「愛犬がアーモンドを欲しがっているけれど、与えても大丈夫なのかな?」そんな疑問をお持ちの飼い主さんは少なくないでしょう。
人間にとっては健康に良いとされるアーモンドですが、実は犬にとっては思わぬ危険が潜んでいる可能性があります。
この記事では、犬にアーモンドを与えてはいけない理由や、もし食べてしまった場合の対処法、そして安全に与えられるナッツの種類について、詳しく解説します。
愛犬の健康を守るために、ぜひ最後までお読みください。
この記事の結論
- 犬にアーモンドを与えることは、肝臓や消化器に重大な悪影響を及ぼす可能性がある
- もし犬がアーモンドを摂取した場合は、摂取量と犬の大きさ、具体的な症状を把握する
- 犬に安全なナッツはピーナッツや栗などごく一部であり、いずれも無塩・無糖・少量に限る
- フードやおやつの成分確認、食品の徹底管理、定期的な健康チェックが重要
目次
犬にアーモンドを与えてはいけない理由とは?

多くの飼い主さんがご存知のとおり、人間にとって健康的で美味しい食品でも、犬にとっては有害となるものが数多く存在します。
私たち人間は美味しく食べられるアーモンドも、犬にとっては体に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
その主な理由として、アーモンドに含まれる特定の成分が犬の消化器系に負担をかけたり、中毒症状を引き起こしたりするリスクがあるからです。
愛犬の健康を守るためには、犬が食べても安全なものとそうでないものを正しく理解しておくことが非常に重要です。
アーモンドに含まれる「アフラトキシン」の危険性
アーモンドを保存している環境によっては、カビの一種であるアスペルギルス属菌が増殖し、アフラトキシンという非常に強力なカビ毒を生成することがあります。
このアフラトキシンは、熱に強く、通常の調理では分解されないため、摂取してしまうと犬の健康に深刻な被害をもたらす可能性があります。
特に湿度の高い場所での保存や、古いアーモンドには注意が必要です。
アフラトキシンが犬の体に与える影響
アフラトキシンは犬の体内で特に肝臓に大きなダメージを与えることが知られています。
少量でも継続的に摂取すると慢性的な肝障害を引き起こす恐れがあり、大量に摂取した場合には急性肝不全や出血性疾患、ひどい場合には死に至ることもあります。
具体的な症状としては、食欲不振、嘔吐、下痢、黄疸、ぐったりするなどの様子が見られます。これらの症状に気づいた場合は、速やかに動物病院を受診してください。
人間と犬の消化機能の違い
人間と犬では消化機能や代謝システムが大きく異なります。
人間はアーモンドを比較的安全に消化できますが、犬の消化器系は特定の成分を効率的に分解・排出する能力が低いため、アーモンドに含まれる成分が体に蓄積しやすくなります。
特に、脂肪分の消化能力が人間ほど高くないため、高脂肪なアーモンドは膵臓に負担をかけ、膵炎を引き起こすリスクも高まります。
中毒症状を引き起こすその他の成分
アーモンドはアフラトキシンだけでなく、他にも犬にとって有害となる可能性のある成分を含んでいます。
これらの成分が犬の体内でどのように作用し、どのような症状を引き起こすのかを理解することは、愛犬を危険から守るために不可欠です。
シアン化合物の影響
一部のアーモンド、特に苦味のあるビターアーモンドには、体内でシアン化合物(青酸)を生成するアミグダリンという成分が含まれています。
シアン化合物は酸素の運搬を妨げ、細胞の呼吸を阻害するため、犬が摂取すると呼吸困難、けいれん、心臓の問題などの中毒症状を引き起こす可能性があります。
市販されているスイートアーモンドはアミグダリンの含有量が少ないですが、リスクはゼロではありません。
高脂肪による消化器への負担
アーモンドは非常に高脂肪な食品です。犬が大量にアーモンドを摂取すると、その豊富な脂肪分が消化器系に過度な負担をかけ、消化不良や下痢、嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。
さらに深刻なケースでは、膵炎を発症するリスクも高まります。膵炎は犬にとって非常に痛みを伴い、命に関わることもある重篤な病気です。そのため、犬にアーモンドを与えることは避けるべきです。
もし犬がアーモンドを食べてしまったら?

愛犬が目を離した隙にアーモンドを食べてしまった場合、飼い主としてはとても心配になりますよね。
万が一の事態に備え、冷静かつ迅速に対処することが愛犬の命を守る上で非常に重要です。まずは慌てずに状況を把握し、適切な行動をとることが求められます。
特に、摂取した量や犬の体格、その後の症状の有無などを注意深く観察することが大切です。
摂取量と犬の大きさによるリスクの違い
アーモンドを摂取した際のリスクは、犬の体重と摂取したアーモンドの量によって大きく異なります。
例えば、小型犬が数粒のアーモンドを食べてしまった場合と、大型犬がごく少量食べた場合では、その影響の度合いは変わってきます。一般的に、体の小さな犬ほど、少量でも中毒症状のリスクが高まります。
また、アーモンドの処理方法(生か加熱済みか、塩分や調味料が付いているかなど)もリスクに影響を与える可能性があります。
アーモンド摂取後に現れる中毒症状のサイン
犬がアーモンドを摂取した場合、その後にさまざまな症状が現れることがあります。これらの症状を早期に察知し、適切な処置を行うことが重要です。
中毒症状は、摂取後すぐに現れることもあれば、時間が経過してから現れることもあるため、しばらくは愛犬の様子を注意深く観察し続ける必要があります。
軽度な症状と注意点
アーモンド摂取後に見られる軽度な症状としては、嘔吐や下痢といった消化器系の不調が挙げられます。これらは、アーモンドの高脂肪分が犬の胃腸に負担をかけた結果として現れることが多いです。
また、食欲不振や元気がないなどの様子が見られることもあります。これらの症状が見られた場合でも、自己判断で様子を見過ぎず、念のため動物病院に相談することをおすすめします。脱水症状を防ぐためにも、水分補給に注意しましょう。
緊急を要する危険な症状
以下のような症状が見られた場合は、緊急性が高いため、直ちに動物病院を受診する必要があります。
- 激しい嘔吐や下痢が続く:脱水症状や電解質異常を引き起こす可能性があります。
- ぐったりして意識が朦朧としている:重度の神経症状や肝臓への深刻なダメージが考えられます。
- 呼吸が荒い、または呼吸困難に陥っている:シアン化合物中毒などの影響が疑われます。
- 痙攣やふるえが見られる:神経系の異常を示唆します。
- 黄疸(目や皮膚が黄色くなる):肝臓に重大な損傷がある可能性を示します。
これらの症状は、命に関わる危険性があるため、一刻も早く専門家の診察を受けるようにしてください。
動物病院へ連絡する際のポイント
愛犬がアーモンドを食べてしまった場合、動物病院に連絡する際にいくつかの重要な情報を正確に伝えることで、獣医師が迅速かつ適切な判断を下しやすくなります。事前にこれらの情報を整理しておくと、慌てずに対応できるでしょう。
食べた量や時間を正確に伝える
動物病院に連絡する際は、以下の情報をできる限り詳しく伝えるようにしましょう。
- 何を(アーモンドの種類:生、加熱済み、味付きなど)
- どのくらい(食べたおおよその量)
- いつ(食べてからどれくらいの時間が経過しているか)
これらの情報は、中毒の重症度や緊急性を判断する上で非常に重要です。もしパッケージなどが残っていれば、それも獣医師に見せると良いでしょう。
症状を具体的に説明する
現在、愛犬にどのような症状が出ているかを具体的に伝えることも大切です。
- 嘔吐や下痢の有無、その頻度や内容
- 元気や食欲の状態
- 呼吸の様子(速い、苦しそうなど)
- 歩き方や意識の状態(ふらつき、ぐったりしているなど)
- 痙攣や震えの有無
獣医師はこれらの情報から、適切な応急処置や検査の指示をしてくれます。正直に状況を伝えることで、愛犬が最適な治療を受けられるようになります。
犬に与えても安全なナッツ・避けるべきナッツリスト

愛犬にナッツをおやつとして与えたいと考える飼い主さんもいるかもしれません。しかし、人間が食べるナッツの中には、犬にとって安全なものとそうでないものが存在します。
誤って有害なナッツを与えてしまうと、中毒症状を引き起こす危険性があるため、正しい知識を持つことが非常に重要です。
ここでは、犬に与えても比較的安全なナッツと、絶対に避けるべきナッツについて詳しく解説します。愛犬の健康を守るために、ぜひ参考にしてください。
犬に与えても良いナッツの種類と注意点
すべてのナッツが犬にとって有害なわけではありません。正しく与えれば、おやつとして楽しめるナッツもあります。
しかし、与える際にはいくつか注意すべき点があります。塩分や油分のないものを選び、少量に留めることが大切です。
また、犬によってはアレルギー反応を示す可能性もあるため、初めて与える際は少量から始め、様子をよく観察するようにしましょう。
ピーナッツ
ピーナッツは、ナッツ類の中でも比較的犬に与えても安全だとされています。ただし、与える際にはいくつかの注意点があります。
- 無塩・無糖・無油のものを与える:人間用の味付けされたピーナッツは、塩分や糖分、油分が多く含まれており、犬の体に負担をかける可能性があります。
- 少量に留める:ピーナッツは高カロリーであるため、与えすぎは肥満の原因になります。おやつとして少量を与える程度に留めましょう。
- 喉に詰まらせないよう細かく砕く:小型犬の場合、丸ごと与えると喉に詰まらせる危険性があります。細かく砕いたり、無糖・無塩のものを与えるのが安全です。
栗
秋の味覚である栗も、犬に与えることができる食材のひとつです。栗にはビタミンCや食物繊維が豊富に含まれており、適量であれば犬の健康に良い影響をもたらすこともあります。
- 生栗は与えない:生栗にはタンニンが含まれており、犬の消化器に負担をかける可能性があります。必ず加熱処理をしてから与えましょう。
- 皮と渋皮を完全に剥く:硬い鬼皮や渋皮は消化不良の原因となり、場合によっては腸閉塞を引き起こす可能性もあります。完全に剥いてから与えてください。
- 細かく刻むかペースト状にする:喉に詰まらせたり、消化不良を起こしたりしないよう、細かく刻んだり、マッシュしたりして与えるのがおすすめです。
- 与えすぎに注意:栗は炭水化物を多く含むため、与えすぎると肥満や血糖値の上昇につながる可能性があります。少量をおやつとして与えるようにしましょう。
犬に与えてはいけないその他のナッツ
犬に与えてはいけないナッツは、アーモンドだけではありません。
人間の健康に良いとされるナッツの中にも、犬にとっては中毒症状を引き起こす危険な成分が含まれているものがあります。
これらのナッツは、たとえ少量であっても与えないように徹底しましょう。
マカダミアナッツ
マカダミアナッツは、犬にとって非常に危険なナッツのひとつです。
少量食べただけでも中毒症状を引き起こすことが知られており、具体的な中毒の原因物質はまだ特定されていませんが、深刻な症状を引き起こす可能性があります。
症状としては、摂取後12時間以内に嘔吐、発熱、脱力、震え、麻痺などが見られます。
特に、後ろ足に力が入らなくなる「後肢麻痺」が特徴的な症状とされています。命に関わるケースもあるため、絶対に与えてはいけません。
くるみ
くるみも犬に与えてはいけないナッツです。くるみには、犬に神経症状や消化器症状を引き起こす可能性のあるカビ毒(トレマーゲンなど)や、高脂肪による膵炎のリスクがあります。
また、殻付きのくるみは、犬が丸ごと飲み込んでしまい、消化管を傷つけたり、腸閉塞を引き起こしたりする危険性も非常に高いです。
さらに、くるみはアーモンドと同様に高脂肪であるため、消化不良や下痢、嘔吐の原因にもなります。
カシューナッツ
カシューナッツは、比較的毒性が低いとされることもありますが、犬に与えることは推奨されません。理由は主に以下の2点です。
- 高脂肪:カシューナッツは脂肪分が多いため、犬に与えると消化不良や下痢、嘔吐、そして膵炎を引き起こすリスクがあります。
- シュウ酸塩:カシューナッツにはシュウ酸塩が含まれており、過剰に摂取すると尿路結石の原因となる可能性があります。
また、市販されているカシューナッツの多くは塩分や油分で味付けされており、これらは犬の健康に悪影響を与えます。犬に与えるメリットよりもリスクの方が大きいため、避けるのが賢明です。
愛犬の健康を守るために飼い主ができること

愛犬が健康で幸せに暮らすためには、飼い主さんの日々の心がけが何よりも大切です。特に、犬の口に入るものへの配慮は、病気を未然に防ぐ上で欠かせません。
アーモンドのように、人間には安全でも犬には有害な食品は少なくありません。
正しい知識を持ち、愛犬の安全と健康を守るための具体的な行動をとることが、飼い主としての重要な役割となります。
フードやおやつ選びの注意点
愛犬の健康を維持するために、毎日のフードやおやつ選びは非常に重要です。
市販されているドッグフードやおやつは、犬に必要な栄養素がバランス良く含まれているものがほとんどですが、中には犬にとって好ましくない添加物が含まれている場合もあります。
総合栄養食を選ぶ
主食となるドッグフードは、「総合栄養食」と表示されているものを選びましょう。これにより、必要な栄養素が満たされます。
成分表示を確認する
原材料名や成分表示をよく確認し、犬にとって有害な成分(キシリトール、人工甘味料など)が含まれていないかチェックしましょう。
アレルギーに配慮する
愛犬に特定のアレルギーがある場合は、アレルゲンとなる原材料が含まれていないか注意深く確認する必要があります。
人間用の食品を与えない
基本的に、人間用に加工された食品は、犬にとって塩分や糖分、脂肪分が多すぎたり、有害な成分が含まれていたりする可能性が高いため、与えないようにしましょう。
特にナッツ類は、犬種や体質によって少量でも危険な場合があります。
誤飲・誤食を防ぐための対策
犬は好奇心旺盛で、人間がうっかり落としたものや、手の届く場所にあるものを口にしてしまうことがあります。
特に、アーモンドのような小さな食べ物は、犬が簡単に飲み込んでしまいがちです。
誤飲・誤食は、消化器系のトラブルだけでなく、中毒や窒息など命に関わる事態につながることもあります。以下の対策を徹底し、愛犬を危険から守りましょう。
食品の管理を徹底する
犬の届かない場所に食品を保管しましょう。特にテーブルの上や低い棚、ゴミ箱などは注意が必要です。
食べかすを残さない
食後はすぐに床やテーブルを掃除し、食べかすが残らないようにしましょう。
目を離さない
犬がキッチンやダイニングにいる際は、常に目を離さないようにしましょう。
拾い食いをさせないしつけ
散歩中や外出先での拾い食いを防ぐため、「待て」や「おすわり」などの基本的なしつけを徹底することも重要です。
中毒性のある植物に注意
観葉植物の中には、犬にとって毒性のあるものもあります。犬が口にしないよう配置に気をつけましょう。
定期的な健康チェックの重要性
愛犬の健康状態は常に変化しています。病気の早期発見や予防のためには、飼い主さんによる日々の観察と、動物病院での定期的な健康チェックが欠かせません。
日々の観察
食欲、飲水量、排泄の状態(色、形、頻度)、元気があるか、普段と違う行動はないかなど、愛犬の様子を毎日観察しましょう。
体重管理
肥満はさまざまな病気の原因となるため、定期的に体重を測定し、適切な体重を維持するよう心がけましょう。
定期的な健康診断
年に1回は動物病院で健康診断を受けさせましょう。特にシニア犬になったら、半年に1回など頻度を増やすことも検討してください。血液検査や尿検査、便検査などで、見た目では分からない体の異変を早期に発見できます。
ワクチンの接種と寄生虫予防
感染症予防のためのワクチン接種や、フィラリア・ノミ・ダニなどの寄生虫予防も、獣医師の指示に従って定期的に行いましょう。
まとめ:犬とアーモンド、正しい知識で愛犬を守ろう
この記事では、犬にアーモンドを与えてはいけない理由から、もし食べてしまった場合の対処法、そして安全に与えられるナッツの種類まで、詳しく解説しました。
アーモンドに含まれるアフラトキシンやシアン化合物、高脂肪分は、犬の肝臓や消化器系に深刻なダメージを与える可能性があります。
万が一愛犬がアーモンドを食べてしまった場合は、慌てずに食べた量や時間を把握し、速やかに動物病院へ連絡することが非常に重要です。
日々のフードやおやつ選びに注意を払い、誤飲・誤食対策を徹底し、定期的な健康チェックを行うことで、愛犬の健康と安全を守ることができます。
正しい知識を持ち、責任ある飼い主として、愛犬との幸せな毎日を過ごしましょう。
この記事の執筆者
nademo編集部
編集部
「いつまでも どこまでも」必要な情報を理解するだけではなく、心もお腹も満たされるような日々のために。
&nademo(アンドナデモ)のコンセプトをもとに、飼い主さんとペットが安堵できる時間を演出します。
※ 当コンテンツで紹介する商品は、実際に社内で利用した経験と、ECサイトにおける売れ筋商品・口コミ・商品情報等を基にして、nademo編集部が独自にまとめています。
※ 本記事はnademoが独自に制作しており、メーカー等から商品提供を受けることもありますが、記事内容や紹介する商品の意思決定には一切関与していません。
※ 記事内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がnademoに還元されることがあります。
※ 監修者は掲載情報についての監修のみを行っており、掲載している商品の選定はnademo編集部で行っております。
※ 掲載している商品の順番に意図はなく、掲載の順番によってランク付けしているものではありません。








