「あれ?うちの子、耳が熱い…もしかして熱があるのかな?」
愛猫の耳を触ったときに、いつもより温かいと感じて不安になった経験はありませんか?猫の耳の温度は、体温調節や感情、病気など、さまざまな要因で変化します。
この記事では、猫の耳が熱くなる主な原因から、正常な状態との見分け方、そしていざという時に慌てないための対処法まで、猫を飼う皆さんが知っておくべき情報を分かりやすく解説します。
この記事の結論
- 耳が熱いのは、必ずしも病気のサインではなく、正常な体温調節や感情の起伏による場合も多い
- ぐったりしている、食欲がない、耳をかゆがるなどの症状が見られる場合は、病気の可能性を疑う
- 元気がないような状態であるならば、速やかに動物病院を受診すべき
- 日頃から愛猫の平熱を知り、耳の健康チェックを習慣づけることが、病気の早期発見につながる
目次
猫の耳が熱いのは正常?それとも異常?

猫の耳が熱いと感じると「熱があるのでは?」と心配になりますよね。しかし、猫の耳が熱くなるのは、必ずしも病気が原因とは限りません。猫の耳は薄い皮膚と血管でできており、外部の環境や体内の変化にとても敏感です。
まずは、正常な範囲での体温調節や感情による変化なのか、それとも病気による異常なのかを見分けることが大切です。
愛猫の耳が熱いと感じたときは、他の体のサインも併せて確認し、冷静に判断しましょう。この章では、正常な状態と異常な状態の判断ポイントを詳しく解説していきます。
熱い耳は体温調節のサイン
猫は人間のように全身から汗をかいて体温を下げることができません。そのため、主に肉球や口から熱を逃がします。
耳もその重要な役割を担っており、体温が上がると耳の血管が拡張して、熱を効率的に放出しようとします。
例えば、暖房の効いた部屋にいるときや、日向ぼっこをしているとき、激しく遊んだ後などに耳が熱くなるのは、体温調節をしている正常なサインです。
特に気温が上がってくる時期には、耳が熱くなることが増えるため、こまめな水分補給や涼しい環境を整えてあげることが重要です。
感情やストレスが原因の場合も
猫の耳の温度は、体温調節だけでなく、感情やストレスによっても変化することがあります。興奮したり、緊張したりすると、自律神経の働きによって血行が促進され、耳が熱くなることがあります。
たとえば、以下のような状況です。
- 知らない人が家に来て緊張しているとき
- 新しいおもちゃに夢中になり、興奮しているとき
- 爪切りや病院など、苦手なことをしているとき
- 同居猫や犬とけんかをした後
このように、感情の起伏によって耳が熱くなるのは一時的なものです。原因となる出来事が落ち着けば、耳の温度も元に戻ることがほとんどです。
病気のサインを見分けるポイント
猫の耳が熱い原因として、病気の可能性も考えられます。特に、耳の熱さ以外にも以下のような症状が見られる場合は注意が必要です。
- 耳の内側が赤くなっている、腫れている
- 耳垢が増えている、いつもと違う色や臭いがする
- しきりに耳をかいたり、頭を振ったりする
- 耳を触られるのを嫌がる
これらの症状は、外耳炎や中耳炎、ダニなどの寄生虫が原因である可能性があります。
また、発熱を伴う全身の病気の場合も、耳が熱くなることがあります。少しでもおかしいと感じたら、早めに動物病院を受診することが大切です。
注意すべき猫の熱い耳と合わせて確認したい症状

猫の耳が熱いと感じたときに、それが病気のサインであるかどうかを判断するためには、耳以外の体の状態も一緒にチェックすることが非常に重要です。
耳の熱さだけでは判断が難しいため、次に挙げる症状がひとつでも当てはまらないか確認してみましょう。
ぐったりしている、元気がない
猫は体調が悪いことを隠すのが得意な動物です。普段なら活発に遊ぶ時間帯にじっとしている、いつもは甘えてくるのに隅っこでうずくまっている、といった様子が見られる場合は、体調不良のサインかもしれません。
熱っぽく感じる耳と合わせて、このような状態が見られる場合は、熱中症や感染症など、体全体に影響を及ぼす病気の可能性があります。
食欲や飲水量が減っている
食欲不振や飲水量の減少は、病気の代表的なサインです。特に夏場など暑い時期は脱水症状にもつながるため注意が必要です。
- ごはんを食べ残す、または全く食べない
- いつもより水を飲む量が少ない
- お皿の前で首をかしげるような仕草をする
これらの症状は、熱中症や腎臓病など、さまざまな病気の初期症状として現れることがあります。耳が熱く、さらに食欲や飲水量がいつもと違うと感じたら、すぐに動物病院に連絡しましょう。
耳を気にしている、かゆがる
熱い耳に加えて、猫がしきりに耳を気にしている様子がある場合は、耳の病気の可能性が高いです。
- 頻繁に耳の後ろや内側を足でかく
- 頭を激しく振る、または傾ける
- 耳の付け根を触られるのを嫌がる
これらの行動は、耳の中に炎症や寄生虫がいるサインかもしれません。早期に発見・治療することで、症状の悪化を防ぐことができます。
その他、普段と違う行動
猫はルーティンを好む動物です。普段と違う行動が見られる場合は、なんらかの異変のサインである可能性があります。
例えば、トイレに行く回数が増えた、トイレ以外で粗相をしてしまう、過度に鳴くようになった、などが挙げられます。
これらの行動変化と耳の熱さが同時に見られる場合は、病気や強いストレスが原因となっているかもしれません。
少しでも「おかしいな」と感じたら、その様子を観察し、メモしておくと動物病院での診察に役立ちます。
【チェックリスト】愛猫の耳が熱いと感じた時の対処法

愛猫の耳が熱いと感じた時、飼い主さんが一番にやるべきことは冷静になることです。
焦って無理に体温を下げようとすると、かえって猫にストレスを与えてしまうこともあります。まずは、以下のチェックリストを参考に、段階的に対処していきましょう。
まずは落ち着いて様子を観察しよう
まず、耳が熱いと感じたときの猫の様子をよく観察しましょう。
- 元気や食欲はどうか? いつも通りに遊んだり、ご飯を食べたりしているか確認します。
- 他の症状はないか? 下痢、嘔吐、咳、くしゃみなどの症状がないかチェックします。
- 耳の他に熱い部分はないか? 肉球や鼻先など他の部分の温度も触って確かめます。
- 落ち着ける環境か? 部屋が暑すぎないか、直射日光が当たっていないかなど、環境を確認します。
これらの観察から、単なる体温調節の可能性が高いと判断できれば、しばらく様子を見てみましょう。
自宅でできる簡単な応急処置
明らかに体温調節が原因と思われる場合、例えば暑い場所にいた後の場合は、自宅でできる簡単な応急処置で猫を涼しくしてあげましょう。
- 涼しい場所に移動させる:エアコンの効いた部屋や風通しの良い場所に移動させます。
- 水分補給を促す:新鮮な水をいつでも飲めるように用意します。ぬるま湯よりも少し冷たい水の方が飲みたがることもあります。
- 体を冷やす:猫の首の後ろや脇の下、内股などを冷たいタオルや保冷剤(タオルで包む)で冷やしてあげると効果的です。嫌がる場合は無理に行わないでください。
こんな時はすぐに動物病院へ!
もし、耳の熱さに加えて以下の症状が見られる場合は、すぐに動物病院に連れて行くことを強くおすすめします。
| 症状 | 考えられる可能性 |
|---|---|
| 元気がない、ぐったりしている | 発熱を伴う感染症、重度の熱中症など |
| 下痢や嘔吐がある | ウイルス性腸炎、食中毒など |
| 食欲や飲水量が全くない | 重度の脱水、腎臓病、その他の内臓疾患 |
| 耳をかきむしる、頭を振る | 外耳炎、耳ダニなど |
これらの症状は、放置すると命に関わる可能性もあります。ためらわずに専門家の指示を仰ぎましょう。
猫の平熱と正しい体温の測り方

猫の耳が熱いときに、本当に熱があるのかどうかを判断するためには、正確な体温を知ることが最も確実です。
猫の平熱は人間よりも高く、普段からどのくらいの体温かを知っておくことで、異変にすぐに気づけるようになります。
しかし、猫の体温を測るのはなかなか難しいもの。ここでは、安全に猫の体温を測る方法と、体温計がない場合の簡単なチェック法をご紹介します。
猫の平熱って何度?
猫の平熱は、一般的に37.5℃~39.2℃とされています。人間の平熱が36℃台であることを考えると、猫はかなり体温が高いことがわかります。
この体温は個体差や年齢、活動量によって多少変動するため、普段から元気な時の体温を把握しておくことが重要です。
猫は緊張や興奮、運動後にも体温が一時的に上がるので、落ち着いた状態の時に測るようにしましょう。
自宅でできる安全な体温測定法
猫の体温は、基本的に直腸で測ります。動物病院でもこの方法が一般的です。自宅で測る場合は、動物用の体温計を使用しましょう。
- 体温計の先端にワセリンなどを塗る
- 猫を落ち着かせ、2人で行うのが理想
- 体温計をゆっくりと肛門に挿入し、体温が安定するまで待つ
猫が嫌がる場合は無理に行わないでください。無理やり行うと猫に強いストレスを与え、体温がさらに上がってしまう可能性があります。どうしても測れない場合は、動物病院で相談しましょう。
体温計がない場合の簡単なチェック法
体温計が手元にない場合でも、猫の体温をある程度把握する方法があります。
肉球や耳、脇の下などを触って熱すぎないか確認するのが一般的です。ただし、これらの部分は外気に影響されやすく、あくまで目安として考えることが重要です。
また、鼻先が乾いているか、湿っているかもひとつの目安になります。健康な猫の鼻先は少し湿っていますが、熱がある時は乾いていることが多いです。
これらのチェックはあくまで補助的なものとして捉え、異変を感じたら他の症状と合わせて総合的に判断し、必要に応じて動物病院に相談しましょう。
知っておきたい、猫の耳のケア方法

猫の耳が熱い原因のひとつに、耳の炎症や病気が挙げられます。日頃から耳の健康を保つためのケアを習慣づけることで、病気の予防にもつながります。
ここでは、正しい耳のケア方法と、普段からできる健康チェックのポイントをご紹介します。
耳掃除の頻度と正しいやり方
猫の耳は通常、自分できれいにするため、過度な掃除はかえって耳を傷つける原因になります。健康な猫であれば、耳掃除は月に1回程度、または汚れが気になったときに行うのが目安です。
- 猫用のイヤークリーナーを耳の穴に数滴垂らす
- 耳の付け根を優しくマッサージし、汚れを浮かせる
- 清潔なコットンやガーゼで、見える範囲の汚れを拭き取る
- 耳の奥は絶対にいじらない
綿棒は耳の奥の汚れを押し込んだり、鼓膜を傷つけたりする危険があるため、絶対に使用しないでください。
日頃からできる耳の健康チェック
耳の病気を早期に発見するためには、日頃の観察が欠かせません。
- 耳の臭い:嫌な臭いがしないか
- 耳の中の色:ピンク色で、赤くなっていないか
- 耳垢の状態:量や色(黒っぽい、黄色っぽいなど)はどうか
- かゆみ:しきりに耳をかいたり、頭を振ったりしないか
毎日撫でてあげるときに、これらのポイントを確認する習慣をつけましょう。
【飼い主さんの体験談】「愛猫の耳が熱い」と感じたときの対処法

ここでは、実際に「猫の耳が熱い」という経験をした飼い主さんの体験談から、どのように対処して病気を発見したのか、予防に役立てているのかをご紹介します。
季節の変わり目に注意!熱中症予防の工夫
「夏場に耳が熱くて、少しぐったりしていたので、おかしいなと思いました。部屋はエアコンをつけていたのですが、猫が日向ぼっこをしている場所にいて。すぐにエアコンの設定温度を下げ、猫を涼しい場所に移動させました。
その後は冷たいタオルで体を拭いてあげたら元気になりました。今は、日中はエアコンをつけっぱなしにして、水分補給もしっかりさせるようにしています」(マンチカンの飼い主さん)
ストレス軽減で耳の健康を保つ
「新しい猫を迎えたら、先住猫の耳がよく熱くなるようになりました。獣医師さんに相談したところ、ストレスが原因ではないかとのこと。
今は猫同士の距離感を大事にして、それぞれのスペースを確保するようにしたら、耳の熱さも落ち着きました。猫がストレスを感じやすい動物だということを改めて学びました」(スコティッシュフォールドの飼い主さん)
こんな行動で病気に気づいた!
「耳が熱い日が続いていて、そのうち耳を頻繁に掻くようになりました。耳の中を見たら、黒い耳垢がすごく出ていて。
これはおかしいと思い、病院に連れて行ったら耳ダニが見つかりました。早く気づいてあげられてよかったです。
今では、毎日撫でるときに耳の中をチェックするのが日課です」(アメリカンショートヘアの飼い主さん)
まとめ:愛猫の耳が熱いと感じたら、まずは冷静に判断を
猫の耳が熱いと感じたとき、飼い主さんが一番にやるべきことは、冷静に状況を判断することです。
すべてのケースが病気というわけではなく、体温調節や感情による正常な反応であることも多いからです。
- まずは耳の熱さ以外の他の症状がないかをチェックしましょう。
- 元気や食欲、排泄の様子など、普段の様子と違う点はないかを観察します。
- 心配な症状がある場合は、迷わず動物病院に相談しましょう。
日頃から愛猫の健康状態をよく観察し、異変にいち早く気づいてあげることで、病気の早期発見につながります。この記事が、愛猫の健康を守るための一助となれば幸いです。
この記事の執筆者
nademo編集部
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