「愛犬がしきりに耳をかゆがっている」「耳から変なニオイがする」…もし、愛犬にそのようなサインが見られたら、それは外耳炎のサインかもしれません。
犬の外耳炎は、多くの犬が一度は経験すると言われるほど、非常に身近な病気です。しかし、放置してしまうと症状が悪化し、重い病気につながることもあります。
この記事では、犬の外耳炎の原因や症状、治療法、そしてご家庭でできる予防ケアまで、飼い主さんが知っておくべき情報を網羅的に解説します。
この記事を読んで、愛犬の耳の健康を守るための知識を身につけ、外耳炎の早期発見・早期治療につなげましょう。
この記事の結論
- 外耳炎の初期症状は、耳をかく、頭を振るなどのサインである
- 治療費が高額になるため、早期発見と早期治療が重要
- 予防には、正しい耳掃除と生活環境の見直しが欠かせない
- 専門の病院を探し、日頃から耳の健康状態をチェックすべき
目次
犬の外耳炎とは?症状と原因

外耳炎は、犬の耳の穴から鼓膜までの部分(外耳道)が炎症を起こす病気です。犬が耳をかゆがったり、頭を振ったりする行動は、外耳炎の初期症状かもしれません。
この病気は再発しやすく、慢性化すると治療が難しくなるため、早期発見と適切なケアが非常に重要です。ここでは、外耳炎の主な症状と原因について詳しく解説します。
外耳炎の主な症状
外耳炎の症状は、初期段階では飼い主さんが気づきにくいこともあります。しかし、進行するにつれて、さまざまなサインが見られるようになります。
初期症状と進行した症状
外耳炎の初期症状は、耳を頻繁にかく、頭を振る、耳の周りが赤くなるといった行動や見た目の変化です。進行すると、以下のような症状が現れます。
- 耳垢の増加:黒や茶色のドロッとした耳垢が増え、ニオイがする。
- 耳の腫れや痛み:耳が赤く腫れ、触られるのを嫌がる。
- 耳血腫(じけっしゅ):耳をかきすぎて、耳介(耳たぶ)の内側に血がたまり、風船のように腫れる。
- 耳の聞こえが悪くなる:炎症がひどくなり、難聴になることがある。
外耳炎チェックリスト
以下の項目に当てはまる場合は、外耳炎の可能性があります。
- 耳を頻繁に(1日に数回以上)かいている
- 頭を左右に小刻みに振っている
- 耳から嫌なニオイがする
- 耳垢が増えた(黒、茶色、黄色など)
- 耳の周りの毛が抜けている
- 耳を触ろうとすると嫌がる、怒る
もし1つでも当てはまった場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
外耳炎の主な原因
犬の外耳炎は、さまざまな要因が複合的に絡み合って発症します。原因を特定することで、適切な治療と再発予防につなげることができます。
犬種ごとの原因と特徴
耳が垂れている犬種(ゴールデン・レトリーバー、コッカー・スパニエルなど)や、耳の中に毛が生えている犬種(プードル、シー・ズーなど)は、耳の通気性が悪いため、外耳炎になりやすい傾向があります。
アレルギーやアトピーとの関係
外耳炎は、アレルギーやアトピーが原因で発症することがあります。食べ物や花粉、ハウスダストなどがアレルゲンとなり、皮膚の免疫反応として耳に炎症が起こります。
また、アレルギーのある犬は、外耳炎が慢性化しやすい傾向があるため、アレルギー治療も同時に行う必要があります。
耳の構造と外耳炎の関係
犬の耳は、人間の耳と比べて外耳道がL字型になっています。この構造上、通気性が悪く、湿気がこもりやすいため、細菌や真菌が繁殖しやすい環境です。
また、耳道が長いことで、耳の奥に汚れがたまりやすく、炎症を引き起こす原因となります。
犬の外耳炎の治療と費用

外耳炎は、早期に治療を開始すれば比較的短期間で治りますが、放置すると慢性化し、治療が長引く可能性があります。
ここでは、動物病院での治療法や、治療にかかる費用の目安について解説します。
動物病院での治療法
外耳炎の治療は、主に点耳薬や内服薬による投薬治療と、耳の洗浄によって行われます。
点耳薬や内服薬による治療
動物病院では、外耳炎の原因となっている細菌や真菌を特定し、それに合った点耳薬や内服薬を処方します。薬の種類は、原因や症状によって異なります。
- 点耳薬:殺菌・抗真菌作用のある点耳薬を、飼い主さんが自宅で毎日点耳します。
- 内服薬:炎症がひどい場合や、全身的なアレルギーが原因の場合、抗生剤やステロイド剤などの内服薬が処方されます。
洗浄や耳垢除去
動物病院では、専用の器具を使って耳の奥にたまった耳垢や膿を徹底的に洗浄し、除去します。
これにより、耳道を清潔な状態にし、点耳薬が効果的に作用するように促します。
治療にかかる費用と期間
外耳炎の治療にかかる費用は、病気の進行度合いによって大きく異なります。
軽度な外耳炎の場合
軽度な外耳炎であれば、初診料と診察代、点耳薬代を含めて3,000円~10,000円程度が目安です。治療期間は、1~2週間程度で治ることがほとんどです。
慢性化・重症化した場合
慢性化・重症化した場合は、治療が長期間にわたり、費用も高額になります。
- 検査費:血液検査やアレルギー検査など、さまざまな検査費用がかかります。(10,000円~30,000円)
- 治療費:長期間の通院が必要となり、治療費が数万円~十数万円になることもあります。
- 手術費:耳道がふさがってしまった場合など、手術が必要になることもあります。(10万円~30万円)
犬の外耳炎を予防するケア

犬の外耳炎は再発しやすい病気であり、治療が終わっても油断はできません。
日々の予防ケアをしっかりと行うことで、愛犬の耳の健康を保ち、外耳炎の再発を防ぐことができます。ここでは、ご自宅でできる予防ケアのポイントについて解説します。
自宅でできる耳掃除のポイント
外耳炎の予防には、正しい耳掃除が欠かせません。しかし、間違った方法で行うと、かえって耳を傷つけてしまうことがあります。
正しい耳掃除の方法と頻度
耳掃除は、月に1~2回を目安に行いましょう。耳垢が多い犬種や、外耳炎になりやすい犬は、週に1回程度の頻度で行うことをおすすめします。
耳の外側と耳の入り口付近を優しく拭き取るのが基本です。耳の奥まで無理に綿棒などを入れると、かえって耳垢を奥に押し込んでしまったり、耳を傷つけたりする原因になります。
使用する道具と注意点
耳掃除には、ペット用のイヤークリーナーとコットンまたは脱脂綿を使用します。綿棒は、耳の奥を傷つけるリスクがあるため、使用は避けましょう。
- イヤークリーナーを耳の入り口に数滴垂らします。
- 耳の根元を優しく数回マッサージし、耳垢を浮かび上がらせます。
- コットンや脱脂綿で、耳の入り口に出てきた汚れを優しく拭き取ります。
耳掃除中に愛犬が嫌がったり、耳から嫌なニオイがしたりする場合は、無理に続けず、動物病院に相談しましょう。
再発させないための生活習慣
外耳炎の予防には、毎日の生活習慣を見直すことも重要です。
食事や生活環境の見直し
アレルギーやアトピーが原因で外耳炎を発症している場合、食事内容の見直しが有効です。アレルゲンとなる食材を特定し、それを避けるようにしましょう。
また、ハウスダストや花粉などの環境アレルゲンに注意し、こまめな掃除を心がけることも大切です。
定期的な健康チェック
耳の健康状態を保つためには、定期的な健康チェックが欠かせません。
| 確認するポイント | どのような状態か? |
|---|---|
| 耳の外側 | 赤みや腫れがないか |
| 耳の中 | 耳垢の量やニオイ |
| 行動 | 耳をかいたり、頭を振ったりしていないか |
日頃から愛犬の耳をチェックし、小さな変化にも気づけるようにしておきましょう。
まとめ|外耳炎は早期発見・早期治療が大切
犬の外耳炎は、多くの犬がかかりやすい病気ですが、日頃の予防ケアを徹底することで、発症リスクを下げることができます。
もし、外耳炎の症状が見られた場合は、ご自宅で勝手に判断せず、速やかに動物病院を受診することが大切です。早期発見・早期治療を心がけ、愛犬の耳の健康を守ってあげましょう。
この記事の執筆者
nademo編集部
編集部
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。
※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。





