猫の病気・健康

猫の鼻詰まりの原因とは?鼻詰まりを見極める症状や考えられる病気

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猫の鼻詰まりの原因とは?鼻詰まりを見極める症状や考えられる病気

「愛猫の鼻詰まりが気になる」

「動物病院へ行くべき?」

愛猫が鼻詰まりを起こしていると、このまま様子を見てもいいのか悩むのではないでしょうか?

鼻詰まりは軽く見られる症状ですが、猫の場合、大きな問題を抱えている可能性があるため細心の注意が必要です。

この記事では、猫の鼻詰まりの原因や考えられる病気について解説します。

動物病院へ行く目安にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の結論

  • 猫の鼻詰まりは「生理現象」「アレルギー」「病気」の3つが関係している
  • 鼻詰まりに気付くころには深刻な病が進行している可能性もある
  • 口呼吸することは基本的にないので、もししている場合はとくに注意が必要
  • 鼻腔が狭い短頭種は鼻詰まりを引き起こしやすい

綺咲 ひろな

担当執筆者

綺咲 ひろな

ライター/愛玩動物飼養管理士2級

動物専門学校の看護学科卒業。現役の獣医や看護師、トリマーのもとで病気やしつけ、グルーミングや小動物の生態など、幅広く学び実習を重ねてきました。
幼いころから動物が好きで、犬4頭とハムスター5匹の飼育経験があります。わんちゃん特有の匂いが大好き…!

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猫の鼻詰まりの危険性

猫の鼻詰まりは、人間のように軽視されやすい症状ですが、状況によっては命の危険が迫っている場合もあります。

鼻詰まりが続くと、食欲不振による体重減少や呼吸困難に陥るケースもゼロではありません。

そもそも、継続的に鼻詰まりが続いていると、大きな病が隠れており、すでに病状が進行している可能性が考えられます。

自然に治るだろうと軽く考えず、呼吸音に違和感を感じたらすぐに動物病院に行きましょう。

猫の鼻詰まりの原因

猫の鼻詰まりの原因には「生理現象」「アレルギー」「病気」の3つが挙げられます。

一時的なものから、早急に治療が必要になるものまでさまざまであるため、この機会にしっかり把握しておきましょう。

生理現象

猫の鼻詰まりは、生理現象のひとつです。ホコリや異物を吸い込んでしまったとき、除去しようと鼻水が出ます。

香水や消臭剤などの化学物質で鼻に強い刺激を感じたときも、防御反応としてくしゃみや鼻水が生じ、鼻詰まりにつながるとされています。

さらに、気温や湿度の影響で鼻腔内が乾いてしまった場合も、鼻腔内を潤わせようと鼻水が出るものです。

どれも一時的に収まるケースがほとんどであるため、様子を見ても問題ないでしょう。

アレルギー

なんらかのアレルギー反応により鼻水が出て、鼻詰まりを生じている可能性もあります。

花粉やほこり、ダニなど、個体によってアレルギー物質はさまざまです。

アレルギー物質に触れると、侵入してきた物質を排除しようと免疫反応が働くため、鼻水が出て鼻詰まりを引き起こします。

鼻づまり以外にもくしゃみや目の炎症が起きていれば、アレルギーである可能性が高いでしょう。

症状を抑えたり原因物質を特定したりするためにも、早めに動物病院で診察してもらいましょう。

病気

猫の鼻詰まりは、病気によって引き起こされることも珍しくありません。

軽度な風邪から重度な疾患まで、さまざまな病気が考えられるため、鼻詰まりが続く場合は早急に動物病院を受診することが大切です。

鼻詰まりの症状が出ていると、鼻の病気に注目されがちですが、鼻以外の疾患が関係していることもあります。

症状が見られるころには病状がかなり進行しているケースもあるため、注意が必要です。

猫の鼻詰まりで考えられる病気

猫の鼻詰まりで考えられる代表的な病気は、以下の5つです。

  • 鼻腔狭窄
  • 鼻炎
  • 歯周病
  • 猫風邪
  • 鼻腔内腫瘍

病気が進行すると痛みを生じるほか、命を落とす危険なものまで存在するため、しっかり把握しておきましょう。

鼻腔狭窄

鼻腔狭窄(びくうきょうさく)は、鼻の奥が狭くなってしまう病気です。

生まれつきの先天性のものと、炎症や外傷によって発症する後天性のものが存在します。

鼻腔狭窄を発症すると、鼻詰まりのほかにズーズーと音が鳴る呼吸をしたり、肩で大きく呼吸したりする様子が見られます。

進行し重度の呼吸困難になると、命に危険が及ぶ可能性があるため注意が必要です。

鼻腔狭窄は薬での治療が不可能なため、外科手術では鼻腔を広げる処置をおこなうのが一般的です。

炎症や感染症で発症している場合、抗生剤や抗炎症薬を用いるときもあります。

鼻炎

鼻炎は、名前の通り鼻腔に炎症が起きている状態を指します。

鼻炎の主な原因は、アレルギーや刺激物に対する反応が挙げられますが、もっとも多いのは感染症によるものです。

猫が鼻炎を発症すると、透明または膿みが混じった鼻水や、咳・くしゃみなどの症状が出現します。

また、呼吸がしづらいため、食欲が低下するケースも見られます。

鼻炎の治療は、抗生剤や抗炎症剤などの内科的治療と、症状を緩和する対症療法がおこなわれるのが基本です。

猫の鼻炎は放置すると肺炎や慢性的な呼吸器疾患に進行するリスクもあるため、早い段階で適切な治療を行うことが重要です。

歯周病

歯周病とは、歯肉や骨などに炎症が生じる病気です。

口腔内のお手入れが不足していると歯石が蓄積され、細菌が繁殖することで歯周病を発症します。

歯周病になると口腔内の症状に注目されがちですが、進行すると鼻腔にも影響を及ぼし、鼻詰まりやくしゃみなどの症状が見られるようになります。

初期段階で症状が軽度であれば、内科的治療をおこないますが、歯がグラグラしていたり膿がひどい場合は外科的治療で疾患部分を除去するのが基本です。

鼻詰まりの症状が現れていると、すでに歯周病の進行が進んでいると判断できるため、早急に動物病院で治療を受ける必要があります。

猫風邪

猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスなどのウイルスにより猫風邪を発症し、鼻詰まりが生じるケースもあります。

猫風邪となるウイルスは非常に感染力が強く、ほかの猫から簡単にウイルスをもらってしまいます。

鼻詰まりや鼻水のほかに、咳や発熱など、人間の風邪と同様の症状が見られるのが特徴です。

免疫力の低い子猫や高齢猫は重症化しやすいため、症状に気付いたら早めに動物病院で治療を始めることが重要です。

猫風邪は一度感染すると完治させることが難しいため、鼻詰まりの発症が繰り返される可能性が高いと考えられます。

猫風邪はワクチン接種で感染リスクを下げられるため、しっかり予防するようにしましょう。

鼻腔内腫瘍

鼻詰まりは、鼻腔内腫瘍によって引き起こされる場合もあります。

鼻腔内腫瘍とは鼻腔内に腫瘍ができる病気です。発症率は低いものの、猫の鼻にできる腫瘍のほとんどは悪性腫瘍である場合が多く、症状が進行すると顔の骨が溶けて強い痛みをともないます。

発症する原因も解明されていないため、明確な予防法も確立されていません。

鼻腔内腫瘍の治療は、進行具合によって異なり、外科的治療や放射線治療、化学療法などさまざまです。

鼻詰まりが続くようであればすぐに病院に連れて行ったり、定期的に健康診断を受けたりして、早期発見・早期治療できるように心掛けましょう。

猫の鼻詰まりを確認する方法

愛猫の鼻が詰まっているかどうかを判断するのは難しくありません。以下の方法で確認することができます。

  • 呼吸音を聞く
  • 鼻の前にティッシュをあててみる
  • くしゃみの有無を確認する

猫に鼻詰まりがある場合、呼吸するとき「ブーブー」ピーピー」など、通常時には鳴らないような音が発生します。

口にあたらないように鼻の前にティッシュをあててみると、呼吸ができていればティッシュが動くため判断しやすいです。

また、鼻詰まりを解消しようとくしゃみをする場合もあるため、注意して観察してみましょう。

そのほかにも、鼻を気にする仕草や口呼吸している様子が見られたら鼻詰まりを起こしている可能性があります。

猫の鼻詰まりで病院へ行くべき症状

猫の鼻詰まりには、病気のサインが隠されている場合があります、

以下の症状が見られた際は、早めに動物病院を受診しましょう。

  • 呼吸が荒い
  • 口呼吸をしている
  • くしゃみ、鼻水
  • いびきをかいている
  • 食欲がない
  • 発熱している

上記は、なんらかの病気を患っているときに発生しやすい症状です。

特に口呼吸には注意しましょう。極度の緊張状態に陥ったり興奮したりすると一時的に口呼吸になる場合もありますが、健康状態が良好であれば鼻呼吸する生き物です。

継続的に口呼吸をしているのは、酸素がうまく取り込めない状態になっているため、早急に動物病院に連れていきましょう。

猫の鼻詰まりの予防法

ここからは、猫の鼻詰まりを予防する方法をご紹介します。

予防法とは言っても完璧に鼻詰まりをなくすことは難しいため、できる限りの対策をしてあげる程度に考えておくと良いです。

生理現象やアレルギー反応による鼻詰まりは飼い主さんが対処することで予防できるため、取り組んであげてください。

病気を完全に予防することはできない

まず第一に、病気を完全に予防するのは不可能だと理解しておきましょう。

ワクチン接種や健康的な生活など、病気のリスクを減らすことはできても発症リスクをゼロにすることはできません。

完全に予防することはできないですが、早期発見・早期治療は、病気の進行を遅らせたり完治させたりするのに効果的です。

初期段階で処置ができるよう、定期的な健康診断で愛猫の健康状態を把握するのを心掛けましょう。

部屋を清潔に保つ

生理現象やアレルギーで発生する鼻詰まりには、部屋の衛生状態を清潔に保つことが有効です。

ほこりやダニは、猫の鼻に入り込みやすく刺激となります。

こまめな掃除でほこりやダニを取り除いたり、定期的な換気できれいな空気を取り入れてあげましょう。

空気清浄機を使用すれば空気中に存在するアレルゲン物質を除去できるため、アレルギー体質の猫におすすめです。

清潔な生活空間を維持することは、猫の鼻詰まり予防に効果のある方法です。

湿度を上げる

猫の鼻詰まりを予防するには、部屋の湿度を上げるのも効果的です。

空気が乾燥していると、猫の鼻やのどが乾燥した状態になります。

猫は鼻が乾燥した場合も鼻詰まりを引き起こすため、鼻腔内のうるおいを維持できるような湿度に設定してあげましょう。

理想の湿度は40~60%です。

湿度は高すぎてもカビやダニの発生リスクが生まれるため、適切な湿度を保つことが大切です。

加湿器を使用したり洗濯物を干したりして、部屋の湿度を調整するようにしましょう。

鼻詰まりになりやすい猫種

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猫の中には、鼻詰まりを起こしやすい猫種が存在します。

鼻の構造上鼻詰まりになりやすいのは、短頭種と呼ばれる以下の猫種です。

短頭種は鼻腔内が狭いのが特徴です。そのため、わずかな鼻水や炎症で鼻詰まりが生じます。

ほかの呼吸器系トラブルも起こしやすいため、日ごろの予防や普段の様子を観察することが大切です。

この記事の執筆者

綺咲 ひろな

執筆者情報

綺咲 ひろな

ライター/愛玩動物飼養管理士2級

動物専門学校の看護学科卒業。現役の獣医や看護師、トリマーのもとで病気やしつけ、グルーミングや小動物の生態など、幅広く学び実習を重ねてきました。
幼いころから動物が好きで、犬4頭とハムスター5匹の飼育経験があります。わんちゃん特有の匂いが大好き…!
ライターとして正しい情報をお届けし、「動物たちへの愛がより深まる記事」をモットーに執筆します。

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