犬の病気・健康

犬が下痢をする原因は?考えられる病気や対処法と受診の目安

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犬が下痢をする原因は?考えられる病気や対処法、受診の判断について

人間と同様に、食べ物が合わなかったときや病気のときには、犬も下痢をします。

飼い主さんとしても「すぐに病院に行ったほうがいいの?」「大きな病気じゃないかな……」と心配になってしまいますよね。

下痢をする原因はさまざまであり、下痢の種類や症状によって緊急性は異なります。

本記事では、下痢の種類や原因・対処法などをご紹介します。

万が一、愛犬が体調不良になったときに備えて、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

この記事の結論

  • 犬の便は通常、硬めでコロコロしているものが健康的なもの
  • 便の変化は形状や色、ニオイがいつもと違うかどうかで判断する
  • 下痢には小腸性と大腸性があり、これによって原因となる場所が異なる
  • 一度だけの下痢や、下痢後にも元気があるなら様子見で問題なし
  • 下痢が2~3日続いていたり、形状やニオイに変化があるなら病院へ

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目次

犬の下痢の種類

健康な犬の便は、人間の便と比べて硬めでコロコロとしているのが一般的。しかし、体質的に普段から便が柔らかめの子もいます。

どのくらい便が柔らかいと下痢と判断されるかの明確な基準はなく、「健康なときの便と比べてどうか」がポイントとなります。普段から愛犬の便の状態を、よく確認しておきましょう。

ひとくくりに下痢といっても、便の状態はさまざま。まずは便の種類について解説します。

各下痢の特徴を知り、万が一愛犬が体調を崩した際の参考にしてください。

軟便

便の形状は保っているものの、水分が多く柔らかい状態の軟便。

持ち上げようとしたり掴んだりすると、形が崩れてしまいますが、ある程度の形は保っている状態です。

体質的に普段から便が柔らかめの子もいるため、飼い主さんによってはこの程度だと下痢と認識していない場合も。

泥状便

名前のとおり、泥のような状態の便を泥状便といい、軟便よりもさらに水分が多く、便の形状を保てないため持ち上げることができません。

軟便との違いを簡単に判断するのは難しいかもしれませんが、形をほとんど保てていない状態です。

この状態の便が出ると、下痢と認識して動物病院を訪ねる飼い主さんが多い傾向です。

水様便

いわゆる「水下痢」と呼ばれる便が水様便であり、ほぼ水のような状態。

サラサラとしており、便とともに体内の水分や電解質が失われてしまうので、重症化することも多いです。

下痢のほかに症状がなかったとしても、動物病院を受診するのがおすすめ。

鮮血便

大腸で出血があった際に、便の表面に赤い血が付着することがあります。これが鮮血便です。

犬は大腸が傷つきやすく、直腸や肛門からの出血を伴う便がよく出ます。

血便というと「大腸がんでは?」と心配になりますが、犬は人間に比べて大腸がんの発症率が低く、血便ががんの兆候であることは少ないです。

黒色便(タール便)

黒色便とは、血液が混ざって黒っぽくなった便です。

食道や胃・小腸などから出血があると、血液が便に混ざって出てくるまでに黒くなります。

もしくは、便秘などで排泄に時間がかかったり、薬の影響で便が黒くなる場合も。

黒色便が出ている場合は、食道・胃・小腸の炎症や潰瘍・腫瘍などの可能性が考えられます。

白色便

便に脂肪分が多く含まれている場合、白っぽい色をした白色便が出ます。

白色便が出る場合は消化不良が起きていたり、脂肪分の消化に関わる膵臓・肝臓・胆道などの病気が潜んでいる可能性も。

粘液便

粘液をまとった、ゼリー状の便。大腸の粘膜から分泌される粘液が、便に混ざっている状態です。

大腸に異常があるときに見られることが多く、便を出したくても出ない「しぶり」がみられることも。

下痢ではなく正常な硬さの便に、ゼリー状の粘液が付着しているだけの場合もあります。

犬が下痢を引き起こす異常の箇所は主に小腸と大腸

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犬が下痢をする際は、大腸もしくは小腸に原因があることが多いです。

体のどの部分に異常があるかによって、症状は異なります。

小腸性下痢大腸性下痢
便の回数変化なしか少し増える増える
便の量増える変化なしか少し減る
しぶり ※1ほぼなしある
血便黒色便が見られる鮮血便が見られる
粘液便
(ゼリー状の便)
ほぼなし多い
食欲変化なしか少し落ちる変化なし
体重減少長引くと減るほぼ変わらない
※1 しぶりとは、うんちが出ないのに何度も排便の姿勢になること

小腸性下痢・大腸性下痢の違いについて、さらに詳しく解説します。

小腸性下痢

十二指腸・空腸・回腸から成る小腸が原因で起こっている下痢を、小腸性下痢といいます。

軟便や水様便が出ることが多く、便の回数は増えずに排泄量が増えるのが特徴です。

下痢が長引くと体重が減少したり嘔吐したりと、重症化してしまうケースもあります。

便の色が黒い場合は、小腸で出血している可能性も。

大腸性下痢

盲腸・結腸・直腸といった大腸のどこかに原因があるのが、大腸性下痢です。

粘液が混ざったゼリー状の便が出たり、鮮血の混じった便が出ることがあります。

1回の排泄量は少ないですが、回数が多くなるのが特徴です。

便を出したそうにするのに出ない、「しぶり」も大腸性下痢でよくみられます。

犬が下痢になる原因

犬が下痢をする原因はさまざまであり、一過性の下痢もあれば危険を伴う下痢もあります。

愛犬の体調が悪いと焦ってしまいますが、原因が分かれば改善策を考えたり、予防策を考えることもできるでしょう。

ここでは犬の下痢の主な原因をご紹介します。

ストレス

引っ越しなどで環境が変化したりトリミングサロンや病院などの苦手な場所へいったりと、愛犬にとってストレスになることが原因で下痢をする場合があります。

  • 引っ越し
  • 新しい愛犬を迎える
  • 新しい家族(恋人や子供など)が増える
  • 室外で大きな物音(工事音や花火など)がする
  • 長時間の留守番 など

人間でも環境の変化があったり不安なことがあると体調が悪くなってしまう人もいますが、犬にも同じことがいえます。

ストレス性の下痢は、ストレスの原因を取り除くと改善します。

やむを得ないこともありますが、長時間お留守番をさせないようにしたり散歩やコミュニケーションを増やしたり、なるべくストレスを軽減できるよう工夫してあげましょう。

もともとの性格にもよりますが、子犬のころからさまざまな物事に慣れさせ社会性を身に着けさせておくと、ストレスへの耐性がつきやすくなるでしょう。

異物などの誤飲・誤食

食べ物ではないものは、犬が中毒を引き起こす食品を口にしてしまった際に下痢をしてしまいます。

ゴミなどを誤って飲み込んでしまうことがないように片付けましょう。

おもちゃも誤飲につながるため、噛みちぎれない硬さのものや飲み込めないサイズのものを選ぶのがおすすめ。

また、以下のような食べ物は犬が食べてしまうと中毒を引き起こし、命の危険に関わるので注意してください。

  • 玉ねぎ(ネギ類)
  • チョコレート
  • アボカド
  • ぶどう
  • にんにく
  • キシリトール
  • お酒

与えるのはもちろんダメですが、ゴミを漁ったり拾い食いをしないよう気を付けましょう。

フードやおやつの種類・品質

フードやおやつは直接愛犬の体に入るものであり、品質や体との相性によっては下痢の原因となってしまうこともあります。

  • フードの切り替え
  • フードの与えすぎ
  • フードが合わない
  • 品質が劣化したフードを与えた
  • 普段食べないおやつを食べた など

上記のような状況から下痢に繋がることは十分に考えられますし、食べ過ぎによる消化不良を起こして下痢をする子もいます。

また、急に全てのドッグフードを切り替えたことが原因で便がゆるくなる子もいます。

いきなりフードが変わるとお腹を下す場合もあるので、今までのフードと混ぜながら少しずつ切り替えるのがおすすめです。

ウイルス

ウイルス感染による下痢は、緊急性の高い危険な下痢の場合もあるので注意が必要です。

  • パルボ
  • コロナ
  • ジステンパー など

特に有名な犬パルボウイルス感染症は死亡率も高く恐ろしい病気ですが、混合ワクチンの摂取により感染や重症化を予防できます。

ワクチンプログラムが完了していない子犬や免疫力の弱まっているシニア犬は、特に重症化しやすいため注意しましょう。

また、ウイルス性下痢の場合はほかの動物や飼い主さんへの感染の可能性もあるため、排泄物を速やかに片付ける・除菌をするなどの対応も必要です。

細菌

以下のような細菌の感染も下痢の原因となります。

  • クロストリジウム
  • サルモネラ菌
  • 大腸菌 など

これらの菌は健康な犬の腸内にも見られますが、腸内細菌のバランスが崩れると下痢を引き起こす菌が過剰に増殖します。

血便や発熱を伴うことも多く、脱水を引き起こして重症化することもあるので注意が必要です。

寄生虫

お腹の中に寄生虫がいると、下痢を引き起こす原因となります。特に多いのは、以下のような寄生虫です。

  • ジアルジア
  • 回虫(かいちゅう)
  • 鞭虫(べんちゅう) など

中でもよく見られる「回虫」はという紐状の寄生虫は、母犬の胎盤や母乳を介して子犬に感染することも。

散歩中にほかの犬の排泄物の匂いを嗅ごうとした際に、口から入ってしまう場合もあります。

もしくは、トカゲやカエルなどを捕食したり、人糞などが使用されている土壌などから感染するケースも。

寄生虫は、駆虫薬を使用して駆除することができます。

便の中に寄生虫が検出されることも多いので、診察の際には便を持参すると診断の手がかりとなるでしょう。

犬の下痢から考えられる病気

便は、健康状態を表すバロメーターのようなもの。下痢が続いている場合、なにか病気が隠れている可能性が考えられます。

放置すると重症化したり命に関わる危険もあるため、早めに動物病院を受診するのがおすすめです。

ここでは、犬が下痢をしている際に考えられる病気をご紹介します。

感染性腸疾患

感染性腸疾患(かんせんせいちょうしっかん)とは、病原微生物が腸管内で入り込み、定着・増殖することで起きる疾患です。

病原体には細菌・ウイルス・寄生虫などが挙げられます。

病原体によって症状はさまざまですが、ほとんどの場合下痢を伴います。

ウイルスや細菌が原因の下痢は重症化しやすいため、早めに病院に連れて行くのがよいでしょう。

炎症性腸疾患

胃・小腸・大腸の壁に炎症細胞が悪影響を及ぼすことで起きる慢性消化器障害を「炎症性腸疾患(えんしょうせいしっかん)別名IBD」といいます。

病気の原因は遺伝的要因・食事環境・細菌・免疫システムの異常などが考えられますが、完全には解明されていません。

下痢の種類によっては他のペットや飼い主さんへの感染が懸念されますが、炎症性腸疾患は他の動物や人間に移る心配はありません。

腫瘍

腸管腫瘍の症状は腫瘍の種類やできた場所・ステージによって異なりますが、多くの場合に下痢を伴います。

下痢のほかには血便・嘔吐・腸閉塞などが見られ、治療の際には外科的手術を行うことが一般的です。

腫瘍の種類によっては手術ではなく、化学療法が選択されるケースも。

肝疾患

肝臓の機能が低下していると体内の代謝に異常が生じ、全身にさまざまな影響を及ぼします。

主に見られるのは、下痢や軟便が続く・疲れやすい・元気がないなどの症状です。

他にも肝臓の具合が悪いときにみられる症状として、皮膚や白目が黄色っぽくなる「黄疸」や、尿の色がオレンジ色に近くなる「ビリルビン尿」などがあります。

膵外分泌不全

膵外分泌不全(すいがいぶんぴふぜん)とは、膵臓での消化酵素の分泌がほとんど行われなくなる病気です。

本来膵臓では、タンパク質やでんぷん、脂肪などを分解するためのさまざまな消化酵素が分泌されています。

消化酵素が分泌されなくなると脂肪分が分解されず、白っぽい白色便が出ます。もしくは、水様性の便がみられることも。

ご飯はしっかり食べているのに痩せている子が多いのも、大きな特徴のひとつです。

出血性胃腸炎

出血性胃腸炎(しゅっけつせいいちょうえん)は「急性出血性下痢症候群(きゅうせいしゅっけつせいげりしょうこうぐん)」とも呼ばれ、赤いジャムのような血便が出ます。

便に血が混ざっている、便の表面に血が付着するといった鮮血便とはまた異なる症状です。

突然嘔吐・元気消失の症状が現れ、続いて血便、その後ショック状態に陥ることが多いです。

原因ははっきりと分かっていませんが、免疫異常や強いストレス・食べ物が原因になっている可能性が考えられます。

出血性胃腸炎の治療には入院が必要であり、静脈点滴を行って水分やでん改質の補給を行うのが一般的です。

食物アレルギー

食物アレルギーがある場合、特定の食材に反応してお腹を下すことがあります。

皮膚の痒みやかぶれといった症状もあり、ひどくなると被毛が抜けてしまうことも。

犬の食物アレルギーは子犬のうちから発症するとされており、アレルゲンを特定して摂取しないようにすることが重要です。

異物誤飲

食べ物ではない異物を飲み込んでしまった際にも、下痢の症状が出ます。

異物誤飲は下痢だけでなく窒息や腸閉塞に繋がることもあり、非常に危険です。

食べてはいけないものは、愛犬の手の届かないところに片付けておきましょう。

また、玉ねぎやチョコレートなど犬にとって毒物となり得る食品にも要注意です。

与えるのはもちろんNGですが、飼い主さんの食べこぼしを拾ったりゴミを漁ってしまうことがないよう対策をとりましょう。

万が一なにか異物を飲み込んでしまった際は、すぐに動物病院へ相談してください。

犬が下痢のときの対処法

愛犬が下痢をしているとき、すぐに病院に連れて行くべきなのか様子をみるべきなのか、判断に迷ってしまう人も多いでしょう。

どのような下痢をしているか、ほかに症状があるかどうかによって緊急性は異なります。

ここでは愛犬が下痢をしているときの対処法をご紹介します。

こちらを参考にしていただき、いざというときも冷静に対応しましょう。

一度だけ下痢をした場合

一度だけ下痢をし、すぐに通常の便に戻り元気な様子であれば特別な治療は必要ないでしょう。

フードを変えたりおやつをあげたりした際に下痢をしたのであれば、食べたものが体に合わなかった可能性が考えられます。

一度にたくさんの水を飲んで、お腹が冷えた場合も下痢をすることがあります。

一過性の下痢であれば大きな病気とは考えにくいため、胃腸を休めながら様子をみましょう。

下痢をしているが元気で食欲もある

下痢の症状があるものの、ほかに変わった様子がなく元気があれば2~3日様子をみても問題ありません。

食事の変化やストレス・水の飲み過ぎなどが考えられるため、なるべくストレスをかけずに胃腸を休めることを意識してみてください。

フードをお湯でふやかして少量を与えたり、水は冷えたものではなく常温のものを与えるなど、なるべく胃腸に負担をかけないよう気を付けましょう。

急に元気がなくなったり容態が悪化する可能性もあるので、愛犬の様子をよく確認してくださいね。

下痢が2~3日以上続いているが元気はある

元気があったとしても、2~3日以上下痢が続いているようであれば、動物病院へ相談することをおすすめします。

一見元気そうに見えたとしても、下痢をしているということは体のどこかに異変・異常があるということです。

すぐに治まるようであれば心配ありませんが、長く続いたり水のような下痢を繰り返す場合は、病気が潜んでいる可能性があります。

躊躇せずに動物病院を受診しましょう。

下痢のほかに嘔吐の症状が出ている

下痢のほかにも嘔吐の症状が出ている場合は、緊急性の高い状態にあると考えられます。

脱水症状に陥る可能性もあるため少量ずつ水を与え、早めに動物病院に連れていきましょう。

特に1日のうちに何度も嘔吐が続く場合はウイルスや細菌感染の可能性があり、一気に重症化するおそれも。

診察の際は、便や嘔吐物をビニール袋などに入れて持参すると診察の手がかりになる場合も。

持っていくのが難しい場合は写真を撮って獣医師さんに見せたり、下痢・嘔吐以外の症状があればその様子を動画に収めたりすると状況が伝わりやすくなります。

下痢に血液が混ざっている

血便が出ているときはウイルスや細菌・寄生虫に感染していたり、肝炎や腸管の腫瘍などさまざまな病気の可能性が考えられます。

緊急性が高い症状であり早期の治療が必要なため、ためらわずに動物病院へ連れていきましょう。

可能であれば便を持参するか、難しい場合は写真を撮って獣医師に見せるのがおすすめです。

下痢が粘液便(ゼリー状)である

ゼリー状の粘液便が出ている場合は、大腸の異常が考えられます。

下痢以外に嘔吐などの症状がみられない場合は胃腸を休めれていれば回復することも多く、家で様子をみてもよいでしょう。

しかし、嘔吐や血便・食欲不振・体重減少などの症状が出ている場合は、早めの病院受診が必要。

症状が下痢だけであったとしても、3日以上続いているようであれば病院に連れていきましょう。

犬の下痢を予防する方法

下痢の原因はさまざまですが、中には予防が可能な下痢も存在します。

愛犬がお腹を下していると飼い主さんも心配になりますし、大切な愛犬にはなるべく健康でいてほしいですよね。

ここでは、犬の下痢を予防するための方法をご紹介します。

愛犬がお腹を下しがちで困っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

食生活の見直しと食事管理を徹底する

食生活が乱れていたり、体質的に合わないフードを食べたりしているとお腹を下す原因に。

合わないかも…とすぐに判断して頻繁に変更するのはNGですが、必ず成長段階や体質に適したフードを与えましょう。

特定のフードや食材を食べて下痢をする場合は、食物アレルギーの可能性が考えられます。

獣医師と相談しながらアレルゲンを特定し、アレルギー反応の出る食材を排除したフードを選びましょう。

また、食べ慣れないフードを急に与えると、お腹の調子を崩してしまう子も。

フードを変える際は今までのフードに混ぜながら、少しずつ切り替えましょう。

誤飲・誤食しそうな物は片付ける

ゴミや食べ残しなど、愛犬が口にしてはいけないものはすぐに片付けましょう。

愛犬用のおもちゃも、噛みちぎって破片を飲み込んだり丸飲みをしてしまうことがないよう注意が必要です。

自宅内での誤飲を防ぐのはもちろんですが、散歩中も誤食に気をつける必要があります。

好奇心旺盛な犬の場合、拾い食いをしてしまったり他の犬の排泄物の匂いを嗅いだりして、寄生虫やウイルスに感染してしまうことも。

散歩中も愛犬の様子をよく確認し、誤食・誤飲を防止しましょう。

定期的にワクチン接種する

ウイルス性の下痢の場合は、ワクチンで予防が可能です。定期的に混合ワクチンを接種し、感染を予防しましょう。

特に犬パルボウイルス感染症は死亡率も高く危険な感染症ですが、ワクチンを接種していれば万が一感染してしまった際にも重症化を防げます。

寄生虫も駆虫薬で駆除できるため、定期的な検査と駆虫を行いましょう。

ワクチンプログラムがまだ完了していない子犬の場合はウイルス感染には十分注意が必要です。

ストレスのない環境作りや日頃からスキンシップを取る

環境の変化や大きな物音・お留守番によりストレスを感じ下痢をしてしまう場合は、ストレスの原因を取り除くことが重要です。

飼い主さんが寄り添い、撫でてくれるだけでも安心できる子も多いです。

散歩の時間を増やしたり、一緒に遊ぶ時間が増えることでストレス解消に繋がることも。

愛犬にとって有効なストレス発散方法を見つけてあげることも、有効な改善方法といえるでしょう。

また、子犬の頃から色々な人やものごとに触れさせ社会性を身に付けさせることも、下痢予防の方法のひとつといえます。

季節の変わり目に下痢になることもある

人間も季節の変わり目は体調を崩しやすいですが、犬にも同じことがいえます。

もともと消化器官が弱い犬は、寒暖差が激しい時期に下痢を繰り返すことも珍しくありません。

季節の変わり目は特に、消化によいフードを与えたり冷たい水でお腹を冷やしてしまうことがないよう工夫してあげましょう。

愛犬が下痢をするときの動物病院を受診する目安

愛犬が下痢をしているとき、すぐに病院に連れて行くべきか様子をみるべきか、判断に迷うこともありますよね。

ここでは、愛犬が下痢をしているとき、どんな症状やタイミングなら動物病院を受診すべきか、その目安も知っておきましょう。

もし愛犬が体調を崩した際にも焦らず対応ができるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。

2~3日様子を見て問題のない下痢の症状

下痢をしている場合でも、以下のような様子のときは緊急性は低いと考えられます。

  • 下痢の頻度が少ない
  • 血便ではない
  • 嘔吐の症状はない
  • 元気で食欲がある など

下痢以外の症状がみられず元気があれば、食べ過ぎやストレスが原因による一時的な症状の場合が多いです。

胃腸を休めながら自宅で様子を見てみましょう。

下痢が治まらなかったり、嘔吐などほかの症状が現れるようであれば動物病院へ相談してください。

すぐに動物病院の受診が必要な下痢の症状

下痢以外にもなにかしらの症状があったり、1日に何度も下痢を繰り返すようであれば、早めに動物病院を受診しましょう。

以下のような症状がある際は要注意です。

  • 下痢が3日以上続いている
  • 1日に何度も下痢をする
  • 元気がない
  • 食欲がなく水も飲まない
  • 嘔吐や発熱を伴う
  • 体の震えや腹痛の症状がある
  • 便に血が混ざっていたり黒い便をする など

これらの症状がみられる際には、ウイルスや細菌・寄生虫の感染や腫瘍などの病気の可能性が考えられます。

一気に重症化するおそれがあるので、すぐに病院に連れていきましょう。

また、上記のような症状が目安ではありますが、このような症状がなかったとしても気になるようであれば動物病院を受診するのがよいでしょう。

判断に迷っているあいだに容態が悪化し「やっぱり連れていけばよかった」と後悔するよりは、早めに獣医師さんに見せた方が飼い主さんも安心できます。

子犬やシニア犬はできるだけ早く動物病院へ

子犬やシニア犬は、成犬に比べ免疫力が低く体力もないため、様子を見るのではなく早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。

特にワクチンプログラムが完了していない子犬はウイルスや細菌に感染すると重症化しやすく、寄生虫感染による下痢も多いです。

食欲が低下すると低血糖症を引き起こし命の危険にも関わるため、様子をよく観察しつつ、早めに病院を受診しましょう。

シニア犬は一時的な急性下痢のほかに、腫瘍などの病気が原因で下痢をしているケースも少なくありません。

子犬・シニア犬は容態が急変しやすいため、早めの対応が重要となります。

便や嘔吐物を持参すると受診に役立つ

可能であれば、病院に行く際には便や嘔吐物を持参しましょう。

寄生虫や異物など、便や嘔吐物になにが混入しているか、どのような形状かが分かると診断や治療の手がかりになる場合があります。

持参するのが難しい場合には、写真を撮って獣医師に見せるのもおすすめです。

下痢や嘔吐のほかに気になる症状がある場合は、その症状が出ているときの様子の動画を撮っておくとよいでしょう。

下痢の愛犬をお世話するときの注意点

愛犬に異変があると飼い主さんも慌ててしまい、色々なことをしてあげたくなることもあるでしょう。

しかし、自己判断で処置を行うことは危険を伴います。

ここでは、愛犬が下痢をしている際に注意すべきポイントをご紹介します。

自己判断で薬を与えない

早く下痢を止めたいという気持ちになりますが、下痢の種類によっては止めないほうがいい場合もあります。

原因が分からない段階で自己判断で薬を与えるのは、非常に危険です。

人間用の下痢止めや整腸剤を薦めるような記事もありますが、中には犬への安全性や効果・適切な量が分かっていないものもあります。

薬が必要な際は、必ず動物病院を受診して適切な薬を処方してもらいましょう。

便が愛犬に付着していたら綺麗にしてあげる

下痢をしていると、便がお尻に周りについてしまいます。

そのままにしてしまうと皮膚が炎症を起こしてただれてしまうため、丁寧に拭き取ってあげましょう。

ぬるま湯やペット用のおしりふきなどを使って、ゴシゴシと擦るのではなく優しく拭き取ってあげてください。

すでに赤くなったり腫れてしまったりしている場合は、かかりつけの獣医師に診てもらいましょう。

排泄物や嘔吐物を処理したら手を洗う

ウイルスや細菌が原因の下痢の場合、飼い主さんやほかの動物へ移ってしまう恐れがあります。

排泄物や嘔吐物は速やかに片付け、処理したあとは必ず手を洗いましょう。

特に多頭飼いをしていたりほかのペットも飼っている場合は、排泄物の匂いを嗅ごうとして舐めてしまったりしないよう注意が必要です。

おもちゃやタオルなどに排泄物が付いてしまった際は、キレイに拭き取って除菌しましょう。

フードに気を配る

下痢をしているときは、なるべく消化によい食事を与えるようにしましょう。

脂肪分を控え、ドライフードの場合はお湯でふやかして与えるのがおすすめ。

たくさんの量を食べると胃腸に負担がかかるため少量から与え、体調が回復してきたら少しずつ量を増やしたり元のフードに戻しましょう。

食物アレルギーの場合は、アレルゲンを排除した食事が必要となります。

かかりつけの獣医師に相談しながら愛犬に合うフードを選んであげましょう。

子犬やシニア犬は自己判断で絶食絶水しない

基礎疾患のない成犬の場合は、一時的な絶食絶水で胃腸を休めることによって、下痢が改善する場合があります。

しかし、子犬やシニア犬の場合は自己判断での絶食絶水は絶対に避けましょう。

また、成犬であっても糖尿病などの疾患を抱えている場合には絶食はNGです。

免疫力・体力のない犬が絶食絶水をし低血糖症になると、命の危険にかかわります。

早めに動物病院へ連れていき、必ず獣医師の指示のもと適切な処置を受けましょう。

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