愛猫とのお別れ

愛猫が死んでしまったら何をすべき?必要になる手続きと届け出

ある日突然、大切な愛猫が亡くなってしまうということは、現実に起こり得ることです。

そんなときに適切な手順でお別れをしてあげることができれば、苦しまずにお別れをすることだってできるようになります。

今、もしかしたらそうした状況にいる飼い主さんや、事前に知っておきたいと思っている飼い主さんに向けて、この記事ではお別れの手順と供養の方法をまとめました。

いつかは起こりうる愛猫とのお別れでパニックにならないよう、どうすべきかを知っておきましょう。

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nademo編集部

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愛猫が亡くなったら最初にすべきこと

愛猫がなくなってしまった、といっても必要となってくるのが死亡確認です。

これは飼い主さん自身で判断するケースが多く、どこを基準に判断するか知っておくと良いでしょう。

呼吸の停止お腹の動きを確認、口や鼻にティッシュを当てて確認
脈の停止胸に触れて動きを確認
瞳孔反射瞳に光を当てて反応を確認

亡くなっているかどうかは、大きくこの3つで判断することができます。

また、死んでしまったら死後硬直が始まり、体は冷たくなっていきます。そのため死後硬直が見られれば、死亡していると判断できます。

死後硬直が始まってから時間が経つと体を動かすことが難しくなるため、姿勢を整えてあげるなど、お別れの準備を早めに始めましょう。

愛猫とのお別れの準備

もし愛猫が亡くなってしまったら、最初はショックで何も手がつかないかもしれません。

ですが、そのまま放置などできませんよね。

それ以上は苦しまないようにケアしてあげることと、見送るための準備を早めに始めます。

姿勢を整えてあげる

死後30分ほどで死後硬直が始まり、2時間ほど経つと体を動かすことは難しくなります。

そのため、姿勢が苦しそうであれば、整えてあげましょう。

四肢を内側に折りたたんでいき、眠っているような姿勢に整えます。

眠るときの姿勢がもっとも楽な姿勢なので、飼い主さん自身の手でしてあげましょう。

もし死後硬直が始まってから時間が経っており、体を動かすことが難しいなら無理にする必要はありません。

手足が伸びきってしまっていると、棺に入らないこともあります。

ただ、無理に体を動かすと遺体を損傷してしまう可能性もあるため、避けておきましょう。

体を清めてあげる

汚れた部分があれば拭き取ってあげて、被毛にはブラッシングをしてあげます。

瞳があいているなら、優しく閉じてあげましょう。

「口、鼻、お尻」などは体液や糞尿が漏れ出てしまうこともあります。コットンやガーゼなどを使って、キレイにしてあげます。

体を冷やして安置する

そのままにしておくと遺体は徐々に腐敗してしまうため、夏場は特に冷やしてあげることを徹底しましょう。

棺があれば棺に、なければキレイなダンボールなどを使って寝かせてあげます。

寝かせるときにはタオルやペットシーツなどを使い、優しく包んであげます。

遺体の周りには保冷剤やドライアイスを置き、腐敗しないような対策を行います。

直射日光が当たらないような場所で安置し、葬儀の準備に取り掛かりましょう。

愛猫の供養方法

遺体を安置したら、供養の方法を決めて連絡しなければなりません。

自宅の庭に埋葬する場合は必要ありませんが、現実的には火葬場を利用して供養することが一般的です。

大きく分けて3種類の方法がありますので、飼い主さん自身で決めて選びましょう。

火葬

現在ではこの火葬がもっとも一般的です。

民間のペット火葬業者や、霊園などに依頼することとなります。

火葬はいまもっとも種類が多くなってきており、その魅力のひとつが”手厚い供養”です。

葬儀から火葬まで、そしてその後の遺骨返却など、全て丁寧に対応してくれます。

自宅まで迎えに来てくれることもありますし、人間同様に個別火葬なども対応してくれます。

ただし、手厚い供養である反面、料金はやや高額になりがちです。

業者も多いので数社を比較してから判断する、というのが良いでしょう。

土葬

一昔前までは一般的だった土葬も、今ではかなり少なくなってきています。

自宅に大きな庭があるような場合なら可能ですが、そもそもこうした土地がなければできません。

費用は非常に安く、全くかからないこともありますが、近隣住民へのニオイの配慮や他動物による掘り起こしなどのデメリットもあります。

もちろん私有地以外には埋葬することができませんので、その点においても選択されることは少なくなっているでしょう。

自治体による引き取り 

火葬と土葬の中間に位置するのが、各自治体による引き取りが可能となっています。

自治体に依頼すると数千円程度での供養が可能になるものの、葬儀や火葬というより焼却処分という扱いになってしまいます。

大切にしていた愛猫であるにも関わらず、”廃棄物”として処理されてしまうためメリットは料金面のみ。

また、一般的には遺骨の返却なども対応していないため、選びづらい要素が多いですよね。

愛猫の火葬業者を選ぶなら

猫の飼育頭数は2021年時点で犬の飼育頭数を超えてきていることもあって、火葬業者も多くなってきています。

その分、業者ごとに特徴や魅力も異なってきます。それぞれの業者を比較し、ご自身と愛猫に合った業者・プランを選びましょう。

出典:ペットフード協会「2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査 結果」

合同火葬

合同火葬は他飼い主さんが飼っていたペットと一緒に火葬される、という火葬プランです。

一緒に火葬されるため遺骨の返却は基本的にできず、個別火葬と比較すれば料金は安く済みます。

火葬業者や霊園などが合同火葬に対応しており、指定された日付・曜日で合同火葬が行われます。

火葬業者火葬を依頼し、火葬後は霊園等で埋葬・供養される
霊園火葬から埋葬・供養まで一括して行える

火葬業者には火葬だけを依頼することが多く、火葬したあとの埋葬は霊園等へ移動してから行います。

対して霊園に依頼した場合は、火葬から埋葬までをその霊園で行えるというメリットがあります。

合同火葬でかかる費用は5,000円~10,000円程度が目安料金となっています。

個別火葬

個別火葬は一頭ずつ個別に火葬してくれるため、合同火葬よりも手厚く供養してあげられます。

この個別火葬もいくつかの種類があり、「一任、訪問、立会」といったプランがあります。

一任立会いやお骨上げはできず、火葬スタッフに全て任せる
訪問自宅まで迎えに来てもらって火葬し、拾骨や返骨ができる
立会い火葬に際して立会いが可能となる

一任の場合は立会いお骨上げができないプランで、基本的には火葬場のスタッフに全てを任せてしまうプランとなっています。

返骨できる業者とできない業者がありますが、個別火葬の中ではもっとも安く済みます。

訪問の場合は自宅まで迎えに来てもらい、その場で火葬が行なえます。

環境によっては近隣住民へ配慮し、移動してから行われることもあります。

業者指定の時間まで待たせてあげたくない、といったときにも対応ができて、手厚い供養が可能になっています。

立会いの場合は、一般的な火葬プランとなっており、火葬時にも立会いが可能となっています。

火葬から収骨などまで飼い主さん立会いの下、実施が可能。もっとも手厚い個別火葬となっており、これに伴って料金も高くなります。

猫に死亡届は必要?

死亡届

死亡届とは、ペットが死んだときに提出が必要となる届け出のことです。

犬の場合には必要とされていますが、猫の場合には必要ありません。

愛犬の場合には犬鑑札や狂犬病ワクチン接種済票などを登録しており、これらと一緒に死亡届を提出します。

ですが愛猫の場合にはこうした登録自体を行っていないので、亡くなった場合にも死亡届の提出は必要ありません。

ただし、マイクロチップの登録などを行っていた場合には、マイクロチップ情報登録サイトにて届け出の必要があります。

まとめ

愛猫が亡くなったとわかったときはまだショックが大きいでしょうが、まずは死亡確認を行いましょう。

すぐにお別れの準備に取り掛かる、ということは難しいでしょうが、時間をかけすぎると死後硬直が始まってしまいます。

安らかに眠ってもらえるよう、”死後硬直が終わるまでに姿勢を整えてあげる”ということを忘れずに。

その後の供養方法は事前にご家族と話し合っておくとスムーズに進められます。

精神的な負担もかなり大きくなるので、事前に準備をしておけば当日にアタフタすることもありません。

愛猫が亡くなるというのはとても悲しい出来事ですが、手厚い供養で安らかに眠ってもらうことを心がけましょう。

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nademo編集部

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