猫の年齢

猫の高齢期(シニア期)に見られる症状とは?何歳から変化が現れる?

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高齢期を迎えた猫は老化兆候が出始め、見た目や行動がこれまでとは変わってきます。

これに伴って環境や食事、被毛や歯のケアなど、若い頃の方法とは変えていくことが必要になります。

加えて、普段は見落としがちなところも含めて、より念入りな観察・健康チェックをしてあげることが望ましいです。

愛猫に必ず訪れる高齢期。老化するとどうなるのか、正しいお世話の方法についてご紹介します。

この記事の結論

  • 猫の高齢期は10歳頃からが、人間で言うところの60歳~70歳代
  • 猫が高齢期になると、毛艶が悪くなったり、口臭や目やになども見られるようになる
  • 高齢猫は運動も苦手になるため、段差でのケガやトイレの失敗に注意が必要
  • 高齢猫には高齢猫に合う環境の再構築が必要になる

担当執筆者

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猫の高齢期(シニア期)は一般的に10歳~14歳

猫の高齢期は10歳~14歳頃で、人間で言うと60歳代~70歳代に相当します。ひとつの基準として、10歳頃にはすでにシニアである、と認識しておいて問題ないでしょう。

見た目に大きな変化がなくても、見た目だけが若くても、体は立派なシニアとなっています。

大まかな年齢ごとのライフステージは下記の通り。明確な区分ではなく、あくまで目安のひとつです。

離乳期2ヶ月~3ヶ月目
幼猫期3ヶ月~12ヶ月(1歳)
成猫期1歳~7歳
中高齢期7歳~10歳
高齢期10歳~14歳
後期高齢期15歳以上

この辺りから体調に少しずつ変化が出てくる時期でもあり、病気に罹りやすくなっていきます。

成猫期であればしなかったケガをしたり、いつも食べているキャットフードとの相性が悪くなることで食べなくなってしまったり、病気だけではなく細かな違いが見え始めます。

毎日しっかりと観察していなければ気付けないようなことも多いため、日頃から様子をよく観察して気にしてあげましょう。

そして猫の高齢期には、見た目や行動の変化など、老化のサインが徐々に出てきます。人間と同様に、加齢は自然なプロセスであり、病気ではないので心配はありません。

ただ、若い頃とは餌やお世話の方法も変わってきますので、猫の老化とはどのようなものか知っておくと良いでしょう。

高齢の猫に現れやすい見た目の変化

猫は高齢期になると、少しずつ見た目が変化してきます。

一見若いけど、良く見ると若い頃とは「なんか少し違う」という印象を持ち始めるのがこの頃。

歯や毛並み、爪や口内環境など、変化に合わせたより念入りなケアが必要になってきます。

歯が黄ばみ、茶色くなる

高齢期になると歯石が付いて歯の色が黄ばみ、茶色く変化してきます。

老化現象ではありますが、歯磨き習慣のない猫はよりこのサインが出やすくなります。

歯石を放置しておくと歯周病になり、臓器などに影響を及ぼす恐れがあるため、動物病院などで治療してもらいましょう。

歯磨き習慣があっても完璧に除去できていることは多くないので、高齢期になると歯の黄ばみがわかるようになった、ということもあり得ます。

若い頃から歯磨き習慣は必ず付けておき、10歳あたりを境として一度、動物病院で歯石除去をしてもらうのも良いでしょう。

毛がパサついたり、毛玉ができやすくなる

艶々だった毛並みも、高齢期になるとパサつきや毛玉ができやすくなります。

こうした変化の原因は、タンパク質・脂質などの不足や乾燥が挙げられます。

毛玉ができやすくなるのは、毛づくろいの減少などが原因です。

どちらも病気の場合にも見られるサインでもあるため、健康状態を良くチェックすることが必要です。

爪が伸びやすくなる

猫は高齢になると、若い頃の様に爪とぎをしなくなったり、回数が減ってくるため爪が伸びやすくなります。

また、古い爪が剥がれないまま残ってしまうため太く、厚くなってしまうことも原因のひとつです。

巻爪になると肉球に刺さりやすくなるため、こまめに切ってケアしてあげることが必要になります。

爪とぎと爪切りは別の役割があるものなので、必ず爪切りは個別にしてあげましょう。

口臭が出やすくなる

高齢期の猫は歯石が付着しやすくなり、その結果、口臭がニオイやすくなります。

歯石を放置したことによる歯周病が原因のものなどは、治療や口内ケアをすることで改善します。

他にも、胃炎や腎不全などの病気も考えられますので、もし口臭が気になるようであれば、動物病院で診てもらいましょう。

目やにが増える

目やには生理現象なので、特に問題はありませんが、老猫になると量が増えることがあります。

年齢とともにグルーミングをしなくなったのが原因と考えられるため、こまめに優しく拭き取ってあげるなどのケアが必要です。

他にも、結膜炎に罹っている場合もありますので、涙や腫れなどの症状もある場合は、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

高齢の猫に現れやすい行動の変化

猫は高齢期になると、見た目だけでなく行動にも変化が見られます。

若い頃得意だったジャンプや段差を乗り越える俊敏な動きが少なくなります。

寝る時間がさらに増えたりして、動かない分、食が細くなる子も。

トイレに失敗して粗相をしてしまう子もいますが、老化は避けられない現象なので、優しく見守ってあげましょう。

ジャンプや段差を乗り越えるのが困難になる

若い頃は華麗な身のこなしだった猫も、高齢期になると得意のジャンプや段差を乗り越えることが難しくなります。

年齢とともに身体能力が落ちていくのは人間と同じで、仕方のない事と言えます。

若い頃とは環境も変えて、段差をなくしたり、登るための足場を増やすなど、過ごしやすい工夫をしてあげると良いでしょう。

食欲が落ちる

猫は高齢期になると、食が細くなりがちです。運動量や基礎代謝が少なくなるため、同時に食欲も落ちてきます。

食事の量が減る分、栄養素に気をつけて、徐々にシニア用フードに切り替えるなどしましょう。

病気で食欲が落ちている場合もありますので、食べる量をチェックしながら健康状態に気をつけてあげてください。

トイレがうまく使えなくなる

高齢期の猫は、トイレに失敗してしまう子もいます。決して失敗したくてしているわけではなく、老化現象の一種です。

筋力の低下や関節痛などが原因で、トイレの縁が高すぎるとまたぐことが難しくなったりします。

使いやすい高さのものを猫が落ち着ける場所に置き、常に清潔な状態にしておいてあげましょう。

腎臓病や膀胱炎などの病気も考えられますので、健康チェックは欠かさずに。

寝ている時間が長くなる

猫は元々睡眠時間が長い動物ですが、高齢期になるとより長くなり、1日20時間以上寝ることもあります。

子猫の頃も1日20時間以上を寝るものですが、成猫を過ぎて高齢になってくると再び睡眠時間が長くなります。

老化により体力が落ちているので、寝ることでエネルギー消費を防ぎ、体力を温存しているのです。

これまで以上に寝る場所が重要になってきますので、寝心地の良い落ち着いた環境を用意してあげましょう。

高齢期の猫がかかりやすい病気

人間でも高齢になってくると体のさまざまな部分に異変が生じ、病気がちになってしまうものです。これは猫も同様。

個体差はありますが、高齢期になる猫の気をつけたい病気については次の通りです。

猫は人間と同じで、高齢期になると様々な病気に罹りやすくなります。

老齢期の猫が発症しやすいのが、腎臓機能の低下によって起こる慢性腎臓病で、その他にも尿路結石症や腫瘍などがあります。

これらは日頃の観察や健康チェック、動物病院での定期的な健康診断によって予防・早期発見できます。

ちょっとした変化も見逃さないようにしましょう。

高齢期を迎えた猫のお世話方法

高齢期の猫特有の老化兆候が出始めたら、それまでのお世話の方法も変えるサインです。

高い場所にもアクセスしやすくする、食事を高齢期用に切り替える、水やトイレを複数置く、被毛や歯のケアなど。

若い時期より、一層手厚いお世話が必要になりますので、いたわる気持ちで色々準備してあげてください。

傾斜台や階段を愛猫が座りたい場所に設置する

高齢期の猫は筋力が低下するため、これまで登っていた高さのある場所に行きたくても登りづらくなってしまいます。

そこで傾斜台や階段を置くなどして、足場を増やすことでスムーズに行き来することができるようになります。

ソファの上など、猫がお気に入りの場所に快適にアクセスできるような、過ごしやすい環境を用意してあげましょう。

年齢に合わせた食事に切り替える

食事も食べやすいもの、消化が良いものなど、高齢期に合わせたものに切り替える必要があります。

運動量が減るのでカロリーが低く、タンパク質など高齢期の猫が必要な栄養素をバランス良く含んだものが良いでしょう。

運動量が減るのと同時に食欲も落ちてしまっている場合は、カロリーを抑えすぎることで痩せすぎてしまう可能性もあります。

市販のフードには高齢期用のものが売られていますので、そちらを選ぶのもおすすめです。

新鮮な水やトイレを複数箇所に用意しておく

高齢期になると動きが遅くなり、トイレが遠くにあると辿り着く前に間に合わないことも考えられます。

そのため、可能であれば複数箇所にトイレを置いておくことをおすすめします。

いつも使っているトイレと同じタイプのものを置いておけば、トイレであることを認識しやすくなります。

また、水分補給も猫にとってはとても大事なので、新鮮な水を1箇所に用意するだけでなく、複数箇所に置くとより安心です。

毎日歯磨き(歯のケア)をする

高齢期の猫は歯石が溜まりやすいので、予防のためにも毎日歯磨きなどのケアをしてあげましょう。

口周りを触られる歯ブラシを使った歯磨きは、若いうちから慣れていないとなかなか難しいものです。

子猫のうちから慣れてもらうというのは当然のこと、どうしても難しい場合はガーゼなどで優しく歯を拭き取ってあげるのもいいでしょう。

いずれも無理強いはせず、歯石を取る場合は必ず動物病院に相談してください。

愛猫のためと言っても、無理に力づくでやろうとすると必要以上に嫌がり、歯磨きが全くできなくなる可能性もありますよ。

毎日ブラッシングをする

高齢期の猫は自力で毛づくろいをすることが難しくなり毛並みが悪くなってくるため、毎日ブラッシングをしてあげましょう。

溜まった毛を取り除くことで毛玉を防ぎ、皮膚を清潔に保つことで皮膚病を予防する効果もあります。

短毛種でも長毛種でも、毎日丁寧に優しくブラッシングしてあげると、それだけでも毛ヅヤは見違えるようになります。

毎日健康チェックを兼ねたコミュニケーションをしながらできるので、ぜひ習慣化してみてください。

高齢期を迎えた愛猫のために飼い主がやるべきこと

愛猫が高齢期を迎えた飼い主は、猫の様子を今まで以上に観察することが大事です。

見た目や食事・トイレの様子、動きなどに少しでもいつもと変化がないか注目していれば、病気なども早期発見することができます。

さらに、優しく抱っこしてコミュニケーションを取りながら、体に異常がないか触りながらチェックするとなお良いでしょう。

過度なスキンシップを猫は望みませんが、体調の変化を見逃さないことはとても大事なこと。

ちょっとした変化を見逃さないためには、毎日しっかりと観察してあげる必要があります。

猫が中高齢期に入ったら半年に1回は健康診断

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猫の中高齢期は人間でいうところの40代後半に差し掛かるため、健康診断のペースは早くなります。

それまでは年に1回だったとしても、中高齢期以降に関しては半年に1回のペースがおすすめ。

高齢期には毎日のセルフチェックも欠かせませんが、ちょっとした変化があれば早めに動物病院へ。獣医師さんに健康状態を診てもらいましょう。

気になるときにすぐ病院へ行くのはもちろん、健康なうちから検査数値などはメモしておくと、変化にも気付きやすいですよ。

高齢期の猫にとって飼い主のまめな気遣いこそが、病気予防と健康維持への鍵となります。

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