族が集まる部屋の一角などが考えられます。直射日光が長時間当たる場所や、エアコンや暖房器具の風が直接当たる場所は避けます。
また、玄関や窓のそばなど、外からの刺激が多い場所も犬が落ち着きにくくなるため不向きです。
犬が自分で自由に出入りでき、誰にも邪魔されずにゆっくり過ごせるような、安心できる場所に設置してあげましょう。
寝室:愛犬と一緒に眠る場合のレイアウト
愛犬と一緒に寝室で眠る場合、人も犬もお互いに快適に過ごせるレイアウトを考えます。
犬が人間のベッドで一緒に寝る場合は、ベッドからの落下防止のために、ベッドの周りにクッションや低い障害物を置くなどの対策を検討しましょう。
犬専用のベッドやクレートを寝室に置く場合は、人の寝る場所から少し離れた、静かで落ち着ける場所に設置します。夜中に犬が水を飲んだり、トイレに行きたくなったりすることもあるため、寝室内に給水器やトイレトレーを設置するか、すぐにアクセスできる場所に準備しておくと便利です。
衛生面には注意が必要
ただし、寝室にトイレを置く場合は、衛生面に十分配慮が必要です。
寝ぼけているときにトイレに足を踏み入れてしまったり、寝具を汚してしまう可能性もあることを、理解しておかなければいけません。
お互いの睡眠を妨げないよう、犬が夜中に動き回っても安全なスペースを確保し、人の睡眠の妨げにならないような配慮も重要です。
玄関・通路:安全に、スムーズな出入りを
玄関や通路は、犬が外に出入りする際に必ず通る場所であり、脱走の危険も伴うため、安全対策とスムーズな動線を考慮したレイアウトが重要です。
玄関には、犬が不用意に外に飛び出さないように、ゲートやフェンスを設置することを強く推奨します。
リードやハーネス、お散歩バッグなどは、すぐに手に取れるようにフックや収納スペースを設けると便利です。ただし、犬が誤って口にしないように、犬の届かない高さに設置します。
床材が滑りやすい場合は、滑り止めマットを敷くなどの対策をします。
通路は、人と犬が同時に通ることも多いため、十分な幅を確保し、物が散乱しないように整理整頓を心がけます。
これにより、安全かつスムーズな出入りが可能になり、犬との外出やお迎えがより快適になります。
意外と落とし穴?犬にとってストレスになるNGの室内飼いレイアウト

犬にとっての快適さは、人間とは異なる視点が必要です。良かれと思ってしたレイアウトが、実は犬にストレスを与えていることがあります。
以下に、犬にとってNGとなる代表的なレイアウトとその理由、そして対策をいくつかご紹介します。
騒がしい場所や温度変化の激しい場所
テレビの真横、スピーカーの近く、玄関や窓のそばといった騒がしい場所や、エアコンの風が直接当たる場所、直射日光が一日中当たる窓辺などは、犬が落ち着いて過ごせないためストレスになります。
犬は聴覚が優れており、温度変化にも敏感です。静かで温度変化の少ない、家の中心に近い場所や、壁際などの落ち着ける場所に犬の居場所を確保してあげましょう。
滑りやすい床材の危険性とその対策
フローリングなど滑りやすい床材は、犬の足腰に負担をかけ、関節疾患の原因になったり、転倒して怪我をしたりする危険性があります。特に子犬や高齢犬、活発な犬種では注意が必要です。
対策としては、滑り止め効果のあるマットやカーペットを敷く、滑り止めワックスを塗布する、または犬用の滑り止め靴下やパッドを着用させるなどがあります。
犬がよく過ごす場所や走り回る場所だけでも対策を講じましょう。
愛犬の視界を遮る配置や孤立させる場所
家具などで犬の居場所の視界が完全に遮られてしまい、家族の様子が見えない場所や、人がほとんど立ち入らない孤立した場所は、犬に不安感や孤独感を与えストレスになることがあります。
犬は群れで生活する動物なので、家族の存在を感じられる安心できる場所にいたいと思っています。
完全に人の視界に入る必要はありませんが、人の気配を感じられ、なおかつ犬が落ち着けるような、リビングの隅などに見通しの良いスペースを設けるのが理想です。
もっと快適にするプラスアルファの犬の室内飼いレイアウト術

基本的な快適さを満たした上で、さらに工夫を加えることで、愛犬との室内生活はより豊かになります。少しのアイデアで、犬も人ももっと快適に過ごせるようになります。
おもちゃやグッズの収納アイデア
犬のおもちゃやケア用品、お散歩グッズなどは意外と場所を取り、出しっぱなしだと散らかって見えがちです。これらをまとめて収納する場所を作りましょう。
見た目もおしゃれなバスケットやボックスを活用したり、お散歩グッズは玄関にフックを設置して吊るしたりすると便利です。
すぐに取り出せるように、犬の行動範囲や飼い主の動線を考慮した場所に収納場所を設けるのがポイントです。
整理整頓されていると、必要な時にサッと取り出せ、部屋もすっきりします。
暑さ・寒さ対策としてのレイアウト調整
季節によって犬の快適な場所は変わります。
夏は風通しの良い場所やひんやりした床の場所、冬は暖かく直射日光が当たらない場所を犬が好む傾向があります。夏場は通気性の良いクールマットを置いたり、窓を開けて風が通るように家具を配置したりします。
冬場は暖かい素材のベッドを用意したり、エアコンの風向きを調整したりします。直接体に当てるのではなく、部屋全体を温められる方が良いです。
犬自身が快適な場所を選べるように、複数の場所に異なる素材のベッドやマットを設置しておくのも良いでしょう。
複数の犬と暮らす場合のレイアウトの考え方
多頭飼いの場合は、それぞれの犬の性格や関係性を考慮したレイアウトが必要です。
犬それぞれに個別の寝床や安心できるパーソナルスペース(ケージやベッド)を確保することが非常に重要です。
食事場所も、必要であれば離して設置するなど、犬同士のトラブルを防ぐための配慮が必要です。遊びスペースも十分に確保し、犬たちがストレスなく共存できるような空間づくりを目指します。
それぞれの犬がリラックスできる「逃げ場」があることが、多頭飼いでは特に大切です。
おしゃれな犬との暮らしを実現するインテリアとレイアウト

愛犬との暮らしは、機能性だけでなく、見た目にもこだわりたいと思う方も多いでしょう。
インテリアに馴染むアイテムを選んだり、空間を広く見せる工夫をすることで、人も犬も心地よい、おしゃれな空間を作り出すことができます。
機能的かつ見た目も良いアイテム選び
犬用品も最近はおしゃれなデザインのものが増えています。ケージやベッド、フードボウルなどを部屋のテイストに合ったデザインやカラーで選ぶと、インテリアに自然と馴染みます。木製のケージカバーを使ったり、デザイン性の高いドッグベッドを選んだりするのも良いでしょう。
また、おもちゃやグッズの収納も、見せる収納としておしゃれなバスケットを活用するなど、機能性とデザイン性を兼ね備えたアイテム選びが、おしゃれな空間づくりの鍵となります。
空間を広く見せる工夫
犬用品を置くとどうしても物が増えがちですが、レイアウトの工夫で空間を広く見せることができます。
背の低い家具を選んだり、壁面収納を有効活用したりすることで、床面積を広く保つことができます。また、膨張色である白や明るい色を基調としたインテリアにすると、部屋全体が広く明るく感じられます。
犬のケージなども、圧迫感のないデザインのものを選んだり、デッドスペースを活用して配置したりすることで、空間を有効に使うことができます。
まとめ|愛犬との室内生活をより豊かにするために
愛犬との室内生活をより豊かにするためには、犬の安全と快適さを最優先に考えたレイアウトが非常に重要です。
犬にとってストレスになるNGな場所を避け、安心できるパーソナルスペースを確保することから始めましょう。
さらに、掃除やお手入れのしやすさ、そして飼い主と犬、お互いの動線を考慮することで、日々の暮らしは格段に快適になります。おもちゃの収納を工夫したり、季節に応じた対策を取り入れたり、多頭飼いの場合はそれぞれの犬への配慮も忘れずに行いましょう。
機能性だけでなく、インテリアに馴染むおしゃれなアイテムを取り入れることで、人も犬も心地よく、見ていても楽しい空間が実現します。
これらの工夫を通じて、愛犬との室内での絆を深め、より幸せな共同生活を送ることができます。
この記事の執筆者
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