まん丸の顔と、愛らしい垂れ耳がチャームポイントのスコティッシュフォールド。「スコ」という愛称で多くの人々に愛されるこの猫種は、その愛くるしい見た目だけでなく、穏やかで人懐っこい性格も大きな魅力です。
しかし、スコティッシュフォールドを飼う上で、その特徴的な垂れ耳がもたらす「遺伝性骨軟骨異形成症」という病気のリスクについて、不安を感じている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、スコティッシュフォールドの歴史から性格、日々の飼い方、そして健康で長生きさせるための秘訣まで、飼い主さんが知っておくべき情報を網羅的にご紹介します。
特に、この猫種特有の病気について、その症状や予防、早期発見のポイントを詳しく解説。これからスコティッシュフォールドを迎えようと考えている方はもちろん、すでに一緒に暮らしている方も、愛猫との生活をより豊かにするためのヒントがきっと見つかるはずです。
この記事の結論
- 折れ耳と丸い頭、くりっと丸い大きな瞳が可愛いい人気の猫種
- 優しく甘えん坊な性格で、飼い主さんと遊ぶことを好むが運動量は少ない
- 定期的なブラッシングと、折れ耳によって汚れが溜まりやすい耳の掃除は必須
- スコティッシュフォールドの平均価格は6万円~45万円と幅広い
目次
スコティッシュフォールドとは?基本情報と歴史

まん丸の顔と愛らしい垂れ耳が魅力のスコティッシュフォールド。「スコ」という愛称で親しまれ、その穏やかな性格から、多くの家庭で愛されています。
しかし、その特徴的な垂れ耳は、遺伝子突然変異によって生まれたものであり、特有の健康問題を引き起こす可能性も秘めています。
この記事では、スコティッシュフォールドがどのような猫種なのか、その歴史的背景から魅力、注意すべき点まで、基本的な情報を詳しく解説します。
温厚で気ままな性格
人には懐きやすい
あまり鳴かない
運動量は少ない
その他情報
原産地 | スコットランド |
猫種公認団体 | CFA,TICA |
大きさ | 中型 |
平均寿命 | 10歳~13歳 |
なりやすい病気 | 骨軟骨形成異常,外耳炎,肥大型心筋症,尿路結石症,多発性嚢胞腎 |
参考価格 | 6万円~45万円 |
被毛
抜け毛 | 多い |
毛質 | ダブルコート |
毛色 | ホワイト,レッド,ブルー,ブラック,ブラウンタビー |
毛の長さ | 短毛or長毛 |
スコティッシュフォールドの原産地と歴史的背景
スコティッシュフォールドは、その名前の通りスコットランドが原産の猫種です。1961年にスコットランドの農場で、普通の耳を持つ母猫から、耳が折れ曲がった子猫が突然変異で生まれたのが始まりとされています。
この特徴的な垂れ耳を持つ子猫「スージー」が、現在のスコティッシュフォールドの祖先となりました。スージーの子猫から繁殖が進められ、1970年代にはアメリカに渡り、人気を確立しました。
突然変異で生まれた垂れ耳の秘密
スコティッシュフォールドの最大の特徴である垂れ耳は、遺伝子の突然変異によって生まれたものです。
この垂れ耳の遺伝子は優性遺伝のため、親猫のどちらかが垂れ耳であれば、子猫にもその特徴が受け継がれる可能性が高いです。
しかし、この遺伝子には、後述する「遺伝性骨軟骨異形成症」という病気を引き起こすリスクも含まれています。
この病気のリスクを軽減するため、現在では垂れ耳同士の交配は行わず、耳の立ったアメリカンショートヘアなどとの交配が主流となっています。
日本におけるスコティッシュフォールドの人気と現状
日本でもスコティッシュフォールドは非常に人気が高い猫種です。その愛らしい見た目と、おおらかな性格が日本の飼い主さんのライフスタイルに合っていることが、人気の理由のひとつです。
ペットショップやブリーダーから迎えられることが一般的ですが、近年ではその人気ゆえに、安易な交配による遺伝疾患を持つ個体が増えているという問題も指摘されています。
迎え入れる際は、信頼できるブリーダーやショップを選び、猫の健康状態をしっかり確認することが重要です。
スコティッシュフォールドの特徴と魅力

スコティッシュフォールドは、その見た目の可愛らしさだけでなく、性格や行動にも独自の魅力を持っています。彼らの個性を理解することで、愛猫との生活はより豊かなものになります。
ここでは、スコティッシュフォールドが持つ、人を惹きつけてやまない特徴と魅力について掘り下げていきましょう。
愛くるしい垂れ耳と丸顔
スコティッシュフォールドの魅力は、何と言っても愛くるしい垂れ耳と丸顔です。耳が前に折れ曲がっているため、顔がより丸く、幼く見えます。この特徴的な見た目が、多くの人々を虜にしています。
耳の折れ方は個体差があり、折れ具合によって「シングルフォールド」「ダブルフォールド」「トリプルフールド」などと呼ばれます。耳が立っている子もいますが、性格は垂れ耳の子と変わりありません。
穏やかで人懐っこい性格
スコティッシュフォールドは、非常に穏やかで人懐っこい性格の持ち主です。
攻撃的な面はほとんどなく、飼い主さんや家族、他のペットとも仲良く過ごすことができます。甘えん坊で、飼い主さんに撫でられることを好みます。
また、鳴き声も小さく、静かなので、集合住宅でも飼いやすいと言えるでしょう。
スコ座りや猫だるまなどユニークな行動
スコティッシュフォールドは、他の猫には見られないユニークな行動をすることがあります。
- スコ座り: まるで人間のように、後ろ足で座る姿勢。
- 猫だるま: 仰向けになって、お腹を丸出しにする姿勢。
- 二足立ち: 後ろ足で立ち上がり、まるでミーアキャットのような姿勢。
これらの行動は、その柔軟な体型と性格からくるものですが、中には病気が原因で関節に負担がかかり、このような姿勢を取っている場合もあります。愛猫の行動をよく観察し、異常がないか確認することが大切です。
スコティッシュフォールドの注意すべき病気と健康管理

スコティッシュフォールドは、愛らしい垂れ耳という特徴ゆえに、他の猫種にはない特有の病気のリスクを抱えています。
特に注意が必要なのが、遺伝性の病気です。ここでは、スコティッシュフォールドが特にかかりやすい病気とその対策、そして日々の健康管理について詳しく解説します。
愛猫の健康と幸せを守るため、飼い主さんが知っておくべき情報をまとめました。
遺伝性骨軟骨異形成症とは?
スコティッシュフォールドを飼う上で、最も注意しなければならないのが遺伝性骨軟骨異形成症という病気です。これは、垂れ耳の遺伝子と関連がある遺伝性疾患で、骨や軟骨に異常が生じる病気です。
病気が進行すると、手足の関節にコブができたり、歩行困難になったり、激しい痛みを伴ったりします。この病気は発症させないことが何よりも大切で、健康管理をしっかり行う必要があります。
発症するメカニズムと症状
この病気は、垂れ耳の遺伝子を持つ猫に、その遺伝子がホモ接合(両親から同じ遺伝子を受け継ぐ)になった場合に発症すると考えられています。
異形成の症状は、生後数カ月で現れることもあれば、成長してから発症することもあります。主な症状としては、以下のようなものがあります。
- 足を引きずる、かばうように歩く
- 歩き方がぎこちない
- 手足の関節が腫れている、触ると痛がる
- 抱っこを嫌がる
- 遊びたがらない、運動を避ける
これらの症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
早期発見のためのチェックポイントと予防策
この病気の早期発見と予防のためには、日々の生活で以下のことに気をつけましょう。
項目 | 飼い主がすべきこと |
---|---|
観察 | 歩き方や関節の動きに異常がないか、毎日チェックする。 |
体重管理 | 関節に負担をかけないよう、適切な体重を維持する。 |
床材 | 滑りにくい床材やカーペットを敷き、関節への負担を減らす。 |
定期検診 | 定期的な健康診断で、早期に異常を発見する。 |
かかりやすい病気とその対策
スコティッシュフォールドは、遺伝性骨軟骨異形成症以外にも、注意すべき病気がいくつかあります。
外耳炎
垂れ耳は、耳の中が蒸れやすく、雑菌が繁殖しやすいため、外耳炎にかかりやすい傾向があります。
- 対策: 定期的に耳の内部をチェックし、専用の洗浄液で優しくお手入れをしましょう。
毛玉症
長毛種の場合は、グルーミングで飲み込んだ毛が胃や腸で固まり、毛玉症になることがあります。
- 対策: 定期的なブラッシングで抜け毛を取り除き、毛玉ケア用のフードやサプリメントを検討しましょう。
腎臓病
猫はもともと腎臓病にかかりやすい動物です。スコティッシュフォールドも例外ではありません。
- 対策: 新鮮な水をいつでも飲めるようにし、年齢に合わせた食事管理を徹底しましょう。また、定期的な健康診断で腎臓の状態をチェックすることが重要です。
スコティッシュフォールドの適切な飼い方と環境

スコティッシュフォールドは、その愛らしい見た目から衝動的に迎え入れたくなるかもしれませんが、一緒に暮らすためには事前の準備が欠かせません。猫を飼うことは、その生涯にわたる責任を伴う大切な決断です。
特に、スコティッシュフォールドは遺伝性疾患のリスクを抱えているため、猫が快適に、そして安全に暮らせる環境を整えることが非常に重要です。
ここでは、子猫を迎え入れる際の心構えから、必要なグッズ、そして日々の環境づくりについて具体的にご紹介します。
スコティッシュフォールドと暮らすための準備
子猫を迎え入れる際の心構え
子猫を迎え入れるということは、家族が増えるということです。その子猫が成長し、高齢猫になるまで、約15年〜20年の長い時間を共に過ごすことになります。
そのため、将来のライフプランや経済状況を考慮した上で、迎え入れる決断をすることが重要です。
また、スコティッシュフォールド特有の遺伝性骨軟骨異形成症など、病気のリスクについても理解し、万が一に備える心構えが必要です。
準備しておきたいグッズリスト
子猫を迎え入れる前に、以下のグッズを準備しておきましょう。
- ケージ・キャリー: 最初はケージ内で安心できるスペースを確保し、病院への移動にも使います。
- トイレ: 子猫の体がすっぽり入るサイズのもの。
- トイレ砂: 子猫が口にしても安全な素材を選びましょう。
- 食器: 安定感のあるフードボウルと水入れ。
- フード: 迎え入れる前に与えられていたものと同じフードを用意するのが理想です。
- ベッド: ふかふかした素材のものがおすすめです。
- おもちゃ: 猫が興味を持つようなおもちゃをいくつか用意しましょう。
室内での安全な環境づくり
スコティッシュフォールドは室内での飼育が基本となります。安全で快適な環境を整えることで、猫の心身の健康を守り、ストレスなく暮らせるようにしてあげましょう。
運動できるスペースと遊び方の工夫
スコティッシュフォールドは活発に走り回るタイプではありませんが、適度な運動は必要です。上下運動ができるキャットタワーを設置したり、おもちゃを使って遊んであげたりして、運動不足を解消しましょう。
特に、遺伝性疾患のリスクを抱えるスコティッシュフォールドは、関節に負担がかからない遊び方を工夫することが大切です。
無理なジャンプをさせるのではなく、低い場所で遊んであげたり、猫じゃらしをゆっくり動かしたりしてあげると良いでしょう。
室温や湿度管理のポイント
スコティッシュフォールドは、極端な暑さや寒さに弱い猫種です。室温は20〜25℃、湿度は50〜60%を目安に保ちましょう。特に冬場は、暖房器具の近くに猫が長時間いないよう注意が必要です。
夏場は熱中症にならないよう、エアコンなどで室温を調整してあげましょう。
冬場の乾燥や夏場の蒸し暑さは、猫の体調不良や皮膚トラブルの原因になるため、常に適切な環境を維持することが大切です。
スコティッシュフォールドの日常的なケア

スコティッシュフォールドを健康に長生きさせるためには、毎日の適切なケアが欠かせません。特に、彼らの特徴である垂れ耳は、他の猫種よりも注意深いお手入れが必要です。
また、被毛や皮膚のケア、年齢に合わせた食事管理も、猫の健康を維持する上で重要なポイントとなります。ここでは、スコティッシュフォールドの日常的なお手入れ方法について詳しく解説します。
垂れ耳ならではのお手入れ方法
スコティッシュフォールドの最大の特徴である垂れ耳は、通気性が悪いため、汚れや湿気がたまりやすいというデメリットがあります。これにより、外耳炎にかかるリスクが高くなります。
- 耳のチェック: 毎日、耳の中をチェックし、汚れや赤み、かゆみがないか確認しましょう。
- 耳掃除: 汚れが目立つ場合は、月に1〜2回程度、猫用の耳洗浄液を使って優しくお手入れをします。綿棒は耳の奥を傷つける可能性があるため、使用せず、コットンやガーゼを使いましょう。
- かかりつけ医への相談: 異常を感じたら、自己判断せず、すぐに動物病院に相談しましょう。
被毛・皮膚のケアとシャンプーのコツ
スコティッシュフォールドの被毛は短毛・長毛のタイプがあり、それぞれお手入れ方法が異なります。
被毛タイプ | お手入れ方法 |
---|---|
短毛種 | 週に2〜3回のブラッシングで、抜け毛や汚れを取り除く。 |
長毛種 | 毎日ブラッシングを行い、毛玉ができるのを防ぐ。 |
シャンプーは、猫がストレスを感じるため、頻繁に行う必要はありません。年に1〜2回程度、汚れがひどい時や、換毛期に行うのが一般的です。
猫用のシャンプーを使用し、お風呂の温度は38℃前後のぬるま湯に設定しましょう。シャンプー後は、しっかりとタオルドライし、ドライヤーで乾かしてあげましょう。
食事と栄養管理
健康な体を維持するためには、適切な食事と栄養管理が不可欠です。
肥満予防のための食事量と選び方
スコティッシュフォールドは、元々骨格ががっしりしており、肥満になりやすい傾向があります。肥満は関節に負担をかけ、遺伝性疾患を悪化させるリスクを高めます。
- 食事量: パッケージに記載された目安量を守り、おやつは少量に留めましょう。
- フード: 総合栄養食をメインに与え、年齢や体質に合わせたフードを選びましょう。
年齢に合わせた食事の工夫
猫の食事は、年齢に合わせて切り替える必要があります。
- 子猫: 成長に必要な高カロリー・高タンパクなフードを与えます。
- 成猫: 体重管理に配慮したフードに切り替えます。
- 高齢猫: 消化が良く、関節ケア成分が含まれたフードを選びましょう。
スコティッシュフォールドを長生きさせるための秘訣

スコティッシュフォールドと少しでも長く一緒にいるために、飼い主さんができることはたくさんあります。
遺伝性疾患のリスクを理解し、毎日のケアや健康管理を徹底することが、猫の長寿に繋がります。
ここでは、スコティッシュフォールドが健康で幸せな一生を送るために、特に重要な3つの秘訣をご紹介します。
定期的な健康診断の重要性
スコティッシュフォールドは、見た目には元気そうに見えても、内側で病気が進行している可能性があります。
特に、遺伝性疾患を持つこの猫種にとって、定期的な健康診断は病気の早期発見に繋がり、非常に重要です。年に一度は必ず動物病院で健康診断を受けさせましょう。
健康診断では、血液検査やレントゲン検査などを行い、骨や内臓の状態をチェックすることができます。
ストレスのない生活環境
猫にとって、ストレスは万病の元です。スコティッシュフォールドは穏やかな性格ですが、環境の変化や騒音、過度な構いすぎなどがストレスの原因になることがあります。
ストレスの原因 | 対策例 |
---|---|
環境の変化 | 新しい家具を置く際は、徐々に慣れさせる。 |
騒音 | テレビや音楽の音量を抑える。 |
トイレの不満 | トイレを清潔に保ち、複数設置する。 |
遊び不足 | 毎日決まった時間に遊ぶ時間を作る。 |
愛猫とコミュニケーションを深める方法
スコティッシュフォールドは、飼い主さんとのスキンシップを好みます。日々のコミュニケーションを大切にすることで、愛猫との絆を深め、精神的な安定にも繋がります。
- ブラッシング: ブラッシングは毛並みを整えるだけでなく、猫との大切なコミュニケーションの時間です。
- 優しく撫でる: 猫が喜ぶ場所(顎の下や背中など)を優しく撫でてあげましょう。
- 話しかける: 穏やかな声で話しかけることで、猫は安心感を得ます。
- 遊び: 猫じゃらしなどのおもちゃを使って、毎日一緒に遊んであげましょう。
スコティッシュフォールドの理解度チェック
この記事の執筆者
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