猫の病気・健康

猫が水を飲まないのはなぜ?考えられる原因と今すぐできる対処法を解説

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猫

「最近、猫があまり水を飲まない気がする…」そんな不安を感じたことはありませんか?猫はもともと水をあまり飲まない動物ですが、過度な水分不足は健康リスクを高める原因になります。

この記事では、猫が水を飲まないときに考えられる理由や、飼い主としてできる対策、受診のタイミングまでを詳しく解説。

大切な愛猫の健康を守るために、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の結論

  • 猫の過剰な飲水は病気の兆候であり注意が必要
  • 室温や湿度が適正でないと脱水リスクが高まる
  • 日本の水道水は安全で猫に与えても問題ない
  • 硬水は尿路結石の原因になるため避けるべき

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猫が水を飲まないのはなぜ?主な原因を解説

猫が水を飲まないとき、「病気かも?」と不安になる飼い主は多いでしょう。しかし、猫はもともと水分を多く摂らない動物でもあります。

とはいえ、水を飲まない原因には環境要因や食事内容、心理的な問題、さらには病気の兆候まで多岐にわたるため、注意が必要です。

この記事では以下の5つの観点から、猫が水を飲まない理由を解説します。

  • 生理的な特徴
  • 水の置き方・器の問題
  • フードの水分含有量
  • ストレスなどの心理的要因
  • 病気や体調不良

それぞれの原因を理解しておくことで、正しい対処法が見えてきます。

もともと水を飲む量が少ない動物であるため

猫は元来、砂漠地帯で暮らしていたリビアヤマネコを祖先に持ちます。そのため、水をあまり飲まずに体内の水分を維持できる体質が備わっています。

尿を濃縮して排泄する力が強く、少ない水分でも生き延びられるよう進化してきました。しかし現代の飼育環境では、以下のような理由から十分な水分補給が求められます。

  • ドライフード中心の食事で水分摂取が不足しがち
  • 室内飼いによる運動量の低下
  • エアコンによる乾燥環境

このような背景から、猫が「もともと水をあまり飲まない」ことを理解したうえで、意識的に水分を補う工夫が必要です。

飲み水の置き場所や器に原因があることも

猫は水の器やその設置場所に強いこだわりを持つ動物です。そのため、些細な違和感でも水を口にしなくなることがあります。よくある要因は以下の通りです。

原因理由
水の近くにフード皿やトイレがあるにおいや衛生面を気にして水を避けることがあります。
器が汚れている・素材が苦手陶器やガラス製の器を好む猫も多く、プラスチック製を嫌う傾向があります。
水が古くなっている新鮮な水が好まれ、汲み置きの水は敬遠されがちです。

猫が水を飲まないと感じたら、まず水の清潔さ・器の種類・設置場所を見直してみましょう。

フードからの水分で足りている場合

猫があまり水を飲まなくても元気そうな場合、フードから十分な水分を摂取していることが考えられます。

特にウェットフード(缶詰やパウチ)は水分量が70~80%と高く、水を飲まなくても水分補給ができているケースがあります。

フードの種類水分含有量特徴
ドライフード約10%腸内で水分を奪う可能性も
ウェットフード約75%水分補給に有効

そのため、猫が水を飲まないからといってすぐに心配するのではなく、食事内容と併せて水分摂取量を判断することが大切です。特にドライフード中心の食生活なら、別途の水分補給を意識する必要があります。

ストレスや環境の変化による食欲・水分摂取の低下

猫は非常に繊細な動物で、わずかな環境の変化にも敏感に反応します。引っ越し、模様替え、同居動物の増加、騒音などによって、ストレスを感じて水を飲まなくなることがあります。

  • 食欲の低下
  • 水分摂取量の減少
  • トイレの失敗
  • 過度なグルーミング

また、来客や飼い主の長期不在でも不安を感じる猫は多く、「いつもと違う」状態に強い警戒心を抱くことがあります。水を飲まなくなったタイミングで、生活環境や人間関係の変化がなかったかを振り返ってみるのも重要です。

病気や体調不良が隠れているケース

猫が水を飲まない状態が続く場合、病気や体調不良のサインである可能性も否定できません。特に、以下のような症状が見られる場合は注意が必要です。

  • 食欲不振、嘔吐、下痢
  • 呼吸が荒い、ぐったりしている
  • トイレの回数や尿量が極端に少ない

考えられる疾患には以下のものがあります。

  • 腎臓病(慢性腎不全など)
  • 尿路結石・膀胱炎
  • 口内炎や歯周病による痛み
  • 消化器系疾患

特に高齢猫や持病を持つ猫はリスクが高いため、24時間以上水を飲まない状態が続くようであれば、早めに動物病院で診てもらうことが大切です。

猫に水を飲ませるための工夫とアイデア

猫が水を飲まないときは、単に「喉が渇いていない」のではなく、飲みにくい環境や不快な要因が隠れていることがあります。飼い主が少し工夫を加えるだけで、猫の水分摂取量は大きく変わる可能性があります。

ここでは、猫が自ら進んで水を飲みたくなるような実践的なアイデアを紹介します。これらの対策を組み合わせることで、猫が自然に水を飲むようになる環境を整えましょう。

水飲み場の数と設置場所を見直す

猫は水飲み場の「場所」に対して強いこだわりを持つ動物です。1か所にしか水飲み場がないと、それが気に入らない場合には水分補給を避けてしまうことも。以下のポイントを意識しましょう。

  • 家の複数の場所に水を置く(例:リビング・廊下・寝室など)
  • トイレや餌皿のすぐ近くは避ける(衛生面・においへの配慮)
  • 人の動線とは離れた、静かで落ち着いた場所を選ぶ

猫の好みや性格にもよりますが、「どこかで飲んでくれるかも」と思える環境を複数用意することが重要です。

器の素材や形状を変えてみる

猫が水を飲まない理由のひとつに、「器が気に入らない」というケースがあります。猫はひげが器の縁に触れるのを嫌がる「ひげ疲れ」を起こすことがあり、器の深さや幅が合っていないと敬遠されることも。

おすすめの器のポイントとしては、広くて浅めの器(ひげが触れにくい)であること、安定性のある重みのある素材(倒れにくい)こと、素材は陶器やステンレス(プラスチックはにおいが付きやすい)がおすすめです。

器を変えてみるだけでも、水を飲み始めるきっかけになることがあります。いくつかの種類を試して、愛猫の好みを探ってみましょう。

新鮮な水をこまめに用意する

猫は味やにおいにとても敏感で、時間が経ってぬるくなったり、ホコリが入った水を嫌う傾向があります。こまめに新しい水に取り換えることは、シンプルながら非常に効果的な対策です。

給水器の種類によりますが、水の交換頻度の目安としては、1日2回(朝・晩)です。もし、猫が水に触ったり、食事の後にはすぐ交換するようにしましょう。夏場は特に頻繁に交換し、冷やしすぎない冷たい水を維持してあげると良いです。

また、ウォーターボウルの定期的な洗浄も忘れずに行いましょう。ぬめりや雑菌が残っていると、猫は敏感に察知して飲まなくなります。

ウェットフードを活用して水分摂取量を増やす

猫の水分摂取量を増やすには、フードそのものから水分を摂らせる方法が効果的です。

特にドライフードしか与えていない場合、脱水傾向になりやすいため、ウェットフードを取り入れることを検討しましょう。

フードの種類水分量特徴
ドライ約10%長期保存可、栄養管理がしやすい
ウェット約75%水分補給に効果的、嗜好性が高い

また、以下のような工夫もおすすめです。

  • ウェットフードにさらに少量の水を混ぜる
  • ドライフードにぬるま湯をかけてふやかす
  • 手作りスープや出汁(無塩)を少量加える

水分を「飲ませる」だけでなく「食事から摂らせる」工夫も重要です。

流水タイプの給水器(自動給水器)を導入する

猫は「動いている水」に興味を示しやすい動物です。これは野生時代の本能に由来し、流れている水=新鮮で安全という感覚を持っているためです。自動給水器を導入すると、水を飲む量が増えたという飼い主の声も多く見られます。

自動給水器のメリットとしては、まず流水で猫の興味を引きやすいという点があります。また、基本的にフィルター付きで常に水がきれいに保てますし、飲水量が目に見えて増えることが多い点です。

ただし、定期的なフィルター交換や清掃が必要なので、メンテナンスの手間も考慮して導入しましょう。

氷や風味付きの水で興味を引く

猫が水に興味を持たない場合は、「ちょっとした味や温度の変化」で好奇心を刺激するのもひとつの方法です。特に暑い季節には、冷たい水や氷が効果的なこともあります。

  • 氷を1~2個浮かべてみる(遊び感覚で近づく)
  • ぬるま湯で嗜好性を高める(寒い時期向け)
  • 無塩の鰹節出汁や茹で汁を水に少量加える(香りづけ)

ただし、風味を加える際は塩分や添加物が入っていないものを使用し、過度にならないように注意が必要です。香りや温度を工夫することで、水を飲むきっかけを作れます。

猫の脱水症状に要注意!見逃してはいけないサイン

猫

猫はもともと水をあまり飲まない動物ですが、限度を超えて水分が不足すると脱水症状を起こします。

脱水は腎臓や心臓に負担をかけ、命に関わることもある重大な症状です。特に高齢猫や持病のある猫はリスクが高く、早期の気づきが非常に重要になります。

「ちょっと元気がないな」「水を飲んでいないかも」と感じたら、以下のサインに注意しましょう。

  • 皮膚の弾力が失われる
  • 歯茎が乾く・粘り気がある
  • 尿量や回数が明らかに減る
  • 食欲や元気がない

これらは脱水の初期サインです。見逃さずに早めの対処を心がけましょう。

脱水症状のチェック方法(皮膚の戻り・歯茎の乾きなど)

猫の脱水状態を簡易的にチェックするには、飼い主が自宅でできる観察ポイントがあります。特に「皮膚の戻り」と「歯茎の状態」は代表的な方法です。

皮膚のテントチェック

  • 猫の肩甲骨あたりの皮膚を軽くつまみ上げる
  • 放したあと、すぐに戻れば正常
  • ゆっくり戻る、形が残るなら脱水の疑い

歯茎の状態

  • 正常:ピンク色でしっとり
  • 脱水の可能性:乾いて白っぽく、粘つく

これらの方法はあくまで目安です。少しでも異常を感じた場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。

元気がない、尿の量が少ないなどの症状

脱水が進行すると、体のさまざまな部分に影響が現れます。特に注意したいのが、行動や排泄の変化です。以下のような症状が見られたら要注意です。

  • 活動量が減り、寝てばかりになる
  • 尿の回数や量が明らかに少ない
  • 皮膚や被毛にハリ・ツヤがない
  • 呼吸が早くなる、心拍が上がる

また、重度の脱水では体温低下やけいれんを起こすケースもあります。少しの変化でも早期発見が重要です。猫は不調を隠す傾向があるため、日常の観察が鍵となります。

緊急性が高い場合はすぐ動物病院へ

猫の脱水症状が進行すると、短時間で危険な状態に陥ることがあります。特に以下のようなサインが見られる場合は、迷わず動物病院を受診してください。

  • 24時間以上水を飲んでいない
  • 嘔吐や下痢が続き、ぐったりしている
  • 皮膚の戻りが明らかに遅い
  • 歯茎が乾ききっていて、白く変色している
  • 尿が全く出ていない

動物病院では、点滴や皮下補液で迅速に水分補給が行われるため、自宅での対処よりもはるかに効果的です。異常を感じたら、自己判断せずすぐに相談しましょう。

猫が水を飲まないとき、病院を受診する目安とは?

動物病院

猫が水を飲まないからといって、すぐに慌てる必要はありませんが、「病気のサイン」である可能性も否定できません。特に次の条件に当てはまる場合は、早めの受診が推奨されます。

体調悪化が進むと、点滴などの処置が必要になるため、「いつから飲んでいないか」「食事の内容」などを記録しておくと診察時に役立ちます。

24時間以上水を飲まない場合

猫が丸1日以上水を飲んでいないときは、脱水のリスクが高まり、健康への影響が懸念されます。特に暑い季節や乾燥した室内環境では、脱水の進行も早くなります。

  • 24時間水を飲まない+排尿が見られない
  • ウェットフードも食べない
  • 無気力、呼びかけに反応がない

飲水量が減っても、食事や尿量の様子をあわせて観察することが重要です。「ちょっと変だな」と感じた時点で病院に相談しましょう。

食欲不振や下痢・嘔吐を伴う場合

水を飲まないだけでなく、食欲不振・下痢・嘔吐などの症状がある場合は、感染症や内臓疾患など重篤な病気が疑われます。

猫は症状を我慢しがちなので、これらが同時に出ている場合はすぐ受診することが大切です。様子見をすることなく、すぐに行動しましょう。

猫が水を飲まないときのよくある質問(Q&A)

猫が水を飲みすぎるのも問題?

猫が水を飲まないのは心配ですが、逆に水を飲みすぎる行動も注意が必要です。過剰な飲水は病気のサインである可能性があります。

特に以下の症状がある場合は獣医師の診察が必要です。水の飲みすぎで考えられる主な疾患は以下です。

  • 慢性腎臓病
  • 糖尿病
  • 甲状腺機能亢進症
  • 尿崩症

猫が1日に必要な水分量は体重1kgあたり約50mlが目安です。例えば体重4kgの猫であれば、200ml程度が適量です。

それを大きく超える場合は「多飲多尿」の症状が出ていないか確認しましょう。水を飲む回数・量・トイレの回数を日々チェックする習慣も大切です。

室温や湿度も猫の水分摂取に関係ある?

猫の水分摂取量は、室温や湿度の影響を大きく受けます。特に夏場や暖房の効いた冬場は、体内の水分が蒸発しやすいため、脱水のリスクが高まります。理想的な環境設定の目安は以下の通りです。

項目理想値
室温22~26℃前後
湿度40~60%程度

乾燥が強いと、猫の体は知らず知らずのうちに水分を失います。湿度が40%を下回る場合は加湿器を利用し、空気の乾燥を防ぎましょう。

また、暑すぎる室内では水分を余計に消費するため、温度管理も欠かせません。室内環境の見直しは、猫が自然と水を飲むようになるきっかけにもなります。

猫には水道水よりミネラルウォーターの方が良い?

猫に与える水は基本的に日本の水道水で問題ありません。日本の水道水は軟水であり、衛生面でも安全性が高いため、猫の体に負担をかけにくいです。

一方、注意すべきなのはミネラルウォーターの中でも「硬水」です。硬水に含まれるミネラル(カルシウム・マグネシウム)は、猫の尿路結石のリスクを高めることがあります。

日本の水道水(塩素臭が気になる場合は浄水器を使用)
軟水のミネラルウォーター(硬度60mg/L以下)
硬水のミネラルウォーター(ヨーロッパ産に多い)×

味に飽きて水を飲まない場合は、水道水に少量の出汁(塩分無添加のかつお出汁など)を加えると、嗜好性が上がることもあります。ただし添加物のない安全なものを選びましょう。

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